『スーパーヒーロー戦記』のネタバレ感想・備忘録
『仮面ライダー平成ジェネレーションFOREVER』『仮面ライダージオウOver Quartzer』
この2作品に通づるモノがあるメタ・フィクションだった。いや、まぁ予想していたとおりなんだけども。
全体的なストーリーは「仮面ライダーセイバー」が牽引する。各戦隊・ライダーの物語がが入り交じる事態なんだからこれも当然か。
レジェンドヒーロー達
魔王:仮面ライダージオウ:常盤ソウゴ
西遊記の世界でカイト達に助太刀をする。不敵な笑みを浮かべながら登場するシーンは魔王感ある。開幕グランドジオウからのカブトで人質を救い出し、龍騎サバイブ・555アクセル・ゴーストグレイトフルでボコボコにする。ディケイド以上に客演させやすい上にオーバーキルな演出できるのが強すぎる。圧倒的な魔王だった。
スケジュールか、脚本都合か、思っていたよりもずっと奥野くんの出番がなかったのが残念。ほぼほぼ告知分が全てと言っても過言じゃない。
社長:仮面ライダーゼロワン:飛電或人
八犬伝の世界でキュウレンジャー客演のラプターを救い、トウマ達と合流する。
本編のAIちゃんことM・A・Oさんつながりのラプターのピンチを救う演出がいい。スーパーおもしろギャグも披露してくれて、秘書つながり(?)でラプターがギャグを説明するところの流れまで含めても完璧な客演。めちゃくちゃ美味しいポジションだった。
「お前を止められるのはただ一人、俺だ」という決めセリフまでツッコミもらってて本当に輝いていた。やはり、ボケはツッコミが居てこそ際立つ(漫才じゃない)
冬映画での共演がなかったから、セイバーのトウマとちゃんと絡んでほしかったけど、色々と仕方ないかな。。。もう扱いは「先輩」を抜けた「レジェンド」だった。
八犬伝の世界で登場。やたらと声のいい犬。ボスのかっこよさは健在だったし「百鬼夜行をぶった切る」名乗りを見れて満足。なんか妙に八犬伝の世界に馴染んでた。キュウレンのショウ司令と知り合いなハズだけど設定消えていた。なんか一瞬「おや、あなたは」的なノリがあったと思ったけど物語のなかの剣士様を見出した展開になってしまった。
シンケングリーン:谷千明
キラメイブルーと決闘をしていた。殿を超えたい、との思いは相変わらず。丈瑠が強いのもあって10年経ったいまでも超えられない壁なようだ。一筆奏上での変身も名乗りも見れた。個人的には剣を自分の首の後ろに持っていって支える仕草が千明っぽくて好き。
八犬伝の世界の住人感出しまくりの宇宙人。ショウ司令、しばらく出ないうちにより一層おじいちゃん感増したんじゃないか。腰どころじゃないくらいガタがきている。
合戦シーンではリュウタロスにおんぶしてもらってて紫ヒーローのラジレン共演だった。
ラプターはイズ代わりとしての出番が多く、社長との掛け合いも多くてちょっとだけ優遇されていた。物語の説明役としても大変重要でおいしいポジション。
キラメイブルー:押切時雨
人気アクション俳優なのに、むしろ剣士要素のほうがどんどん強くなっていった。気づけば八犬伝の剣士様になっていた。千明の「千人力だ」に対して「いや、万力だ。何言わすんだ」とキッチリ持ちネタを入れ込んでくれるサービス精神旺盛なアニキ。いちいちずっとカッコつけてたけど、キラメイメンバー以外には素直になれなくて「変だよね」或人社長のボケにボケを重ねたくなってウズウズするシーンとか見たかったなぁ。
イマジンズは、まぁ相変わらず。つくづく客演に便利だな。
オーナーいるだけで電王組の進行がスムーズになる。いつまで出てくれるんだろうか。
現役ヒーロー
仮面ライダーセイバー
神山先生の小説家設定が活かされていた。彼、どっちかというと新人の有望剣士的ポジションで活躍することが多いから段々と小説家であることを忘れていきそうだったので、「おぉ」となった。スランプなのはともかく、小説家酷使しすぎじゃないですかね笑 序盤は原稿を落とさないようにしている有能感あったのに、剣士業が忙しすぎて「先生!原稿!」ってシーンのほうが印象的になってしまった。
小説家ということで、メインストーリーを牽引してくれた。夏映画枠だし、冬は短編になっちゃったから埋め合わせ的に出番多く割り振られたのかな。
仮面ライダーブレイズ
倫太郎、いい表情するよね。苦虫を噛み潰したような苦悶に満ちた表情がとてもよくお似合い。本編でも妙に色々と背負わされてしまったからこういう役割はすっかり板についている。他のセイバー組が誰もおらずイマジンズとゼンカイジャー組と西遊記の世界に飛ばされてしまって心細かったね。でも大丈夫、きっとケントはもっと散々な目にあっているから笑
しかし、終始硬い表情ばかりだったから、西遊記の世界くらい知的好奇心に満ち溢れた表情を見たかったところではある。カイトほど順応しなくてもいいけれども、そこはバランスとってもらって…ね?
