感想『正負之間』幼馴染の片思い。傳理躬こと石承泫くんの台湾BL
2023年12月。ふと思いつきで心をタイから離してみる。
台湾ドラマ『正負之間』(2022)約25分X12話なのでアニメを1クール分見るのと同じ感覚でぺろりと平らげちゃいます。えぇ、ペロリです。
知らない人のために、このドラマをキーワードで紹介しよう
幼馴染 スーツ 片思い 弁護士 家族ぐるみ
さぁ、刺さった属性はあっただろうか。
当然、この属性を整理すると下のようになる
片思い(家族ぐるみ+幼馴染)+(弁護士+スーツ)
そして、僕はこのドラマを見て初めて気づいてしまう。
幼馴染に長い間片思いをしている設定が大好物だということを。
片思い(家族ぐるみ+幼馴染)
片思いは、その期間が長ければ長いほど、雪だるま式に思いが募りに募っていく。
募った思いが溢れて漏れ出て、何気ない日常でいちいち切ない表情するのがいいんですよ!
見ている僕らには心の痛みがストレートに伝わってくるのに、当の思われている本人はこっちの気も知らずにケロッとした態度でいるのがたまらない
それでも笑顔で幼馴染の相棒として振る舞うのが幼馴染片思いの務め
見てください。こちらが傳理躬(フー・リーゴン)役の石承泫(シュエン・シー)(旧芸名ハオ・シー)くん(1995年3月24日生まれ)
本作で思いをこじらせているお方です。
またビジュアルに殴られてしまった・・・・
キャスト等のなんの前情報も調べずに見始めて、冒頭5分くらいでは相方のほうが好みかなぁとか思ってたんですけど、割とすぐに鞍替えしちゃいました笑
リーゴン君は高校時代からずっと片思いしながら親友であり疑似兄弟でありバディでありつづけてました。
なんの気もない幼馴染です、みたいな顔をしながら一生相方の隣から離れない、というより隣は誰にも譲りたくないという意思が見え隠れ。リーゴン君、健気で臆病なくせに執着が強くてとてもとても良いですね〜。ラブコメの当て馬だったら絶対にひどい悪役にしかみえないおじゃま虫ポジションとして配置されてますよ笑
王様ゲームをしたとなればノリよく絡む勇気もない。かといってノリで他の人といちゃつかれるのも嫌だ。一緒にいたいくせに同じ空間にいたくない、目に入れたくない。
リーゴン君がひとりで苦しんでしまう拗らせっぷりがたまらない。
拒絶されるのは怖いのに兄弟以上のポジションをも欲してしまう。
分かって欲しいのに伝えたくはない。放っておいてほしいけどそばにいてほしい。
あぁ、乙女心とはなんと複雑なのか・・・・
幼馴染ということで家族ぐるみで仲がいい。
想い人である鄭則守(チェン・ゾーショウ)の妹や父親とも仲良くしている。
全然関係ないけど、片思いをしている幼馴染には妹がいるっていう設定になにかが刺さっています
台湾も中華圏…というよりアジア的な血縁や家族を大切にする文化なので、こういうときに家族との付き合いが足かせになってしまう。
関係性が深いほど、関係が崩れるようなことはしたくない。こうしてリーゴンくんはひとりでグルグルとがんじがらめになってしまうのだ。
まぁ、両家の仲が最悪で嫌いあっているというのも考えものだけども。
弁護士+スーツ
オフィスラブモノ、いいですね。久しぶりですよ、この感じ。
タイは圧倒的に学園モノが多いし、日本も有名ドコロだと「おっさんずラブ」と「チェリまほ」くらいしかパッと思いつかない。タイだとボスベブくらいだろうか
このドラマ、スーツがバシッと決まってかっこいいんです。
しかもふたりともおしゃれさんなのでスーツの種類も多い。やはり人前に出る仕事であり、高給職だから身だしなみにも気を遣っている、ということだろうか。
ふたりとも弁護士で、リーゴンの父の経営する事務所に勤めている。
幼馴染で両方弁護士とかいう超有能なうえに同じ職場の同僚????
