ゆうがたヒーロー

日曜の朝でなくても誰だってヒーローに憧れてる

魔進戦隊キラメイジャー 闇の保険で目指せホワイト悪の組織!

生命保険の不都合な真実 (光文社新書)

 

魔進戦隊キラメイジャー 第2話もツッコミどころ満載でおもしろくついつい筆を執ってしまう。

エピソードゼロ・1話・2話と終わり、いわゆるパイロット版はひとだんらくといったところだろうか。

今回のお話は「闇を集める敵組織」「戦隊側のフォロー体制」が明かされました。

 

 

ヨドン軍はキラキラしている!?

今回とくに気になったのは敵の怪人「ラグビー邪面」

本当はこの怪人の妙にチープな昭和テイストのデザインをつっこみたかったんだけど、なんかこの際そんなことはどうでもいいやとも思えてしまった。

 

だってさ、こいつ地球の民間人にとつぜんボールを渡してラグビーの試合を開始するんだぜ?

雑魚兵(まだ名前調べてないや)も民間人に強制的にスクラムを組むよう促してる。

・・・・なんだこのシュールな展開は。そんなのでこの輝く地球を汚せるのか??ガルザは本当にやる気あるんだろうな??「ラグビーって知ってるか?」ってドヤ顔で知識披露してるだけだろ!

戦隊屈指のホワイト悪の組織ガイアークのほうがよっぽど汚すことに積極的だった気ぞ。たぶん

 

まぁ、爆弾ラグビーボールで街を壊していくのはいいんだけどさ。厳密にルールに則って壊していかなくてもいいんじゃないかな。

試合に武器を持ち込むことは許さない。妙にスポーツマンシップに満ち溢れた邪面師だな・・・

というか、スポーツマンシップを持って不正を許さずにラグビーをプレイしている様子だけみてれば、こいつなんかキラキラ輝いているように見えないかい?

たぶんキラメンタルの持ち主だよ。キラメイグリーンの瀬奈みたいに記録を出して脚光を浴びているだけがキラメンタルじゃないでしょ。レッドの充瑠みたいに、なんかイキイキと輝いていればキラメンタルなんだよね。きっと。

もしかしたらヨドン軍もみんな本当はキラキラしているものを持っていたのに、それが報われずだんだんとキラキラが失われていった組織なのかもしれない。ガルザなんかその素質あるぞー。知識豊富で絶対自分のほうが民を豊かにできると自負していたのに、王の後継者になったのは兄だった。国を治めようと勉強していたときはキラキラ輝いていたが、それが叶わなくて闇落ちパターン。

・・・「ファントム」生み出すウィザードみたいな展開だな。

戦隊ならシンケンジャーの外道衆も闇落ち怪人だっけか。

とりあえず今後の怪人側のエピソード次第かなぁ。敵怪人がみんなキラキラしてたらどうしよう笑

 

闇の保険 はどんな位置づけか

そして、ラグビー以上に大きなインパクトを残した「闇の保険」。きちんとTwitterトレンドにもランクインしましたね。僕も思わずつぶやいちゃったし

 

アイコン作りたいなぁ。でもフリー素材のほうがいいよね。たぶん

 

闇の保険については作中でこう説明されている。

ラグビー邪面はヨドン皇帝と闇の保険を契約していた。これで闇エナジーの2割が補填される」

闇の保険会社とヨドン軍が契約しており、ヨドン軍の福利厚生で格安で保険に入れるに違いない。ヨドン皇帝の軍に対するきめ細かなフォローが伺える。

ヨドン皇帝はヨドンヘイムの国王。ヨドン軍はその軍事組織。

皇帝自らが保険契約しているということはやはり最高指揮権をもっているのは皇帝なんだろうな。

邪面師は基本的に邪面獣を召喚するために闇エナジーを集めている。

保険により2割補填されて邪面獣を呼び出すパターンが一般化すると思うけれども、言ってしまえばキラメイジャーに倒されようが邪面師はその目的は達成されてしまう設定になっている。転んでもただじゃ起きない、一見アホそうに見えてしたたかで偏差値の高い敵組織にも見える。

あとはヨドン軍が「邪面獣をまとめて呼び出せるように闇エナジーをためましょう」と提言できる幹部なのかどうか、それを「時間かかるからヤダ。溜まったんならはやく送れ」と目先に囚われる皇帝なのかどうか。偏差値の高さはそこがどうなるか。

保険をかけているくらいなんだからヨドン皇帝は物分りよさそうだけどなぁ

 

そもそも「闇の保険」ってなんなんだろうか。ヨドン軍はこれから続けざまに保険を下ろすため、中盤くらいに闇の保険商人が様子を見に来るだろう。そして「しばらく経過を見させてもらいます」とか言ってヨドン軍に常駐して「経緯はわかりましたので、キラメイジャー排除に私めも尽力いたします」と中盤の展開を引っ張るキーになるんじゃないかな。

最後は新戦力のロボにやられるから・・・GW明けくらいから出てきて夏に敗れる、と見た。

 

敵組織には割と闇の武器商人ポジションが追加敵幹部で参入してきて、武器や戦略を売り込んでくるパターンも少なくない。ギンガマンでは「闇商人ビネズラ」、デカレンジャーでは宇宙の武器商人「エージェントアブレラ」が敵組織の参謀として就き、様々な刺客を送り出していた。

カーレンジャーでは知能の低い宇宙のチンピラ暴走族ボーゾックは作戦立案する参謀役として犯罪コンサルタントの「リッチハイカー教授」と契約を結んでいた。

あえて今回のキラメイジャーのチーフプロデューサーの塚田Pに絡ませるとすれば、

前述のデカレンジャーもそうだし、仮面ライダーW仮面ライダーフォーゼでの「財団X」なんかも死の商人として裏で暗躍している。そういう全貌の明かされない組織が出てくると、世界観の中での経済活動の現実味(リアリティ)に深みを増していく。

怪人にだって色々な組織がある。それぞれの微妙な関係性の横のつながりが垣間見えると、世界観へ没入しやすくなる。

 

 

代役ンで深まる世界

戦隊側のあり方も時代によって違っている。

リュウソウジャーは全員リュウソウ族だから働いていなくも居候でなんとかごまかしている。(ウイパパの収入がそんなに多くなさそうだけどどうだったんだろ)

パトレンジャーは組織だし非番もある。ルパンレンジャーはカフェを経営している。

キュウレンジャーも組織で、ニンニンジャーは学生とニートだ。

 

じゃあ、それぞれ別々の仕事をしつつ戦隊に招集されているキラメイジャーはどうするの?そこに対するフォローでコピーロボット「代役ン」を紹介したのは大きい。

でないとカーレンジャーみたいに「安月給で働きながら地球の平和を守れってか」ということになりかねない。

ヒーローだって生活がある。組織所属型でなく、戦隊になる時期を目指してたわけでもなく、突然一般人が地球を守る場合、その生活は誰が保証してくれるのか。

メガレンジャーなんかは高校生活との両立を非常に丁寧に描いていた。

こうした細かい部分を丁寧に描写していくことで「キラメイジャー世界」に僕らはのめり込んでいく。

 1年かけて作り込まれるその世界観はキラキラと魅力にあふれているに違いない。