ゆうがたヒーロー

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『機界戦隊ゼンカイジャー』18話感想。恋愛戦隊ジェットマン最終回をネタに昇華できる公式の強み

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流石に今日のエピソードはやりすぎですよ。ツッコミが必要な状況が無限に続く恐怖。

開始三分、OPも流れる前からレンアイワルドによって恋に落ちる面々。

人間と人間、キカイノイドとキカイノイド、そんな種を超えた人間とキカイノイドの組み合わせはもちろん、男性同士・女性同士という同じ性別同士の組み合わせ、ついにはパフェという無機物への愛まで網羅するゼンカイジャー。

さすがにパフェへの愛は予想できなかった 笑

 

ブルーン回みたいな感じではあったけど、特別大活躍するわけではなかったな。

全体的に濃いしネタも詰め込みすぎた煽りを受けた感ある。とはいえ、恋愛を知らないブルーンが恋の幸福感と不安感、苦く切ない気持ちを学べたのは彼の心の成長につながるのではないかな。知識欲が高まると空気が読めないキャラクターであるけれども、相手の気持ちを推し量る能力は恋愛によって鍛えられる(よね)。もともと心優しい穏やかな性格だからこの経験が活きるエピソードはないかもしれないけれども、後々につながってくれるといいな。

 

 

レンアイワルドの恐ろしいところは強力な洗脳能力をもっていることだ。変化に柔軟なゼンカイジャー世界の住人との相性が良すぎる。外部環境の変化をすんなり受け入れて適応する住人はあっという間にレンアイ脳の持ち主となってしまう。Love&Peaceは争いを無くすといわれるが、愛と嫉妬を裏返して地球を侵略するというのは、かなりの高偏差値の戦略である。

 

しかし45作品もバリエーションがあると、レンアイ脳への対処に優れたセンタイギアさえあるのが強い。「ジェットマンはトレンディ♪」とひとことで紹介されるように、ジェットマンは、戦隊は戦隊内部や敵幹部とドロドロの恋愛劇を繰り広げていた。衝撃的な最終回は、バラエティ番組で「戦隊モノ」を取り上げるときに選ばれやすいため、本編を見ていなくてもなんとなく知っているひともいるのではないか。僕も本編はまだ見ていないけれども最終回だけは十分に理解しているつもりだ。

ゼンカイジャーからしたら戦隊の大先輩であるジェットマン。これの最終回を公式でパロディにしてしまうのがゼンカイジャーだ。

「なんとなくジェットマンが良さそう」とふわっとジェットマンギアを勧め、全キャラがパロディだと理解せずに寸劇をさせられ、ブラックの立ち位置をレンアイワルドに置き換えて撃破する。あまりにもゴリ押しすぎる超展開に、釣られないわけにはいかない我ら大きなお友達であった。。。

さらにそのままYoutubeでの比較検討を公式に誘導してくる。。。公式が抜かりなさすぎる。