なぜよりによってカーレンジャーの本が置いてあるんだ。どうして賢人はそれをひらいてしまったのか。それは君がバグs
僕は「あぁ、賢人は別の場所に飛ぶのか」くらいにしか思わなかったけど、たしかにカーレンジャー世界に飛んだと思うとめちゃくちゃおもろいな。トウマといっしょに学芸会ごっこできるくらいにはゼンカイ脳に順応できるから問題はないだろうけど、めちゃくちゃ見てみたい。
それよりも気になったのは、大人ルナと過ごしてきた世界線(?)のシーン。
白基調の部屋に白いシャツということで異質感があるのはいいんだけど、3人の食事シーンがなんか泥沼ドラマが起きそうな世界線だなと思ってしまった。立ち位置からするとルナとの親密度は賢人>トウマで、手作り感ある食事を共にしていた。幼馴染3人のうちルナと賢人、デキてるでしょ?
ゼンカイザー&ジュラン
カイトの順応性の高さは、ストーリーの「こまけぇことはいいんだよ」との相性バツグン。さすがゼンカイ脳。イマジンズとの絡みも初対面とは思えない馴染みっぷり。
とはいえ、全体的な出番はちょっと薄め。一応W主演だと思って観に行ったけどもセイバー映画の客演くらいと言われても許容できるくらい。
ジュランも持ち前のちょいワルおやじ風で物語を引っ張っていたけど、もしかしてトウマサイドに居たから出番多かっただけか。ラプターをみて「マジーヌ?」と言ったり団子食べながら「よっしゃラッキー」言ってたり、細かいポイントでの功績が素晴らしい。「よっしゃラッキー」はアドリブだろう、きっと。
ゴールドツイカー
最終決戦、陽気に鼻歌交じりで参戦。出番はほぼない。
よく考えてみると戦隊夏映画枠の追加戦士は例年ふわっとした立ち位置でしか登場しないから、その流れだろう。今年は合流が例年より早かったから、ちょっとだけ違和感を感じるけどもね。
ガオーン&マジーヌ&ブルーン&仮面ライダー剣斬&仮面ライダースラッシュ他
出番ほとんどなし。最終決戦の◯◯縛りメンバーみたいなところでそれぞれ出ていたイメージ。マジーヌがマジレン&ゴセイ&ウィザードの不思議パワー組で、ガオーンがライオン組に居たのは覚えている。45戦隊と40人くらいのライダーの組み合わせを短いカットで次々と見せる手法、楽しいけれども恐ろしいくらいに脳が疲れるね。
普通の親子は「なんかいっぱい出てる」「あ、◯◯レンジャーは知ってる」くらいにしか思わないところを、特撮マニアは「この組み合わせは…飛行組か」「これはスピード組で」と映像を楽しむ以上のことをしたくなってしまう。脳溝フル回転とはいえ普通に脳内でジャンル分けができてしまう自分が悲しい…笑
パンフレットは買ってないけども、組み合わせ一覧とか載っているのかな?
しかし、各人一言ずつお約束のフレーズを話すんだけども、ライブラリ音声じゃなかったので違和感がすごい。東映さん、音声流用を覚えたんじゃなかったの。。。どうして。。。
久しぶりの戦隊&ライダーのお祭り映画。
所々に「お?」と目を引く会話だったり仕草もあったりするし、まぁ、概ねこんなもんだろう。という感想に落ち着く。
個人的には或人社長が久しぶりに楽しそうだったからそれでヨシ。曇らせ演技が好きだけど、やっぱおもしろギャグの振り切れた演技があるからこそギャップが際立つからね。