ちょっと情報が渋滞してきた笑
設定として弁護士にしているわけではなく、ちゃんとお仕事モノドラマの側面もきちんと見せてくれる。華のある法廷のシーンはなく、あくまで書類作成や調停・すり合わせをメインに据えているのがなんともリアル
いや、弁護士業を知らないので勝手にリアルとか言ってるだけですけど
離婚調停に強い弁護士ということで、ちょくちょくとクライアントのお悩み相談パートがあります。そんな見知らぬゲストに尺を割きすぎることもなく、ゲストのお悩みをふたりの考え方の違いを浮き上がらせてみたり、問題解決の足がかりにしてみたりと、いい感じのアクセントとなっていました。
人気の有名弁護士っぽいのにアポなし訪問に二人がかりで応対しちゃうのは気になったけど笑
スーツを設定だけのコスプレにしてくれてもいいんですけど、ちゃんとお仕事してくれていたので、私服だとオンオフが明確になるのはいいですよね。
長年の思いが届くなり、さっそくベッドに誘おうとする浮かれ野郎になるリーゴンくん
自分でもキャラじゃないと思いつつも、どうにか爽やかにお誘いできないか、試行錯誤するのが可愛すぎた。ちょっとアルコールに頼っちゃうところも最高。
そのくせ、誘われちゃうと「心の準備が」とか言っちゃうリーゴンくん。
何から何までごちそうさまでした。大変おいしくいただきました。
石承泫の出演作まだあるっぽいので、時間を見つけてそっちもみてみたいなぁ
個人的タイ沼生活を振り返る(2023年下半期)Musincon,GMMTVFF2023,GeminiFourth,Ohm
シリーズにするつもりもなかったけどせっかくなので下半期も振り返ってみよう。
怒涛のファンミラッシュ
いやすごい。下半期もめちゃくちゃ来日してくれるじゃん
他に趣味のない独身男性でも無理すぎるファンミラッシュ。全部は行けない、、、圧倒的な資金が必要すぎる。あぁ…俺もタイの富裕層になりたい。富裕層になって富裕層に貢ぐんだ(?)
でもタイの富裕層だったら富裕層であろうGMM俳優陣と普通にコネクション持ってそう。
GeminiFourth
下半期のスタートはGeminiとFourthでした。
世界をMSPで狂わせた罪深いふたり。「鉄は熱いうちに打て」は日本のことわざではあるが、それを体現してくれるタイランド。「売れるときに売る、商売っていうのはこうやるんだよ!!」という気合を感じる。そうt…多少ずさんな運営でも準備に時間をかけず、一刻も早くファンの求めに応じる、このあたりの肌感覚・スピード感は日本企業では真似できまい。日本で「お、なんかめっちゃ人気だな。ちょっと日本各地でイベント企画しようか」なんて話題に上がっても、いろいろな部署と調整をとってイベント会社と企画打ち合わせして、、、と相当時間がかかるに違いない(偏見)
話戻ってGeminiFourth 1st FanMeetnig in Tokyo
平日だしファンミ散財が気になり始めてきた時期だったので、VVIP一択を一口応募でダメなら諦めよう、くらいの気持ちだったのにまさかの当選!
5月MSPはあまり良い座種を入手できなかっただけに、とても嬉しい。
Geminiはいつでもどこでもフリーダムで、何するかわからない危うさの安定感があるw
Fourthはかわいい〜。ナーラックすぎる!ゲームは相変わらず(何させてんねん)と思いつつも三輪車があまりに似合いすぎてニコニコしてしまう。
そしてその2週間後。僕は引き続きGeminiに会うこととなる。
Musincon
Geminiとの再会。そう、Musiconだ!
Krist Gawin Nanon Jonng Perth Phuwin Gemini LYKN
7人と1組が来日しての音楽イベント
いやぁまさに圧巻。
そしてこういう神々の集いに触れてしまうと、軽率に崇拝する神を増やしてしまうのがにわかでゆるい多神教徒の悪いところ。
美の神Phuwinと微笑みの神Perth
『Fish Upon The Sky』ではまだ彼の魅力に気づいていなかった。
『GMMTV展』にメンバー入りしたときも(OffGunは分かるけど、GMMFF2022にいなかったのになんでだろ。)とか思っていた。
『GMMTVFANDAY1』が発表されたときも(ファカオとぽんぷーって、こんなに人気なんだな)くらいにしか思っていなかった。
『NeverLetMeGo』あたりで(あれ、Phuwinってめちゃくちゃ美人なのでは)と気づき、
流れてくるFANDAYプレパケ旅行の破壊力と日本語力に惹きつけられる。
そしてFANDAY来日時の各種雑誌インタビューや配信が順次発表され、ゆっくりと彼らを追うこととなり、気づくと自然と心に浸透していた。
気づいたときには彼の情報を追っている…。まさにプロの手口だ(?)
