ゆうがたヒーロー

日曜の朝でなくても誰だってヒーローに憧れてる

感想『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』欠けているピースと無理やり当てはめた不自然なピースはどれか。本当の謎に迫る

映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」オリジナル・サウンドトラック

 

今、絶賛公開中の『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(タイトル長い)

いわゆる『スマホを落としただけなのに2』です。正当続編ですよ。

 

今回の主人公は前作で田中圭カップルを救った千葉雄大演じる加賀谷学が主人公となる。

個人的には主人公が変わる、こういう映画の構成は結構好きなんですよ。

長編オムニバス作品みたいな感じで同一世界観で主人公が変わるって楽しくないですか?笑

違う視点って意味では湊かなえさんの『告白』みたいなものや、同一世界観でいけば『3年A組』と『ニッポンノワール』みたいなの。

世界が広がるし、ほんの一瞬でも関連するような人物や出来事が語られると「おぉ!」ってなる。この作品では田中圭北川景子がガッツリ冒頭に出てくるし、前作の事件も軽くおさらいする親切すぎるくらいの親切設計。

「話題だから〜」って人や「白石麻衣目的!」みたいな初見の人もいるだろうからね。

 

まいやん、可愛いけどまだもうちょっとお芝居がんばったほうがいいかな。見れない程じゃないけど、まだまだ伸びしろが大きそう

 

 

本編の内容

ある白骨死体を追う中で「M」という人物が捜査線上に浮かび上がる。この人物は前作で捕らえた浦野にハッキングを教えた、いわば師匠的な存在だ。Mを捕まえるために警察は浦野と協力して捜査をしてゆく

 

 

はいキター。強大な敵を目の前にしてかつての敵と協力するパターンのやつ!

フリーザと戦う悟空&ベジータ&ピッコロ

インペルダウンを抜け出すため共闘するルフィ&クロコダイル&バギー

この少年漫画的な熱い設定

 

前回、加賀谷を苦しめた浦野が味方になる。しかもこういうタイプの人物は一筋縄では言うことを聞かない。精神的負担を強いるような交換条件を提示する。無理難題を言うのではなくて考える余地のある程度で条件を出してくるあたりが浦野の頭の良さが際立つ。

というか浦野役の成田凌ノリノリである。前作の怪演もすごかったが、現実離れしたようなキチガイキャラを演じるのが楽しいのかもしれない

 

加賀谷は浦野の協力もあり「情報の不足している部分」や「不足を補う方法」を模索してMに近づいていく。。。

 

 

映画「スマホを落としただけなのに」オリジナル・サウンドトラック

映画「スマホを落としただけなのに」オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト:大間々 昂,兼松 衆
  • 出版社/メーカー: SMM itaku (music)
  • 発売日: 2018/10/31
  • メディア: CD
 

 

それでは、以下ネタバレ込で感想を綴りましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浦野の協力によってそもそものアクセス数が不足していることが判明。

Mを釣るために、加賀谷は警察公式セキュリティブログの解説・加賀谷の彼女もおとりとして日々のSNS更新をすることとなる。

そのふたつを交互に監視しているアカウントを突き止め、浦野特製のウィルスを利用し顔を割り出す。こうして不足していたピースから真のピースを引きずり出す。

 

しかし、ついに襲われる彼女。助けるために加賀谷も動く。

 

 

 

無理やり当てはめた不自然なピース

 

大筋はいいんだよ。王道で。

でも、あまりにもご都合主義がすぎる。ひどすぎるよこれは。

 

展開を作るためのキャラ設定や特別措置、多少は必要なのも認めるんだけど、全部を展開のための装置にしちゃいけない。

 

ずっと黙秘をしていた浦野が「加賀谷となら話す」ということで加賀谷が出てくるが、それまでの取り調べはどうしてたんだ。なんでもっと早く加賀谷に取り調べ要請しなかったんだ?

というか、牢で会話すんの?初めて行ったとき隣にも人いたよね?

 

 

素人目でみてもあまりハイスペックじゃなさそうなパソコンルームに、今どき実在してるのか分からないくらいこれでもかと昔ながらの嫌な監視役の警官と、その幼稚な嫌がらせ。

通常の検索Webみたいな闇サイト(なお、僕は闇サイトを知らないので本当にあんな感じだったらすみません)

あまりにも情報リテラシーのない情報室の室長

彼女を24時間警備してくれるの一人だけ?めちゃくちゃ不安じゃないそれ?

 

 

もう、「浦野 脱獄させます!」そのために嫌な監視につけこむ隙を与えたろって道筋が観ててわかる。

バックドアやカメラ監視のスパイウェアの説明役が必要なのはいいけど、なんでよりによって情報室の室長なの・・。あんなのが上司ってあまりにも神奈川県警のセキュリティ意識が・・。いや、やっぱ世の中そういうもんなのかな?警察の情報部だろうと天下りでズブの素人でも責任者になっちゃうもんか?

 

ストーリーを進めるために無理やりガバガバの設定にしてるから中身がスカスカ

この映画を作る上でどこが本当に必要なピースで、どれが不自然なピースなのか、そしてどこのピースが欠けているのか。それを考えだしたらこのパズルの存在そのものがまるでミステリー。。

 

 

でもこの物語にはひとつ大きな謎が隠されていることに気づいてしまった

 

 

正しいピースと隠された真のミステリー 

犯人やその動機なんかは案外あっさり気づいた。というか、ITリテラシー高い登場人物少なすぎてそもそもの選択肢もない。

加賀谷へのボディタッチと結婚相手を求めないとこ、冒頭のBLを伏線として(これは伏線というよりヒントか)加賀谷への告白も特に驚きもなく・・。

とはいえ、このあたりの配置は丁寧だ。

学生時代の千葉くん(加賀谷というよりは千葉くん)がかわいいから仕方ない。

会社設立時の写真なんていい笑顔してる。

 

個人的に最後「気づいていただろう」と手を握る笹岡、手を離すものの少しだけ複雑な表情をする加賀谷のシーンは印象に残った。

おそらく笹岡の気持ちに気づいていたんだろう。そのうえでふたつのパターンを想定してみる。

ひとつは気持ちには気づいているが、気持ちに応えることができないから退職した。

父親のことを調べる口実もあり、互いにいい「仕事の」パートナーとして関係をきれいに終わらせた。

 

もうひとつは、加賀谷はバイ(両刀:両性愛)で笹岡に対して気持ちもあった。ただそれを受け入れておらず、気持ちを閉じ込めるための退職。

美乃里を恋人登録できなかったり、結婚の話をうやむやにしていたのは、心の奥に笹岡がいたせいだ。

捜査上に笹岡のログが浮かび上がった際も「彼女の現状を話しているから当然」と疑いを全く向けていなかった。(まぁ、これに関しては信頼しているという点では恋心以外の説明もつくからなんとも・・)

 

正直なところ加賀谷が結婚を考えていない理由がこの物語のパズルのピースとして欠けているのだ。

前作の北川景子が演じる稲葉麻美が結婚を拒む理由は謎のひとつとして引っ張られ、衝撃な告白として明言された。しかし、加賀谷が美乃里に対して結婚どころか恋人としての不自然な態度である理由が「母の虐待」だとするとミステリーとしてはちぐはぐしていないか。

 

仮に、交際に自信がない理由が「母の虐待」だとしよう。加賀谷はまだ作中で母と再会していない。すると、虐待のトラウマを解決する前に恋人に対して前向きになってしまう。作中ではクライマックスのシーンのあとにトラウマである母に対峙するのだ。交際に意欲的でないことと虐待の前後関係が逆になってしまう。

