ゆうがたヒーロー

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『機界戦隊ゼンカイジャー』バカンスで地球は支配された。トジテンドの成功と失敗

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夏休みも終わりに差し掛かっている今日この頃。バカンスによって世界は支配されてしまった。

何を言っているかわからねぇと思うが、これは事実なんだ。

 

 

驚くことに、ゼンカイジャーはトジテンド王朝に屈服し数日間、地球の支配を許してしまったのである。

 

戦隊ヒーローの戦力無効化して完全勝利するのは非常に稀じゃないだろうか。

オーレンジャー終盤でバラノイアに乗っ取られたような記憶があるようなないような。それくらいまで遡る。

ザンギャックやヨドン軍など数々の怪人組織が戦力結集しても地球侵攻を失敗している。それを成し遂げたトジテンドに今後の怪人組織は学ぶことがある(ある?)

 

 

バカンスワルドは空中に放り出されたことを利用して上空からバカンスビーム(?)を放出。

あっという間にゼンカイジャー達の戦意を削ぐことに成功する。

番組開始5分。オープニングが流れるよりも早く侵略は完了してしまった。

柏餅中毒にするだとか、オニゴッコさせるとか色々してきたけど、全くなにも考えさせないのは強い。トジテンド戦力って洗脳系が多いから実はめちゃくちゃ強いんだよね。いままでゼンカイジャー側の誰かしらが洗脳を逃れてきたからなんとかなってきた。全員を洗脳してしまえばそれだけでトジテンド側の勝ちが決まる。そう思えば相当やばい組織であることがわかる。

考える力・思考力判断力を奪う、これは戦略上非常に重要なことで、現実のあらゆるアプリも「とりあえず楽だから」という理由でなにも考えず使ってもらえることが成功の手がかりだと思っている。すでに現代日本はアタマの中を支配されている気もするが、それはまた別の問題だ。

 

 

しかし。うまく行っているとき、邪魔をしてしまうのが上司ってもの。

地球を支配してすっかりバカンスを満喫しているバカンスワルドはバラシタラに粛清されてしまう。そして洗脳が解けてしまう。

う〜ん。ひとりの怪人の能力に完全依存した支配はこういうところが弱い。ワンピースのシュガー(だっけ)がホビホビの能力でひとりで支え続けていたのと被る。気絶したらすべてのおもちゃも記憶も戻るって責任重大すぎる。そういう意味ではトジテンドも洗脳能力に頼り切った侵略プランだと、リスクマネジメント上よろしくない。その点を今後再考すべきだ。

そして、バラシタラは一時の感情に任せて作戦の要を自ら手放した。これは完全なる大失態でありそれこそボッコワス大王から粛清を受けてもおかしくない。部下を叱らなければならない場面があったとしても、きちんと作戦と現状を把握して適切な処分を下すべきだったのだ。居なくなったらプロジェクトが崩壊してしまうような人物の重要性、損失の大きさを上司が理解していないといけない。

・・・脳筋組織っぽいし、なるべくしてなった感は否めないけども・・。世の中の上の人はどうしてこうも脳筋なのだろうか。

 

 

それにしても、バカンスで支配されるのなら支配される側は万々歳なんじゃないか?

全く未知のスイカ割りで三つ巴の熱い戦いをするなんて思いもしなかったけども、あくまで支配されている洗脳状態の戦闘。ただ競技をしているだけなのにセンタイギア使うし変身するし、遊びにも全力ゼンカイなのがさすが。

あくまでも遊びの一貫だったわけで、バラシタラが粛清しなければこのまま支配され続けていたと思うと恐ろしい。