麗しきPhuwinくんはやっぱり美しく、そのくせテンション上がって自らジャケットを脱いでしまうやんちゃっぷり!笑
後の雑誌インタビューだと「特にファンサのつもりじゃなかった」って言ってて、ますます良きかよ…とか思ってしまった。
Geminiとの双子デュエットも良かったな〜。なんならふたりで白黒衣装でピアノを引いてくれてもよかったのに笑
Love By Chanceぶりのはじめまして、のPerthくんもFANDAY2からの参戦(そういう枠組みではない)
ほんと、ギターとロックが似合う男だよ。そのくせ甘くハニカムもんだから悩殺されちゃうよ。目がクシャっとなるのが可愛いよね〜。彼氏にしたいバンドマンランキング1位にもなるよ(調査総数1票)
NanonとのコラボでMyECSTACYやるのは天才のそれ。ぶち上がるとはこういうことか。BWコンやLoL(配信)でも思ったけど、この曲があまりにカッコ良すぎる笑
踊りの神JoongとLYKN
FANDAY3からのJoongはかっこよかった。空といえば、といった感じでStar曲を美声で余すことなく聴き入らせてくれた。
噂に聞いてたダンスもLYKNとコラボする形で見ることができた。LYKNの「May I」いいよね。あの耳に残る口笛とダンスが絶妙。
FANDAY4のGeminiは先輩がいっぱいのNonの立場での来日だからかMSP/GFのファンミと比べてものびのびと歌っていた気がする。しかし足が長くてスタイルがいい。あれほどまでの陽気な性格でなければ近づきがたい万能イケメンすぎない?笑
音楽の三神Nanon・Krist・Gawin
Nanonも3月ぶり。動画で見たタイフェスでもステージパフォーマンスで沸かせてたけど、当然今回も健在。ライブでの「Unidentied Wonder」はマジでかっこいいし好きだ。KNOCK KNOCKもかわいいけど。
最近のNanonの活躍を見ていると、アジア各地をソロミュージシャンとして回っているし、アルバムも出したし、今は本当に自分がやりたい仕事をやれているんだろうなぁと思う。
KristGawinも心配せんでも安心安定。そして、会場を巻き込む盛り上げ方がNanonよりも1枚上手に感じた。さすがに場数を踏んでいるだけあるなぁと感心。会場の右手左手中央と振りながら声を出してもらったり、歌えないタイ語を妥協を許さず厳しくツッコんだり、とても楽しかった。カプ活真っ最中なのもあってGawinとの仲のいいところを見せてくれたり、初来日初イベントのGawinをサポートするところもすごいなぁと。ファンサもすごいし、そりゃKristファンはズブズブに沼るわと改めて思った。
「すごいものをみた」
衝撃度で言えばGMMFF2022を超えるかもしれない。実は2023年で一番楽しかったかもしれない。それくらい疲労感と満足感が入り交じる、夢見心地な最高空間だった。
だがGMMはまだ我々日本人を開放してくれない。
僕は今年4度目のGeminiのステージを目の当たりにすることとなる。
GMMTVFanFest2023
ぬるっと抽選が始まりぬるっと日程を埋めてきた。
MusiconがGMMTVFF2023の代わりの新企画かと思ってたし、仮に開催するとしても冬かなぁとか思っていたよ。9組18人来日してのアリーナイベントなのに、こんなふわっと雑な告知で開始されるなんて思いもしなかった笑
Musinconのおかげで18人のうちちょうど半数はみたことあり、半数がはじめましてだった。
アリーナとはいえ舞台が遠かったのと、トロッコやセンターステージもなく、Musinconと比べるとちょっとだけ熱が冷めていた。。。。Musinconではずっと立っていられたのに、GMMFFではドーパミンが足りなく足の疲労がすごかった。トークも立ちっぱなしでみんな疲れ知らずだなとか思ってたよ笑
まぁ座席については運なのでね・・・・。日本のライブは抽選座席が多いし、運が良ければまたいつか前方に配置してもらえると信じてる。
三連休の最終日で、長丁場なのに開始が遅かったのだけはもう勘弁してほしい。
新幹線の時間がなくて泣く泣くお見送りを見送る羽目になってしまった。。。
評判が良かっただけにただただ悔しい・・・・。みんな告知時点では「アリーナで見送りなんてどうすんだよ」「見送りに時間を割くのなら内容濃くしてほしい」と散々言ってたじゃんかぁぁぁぁ。「今後も見送りほしい」って感想を見れば見るほどお見送りをパスしてしまった後悔が募っていく(;_;)
個人的注目はもちろんGeminiFourth
8月のふたりでのアリーナコンサートをこなした彼らの成長を感じた。最年少ペアながらも今年だけで相当な大舞台での場数を踏んでいる。その堂々としたパフォーマンスはGFファン以外も一目を置くことになったのではないかな。今回のライブで唯一ダンスしながらのパフォーマンスを見せてくれたのが印象的。
Fourthくんが少年から青年になりつつある・・・・。身体つきががっしりしてきたし、パフォーマンスもきちんとできている。もう少し、もう少しだけ朗らかな少年でいてください。。。Geminiはパッと見た雰囲気はすでに青年なんだけど、表情は少年のあどけなさだからまだ10代。
はじめましてのFirstKaothang
これがファカオという存在か。妙にぬくもりを感じるふたりなのに、楽曲とパフォーマンスの湿度が高い。高温多湿カップルってやつ?