 

それよりは「虐待のトラウマ」はミスリードだとしてみるほうが前後関係がスムーズになる。

笹岡に対する気持ちがずっとくすぶっており、美乃里を恋人として愛していける自信がない。

「人前で」キスという行為が周囲への宣言となってしまう。だからキスをすることができなかった。

でも、今回の事件を通じて美乃里の大切さを感じ、笹岡に失望し、自分の気持ちに整理をつけることができた。結果として恋人を失いたくない、彼女が本当にいま大切な人物なんだと再認してクライマックスのキスにつながるのではないか。

このキスを経て彼女とともに「虐待のトラウマ」へはまさにこれから向き合おうとしているのだ。

 

 

 

浦野が協力する条件に「加賀谷の誰にも言っていない秘密を明かせ」とある。

加賀谷は「嘘をつくかもしれない」と言い、浦野は「俺を騙し通せるか?(=一番秘密は検討がついている)」と返す。

具体的に浦野に話すシーンはカットされているが、後半に浦野の口から「父親の事件と母親の虐待」が交換条件で話した内容だとカメラの前で暴露される。

 

でも実際あの当時の加賀谷が「本当に」誰にも言っていない秘密が「笹岡への気持ち」だったとしたら・・・。加賀谷はまんまと浦野を嘘で騙し通せたのではないか。

 

どこにも明言はされていない。ただの憶測に過ぎない。

これこそがこの物語の本当のミステリー部分だとしたら・・・

 

 

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

  • 作者:志駕 晃
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2018/11/06
  • メディア: 文庫
 

 

感想『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』デジモンとともに大人になった僕らが見るべき映画

映画ノベライズ デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)

 

カラオケのアニソンランキングをみると、上位にある曲はほぼ変動していない。

例えば残酷な天使のテーゼ、例えばタッチ、そんな中にButter-Flyという曲がある。

今回のテーマでは説明不要。我らが選ばれし子どもだった時代のテーマソングである。

僕はこの曲とbrave hartが鉄板だ。

 

デジモンアドベンチャー。1999年3月から放送されていた、当時の日曜朝の顔だ。

ひょんなことからデジタルワールドに飛ばされてしまった子ども達の成長する冒険ストーリー。

当時もハマっていたが、僕の場合動画サイト創世記にデジモンに再開し改めて全話を見直したものだ。

カラオケも定期的に歌いたくなるし、セイバーズやクロスウォーズ、アプモンらも軽くチェックをしている。(tri6部作は劇場と時間に恵まれず断念・・)

考えてみればデジモンとの付き合いは長い。

 

そんなデジモンも今年2020年に成人式を迎え、20周年になった。

triに引き続き、その成長した太一の最後の物語が本作。

率直に言って、僕はこの映画が好きだ。

僕としてはこんな簡単な言葉で片付けるのは少し違うのだが、いわゆる「エモい」

スタッフの気合が感じとれる。

 

概要

大学の卒業が迫った太一やヤマトはその先の進路に迷いがあった。そんな中選ばれし子ども達を狙ったデジモン絡みの事件が発生する。解決に奔走してる最中、大人に近づいてきた太一とヤマトはデジモンとの別れが迫っていることを知る。無理な戦闘は別れを早めるのだが、太一たちは戦うことを決意をする。

 

選ばれし「子ども」ということに焦点を当てた本作。

当時視聴者だった子ども達は、すでに何かしらの決意を固め、ひとつの結論を出し、大人としていまを生活している。

小学生だった太一たちも02では中学生になり、triを経て大学生、大人となっていく。

世界を守る使命や責任感、自分の生活への迷いや恋心、それぞれにさまざまなドラマがある。複数いたメインのキャラクターも最終的には主人公である太一にエピソードが集約され、今でも太一と交友が多いヤマトや光子郎、妹のヒカリと友達のタケルにが目立つ。

僕個人としては、ここがすごくリアルなんですよ。

小学校のときの友達が大学生のときまであの頃のまま仲良くつるんでいるってことがない。それぞれの生活や価値観から、少しずつ少しずつ道が分かれていくもんなんだよね。

小学生のときの大冒険を共にした仲間でさえ、距離が空いてしまう。それは嫌いになったとかそういうわけじゃなく、なんとなく疎遠になる、他に優先すべきことができる。

そもそもグループでいるときっては普通なのに、何故か二人になると気まずいみたいな関係の人いません?この場合気まずいとかは違うんだけど、デジモンアドベンチャーの時間が進むたびに、人間関係の濃淡が色濃く出ているなぁと、密かに感じていた。

 

 

小学生のときからの親友の太一とヤマト。もやっとして話を聞いてもらう仲は健在。

ビールを飲みながらの会話なのが月日の流れを感じる。

成長する大人になるっていうのはどういうことなのか。そんな何気ない生活を切り取ることで小学生からの成長を感じ取れる。ともに月日を歩んできた視聴者からしても小学生だった太一らがお酒飲めるようになったのか。と親戚の子の成長を見守るくらいの勢いで感動する。

 

デジモン THE MOVIES Blu-ray VOL.1

デジモン THE MOVIES Blu-ray VOL.1

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • 発売日: 2016/01/06
  • メディア: Blu-ray
 

 

 

 

 

ここからはネタバレ込で思いを書き綴りたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

スタッフさん、本当に初代デジモン大好きだなってのが伝わった。

まず、耳から感動させる手法。まず開幕ボレロでスタートダッシュを切る。

そして突如現れたパロットモンに太一とヒカリ・タケルが応戦する。パロットモンとグレイモンのチョイスにW天使の戦闘、さらにダメ押しのButter-Flyとbrave hartが流れればそりゃあテンションも上がりますよ!

この2曲に関して、パブロフの犬なんですよ我々は。もう条件反射といっても過言ではない。幼い頃にきちんと体に教え込まれてる。

 

さらに物語が進むと「エオスモン」という敵を追い込んでいくシーン。

向かい打つはアグモン・ガブモン・パタモン・テントモン。このシーン、完全にウォーゲームのオマージュですよね???ケラモンがインフェルモンに進化するあの流れですよね。もう「お前らこれ好きだろ?」とここぞとばかりにぶち込んでくる。

 

開始早々、感動でお腹いっぱいですよ。

 

 

さらにtri.では出番がなかった(らしい)大輔ら02組も登場。バランスの取れた仲の良さが微笑ましい。

というかデジタルゲートつかって飛行機代浮かせたってのはどうなんだろ・・?笑

出番は少ないながらも終盤に戦闘もしてくれた。欲を言えばパイルドラモンくらいにはなってほしかったのがちょっと残念

 

 

 

今回のテーマの「成長」

太一とヤマトもお互いそれぞれ「変わっていく」ことに寂しさを感じつつも受け入れている。そしてあの頃から全く「変わらない」デジモンたちには安心感がある。

「お前大学に連れてってやれよ笑」「俺にも生活があるんだよ」というやり取りは少々生々しい。

安心感があるんだけど、その無邪気さに少しだけ邪険に扱いたくなる。そんなところだろうか。

一人暮らししている太一の部屋にアグモンを入れたことがない。そんな実情も浮かび上がった。

小学生のころから「変わらない」アグモンなんかは今の太一からすれば小学生同然。ベッドの下のグラビアを無邪気に「これなに?」と尋ねられれば慌てて隠すのも無理はない。(そもそもそういうのを発見されれば慌てるのも普通だけどもw)

