プライムビデオってWOWWOW制作のドラマも観ることできるんだね。
キョウリュウレッド桐生ダイゴ役、竜星涼出演の『賢者の愛』(2016)全4話
私からすべてを奪い、初恋の人まで奪っていった親友。彼女の息子を20年かけて自分好みの男に調教してゆく。それが親友への復讐。
なかなか濃厚な話だった。
”背筋の凍るような心理戦を軸に、20年に渡る愛と憎を鮮烈に描”く本作。
『仮面ライダーキバ』のように現代と過去がいったりきたりする映像手法。
その過去というのは登場人物の回想によるものだ。
同じ場面のシーンが何度か回想されるが、誰の視点なのかで少しずつ角度が変わってしまう。
現代の復讐劇を進行しつつ、ゆっくりと過去を融解してゆく。
それではネタバレ込みで感想を。
現代アレンジの源氏物語とでもいうのかな。(源氏物語ちゃんとは読んだことなくてすみません)
自分好みの大人に育てていく。
一度くらいは夢見たことがある(?)シチュエーション。
きっかけは親友の高岡早紀。彼女はお金持ちの子に生まれたが家庭環境は恵まれていなかった。
主人公の中山美穂は親に愛さえ、幸せな家族だった。親友の彼女は羨ましく思い、すべてがほしいと思った。
きれいなアクセサリや父からのおみやげの人形、父の気持ちと初恋の相手。
主人公は20年かけて親友の子を手懐けた。執念、それだけで生きてきた。
本当は彼の20歳の誕生日にたった一度だけ身体を許し、突き放すつもりだった。
そうすることで主人公から離れられない奴隷が完成するはずだった。
誤算は主人公さえも親友の子に惹かれてしまったということだ。
数十年越しの復讐。話の題材としては物珍しくはない。
この話の肝は、主人公も親友も常に互いのことを意識しながら生きてきた。
これも共依存関係というのだろうか。
高岡早紀の自由奔放の嫌な女がハマりすぎてて辛い。
そして竜星涼。やっぱ、髪が短いほうがカッコイイよね。
身体も引き締まっていて理想の20歳って感じ。
20歳らしく大人な側面もあるけどまだまだ子どもって役。
主人公、育成大成功じゃないですか。笑
結局、一番純粋に愛していたのは彼だけだったってオチも割りと好き。
あと、3話で竜星涼の大学の同級生役に天才物理学者犬飼貴丈くんが出てるのにびっくり
完全にノーマークだったし、セリフもちゃんとあった。
当時からあっちゃんだなぁって雰囲気出てたし、これは収穫だった。
夜長を楽しむドラマ。ぜひご覧あれ!!