こないだ『人のセックスを笑うな』を観てからプライムビデオでエロ系の映画がおすすめにあがってきてた笑
いつもは「キッズ向け」って言われながら仮面ライダーや戦隊ヒーローがズラッと並ぶのに、ふわっと違うのが混ざってるのが異質すぎる笑
自分の知らない映画、劇場公開されてても多分行かなかっただろうなって映画に出会えるのはプライムビデオのいいところ
こういう映画をみると、有名所の予算もあってキャストに力をかけてる映画ってすごいんだなーって思う
『恋の渦』(2013)正直知らなかったです。はい
動きの少ない「バクマン。」を見事に演出していての原作ファンとしても見ごたえのある映画だった。
この『恋の渦』も人間ドラマをうまく構成している。
もともと演劇が原作?みたいで、会話劇がうまい。
ロケとか一切なく、場面は4つの部屋だけで繰り広げられる。
オープニングタイトルが始まるまでの10分ちょっとだけが全員集合。
(尚、この10分強がみていてキツい)
その後はそれぞれの部屋に遊びに行く、あるいは電話をしているシーンだけで関係性が展開される。
ずーっと電話している相手が誰なのか、同じ出来事・行為をお互いにどう考えているのかがいい塩梅でミステリーみたいになっている
本音と建前や見栄や勘違いがヒドイ笑
ナチュラルな嘘を吐き、無自覚なウザさ、空回りの献身、相手を見て豹変
いるいる、こういう人。って感じ
悪意のない素直で誠実な側面があるとそれがまたうっとおしい。
相手のいなくなった瞬間に他の仲間を呼んだり電話をする。
さっきの出来事や聞いた話の裏取りをする。でもその裏取りも相手を間違えるとぼやかさちゃう。
観ていて「それ言っちゃうんだ」的な流れや「あ、そういうこと言うんだ」を繰り返す。観ていると心のどこかがイタイイタイって悲鳴を上げる。
修羅場になりそうでならない、綱渡りのような状況が続く。
どうなるんだろう、とハラハラする展開ではあるけど、決して大事にならない。
問題を表面化させずに水面下で完結させる、今風のDQNの物語
空気を読むことに長けた現代の子たちは決して表立っては争わない。
映画を観ている視聴者だからこそ、泥沼なこのグループが崩壊していることを知っている。だけど彼らはそんなことを知らず、表面では仲良しこよしをしている。
怖い怖いw
僕はああいう身内での男女関係のトラブルの経験ないため、未知の世界をみるようで新鮮でした。
AVやグラビア女優のポスターを壁のあちこちに貼るって、当時の時代背景でなく今時のひとでもやってるんだろうか。
2013年ってそれほど昔でもないし、オラついた人たちの間では普通なのかな
愛なのか恋なのか。好きってなんだ。大事にしたい気持ちと欲望は同じか別か。
どこまでが浮気なのか。ドライと依存。
DQN世界と縁のない人にとってはファンタジーでも、もしかしたら世界が違えばリアルな話なのかもしれない。
オススメするかと言われると微妙だけど悪くはない。
おもしろいわけではないかみてほしい。
実に不思議な感想の映画だった。