ポイントはここで思わず「これは大人の」と口走ってハッとするところだ。

この小さな距離感が後半の「子どもじゃなくなるからパートナー解消」にジワジワと効いてくる。

 

どんなに成長していてもデジモンたちは太一たちの本質の部分はきちんと理解している。ガブモンの「変わっていくヤマトたちを見るのが好きだった」なんかは成長に対するアンサーとして最高だ。

 

そして太一とヤマトは突きつけられる。

現実でパートナーと別れるか夢の国であの頃のままずっとパートナーといるか。

損得勘定もできる大人には辛い現実だ。だけどあの頃から何も「変わっていない」アグモンとガブモンは戦うことを促す。一度はくじけるが太一たちも覚悟を決めて最後の戦いをする

最後にして新しい進化をし、エオスモンをやっつけてめでたし。

 

そして、パートナーと分かれ、それでも前に進んで未来に向かって生きる。

 

この別れのシーンがいいんだよね。アグモンのかき氷の好みを理解してたり、ガブモンが好きだったハーモニカを吹いたり。太一らはアグモンと「明日」なにを提案しようとしていたんだろうか。消える瞬間、消えたことを理解した瞬間、ひとつひとつがたまらない。

 

 

 

正直なとこ、アグモンたちは消えないと思ってた。消える詐欺系の演出ですぐに再会できるもんだと思ってた。だって、02の最終回で太一とアグモンがデジタルワールドをつなぐ外交官になってるって言ってたじゃん・・。

アグモンたち、最終決戦で新しい進化したじゃんか。あれって太一たちの新しい可能性の芽生えだと思ったんだよね。まだまだ無限の未来を選択できるぞって表れと思ってただけに、最後に再会を想起させるカットが入るのかと信じたのに。

・・・・まぁある意味、きちんと覚悟したんだからキッチリ別れるさせてやるのも正しいのかな。

 

 

・・・きれいに風呂敷を畳んだところで4月から日曜9時からリブート版が開始なんだよな。何だこれ無限ループなのか?また20年後に新作出るのか?出ちゃうのか?笑

仮面ライダーと時間かぶってるのは痛い。どうしようかなぁ・・

 

 

映画は全体的にエモさ溢れ、ファンサービスに溢れ、しっかり風呂敷を畳んだ。

終わったあとの喪失感がすごい。

きっとこうして喪失感を溜め込みながら大人になっていくんだよね。。。

 

仕事頑張ろ。。

 


「デジモンアドベンチャー:」2020年4月より毎週日曜朝9時~ フジテレビほかにて放送開始

感想『俺たち賞金稼ぎ団』戦隊ヒーロー達のその後?肩の力を抜いて観るコメディ

俺たち賞金稼ぎ団 [DVD]

 

キョウリュウジャー組メインの東映ネクスト映画『俺たち賞金稼ぎ団』(2014)

 

設定はキョウリュウジャーたちがデーボス軍と戦ってる同一世界での裏側の話。

キョウリュウジャー面々とおんなじそっくりな顔の人物が劇団の公演費用を稼ぐために指名手配犯を追っていく、といった感じ。

 

あらすじだけ書くと、ちゃんとした話っぽいけど、ちゃんとギャグものです笑

ノリと勢いで突っ走る、ある意味キョウリュウジャーらしい話。

過去の戦隊出演者も多数出ているから、事前に調べておいていつ誰が出るんだろう、とワクワクしながらみるのもあり。

みんな出演作に関連するキーワードを入れ込んでくるそれほど難しくないはず

そういう意味では過去作を知ってないと面白さ半減ともいえる・・

 

 

 

・・・・さすがにこの映画は戦隊好きじゃないと手を出さないかな・・?笑

 

じゃあとりあえず、ネタバレとかも気にせず書き連ねましょうか

 

 

あ、その前に戦隊時代の役名で記載させてもらいます。ご注意ください。

 

 

当然ながらキョウリュウジャー時代のそれぞれのキャラとはまるっと違います。

女性好きのイアンは女性が苦手な軟弱男に。

ソウジは喧嘩っ早いし女性の扱いにも長けてるイケメン名優に。

アミィはよりお色気前回に。

 

というかこの映画、情報収集のためにイアンが「トランスジェンダーなんだ」という設定になったんだけど、その妄想が終始続くのが謎。

たしかにその場を切り抜けるためにソウジがイアンと付き合ってる(と思わせる)発言をした。

その後の展開でずっとイアンがソウジに片想いしつづけるのが本当に謎すぎた。

 

そんな長編で思い込みを維持するのは単純にやばいやつでしょ。

上裸で抱き合うようなシーンも入れ込みながら本当の役者さんらも大変だな、ほんとに。と。

緑黒のBLって当時人気のカップリングだった気もするなぁ。だとしたら露骨に狙いすぎてないですかい?笑

まぁでも、今作におけるソウジはイケメン度合いが増し増しで惚れちゃうのも分かるかw

若干「仮面ライダー電王」のウラタロス的な嘘っぽい甘い言葉が気になるけどね

 

ゴーバスターズのヨウコもなぜか腐女子的な役で鼻血流して喜んじゃうし

 

 

そして一行はさらなる情報を手に入れるためゴーオンジャー軍平の写真店へ。

ここではアミィのお色気が炸裂する。

客の個人情報をペラペラしちゃうのもどうかと思うけど「一緒に写真取ろう」って展開で電話番号晒してくれるのありえないだろーってのがつっこみどころ

軍平の危機管理意識の低さなら仕方ないね(?)

 

 

ここでボウケンジャー風の静香との面会を果たす。

静香ちゃん、きれいになりすぎててはじめ誰かわからんかった。

もともと可愛らしいし、コスプレ多くて楽しかったし、変幻自在のニンジャ感すごい

ここでまたソウジの出番。

情報を探るだけ探って急に「俺もう命がないんだ」と打ち明け倒れ込む。

そこに読んでもないのにアミィ達の救急隊員がやってきてソウジを連れ帰る。

台本にないのにソウジに人工呼吸をしたがるイアン

コント感すごい(いや、コメディだから正しいんだけどw)

 

 

そうして手に入れたゴーオンシルバーの美羽の居所。

ダイゴはひょんなことから他の仲間より一足先に彼女との対面を果たす。

のっさんとアミィは不審な男ゴーバスターズ司令黒リンを追跡。

ソウジとイアンは美羽の恋人であるゴーカイジャーのジョーの足取りを追う。

 

すると、ジョーは悪い組織とつながりがあることが判明。

美羽からお金を巻き上げていたのだ。

さらにアナウンサーとなったゲキレンジャーメレ様とも交際をし、金づるとして利用していた。

ジョーへの「愛のために」健気にお金を貢いじゃうメレ様、さすがです。

独特な声の出し方もあって好きな女優さん

 

ジョー役の山田裕貴はいまや売れっ子だね。恋愛系から嫌味な役までちょこちょこと見かける。

ホリディラブの裏のある優男の役は結構好きだったな。

今回もそうだけど、悪い顔がよく似合うw

あと、ヘタレた役?笑

ストロボ・エッジ』みたいな役もいいんだけど、曲者的の方が山田くんの個性が活きている気がする。

以前モニタリングに出てた時に、素ではおもしろい人なんだなあ、と好感もった。

ゴーカイブルーの役ではそんなにカッコイイとは思ってなかったけど、印象って変わるもんだ。

最近だと変態教師としてリュウソウブルーと共演している。

 

