気づけばゼンカイジャーも終盤戦。
コタツやら向かい風やらと戦って来週はおみくじと戦うとかいう、永遠にギャグをやり続けているイメージの中でのシリアス回。ツーカイザー・ゾックス一家因縁の相手であるSDワルドがついに登場。ゾックスらとSDワルドの因縁はゼンカイジャーの物語の外での出来事であり、ゼンカイジャー達と共闘している間に進展することはなかった。
縦糸が強い戦隊だったら、チマチマ登場して因縁を深めていくような幹部待遇もあり得た。しかしそこはゼンカイジャー。そういう縦糸はすべてステイシーに全振りしてあるので、ある種ポッと出の敵怪人と同じような扱いだ。
シリアス回。
OP前の冒頭でゲゲのおねだりからのSDワルド登場。この本編に入る前の舞台設定の調整テクニック、本当にすごいな。とか思いながらゾックス役増子くんの熱演が際立つ。
踊らない変身からスタートしていることから、訓練されたゼンカイ視聴者が「あ、今日シリアスだ」と背筋を正して視聴に臨むことになる。
重い空気に思いつめた表情や態度、ゼンカイジャー組がSDになってワチャワチャしているのとギャップがすごい。
考えてみればゼンカイジャーとツーカイザーは共闘はしているものの、仲間入りしているわけではない。世界観も違うわけだし、「機界戦隊ゼンカイジャー」はギャグ戦隊として物語が進行するのに対し「界賊戦隊ツーカイザー」はシリアスな物語になっていたのかもしれない。ツーカイザーメインになるとこんなにも重厚感あるエピソードになるのか。
冬の雨撮影はさぞかし寒かろうな…。#ゼンカイジャー
— ゆうがた (@ugata514) 2022年1月23日
オレたちはこの世界に別れを告げ
— 増子敦貴/Atsuki Mashiko/GENIC (@atsuki_mashiko) 2022年1月23日
空の彼方へ。
傷だらけの戦いの果てに、
本当のお宝を見つけた。
みんなにありがとう。
そしてまたいつか
出逢える日まで
サラバイ。#ゼンカイジャー #ゾックス pic.twitter.com/CIoDJpntIY
増子くん、お疲れ様でした。(最終回も近いしたぶんすぐ戻ってくる。)
物語の重たさやゾックス達の縦糸、それだけで見応えある。
その一方で全体的に演出が少し独特な気がした。設定上、ジュランやガオーンといったキャラクターはほぼSDスタイルでの出演。それ自体はリッキーとカッタナーで慣れた演出なのだが、いつもよりCG多めじゃなかった?兄弟もCG出演してたし。マンガワルドみたいな特殊形態での戦闘はそれだけで目新しさがある。
巨大戦でも街全体がデフォルメされちゃって、CG感増しましで良くも悪くも特撮らしさがない不思議な絵面に思えた。
次回作、ドンブラザーズのイヌとキジに対する実験的要素が含まれてるんじゃないかなぁ。どれだけやれるのか、的な。
ゼンカイ→ドンブラで戦隊シリーズそのものを生まれ変わらせる意気込みはすごい。
キラメイジャーからのゼンカイジャーお披露目のときも度肝を抜かれたからなぁ。
ほんと、どうなっちゃうんだろ。全く予想ができない…笑