Eclipseやムンチキ、OnlyFriendsとちょっと癖のある役が多いのも、助演で培ってきたキャリアの成果だろうか。Let'sTryいいですよね。というかRayがいいですよね。Ray
コメディもいける口だと思っているし、カラッとした楽しい感じのふたりも見てみたい。
そういやこの組だけ披露曲多くなかった?メドレー形式だったような記憶がある(定かでない)
激やばJimmySea
あ、これは「検索してはいけない」系のカップルだ。検索なんかしなくてもTLという激流に乗って流れてくるんですけどもね。軽率に神が増えてしまう。
LastTwilightのTrailerも見ていなかったから、ラストワポーズなんて知らなかったよ。ラストワ放送前から特典会に参加してくれるくらいのファンたちは当然チェックしてますよね、チェックしていればそりゃあ”アレ”やってほしくもなるよ。それをさ、それをさ、あんなステージ上で見せつけてくる????
危うく卒倒するところだった。怖いのでまだラストワ見てません。
お久しぶりEarthMix
ファカオがなんだか色っぽくて湿度を感じたんだけど、似て非なる空気感のあすみく。
やっぱりデキてるの?っていう感じの薄っすらとした生々しさが垣間見えるふたり。2度めのファンフェスということで去年と比べても堂々たるパフォーマンスだった。そういや最近あすみくのドラマ見てないなぁ。
それにしても、こんな豪華メンバーを携えたイベント、いつまでできるかわからんぞ・・・
GMMTVFF2024、あるのかないのか・・(気が早い)
Ohm Pawat FanMeetnig in Yokohama
北海道の雪辱を果たしたい。(8月だから雪はない)
さすがにあのスケジュール感と日程で札幌には飛べなかった。
だけどもTLに流れてくるOhmは美しかった。牧場で見せるやんちゃな表情も浴衣の破壊力もすべてが神々しい。背たかっ!顔小さっ!スタイル良すぎ!
「行きたかった〜」っていう気持ちを最大限に高めて「いや、やっぱり札幌は現実的でなかったから仕方ないよ…。」と気持ちを鎮める。
そんな中の次なるファンミが発表された。
ただ正直な感想は、(マジか・・心の準備ができていないよ)
8月来日していたのに11月に来るなんて思いもしなかった。
ただでさえ「上半期はファンミ行き過ぎたかな」とか感じていたし「7月なんか2回行ってる」「10月のGMMFF、締めにふさわしいかも」とか思っていた。
同時期のMSP東京やPonPhw大阪、Bright Kアリーナと、あまりに情報過多だった。
MusinconとGMMFFがお買い得価格だったのもある。発表を見て日和っちゃったんだよね。最大の判断ミスをしてしまう。
「VVIP一択一口、ダメなら諦める」
愚かにもGeminiFourthのビギナーズラックをもう一度願う真似をしてしまったのだ。
当然死にました。
「自分の選択の結果だ」と何度も何度も何度も言い聞かせ、「GMMFFで今年を締めたんだ、良かったじゃんか」と納得させる。
そんな中、まさかの「Only Friends FanMeeting」が発表。
Neoを見てみたいRayカオタンを見たい、と誘惑に駆られたとき、「え、俺、推しのOhm行かないのに、そっち行っちゃうの?」ともう一人の自分に問われる。
はい、スタンディングでもいいからせめてハイタッチとサインポスターほしい、と願いながらチケットを購入しましたよ。抽選権あるギリギリだったし、最後の購入者だったと思う。どうやらスタンディングは上限人数までいかなかったようで、ハイタッチは全員特典だった。嬉しいことにサインポスターも入手!(昼夜含めると結構な人数に配ってるよね。サインするの大変だ)
最後の入場者だったから、寒い中けっこう外で待ってた。
入場すると階段ですでに司会のAkiさんの声。「え、始まってる?」中に入るとすでにOhmが歌っている。会場の配置・構造もよくわからないままに空いているスペースへ。
いやぁ、Ohmは笑顔が素敵だよね。あんな長身で筋肉もあるのに、ニコニコと可愛らしい表情を見せてくれる。最高だよ。(おそらく推しがいる人たち、全員推しに対して同じことを思っている)