 

 そんな感じでいろいろな豪華ゲストが登場する。

出来がいいのか悪いのか微妙といえば微妙なんだけど、余裕があれば観てみるといいかもしれない。

感想『リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』改めて自分のルパパト愛に気付かされた

映画チラシ『劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』5枚セット+おまけ最新映画チラシ3枚

 

<あらすじ>

ギャングラーの残党「ガニマ」により、ティラミーゴたち騎士竜が金庫に閉じ込められてしまい、リュウソウジャーたちは騎士竜を助け出すために戦う。ガニマを追うバンバとトワの前には国際警察の圭一郎が現れ、戦いで傷ついたコウには魁利が快盗として協力する。捕らわれた騎士竜たちに危機が迫る中、リュウソウジャー、ルパンレンジャー、パトレンジャーという3つの戦隊が期せずして出会う。

 

 

時系列的にはルパンレンジャーVSパトレンジャー本編の後日談

リュウソウジャーはいつなんだろ。

 

VSシリーズの映画作品は「ジュウオウジャーVSニンニンジャー」以来3年ぶりだとか。

次世代戦隊のお披露目する関係で「ジュウオウVSキュウレン(+ルパパト)」ができなかったものの「キュウレンVSルパパト(リュウソウ不在)」はVシネであったから、3年ぶりって言われてもちょっとピンとこない。

戦隊もライダーも映画で次世代ヒーローのお披露目するけど、どうしてもストーリーの腰を折って挿入されがちなのが不満だった。いろいろな都合もあるけど幹部クラスを新ヒーローがこっそり討伐してたり初回登場ボーナスとはいえパワーバランスもどうしても不自然。。

その点今回はキラメイジャーを単独作品にすることでルパパトリュウのストーリーを安定化させる。

また、近年の販促ノルマの厳しさからか、「世界観の構築」「敵組織の紹介」「味方人生の紹介」「初変身&敵撃破」「巨大戦」などを1話で片付けなければならない。

観ている側も気づくレベルで駆け足なのだ。

0話と銘打って単独作品をつくることで、「世界観」「敵組織」「味方」だけを抽出することができる。

おそらく1話では今回まだ仲間になっていないキラメイレッドに焦点をあてつつ、本格的に攻め込む敵組織を撃破、巨大戦をするのだと思われる。

なかなか思い切った戦略だな。0話同時上映と知ってつい唸ってしまった

毎年できるか、といえば疑問だけども個人的には何年か実験的に続けてほしいと思っている。

 

キラメイジャーのイエローかっこいいなー。ブルーはアナザーライダー。

グリーンもかわいいし、ピンクはカノンちゃんだし。

本編も楽しみだ。

 

 

さてさて、やっとこっから本編

ネタバレ込みで気持ちをそのまま書いていこうとおもいます。

 

 

 

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー Blu-ray COLLECTION 1

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー Blu-ray COLLECTION 1

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • 発売日: 2018/09/12
  • メディア: Blu-ray
 
ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー [DVD]

ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー [DVD]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • 発売日: 2019/08/21
  • メディア: DVD
 

 

 

 

なんていうか、やっぱ自分ルパパト大好きなんだなーと実感。

ルパパトの醍醐味は登場人物同士の繊細な人間関係だと思っています。

特にWレッドの魁利と圭一郎のいびつな信頼感。これですよ。

本編後のルパン組は連絡を取りつつもばらばらに生活をしていることが明らかになる。

魁利も人里離れた建物で探偵?としてルパンコレクション集めをしていることがわかる。

その理由は未だに警察に追われているというのだ。

だけど圭一郎らパトレン組は彼らに再開しても逮捕をほのめかすどころか生活や安否を気にかけ、信頼をする。

ギャングラー残党との交戦中、魁利を見つけたパトレン側が「揃うのを待っているのだろう。彼らが来るまで我々が持ちこたえる」というセリフにウルッときた

そう、こういう信頼関係なんだよ。

 

圭一郎と魁利の夜の歩道橋のシーン、透真とつかさのレストランの場面、エピローグでの初美花と咲也、細かい部分を拾い繊細に織りなす会話が心地よい

もう、さっさとVシネで続編だそうよ。。最後のルパンコレクションを巡るとかなんとかでさ。

もっと彼らの関係性を見せてください。お願いします!笑

 

 

ルパパトは「関係性」っていうのが肝だと思っている。

そういう意味では今回のリュウソウジャー組との掛け合いも良かった。

まず目玉?だった圭一郎&バンバ。お硬いふたりの譲らない掛け合い。

お硬いといっても圭一郎はまだ物分りがいい。特にラストシーンの「まだ騎士の存在が合法かどうかは検討中」ってのは個人的に圭一郎らしい好きなセリフ。

あくまで法律に基づいて物事を処理していく国際警察としてのスタンスがいい

それに比べてバンバの言葉足らず・・。トワが頭を抱えるシーンがよかった。

あとルパパトキュウでもそうだけど、国際警察って組織は客演展開に便利だよね。デカレンもそうだけど、警察ってのが扱いやすいのか。

 

 

もうひとつは予想通りのつかさ&カナロ。キーホルダーをもらったお礼として食事に誘う男前なつかさ先輩と、勘違いするカナロ。予想していたけど、ここまでびびっとハマるとは思わなかったw

カナロが案内した店が透真の店で、思いがけずにつかさと透真が再会するのもよくできている。

ルパパトで構築された関係性がここで活きる。当たり前だけど再会の会話にまったく入れないカナロ。この3ショットトークはうまくハマってるなー。

よく言われてるけどカナロもキャラとして扱いやすいよね。物語の起点でもいいしオチでもいい、キャラ同士を自然に結びつける装置機能内蔵キャラは非常においしい。

 

 

トワと咲也の絡み、女子組の絡みもよかったけど、僕はこの二組の掛け合いが特に良かった。

クレジットによると香村さんが脚本関わってるみたいだけど、どれくらい関わってるんだろうか。。

 

 

あとの見どころはルパパト名物ぐるぐる撮影とリュウソウ名物素面アクション

素面アクションはルパン組が担当。本編ではあまりアクションはなかったけど、素面で戦うと快盗らしさに説得力が加わる。

 

3代戦隊が揃い踏みで最終決戦。ルパパト名物のぐるぐる撮影かつルパパトのテーマソングが流れたところで脳汁ドバドバでましたね。

ルパパトの名乗りも相変わらずかっこいい。リュウソウもバンク付き名乗りだった。

バンク付き名乗りってここぞってときにしか使われないし、なんか久しぶりに見た気もする。映像気合はいってていいよね。

 

ルパン側の戦いの美しさが際立つし、パトレン側の泥臭さも健在。

こんな良質で贅沢なドラマを毎週観てたんだよなぁとしみじみ。

そういや本編でも思ってたけどメルト素面あるいはリュウソウブルーの殺陣ってスマートでかっこいい。ルパンブルーとの共闘もなんかきれいで魅入る。

 

 

話はうまくまとまってたと思うし、また見たいと思う内容だった。

キラメイジャーがあとだから余韻に浸りづらいのが難点。。

ルパパト熱がなかなか冷めないからアマプラでアンフィルム見返そうかな。笑

 

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film コレクターズパック [Blu-ray]

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー en film コレクターズパック [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • 発売日: 2018/12/05
  • メディア: Blu-ray
 

 

『AI崩壊』僕たちはなにに怯えているのだろうか

 

AI崩壊 (講談社文庫)

 

