感想『機界戦隊ゼンカイジャー』第5話。蛮族リュウソウジャーは暴力の象徴として召喚されたのか?リュウソウケン
機界戦隊ゼンカイジャー、仲間が揃ってようやく本格稼働開始!事実上の第1話だ。
・・・とおもいきや、相変わらずのゼンカイジャーだった。
こういう困ったときのパワーワード「ケボーン」や「ブレイブ」みたいな概念がないのが非常に惜しい。とりあえず言っとけ感あるワードがあればSNSで盛り上がりそうなのに。
とにかく、どんな世界観なのかわからんが「寿司」世界の能力を発動されたゼンカイジャー御一行。
なんか握られる→キュウレンパワーでラッキーに抜け出す→リュウソウパワーでぶっ壊す
・・・雑だ。展開だけ書いてしまうとおそろしく雑だ。まぁ、もともと特撮のエピソード単体を抜き出してしまうことがナンセンスなんだけども。
そもそもなんだ「スシトピア」って。どんな世界なんだよ。寿司が生命を宿して活動してるのか?魚や米はどうなんだ?くそ、好奇心がブルンブルンで思う壺じゃねーか。
寿司つながり・「和」つながりでシンケンパワーを使ってくれてもよかったんだぜ?シンケンジャーのちからはきっと烈火大斬刀だからリュウソウケンでの対応と同じことができるよ!寿司レーンを破壊するために呼ばれるシンケンジャーのちからってシュールでいいと思う。
ちまた(Twitter)では「リュウソウジャーの能力をつかって力技で営業を止めるのが実に蛮族らしくていい」と謎に好評を得ている。リュウソウジャーって騎士をテーマにしていたからリュウソウケンをかっこよく映していたのも印象的。だから、リュウソウパワーを使ったときに「リュウソウケンを活用した必殺技」が発動するのは必然だった。僕の場合は「蛮族だから」リュウソウケンでボコボコにした、という表現とは認識が異なる。
センタイギアを使ったら「影の舞を発動した」、「ゴーグルファイブのリボンが出現した」、「ダイレンロッドが出現した」。同様のノリで「リュウソウケンが出現した」に過ぎない。なんとなく眺めている限り、「特定の問題を打破するために適切なセンタイギアを活用する」という作劇ではない。センタイギアをつかったことでうまく問題を打開できた、という印象のほうが強い。
したがって、脚本意図として「寿司屋の暴走を止めるため、暴力の化身リュウソウジャーのちからで解決させよう」とものではないんじゃないかな。前述の通り烈火大斬刀でもいいわけだし、破壊できればなんでもよかったのだから。意図的に近年の戦隊を積極的に出している印象があるからリュウソウジャーが選定されたに過ぎない。
そこまで精密に過去戦隊の能力を物語に組み込むのは難しい、であればはじめから関連能力縛りを解いてしまったほうが展開の幅が広がって話がおもしろくなると思う。それが今回はたまたまリュウソウジャーだっただけだ。リュウソウジャーは蛮族であるけど、蛮族だから選出されたのではない、と信じている。
いや、今回キュウレンジャーのちからは、問題解決のために狙ってラッキー起こしてたわ。てことはリュウソウジャーの暴力も狙っていた可能性も???
(そもそもラッキーは個人の運であってキュウレンジャーの象徴スキルでよかったのか…)