ゆうがたヒーロー

日曜の朝でなくても誰だってヒーローに憧れてる

魔進戦隊キラメイジャー 充瑠の魔王的なカリスマ性

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第4話ということで放送開始1ヶ月目の締めくくり。

たぶん1クールでひとつのテーマを締める上で3ヶ月同じようなことを繰り返せない。

というわけで、ここで早速元クリスタリア王国側の現ヨドン軍幹部の投入。

キラメイジャーと初対面を果たす。どのクールのボスとなるのかこれからどう展開していのかまだまだ余地は残されている。

個人的にはマブシーナの父、国王オラディンに手をかけているから悪役として完結させて欲しいかなぁ。

実は生かして匿ってるっていうのもまだできなくはないけれども、、う〜ん。。。

 

 

充瑠のナチュラルなカリスマ性

オープニングで「ご機嫌よう」と挨拶をするマブシーナに手を振る充瑠

本人は「輝いていない」と思っているが自然体でナチュラルな態度で誰とでも仲良くなれる素養がある。

加えてマブシーナの笑いの音に気づくような感覚の鋭さを持っている。

この感覚の鋭さは2話や3話での瀬奈や時雨との回でもいかんなく発揮している。

 

ほわっとして柔らかい雰囲気でありながら主張はきちんとする。

いつの間にか周りもそれに引っ張られるようについていく。

次回5話は為朝とのリーダー論になるかと思うが、この二人のリーダー像は少し違っている。

為朝はマブシーナに対して「話がうますぎる」「そんなのは罠だ」とハッキリとものをいう。

リスクマネジメントをして冷静に状況を判断する能力のも長けており、姫がガルザに耳打ちされていたことにも気づく、細かい部分まで気が回る優秀なリーダーだ。

 

戦隊では珍しいことに充瑠も為朝と同じスキルを身に着けているように見える。

同一戦隊での役割被りは珍しいんじゃないかな。

マブシーナの音に気づくし、彼女が騙されているのではないかということも思う。

それも「ダメだよ」ときちんと言葉にする。

 

ふたりの違いは相手に寄り添う言葉選びだ。為朝は「ネアンデルタール」にジン(人)がつくか否かで瀬奈ともめていた。

根が真面目でリーダーシップもある分、強い言葉を使いがちで自分の正しさの推し方が

強烈だ。

周りからあえて雑に扱われるいじられキャラも受け入れる優しさを持ち合わせているだけに少し残念だ。

 

充瑠はキラキラしていないという引け目からか控えめに物を言う。しかし相手のいいところに気づき、その人が大切にしたいプライドや気持ちを守るような折衷案を提示することも多い。為朝からすれば「甘い」というような選択・決断をしていく。

このあたりの人付き合いの絶妙なバランス感は仮面ライダージオウの我が魔王・常盤ソウゴに近いものを感じる。ふわっとしながら奇抜で強引なアイディアでうまいこといい着地点をみつける。周りも天然の人たらし・ソウゴのペースに巻き込まれていった。

充瑠にもその雰囲気がある。

 

現代のリーダーシップ論

戦隊におけるリーダーのあり方も去年考えていた。

頼れるリーダー像の時代の変化なのかもしれない。

少し前(2006〜2012)頃はクールに物事を冷静に判断した頼れる兄貴分としてのリーダーが求められていた。

最近(2013〜)はそういう、「上から指示」していくタイプよりも仲間内で「こうしようぜ」と方向性を決めていくのが流行りなのかも。

感想『スーパー戦隊最強バトル 2話』戦隊に求められるリーダー像とは何なのか。大和走マーベラス、それぞれの信念 - ゆうがたヒーロー

 

 

強烈なリーダーシップで引っ張っていくのは現代的ではないのかもしれない。

為朝やリュウソウジャーのバンバのような強くハッキリした態度ではなく、充瑠やリュウソウジャーのコウみたいな柔らかく周りとコミュニケーションをとるリーダーが求められている。

ボウケンジャーシンケンジャーゴーカイジャーあたりでは頼れるリーダーレッドであったが、もう10年近くそういった強硬なリーダーシップのレッドはいないような気がする。

優秀なだけでは人はついてこない、協調性が大切だ。方向性を提示して一致団結、「One Team」であろうとする。

このあいだのブルー論もそうだけれども、カラーリングの役割どころか戦隊もののあり方もこの実社会に応じて少しずつ変わっていく。

 

多分僕はこれから充瑠の魔性な部分に惹かれていくことだろう。

 

ugatak514.hateblo.jp