画期的な医療AIを開発した桐生浩介。彼が開発したAI「のぞみ」はあっという間に日本のインフラとなり、人々の生活をサポートしてくれるようになった。

ところが、何者かがAIをのっとり、日本が大パニックになってしまう。

容疑者は開発者の桐生。桐生は逃亡をしながら真犯人を突き止める。

 

 

ざっとこんなあらすじですね。

はめられて犯人にされて逃げる逃亡ストーリーってな感じです。AIが発達しているため近未来SF要素もあります。ただし、舞台が2030年なのでターミネータードラえもんクラスの超技術はありません。しかし逃げるのには厳しいくらいにはAI監視網が発達している。そんな世界観。

 

いま何かと話題のAI

どちらかといえば僕はAI肯定派です。(否定派がどれくらいいるのかわからないけど)

これからの時代はある程・・いや相当通信技術が進歩していくし、あれこれとデータが管理されていく。その分の恩恵を受けるし、快適な生活となっていくだろうと思っています。

作中の時代は2030年。今から10年後が時代設定。

少しだけリアルなのが10年程度じゃ映像で「おお」となるようなハイテク近未来感がまるでない。

スマートウォッチで生体データを管理しタブレット端末で可視化する。

キーは必要ないし、自動運転も多少流行ってはいるけどまだ自分で運転もできる。

テレビニュースも雑誌もあるし、政治家のポジション争いも変わらない。

映像のプレビュー機能がいまより進化していて容易に端末映像を壁に映し出すことができる。人間の3Dホログラム映像を出力できる。

よくわからないけど、デジタル巻物みたいなのあったけど、どういうものなんだろう笑

 

10年の進歩って意外と読めない。2010年から2020年、何が変わったかといえばスマホの普及が代表的でデバイス面ではほかは正直パッとしない。

昔の青写真みたいにロボットが街を闊歩しているなんて到底先になりそうだ。

(人形でなく、タイヤ等で移動する無人機などはこれから増えていきそうだけど、なかなか厳しい)

そう考えると、2030年もいまから劇的な変化はないんじゃないかというのが作中の世界観。

・・その割にはAIによって職を失ったひとたちが反対運動していたな。あれは日本じゃ考えられない。。ある意味いちばんのフィクションともいえるんじゃないだろうか

 

 

仮面ライダーゼロワンもAIテクノロジーがテーマだ。こちらは子供にもわかりやすく人型ロボット「ヒューマギア」が生活を支えている。

そして敵は人類撲滅を望むAIだ。

共通するのはAIテクノロジーと共存した社会にAIが人間に危害を加えるという点だ。

 

AIやロボットの暴走は昔から使われている仮想敵だ。自然の脅威や未知のエイリアン、古代のモンスターや異世界の侵略者、そういった類と肩を並べる悪役である。

その一方で鉄腕アトムドラえもんなど、未来の生活を彩る夢の技術でもある。

そんな夢を観つつAIテクノロジーを進化させながらも、僕らはなぜAIに怯えているのだろうか。

 

 

僕の仮説では次の点が原因でないかなと思っている。

①生活に馴染みやすい

②他の仮想敵と違い、特定の悪意を受けて暴走しやすい(させやすい)

③大半の人がAIというものを理解していない

 

 

①生活に馴染みやすい

スマートウォッチや音声認識、さまざまなテクノロジーが2020年を支えている。

この技術はまだまだ進化もするし、より便利に快適になることは誰もが予想できる。

そういう意味で身近なテーマ題材であることは間違いない。

少し先の未来をモチーフにするのならば既存技術の先を予想しながら描写しなければないらない。誰もが便利な世の中を想像するし、それが豊かさと直結している。

未来の僕らはAIとの共存を夢見ている。

 

②他の仮想敵と違い、特定の悪意を受けて暴走しやすい(させやすい)

AIを便利な道具として認知している反面、AIに悪意を植え付けることもたやすい

パターンはいくつかあるだろうけど、

A.自分で意思を持ち自立計算した結果人間に危害を加える(サマーウォーズ

B.悪意ある人間によくないラーニングされて適切に危害を加える(仮面ライダーゼロワン)

 

怖いのが道具であったはずのAIに意思を持って反逆されること

AIに頼り切っている社会のため、AI自ら信号を遮断するなどされると人間はあまりに無力だ。

「地球の支配者はAIに取って代わられる」そんな恐れを抱かせるタイプ。

 

あるいは悪意ある人間がAIを悪用する。結局道具は使いようなのであって、あくまでも人間と人間のいざこざを表現するために使われる。

 

AIについては様々な見方があるけれど、結局

③大半の人がAIというものを理解していない のだ。

僕だってよくわからない。僕なんかがパソコンにデータを入力するよりはるかに早く正確に入力できるAIのほうが優れているに決まっている。そんな得体のしれないやつが増えたら僕の仕事なんかあっという間になくなる。

この恐怖ってのは、ある意味「人間の尊厳」や「自分が自分であるためのアイデンティティ」をAIに奪われることなのかもしれない。

 

詳しく知ってしまうと自分が負けていることを認めなければならない。

だからAIなんて得体のしれないものを導入してほしくないし知りたくもない。今のまま仕事ができればそれでいいんだ。

そんな人も多いんじゃないんだろうか。

 

AIに勝てる自信なんて誰もないと思う。

だけどきちんと技術を受け入れて偏見なく適切にAIと共存していくことが大切なんじゃないかな。

アナログ時代の「ハート」の部分をうまく人間で共有し受け継いでうまく棲み分けて使いこなして人間の良さを伸ばしていく。そういうことがこれから大切にあるんだと僕は思う。

 

だから怖がらないで、AIを学びハートを学び豊かな未来をつくっていこう(いい感じ風)

 

 

 

・・・内容踏み込まずに書いたらまったく映画の感想にならなかったなw

とりあえず、多少荒いけど僕は好きですよ。この映画。

んでもって、原作者なのか監督なのか両方かはわからないんですけど、AIが怖いっていうのは伝わってきました。(そもそもそういう映画だし)

サーバーとかコアとかはみたことないけど、あんな「龍騎SPのミラーワールドのコア」みたいなのって物理的にあるものなのかな?映画映えするけど、実際に存在しないのならなにもあんなデザインにしなくてもとか思ったし、流石にラストは「えぇ・・」って感じだった。

まぁ、おおよそ思ったとおりの感じでワイワイと突っ込みながらみると楽しめそう。

でも、この雑っぷりはたまらなく好き。

 

仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 仮面ライダー龍騎 [Blu-ray]

仮面ライダージオウ スピンオフ RIDER TIME 仮面ライダー龍騎 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
  • 発売日: 2019/09/11
  • メディア: Blu-ray
 

 

感想『パラサイト 半地下の家族』話題の韓国映画。映画好きはぜひ見てほしい

映画チラシ パラサイト 半地下の家族 ソン・ガンホ

<あらすじ>

全員無職のキム一家。友人からの紹介で長男ギウがお金持ちのパク家の娘の家庭教師をすることとなる。これを機にキム一家はパク家の使用人として寄生する計画を企てる・・

 

 

いや、文句なしにおもしろい。

個人的にはダレる部分がなく、今後どうしていくんだろうという思いが大きい。

なんとなく日本映画『万引き家族』のような雰囲気を醸し出している。

 

