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『魔進戦隊キラメイジャー』初心者におすすめエピソード4選。映画1本分2時間でキラメイジャーを楽しもう!

スーパー戦隊シリーズ 魔進戦隊キラメイジャー VOL.7 [DVD]

 

魔進戦隊キラメイジャー

放送終了からすでに2ヶ月が経とうとしている。

機界戦隊ゼンカイジャーもおもしろいし、毎週トレンドになるくらいには勢いはある。

しかし、なぜか僕の心は未だにキラメイロスが癒えない。

ちょっとロスがあるかな、とおもっていたドライブやエグゼイド、ジオウにルパパトはさすがに2ヶ月も経過すれば新しい生活へ気持ちを切り替えることができていた。

しかし、キラメイジャーに関しては未だに名残惜しい気持ちが大きい。コロナ禍という特殊な世界環境において「キラキラと輝く」を貫き通したテーマ性が心に刺さったんだろう。

 

今回は「キラメイジャーってのがおもしろいらしい」「でも特撮って話数多いしちょっと見てられない」という人向けに個人的にキラメイジャー傑作選を紹介したいと思う。

本当に良エピソード揃いなので、色々選ぶと結局「全部見て!」と言いたくなってしまう。

ここではあえて、1本30分番組と仮定して、2時間の映画1本見るのと同じ時間でキラメイジャーを把握することをテーマに120分のボリュームで4本を選んでみた。

せめて8本にしようかとも悩んだけれども映画1本分にこだわったので、まずこの4本を見てほしい。ちなみにTTFC(東映特撮ファンクラブ)に入会すれば980円(多分初月半額)だ。Google Play経由での支払いはとても簡単なので、よければぜひ一緒にキラメこうぜ!

 

尚、大前提としてのキラメイジャー概略

宝石の国クリスタリアを征服したヨドン軍が次に目をつけたのは地球だった。なんとか地球に逃げてきたクリスタリアの王女マブシーナとその仲間の意思ある宝石キラメイストーンらは、キラキラと輝いているキラメンタルの持ち主を集め、キラメイジャーを発足してヨドン軍から地球を守る。

途中地球人でありながらクリスタリア王家へ養子となった、マブシーナの兄・宝路も合流し、激化するヨドン軍との戦いに臨む。

 

 

 

エピソード2「リーダーの証明」

第1話もいいんだけども、個人的にはこの第2話を推したい。

充瑠も戦隊に加わり5人体制で物語がスタートする、事実上の第1話なのだ。クランチュラのキャラクターや闇の保険や代役ンなど設定が紹介され、世界観の奥行きが広がる。そして、キラメイジャーのメインテーマである「キラキラと輝く」ことについて触れられる。それぞれの世界のトップで活躍するメンバー達での戦隊活動はいろいろな制約がともなう。その中で戦隊活動よりもアスリート活動を推奨する、キラメイジャー独自のルールが展開されたのには度肝を抜いた。そのロジックも「瀬奈がキラキラしていないとキラメイジャーとしての活動に支障が出る」といったもので、キラメイジャーのコンセプトに真正面から向き合っているのが印象的なエピソードだ。

キラメイジャーを見る上の導入としては絶対に欠かすことが出来ない。

 

エピソード19「相棒」

戦隊モノでよくあるお約束のシリーズ「入れ替わり」。このエピソードでは石である魔心とキラメイジャーメンバーとの交流を描く。戦隊慣れしていなければ、そもそも「喋る石が相棒でロボットになる」という状況が不可解に見えるらしい。(へー今回は意思ある宝石が相棒ねくらいにおもった僕)

石は石でも意思はあるわけで、その意識だけが入れ替わるというカオス回と言ってもいい。キラメイストーンの仲間たちはそもそも自由な感性の持ち主だ。入れ替わり人間の体になるだけでおもしろい。

話の主軸は充瑠とファイアであるが、相棒がキラキラ輝くためにはどうすればいいのか、さらに言えば相棒に限らず「輝く」ためにはどうすればいいのかについてひとつの解をだしたエピソードである。

 

 

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エピソード26「アローな武器にしてくれ」

キラメイジャーを語る上でおそらく絶対に外せないエピソードが26話だ。コレに関しては異論はないと思う。25話で新敵幹部であるヨドンナが登場し、キラメイジャーにもさらなる強化が必要になっている状態での物語だ。令和の戦隊として話題になった(話題にした)「限界を超えない」条件での強化形態を選択した屈指の激アツ展開。

これまでのようなヒーローの自己犠牲精神にストップをかけ、本当に身を滅ぼしてまで力を得ないといけないのかを考える。トップアスリートは自分の限界を知った上でコントロールしながら記録を目指すという。地球を守る戦隊にもその理屈を当てはめ、ここぞという勝負時で全速力を出すという戦い方を編み出した。前年のリュウソウジャーは「限界は超えるためにある」と語り、その前の「パトレンジャー」では市民を守るためには体内に毒が回っても戦い続ける姿勢が見られた。こうした気合や根性とは一線を画したキラメイジャーの象徴的な話が26話だ。25話と合わせた前後編でありながらこの1話でも十分に高いクオリティで楽しむことができる。

 

エピソード44「君たちがいて輝いた」

最終回であり、いわゆるキラメイジャーの終着点である。これまでキラキラと輝くことに終始してきたキラメイジャー。ラスボスですら努力して強くなりたいと願った存在だと明かされつつも、強い自分を演じるために身につけたマスクが打ち砕かれる。キラメイジャーの面々はマスクなどしなくても強くキラメイている、とある意味では残酷にも受け取れるメッセージを残しつつラスボスを撃破する。誰でも素面の自分でいいんだよというメッセージでもあるんだけれど、ラスボスにとってはあまりにも眩しすぎる酷な現実だった。相棒であるキラメイストーンからみた仲間たちからの声援もあり、一生懸命に輝くことを最大限に活かした、キラメキを追求したキラメイジャーという物語の着地点だ。

 

 

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いかがでしょうか。44話のうち4話だけを抽出してキラメイジャーを語るなんておこがましいのは承知しています。とはいえ、「興味はあるけど話数がネックで手が出ない」そういう人は一定数いるはず。そんなあなたが映画1本をみるくらい気軽な気持ちでこの4つのエピソードを見てキラメイジャーの概略を掴むきっかけになれたら幸いです。

気に入ってもらえれば最終回を経て改めて1話から順に見ればどっぷりとキラメイ沼の仲間入りですから(ウォイ)

 

番外編

ギリギリの4本に選べなったエピソード。これを含めた8本…とか思っていたらもう4本足して1クール12話分、とか紹介にも欲がでてしまうね。。。それだと絞る意味がなくなっちゃう笑

 

エピソード4「亡国のプリンス」

因縁のガルザがキラメイジャーの前に初登場。充瑠のリーダーとしての素質がきらめく。加えてキラメイレッドとのアクションは必見だ。

エピソード8「エクスプレス電光石火」

根性でどうにかする、ただ詰め込んでトレーニングすることへのカウンター回

7話との前後編だけどこれまたキラメイジャーらしいエピソードだ。

エピソード33「巨獣パニック大激突」

これまた32話との前後編。戦隊ものらしさと戦隊っぽくなさが言語化出来ない表現で入り交じる。巨大戦をしつつの等身戦が非常に迫力がある。

エピソード41「ありのままでいたい」

仕事のあり方が目的か成果かを問われる。キラリュウの映画監督邪面にも通づる組織論的な教訓を得られそうな話だ。ふざけた話なのに物語としてはラストへ向けた分岐点のひとつとなる。

 

 

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