ハイタッチ&写真撮影のためにお色直しして出てきたOhmかっこよかったなぁ。
あの衣装のOhmと記念撮影したかった・・・・。初動でミスっているからどうしようもない
2023年まとめと2024年のファンミーティング
2023年、OhmにはじまりOhmに終わる。
ハイタッチもOhm&Nanonとしかしていない(結果論だけども)
自分にそんな縛りを課すつもりはないけども、振り返ってみるととても良い締めくくりにだったんではなかろうか。
オンフレファンミも良さそうだったけど、歯ぎしりしながら我慢した札幌に比べると晴れやかな気持ちでTLを眺めることができた。
今年で一番多福感高いイベントはどれだったか、と聞かれたら、OhmNanon in 座間かなぁ。それくらいに思い出に残っている。次点でMusicon
年間を通すと圧倒的なGeminiFourthだった。GMM秘蔵の最強カップルって感じ。
一番勢いがあるうちにこれだけ多くの謁見を許されたのは、本当にありがたい。
Fourth推しだったのに、気づけばGeminiとFourthの両推しになってしまったよ。
すでに2024年にはクリス・パスチモ・ジミシーの来日が確定しており、ほかの俳優も2月には来襲すると予告されている。チェリまほ・消え恋からTayNew/GeminiFourthとかも来そうかな〜。いつ公開か分からないから2月では無さそうだけどおっさんずラブからあすみくも確定かな。にしても、あすみくのおっさんずラブのイメージが沸かなさすぎる。
ファンミという形なのか変化球イベントなのか、どういう手法にしてくるか想像がつかないね。個人的にはNanonもソロコンサートと言う形での来日があるんじゃないかなぁと思っている。Kristに習って4月に東京大阪2公演でどうよ。
Winくんも久しぶりに来日して、単独ファンミとかしないかなぁ。
Dew,NaniもようやくF4以降でのドラマも公開されはじめたし、そのあたりのファンもどんどん開拓してほしいね。(Ohm,Phuwin,Satang,Nani,Kay(?)でのユニットファンミとか)
あぁ、「タイ沼生活」を振り返るなのに、ファンミしか振り替えれてない・・・。
見たドラマ感想まとめなんかもしていきたいのに、、、、
まだタイ沼から引き上げる予定はないので、来年もどうぞよろしくお願いします。
フォロワーさんと現場でお会いできることを楽しみにしています。
感想『ゴジラ-1.0』「生きて抗え」絶望は希望へ反転する
誰しもなにかに「思い入れ」がある。
昔から見ているヒーロー番組だったり、昔に見ていたモンスターもののアニメーションだったり、最近ハマっている海外ドラマだったりする。
「思い入れ」それ自体には追いかけている年月も、豊富な知識や考察も必要がない。作品になにかしら「思い」があればそれでいいのだ。
そして「思い入れ」があるから新作の発表には歓喜し、「思い入れ」があるからこそ不安になる。「思い入れ」故に興奮や感動を期待するのと同時に、ハードルを上げすぎてしまうきらいがある。
もしも自分の思いと方向性が違っていれば、自分の気持ちや思い出を踏みにじられたような、そんな後ろくらい感情すら湧き上がってしまう。
だからこそ、「思い入れ」が強い作品は非常に怖い。
なぜこんなに熱狂しているのかはわからない。僕はゴジラに「思い入れ」がある。
『シン・ゴジラ』にも歓喜したし、『ゴジラ・キングオブモンスターズ』は「これこそがゴジラだ」とさえ思った。
そしていま、『シン・ゴジラ』以来の和製ゴジラがここに解禁された。
どれだけ楽しみにしていて、どれだけ不安だったか。
公開初日の初回上映で観ることができて、本当に良かった。
僕はこの『ゴジラ-1.0』をめちゃくちゃ楽しむことができた。
本作は比較的オーソドックスなストーリーラインだと感じており、特別に奇をてらったような展開があるわけではない。『シン・ゴジラ』を初めてみたときの「なんかすごいものを見た」という感じではないのだ。登場する怪獣もゴジラだけなので、「キングオブモンスターズ」のような大怪獣総決戦があるわけでもない。