この格差社会、生活がままならない家族というのはどこにでも存在している。

そして僕らはそうした人たちに蓋をして生活しているのも事実。

韓国社会の実情についての知識が乏しいけど、共感できるようなことも多くはじめての韓国映画でも十分に楽しめる映画だった。

物語の中盤で事態は斜め上の展開を迎え、クライマックスまで非常にスリリング。

半地下での生活と高級住宅街での生活。体験して初めてそれぞれの当たり前ってこんなにも違うのかと実感するキム一家。話の流れがすごくいいし、繊細さが際立ってクライマックスのカタルシスがたまらない。

ちょうど『フォードVSフェラーリ』みたいな派手な映画が公開中ではあるが、たまには派手さのない丁寧な映画も話題になってほしい。

 

あと、役者の演技がいい。多く語らなくてもふとした表情や仕草で性格がわかる。

本当は日本でもこういう映画が増えてくれればいいと思うんだけど、辛気臭くてだいたい人気ないんだよね・・。あと、「映画好き」って言う人はだいたい映画にアクションを求めて、動きが少ない映画を観てくれないイメージ

(爆薬やカーアクションとかCGが多いほうがスクリーン映えするのも事実なんだけど)

日本映画だと『怒り』が本当に好き。代表的な役者の高い演技力と壮大な劇半曲、細かく取材したんだろうなと感じる緻密さ。完成度が高い映画だから機会があればこちらもぜひ観てほしい。

 

怒り Blu-ray 豪華版

怒り Blu-ray 豪華版

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2017/04/12
  • メディア: Blu-ray
 

 

こういう映画ってネタバレにならないように語るのはむずかしいなぁ。。

 

というか、韓国映画って北の将軍様とかそういうのはネタで流してもいいものなんだ‥笑

割と尺長かったし

 

あと、日本軍を追い詰めた戦いも一瞬話題に出たけどよくわからんかったな

 

 

それにしても韓国って半地下生活している人どれくらいいるんだろ。。

超学歴社会なのは聞いたことあるけど、社会構造については勉強不足を実感した。

まぁ、日本社会の構造もわからないし、もっとちゃんと把握しておきたい笑

感想『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』繰り返される歴史改変

こんにちは。

仮面ライダーの冬映画、みてきましたー。

 

ざっくり雑に書き残しておきまーす。

 

 

さてさて。仮面ライダージオウが終了&仮面ライダーゼロワンが放送されてから3ヶ月が経過しちゃいました。

 

レジェンドオンパレードのお祭り作品かと思いきやいつの間にか僕自身も魔王へのリスペクトが高まり、番組終了時には「我が魔王・・・」という魔王ロスしていました。

 

今回、久しぶりに我が魔王を拝める・・・!そんな気持ちでの劇場版。

ちなみにゼロワンもちゃんと視聴済。

 

 

今回の冬映画、イメージは「仮面ライダージオウ ゼロワン編」をゼロワンの視点で見ている感じ。

 

構成的にはアナザーライダー誕生による歴史改変から物語がはじまるから、ある意味ゼロワンの話を知らなくてもだいたい理解できる。

逆にタイムジャッカーによる過去にさかのぼったアナザーライダー誕生の歴史改変があるためジオウの話はざっくりでも知っていたほうがいい。

時間を行ったり来たりするし、なにが正史でなにが偽史なのか、ジオウのテンプレ的な流れが頭に入っていないひとは混乱するかもしれない。

 

或人の父 其雄がなかなかいい笑

仮面ライダー1型がめちゃくちゃかっこいい。現代風メカタイプの仮面ライダー1号。

マフラーはつけていないはずなのに残像をなびかせることによってマフラー再現。

戦闘も見応えがあってグッときた。

 

アナザーゼロワンもデザインはアナザーライダー独特の不気味さがあっていい。

でも戦闘はちょっと不完全燃焼・・。

ほしかったのは因縁かなぁ。。アナザーライダーを倒すのは誰かってところが不完全燃焼ポイントだったかもしれない。

ヒューマギア ウィルは実はヒューマギアリリース時点から会社に尽くしていたことが分かった。アークの意思を汲むヒューマギアだと思えばなかなか重要な立ち位置。

劇場版に限らずゼロワン世界に自然と溶け込むタイプのキャラクターだなと思いました。

 

一方のタイムジャッカー。

相変わらず何がしたいのかよくわからないw

そういう意味ではジオウ世界に自然に溶け込んでる・・?笑

 

 

そしてジオウ組

スケジュール調整が厳しかったのか、全般的に少し出番が少ない印象。

だからこそゼロワン視点みたいになるのかな。

個人的にはもう少し、ジオウ組の掛け合いを見たかったのが本音。

短い尺ながら学園生活編や終盤にレジスタンスに加勢したときみたいなとこの掛け合いはよかった。

もっとみんなそれぞれいちゃいちゃしてほしかった笑

 

魔王はオーマジオウになったあとの時系列なんだから精神的にタフ

先輩感出てたけどもっと魔王の(魔性の)側面も見たかったなぁ。

 

ゲイツはアクション多くて満足。割と見せ場あった気がする

ツクヨミはチートすぎるw

ウォズはストーリーテラーでありながらプレイヤーなのはおいしすぎる。

語りに移動に戦闘になんでもござれ。一家にひとりほしい

あのひと、普通の高校生ソウゴの人生を陰ながら支え続けんのかなw

 

 

ゼロワンの一つのSPエピソードと思えば割と満足。

最終回を迎えたジオウのその後、と思うと少し物足りない。

そんな塩梅が令和ファーストだった。

 

 

ジオウのその後はゲイツVシネを楽しみにしておこう。。。

 

 

悩めるアカニンジャー 戦隊レッドのその後

「特撮ヒーローは売れっ子俳優の登竜門」

そんな通説が定着してどれくらいの月日が流れたのだろうか。

 

僕は特撮ファンとして、ブレイクする前の俳優たちの成長を1年間見守るのが大好きです。

すでに売れっ子になった俳優のデビュー作として追いかけ視聴なんかしながら、「こりゃ売れるよな」なんて思ったりもする。

電王での佐藤健の演技はやっぱり今でも別格だと思うし、逆にドライブの竹内涼真の1話なんかパッとしないし「大丈夫かな。」なんて思ったもんだ。

それでも番組後半には顔つきも凛々しくなり、主役俳優としてグイグイ成長していくのも醍醐味だったりする。

 

仮面ライダージオウでいえば、初回から好きな演技だったウォズ役の渡邉佳祐。

どんどん引き込まれて応援したくなったのは我が魔王ことソウゴ役の奥野壮

ソウゴの魔性に惹かれてしまいましたw

僕はこの二人はもうしばらく見ていたいな、というのが率直な感想です。

 

仮面ライダージオウ スペシャルイベント [DVD]

 

 

しかし、同じ特撮ヒーローを演じながらもいわゆる売れっ子になりやすいのは「仮面ライダー」という印象。「仮面ライダー俳優」と比較すると売れっ子「戦隊俳優」はやや少ないような気がする。

最近だとトッキュウ1号の「志尊淳」とトッキュウ4号の「横浜流星」の活躍が目覚ましい

(個人的にはジュウオウイーグルの「中尾暢樹」も今後もっとブレイクするんじゃないかなと期待している。)

まぁ、それでも「松坂桃李」や「千葉雄大」「山田裕貴」あたりもよく見かけるかな。

 

とはいえ、「戦隊俳優」のその後というのはひとつの正念場。

戦隊時代とは一味違う演技ができるかどうかが人生の分かれ道である。

その中でちょっと気になったのが『手裏剣戦隊ニンニンジャー』(2015−2016)でアカニンジャーを努めた「西川俊介」だ

 

西川俊介ファースト写真集 DIAMOND

 

制作発表で顔を見たときには「きれいな顔立ちの正当イケメンだ!」と驚いた。

今でも整ったイケメンだと思ってます笑

 

でも・・。個人的に(いやネット上でも?)あまり演技が上手とは言えなかった。

正直なところ1年が終わる頃でも、う〜ん、終始こんな感じだったなぁ。という感想をもつくらい。(それでも多分、初回と最終回を見比べればちゃんと進歩はしてる!)

