ゆうがたヒーロー

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感想『シン・ゴジラ』ゴジラの思い出と見てみたいその裏側

シン・ゴジラ DVD2枚組

 

ゴジラの思い出

めちゃくちゃ好きな映画なんですよね。『シン・ゴジラ』(2016)

ミレニアムゴジラ世代で、「ゴジラVSメガギラス」(2000)が見たくて、今はなき祖父に映画館に連れて行ってもらった記憶がある。

その翌年からは親に頼み込んで冬休みのお楽しみ映画としてファイナルウォーズまで毎年観に言ってたなぁ。

なぜかハム太郎と同時上映なんかしてて、子供ながらになんでこんな組み合わせなんだろうと困惑してたw

子供だから男なのにハム太郎好きなのかと、言われないか心配だったんですよねー笑

来場グッズのゴジハム君はかわいかったし、親も鍵につけて気に入ってくれてた。

ゴジラモスラキングギドラ大怪獣総攻撃」(2001)は千年竜王キングギドラがかっこよすぎて、今でも好きな映画のひとつ。

 

せっかく観始めたところだったのに2004年のファイナルウォーズで終幕して寂しかった。

だけど10年後にアメリカ製『GODZIILA』(2014)の公開によりスクリーンで暴れまわるゴジラに再会できたのは最高。当然その続編の『ゴジラ・キング・オブ・モンスターズ』(2019)も感動した。ちゃんと見直していつか記事を書こう

 

 

シン・ゴジラ感想

と、前置きが長くなってしまったけどエヴァンゲリオンで有名な庵野監督がどうしてもやりたかった特撮についに挑戦したのが本作『シン・ゴジラ』。ほんとにQの続きどうなってるんだという意見やもうエヴァを諦めたファンもいる中の待望(?)の新作。

正直Qで庵野監督の洗礼を受けた僕としては「ゴジラだから観るけど期待はしない」スタンスだった。まったく期待してなかった。

 

 

 

なにこれメチャクチャおもしろいじゃん!!!

 

 

 

実は同じ映画を劇場で2回目みたの初めてでした。(ちなみにその年は君の名はも2回見た)

 

 

 

なにがこんなにどストライクで心に刺さったのがわからなかった。

そして、ちょうどいい機会なので久しぶりに改めて見直した。

 

 

 

 

やっぱメチャクチャおもしろいじゃん(2度目)

 

 

 

個人的に好きなのは自衛隊が出動するためにどのような法解釈をしているのか議論する場面。

短いカットなんだけどあの場面を挟むことによって妙に臨場感が高まる。現実に起きた出来事としての対応のリアル感が強くなる。実際、シンゴジラは関係各所にゴジラが現実に現れたらどうするか取材を重ねていたという。

そうだよね。。ゴジラが現れたからって無条件に自衛隊を出動させることはできないんだよなぁ。。。そういう法律なんだもん。

他国からの武力攻撃には該当しないから鳥獣駆除扱いのゴジラ

 

 

あと好きなのは「無人在来線爆弾

この発想は天才かと思うけどどうなんだ。軍事オタク界隈(?)の人では想定の範囲内なのかな。まずその名前がクール。ちゃんと「無人」って明記してるからその準備説明なんか全くなくても「あ、無人なんだ。安心」って誰が聞いても分かる。こういうときに名前だけで判断できると、無駄な質問や憶測を省けるね。誰が見ても分かる、これは仕事でも活かしたい(活かせるか・・・?)

あと、都内にあれだけ路線が張り巡らされていれば無人在来線爆弾を活用できる場所もいっぱいあるだろうね。

 

 

しかし、それ以上にゴジラが強すぎた。

なんだあのビーム。東京を焼き尽くしたゴジラが非常に恐ろしいがカッコイイしシリーズ最高クラスに凶悪だよ。最近のゴジラって新作出るたびにインフレしてるともいえるけど純粋な攻撃力はダントツだと思う!

放射能ビームになる前の火炎放射も圧倒的だし、背中からガシガシビームをうつのも幻想的だし、しっぽの先からビームがでるとかもはや意味わからないw

でもその神々しいお姿はまさにGODそのものだね。

 

シン・ゴジラWalker 完全形態

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  • 発売日: 2017/03/31
  • メディア: 大型本
 

 

 

もし見れるのならこんなスピンオフがみたい

この映画のいいところは映画にありがちな「主人公らを貶めようとする敵」「家族や恋人への愛・絆」を安易に登場させないところだ。

足を引っ張ろうとするキャラクターがいないからいかにも一枚岩で頑張っているように演出されているし、ゴタゴタした人災が起きない分スムーズにほぼ計画通りにことが進行する。

「俺には家族がいるんだ」と写真をみつめることもなく、むしろ家族がいるけど懸命に働き続けてくれている美談を描いてくれている。あるいは長谷川博己石原さとみが惹かれ合う展開を最後に持ってきても良かったはずだけどやらなかった。

こういうエンタメ映画でのある種の「お約束」を徹底的に排除しているから非常にテンポがいい。(3時間超えの脚本を早口で話させて間をカットしてぎゅっと詰め込んでいると何かで読んだ)

 

 

僕は、あえてこの裏側の一般人を描いたオムニバス映画を見てみたい。

例えば、どんどん閣議決定で進める内閣に抵抗する野党のひとりや、スクープ映像を取りたいマスコミ、旦那が「巨災対」メンバーのため不安ながらひとりで家と子供を守る妻、都内から遠く離れた大阪あたりの一般人なんかどうだろうか。

あとはゴジラ凍結後のエピソードを外国人の立場からとか。

 

あくまでこの世界のゴジラ対策班がきちんと動いていていて結果が出ている、と視聴者は知っているからちょっと意地の悪い脚本にならざるをえないけど、もし本当にゴジラが現れたら世間は本当にパニックにあるハズ。真偽不明の情報も行き交うし、マスコミもこぞって「ゴジラの正体に迫る」って連日報道していると推測できる。

・・・・まぁ正直いま現実で見てるからそんな映像化なんか見たくないってひとも多いと思うけど、個人的にはそのふたつを組み合わせてはじめて「シン・ゴジラ」になってほしい。

 

 

シン・ウルトラマンもあるし、エヴァの新作もあるらしいけど、シン・ゴジラもまた時間があれば見返したい。 

シン・ゴジラ DVD2枚組

シン・ゴジラ DVD2枚組

  • 発売日: 2017/03/22
  • メディア: DVD
 

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