Amazon primeで『人のセックスを笑うな』(2008)があったので観てみた!
刺激的なタイトルとは裏腹に想像以上にピュアな恋愛映画だった。
というか、ほとんど濡れ場がない笑
その分キスシーンは濃厚で、印象に残る場面が多くあった。「キス、うまくなったよね」ってセリフから二人の関係性を察せられるのがいい。
いちゃいちゃしたり話の弾む掛け合いをしている恋人感がたまらない。
心の底から愛しているってのがビンビン伝わってきたし、いいなぁってほっこりした笑
大学生と美術講師の年の差恋愛。
大学生のみるめ(松山ケンイチ)はユリ(永作博美)と出会い、興味をもつ。
自由奔放なユリに振り回されつつも惹かれていくみるめ。
惹かれ、関わっていく過程で少しずつユリという女性が分かってくる。
ユリの年齢を知ったみるめは戸惑い驚くが、それ以上にユリにハマっていく。。。
前編通して大学生が年上の女性に翻弄されるような関係が多かった。
年上なのにあんな無邪気にされたら守ってあげたくなるよね。
だけど何かあるたびに悩む大学生。
この「会いたいのに会っちゃいけない」と自ら気持ちに蓋をしてしまうシーンは切ない。
そしてみるめを理解して支えてくれる蒼井優演じるえんちゃんが切ない。
恋愛系の映画やドラマには必ず裏で報われない恋をする人がる。
世界はこんなにも愛で満たされているものなのだろうか(モテない系男子の戯言)
この映画を観ていて気持ちが良かったのは、恋路を邪魔する人がいないこと。
高校が舞台だったら取り巻きがいて、妬みや嫉妬で嫌がらせを受けたりする展開が多いけど、
大学が舞台だからスクールカースト的なものはなくゆる〜く恋愛していく。
登場人物もぎゅっと絞られていて、映画としても見やすかった。
とはいえ、あんまり良くないなぁ、と思うところも。
シンプルな分ストーリーが散らかっているというか締まりがない印象を受けた。
明確な敵はいないけど、映画的に障害は必要。その障害はっていうと年齢だったり彼女の秘密だったり(本人が秘密にしてないのがなんとも。。)
障害に悩むのは大学生側がまだ若く、青いからみたいな感じだし、気持ちに整理がついたらまたくっつくを繰り返してた。
今ってなんで悩んでたんだっけ。ってこっちが忘れちゃうくらいよく悩む。
まぁ、無邪気な人ってどうしようもなく惹かれちゃうし振り回されるし悩む気持ちも分かるんだけどね。
映画でやっちゃうとダラダラとしちゃうのが良くないなぁって思った。
過激なタイトルだから避けてた、って人がいればぜひ観てみてください。
全くそういう映画じゃないんで安心して見れますよ笑