 

それでも半年ほど前放送の「スーパー戦隊最強バトル」で再演したときには「あ、滑舌よくなってる!」と成長を感じることができた。

 

そんな西川くん。

いまAbemaTVで放送中の『恋愛ドラマなキスがしたい』シリーズに出演中

簡単に概要を紹介すると

若手俳優女優が集い、オーディションを勝ち抜いた男女ペアが短編ドラマの撮影をすることができるというもの。番組内で男女は恋をするよう仕掛けられているのと同時に撮影するドラマの中では必ずキスシーンがは組まれている。

気になる相手とキスを目指してペアになるのか、自分の成長のため演技がうまい人と組んで主役を勝ち取るのか」

っていう感じの恋愛バラエティ番組です。

今回の「kiss to survive」シリーズには『仮面ライダーアマゾンズ』主演の「藤田富」が出演するということで観てみたら西川くんもメンバーだったことで視聴継続している次第。

 

 

 

でもねー、、ちょっときついのが西川くんやっぱりあまり演技が上手くない・・。

どんな設定でも発声の仕方や間のとり方とかがほぼ伊賀崎天晴と似たりよったり。

女子人気もなく、恋愛番組としても俳優のキャリアアップとしても本人が一番苦しそう

 

番組冒頭「戦隊レッド」として紹介されてるだけあってプレッシャーもすごい

 

でも、この番組を通じて西川俊介というひとりの男を知ることができたし、俳優としての悩みや思いをみることができた。

やっぱり特撮ファンとしては頑張っている俳優は応援したい。

この番組で少しでも成長してまたテレビで姿を見ることができることを期待しています。

 

 

ちなみにアマゾンズの藤田富。知ってたけど軽いな〜笑

演技への熱意はあるけど、ちょいちょいめんどくさい感。ちょろい感。

今後大丈夫かって不安になるw

 

 

特撮を経験した俳優・女優たちのこれからの活躍を楽しみだなー。

 

「スーパー戦隊シリーズ 手裏剣戦隊ニンニンジャー」 全12巻 [マーケットプレイスDVDセット]

 

総括『わたし、定時で帰ります。』ベタなのにトリッキー!構成に脱帽。種田さん最高って話。

わたし、定時で帰ります。

 

吉高由里子主演の火曜ドラマ『わたし、定時で帰ります。』

先程無事に最終回を迎えました。

 

ハケンの品格』『家を売るオンナ』のようなバリバリのキャリアウーマンが様々な問題を颯爽と解決して「わたし、定時で帰ります。」と帰っていくドラマだと思って視聴しました。

ところが、そんな予想に反して「仕事はやるし、効率はいいけど熱意はない」ごく普通のOLが主役だった。

今どきの若いものや仕事人間、育休等の様々なことに対する偏見・・というか誇張はあるものの、オーソドックスなテーマをうまく解釈・構成した面白いドラマだった。

僕がこのドラマの肝だと思うのは「定番テーマ×変化球構成」である。

 

◆定番テーマ

働き方改革や育休、過労死、セクハラ・・仕事にまつわるテーマは山ほどある。

その中でも特にオーソドックスなテーマに焦点を当ててひとつひとつ解釈を加えていく。

その上で各話の主役に当たる人物の悩みやあり方に向き合っていく。そうして信頼できる仲間を増やしていき、最終回に向けた総力戦を演出していく。

いわば、ラストにピークを持っていくため、ドラクエの仲間集めをしているような感じだ。

おおよその社内問題も一段落したところで、終盤に要注意人物の福永部長が動き出す。

明るく和やかな職場で露骨なまでにアップで映される「地獄」饅頭の文字。

そして、採算度外視の仕事が振られ社員が地獄のように苦しみ総力戦で片付ける。

このオーソドックスな構成がたまらない。

なんだかんだ、人ってのは「ベタ」に弱いのだ。

 

 

◆変化球構成

なんだかんだで「ベタ」が好き。しかしかといってあるあるネタをぶち込んだだけではどこかで観たことあるドラマの焼き直しにしかならない。

そこでこのドラマの塩梅を左右した隠し味の登場である。

このドラマは主人公の東山の会社に元カレの種田が入ってくることから始まる。

東山と種田の付き合いはほとんど語られない。

それぞれが少しずつ回想をし、当時の思いを語るのみといっても過言ではない。

分かるのは、東山は昔働き過ぎで倒れたこと、二人は結婚まで話が進んだ仲であること。両家の挨拶のときに種田が倒れたこと。

だいたいそんなものだ。

 

二人の関係はそこで途切れ、今は東山にも結婚を前提とした彼氏までいる。

過去から時間が相当経っている。

そう、このドラマの肝はまるでシーズン2であるかのように、すでにできた人間関係と過去出来事を前提に話が進んでいくのだ。

なにがあったんだろう。と、まるでミステリードラマのように謎は深まる。

なのにあまり語らずあくまでも現在に主軸をおいてストーリーが展開する。

 

 

普通、彼氏のいない主人公の前に、いい感じになる人が現れて、仲を深めている中盤で元彼が登場して揺れた末にいい感じの人とくっつくでしょ?(偏見)

 

何?結婚を前提に交際している彼氏がいる状態で、元彼が転職してくるって

トリッキーというか意地が悪い・・。

 

定番テーマの味付けには最適な構成で、ほんとに楽しい3ヶ月でした。

 

 

ただ、最後にきちんと主張をしたい。

学生の延長線上から憧れや目標をもって働くようになった来栖くんはめちゃくちゃかわいい。

そして、テンプレなツンデレ属性を持った仕事人間の種田さんはめちゃくちゃカッコいい。特に最終回の終盤は終始非常によかった。

 

量産ラブコメの主役をやってた時代も終わり落ち着いて幅広い役をもらえるようになった向井理さん。くたびれたエンジニアも腹黒策士も様になってきてかっこいい。

また種田さんみたいなはまり役でお目にかかりたいものです。

 

 

SPかなんかで過去編やらねぇかなぁ・・・。いちゃいちゃする二人を眺めたいし、あの頃のすれ違い気味の過去も見たいし、どういう出会いで、どうして惚れたのかとかもっと掘り下げてほしい。

種田はなんであんなにベタぼれなんだよ!!!

 

 

TBS系 火曜ドラマ「わたし、定時で帰ります。」オリジナル・サウンドトラック (通常盤) (特典なし)

TBS系 火曜ドラマ「わたし、定時で帰ります。」オリジナル・サウンドトラック (通常盤) (特典なし)

 

 

感想『PSYCHO-PASS』現代社会のと遜色ない世界観。どこまでがSFだからと笑えるのか

PSYCHO-PASS サイコパス VOL.4 (初回生産限定版/2枚組)【Blu-ray】

 

※この記事はネタバレを含みます。ご了承ください。

あと、ある程度の脱線をお許しください。

 

 

6月某日。我らのアマゾンプライムビデオで「PSYCHO-PASS」が配信されました。

思い起こせば放送時、細かい設定はちょっと雑なような印象はあったものの、ノリと勢いで胸を熱くする展開が多かった。

それよりも「犯罪係数」「シヴィラシステム」を軸に再構築された世界観が近未来的でワクワクした記憶がある。

露骨に挿入される哲学的メッセージも、高校倫理以来「哲学・思想」という分野に興味をもっていた自分にはどストライクだった。(なお、小説の引用とかは当時も今も全くわかってない)

 

劇場版は当時の住まいの近くで公開はしていなかったので、ひとつも観ていないし、コミカライズ版や小説も読んでいない。

あくまでも「PSYCHO-PASS」の1期・2期だけの視聴者だ。

それでも、今回のプライムビデオ配信で懐かしさから観始め、あっという間に1期を完走してしまった。

当時、毎週心待ちにしていたものを一気見できるというのはなかなかな贅沢w

 

しかし、観れば観るほど、「えっと、これ何年前の作品だっけ」という感想が生まれた。

我々の社会はまさに、この「PSYCHO-PASS」の世界へ確実に近づいている気がしてならない。

考察と呼べるほど、資料を読み込んでいないし見直しもできていないが、今回は備忘録代わりに思ったことを書き連ねたい。

 

PSYCHO-PASS Complete Original Soundtrack

PSYCHO-PASS Complete Original Soundtrack

 

 

◆シビュラシステムというディストピア社会

PSYCHO-PASS」の世界観はすべてシビュラシステムで管理されている。犯罪係数が測定され、危険因子は隔離。社会に危害を与えない者たちと判定を受けた人たちが住みよい社会をつくっている。

「犯罪係数がすべて」であり、幼い頃から犯罪係数が高いと社会から隔離され続ける。

完全な管理社会だ。

 

なんとなく感じたのは現代中国である。急速に進んだ電子決済、その背景にある「芝麻信用」という信用点数制だ。

中国ではすべて信用が数値化されている。ランクが低ければお金を借りることはおろか旅行でホテルに泊まれなかったり結婚や就職に不利になる。政府公認のこのシステムは「信用ランクが高い人」には素晴らしく住みよい社会を形成し、「信用ランクが低い人」ほど社会から阻害され隔離が進んでいく。二極化を促すものだ。

僕自身は芝麻信用を活用していないし、活用している人からの話も聞いたことないので、的外れな話となるかもしれないがまさに、シビュラシステムの原型ともいえるのではないだろうか。

 

スコアを元にシビュラシステムが適切な就職先を決めてくれる。

作中の描写を見る限り、人生はそれで決まると言っても過言でないし、夢を観て努力して就職先を決めるといった価値観はとっくになくなったようだ。主人公の常守朱のように多くの選択肢があり、選り取り見取りであることが稀だという。

しかし、彼女も就職先の決定には頭を悩ませた。適正が出ている選択肢からひとつを決定しなければなからなかったからだ。

「すべてシステムが教えてくれる」一見楽であるが、意思決定のトレーニングをしていないと自分でなにかを決める、ということができないのだ。

なお、1期のボス、槇島はこのシステム・社会に憂いを感じている。社会全体がシステムに依存しており人間としての尊厳を失っている。意志に重きをおいている彼にとってはこの親切設計な社会に強い違和感を感じるのも無理はない。

 

 

SNSの台頭と考えない社会

さて、今のこの社会はどれほど「考える」ことに比重をおいているだろうか。

「考えるな、感じろ」「とにかく行動」等、動くことは推奨される。仕事の上でも考えろという割にはとにかく手を動かせといった側面も未だ根強い。

テレビや広告なんかは「バカでもわかるように」作られるのが当たり前。これが伏線ですよ、覚えといてくださいね、といった露骨な描写があるドラマや感動シーンはここですよと感情さえもわかりやすく煽る。

わかりやすい演出だから、それを観ながら「あぁ、これは悲しいんだ」といった感情を学ぶことができる。

ある程度「製作者の思惑」通りにことが進む。

 

時代の流れが止まっていればそれでもよかった。SNSの台頭。これはテレビや広告業界に痛手を与えた。

特権だった「発信権」が失われ、誰もが「発信者」となった。Youtuberが増え自作の漫画やイラストを公開し、誰もが人気者になれる権利を手にした。

そして、発信者になったひとたちも共通して「誰もがわかりやすい」といったことに比重をおいてクリエイティブ活動をしている。TV番組のようなテロップをつけたり、物事を単純化し、イラスト付きの漫画で読者に訴える。長文ではだれも読んでくれないからである。(こんな長文ブログ、ここまで読んでくれる人がどれだけいるのだろうか笑)

 

ブログのような長文から140字の短文へ。文字ではなく写真やスタンプへ。

我々の社会は確実に頭を使わずに直感的に情報を伝達するかに移行していった。

多くの人に観てもらえる・興味を持ってもらえるような工夫はする。いかにして消費者サイドに頭を使わせないか、そんな社会になってきているようだ。

それこそシビュラシステムの信託さえあれば皆よろこんで受け入れるだろう。

誰もが余計なことを考えず楽に何もかも決めてほしいのだ。

 

 

PSYCHO-PASSの世界ではシビュラシステムに絶対の信頼を寄せている。

余計なことを考えず、誰もが最短ルートで人生を攻略(?)できる

イメージホログラムで部屋や街を彩り、自分を着飾る。感覚が支配する社会。

そして社会には危険因子がいないという思い込み。裁判制度がなくなって久しい社会ではトラブルの対処方法なんて誰も知らないのだ。

みんな考えることなんかしない。街のど真ん中でひとが撲殺されても、シビュラシステムが異常と判断していなければ、それは異常な出来事ではないんだから。

 

 

◆無関心な人々

周囲の誰かのサイコパスをコピーするヘルメット。これを装着した男が街のど真ん中で女性をボコボコに殴りつけて殺害をした。

多くの人間が周りを取り囲み、その様子を動画撮影する。被害女性は助けてと声を上げることさえもできず、ドローンの「大丈夫ですか?」という無機質無関心な心配が虚しく響いた。

ドローンは自らで「異常」を判断することはない。サイコパスが上がる等の条件が揃うか、被害者や周囲の人からの通報があってようやく動き出す。

ただ黙って動画を撮影している人たちはある意味ではドローンとかわりがない。

 

 

殺害現場の動画撮影。その異常な光景を放送当時は「まさか」と思っていたに違いない。しかし、世界は確実に同じ道を歩んでいる

2019年某日。3つの衝撃的な事件があった。

大阪梅田の百貨店からの飛び降り自殺。東京新宿のヤンデレ殺人未遂。名古屋栄の殺人動画配信。

いずれも人の生死に関わる事件だ。地上波のニュースですら流さないような生々しい惨状が惜しげもなくSNSにアップされた。

つい先日そんな出来事があったばかりだったため、サイコパス世界を初所詮SFだと笑えなくなってしまっている。

 

 

サイコパス世界は近未来設定の割に妙に現代的だ。自動運転らしいが車は道路を走り、空は飛ばない。瞬間移動もなければ、おそらくスター・ウォーズ世界のようなホログラム会議もない。シビュラシステムとかいう最新鋭のコンピューター技術と謳いながら実はバリバリの力技。人間の脳の連結拡張によるある意味「マン・パワー」という実態。

そんなチグハグな世界観が妙に現代社会を想起させる。

果たして、5年後・10年後に僕らはどんな社会をつくっているのだろうか。

その頃にまたPSYCHO-PASSを観てみたいような気もする。