うまく要素を抽出して言語化できないけれども、良くも悪くも邦画っぽさが色濃く出ており、その邦画っぽさが安定感を与えてくれる。
そこに「ゴジラ」という存在の魅力を存分に配置することで、このマイゴジが完成する。
・・・・
・・・・なにか言っている風だが、なにも言っていないことをお許しください。
本当におもしろかったんです。
だけど、何がどうおもしろくて、刺さったのか、まだ咀嚼ができていないんです。
絶望の権化ゴジラ
そもそも、僕はゴジラのどういう部分に魅力を感じていたのだろうか。
ゴジラとは、未確認の知的生命体とは違う、圧倒的な理不尽であり、畏怖の対象である。いうならば絶望だ。
交渉し出し抜くことも交流して和解共存することもできない。人間はその破壊を止めることができずただ呆然と立ち尽くすしかない。戦争や天災、核に怨念、いろいろなもののメタファーとなってきたゴジラは、いつの時代も抜きん出た破壊の象徴として人間を殺戮してきた。
僕はゴジラが街を闊歩する場面が好きだ。
一度上陸すればひとは逃げ惑うしかできない。ひとが築き上げてきた建物も電車もすべて無に還す。天災が去ったあとのまっさらな絶望感。この絶望があるから、未来への希望が際立つ。
マイゴジはこの絶望感の演出がとても秀逸だった。
神木隆之介演じる主人公は、終戦直前にゴジラに遭遇していながら生き残ってしまう。そのときの犠牲が彼に暗い影を落とした。両親を亡くし何も残っていない彼に、守っていきたいと思うような相手が現れる。生き残ってしまった罪悪感から一歩踏み出そうとした矢先、ゴジラが銀座を蹂躙し、主人公をかばうようにヒロインが吹き飛ばされる。
次の瞬間には、そこには無があるだけだった。
主人公にとってこれほど理不尽な相手はいない。これほどまでに絶望的な瞬間はないだろう。「生きるんだ」と強く願った者が目の前から消えてしまい、また生き残ってしまう。マイゴジにおけるゴジラは、過去にないくらい、表現しきれないくらいに絶望的な存在だった。
ゴジラから見出す希望
ゴジラシリーズはゴジラが単騎で大暴れする場合と、他の怪獣とバチバチと戦う場合がある。ゴジラのライバルと言えばモスラであり、キングギドラであり、キングコングやメカゴジラなんかとやりあう。怪獣バトルにおいて、人間なんてちっぽけな存在であり、殆どの場合はことの成り行きを見守ることしかできない。迫力のあるバトルが魅力でゴジラのヒールっぷりが際立ち、これはこれで楽しい。
一方でゴジラが単騎で暴れまわるとき、ゴジラを止めるために人間が叡智を結集させる。昔は怪獣バトルが大好きだったけれども、大人になったいまでは、シン・ゴジラのように皆で協力してゴジラに対処しようとするおもしろさを理解できるようになった。
今回のゴジラも他の怪獣が出てこないため、ゴジラの足元にも及ばない人間たちが一生懸命に理不尽にあがらう。そこには恐怖がある。でも希望がある。
共通の目的を持って、危険を顧みず一致団結する姿は鉄板だけども美しい。
人類は幾度となく絶望を経験してきた。生き残った誰かが、生き残った責任で、希望を持って復興してきたから今がある。
「希望っていうのはタチの悪い病気だ。それもひとに伝染する」悪役は希望を嫌悪し、忌々しい希望の芽を摘もうとする。希望の芽が摘まれない限りは何度でも立ち上がり立ち向かってくる。紆余曲折がありながらも前向きなエネルギーが功を奏して最終的には目的を達成するようなサクセスストーリーは気持ちがいい。
絶望のマイナスがプラスに転じたマイゴジはオーソドックスながらも熱くこみ上げるものがある。
終戦後の日本を舞台とした本作のゴジラ。キャッチコピーは「生きて抗え」
本作を端的に表現したこのキャッチコピー。絶望は希望へつながる。僕らは何よりも生きていかなければならない。娯楽映画でありながら、ガツンと殴られるような気持ちになる強いメッセージを受け取った。
ところで『君たちはどう生きるか』というジブリ作品も今年公開された。やはり、コロナ渦からの戦争という先行き不安な情勢が、こうした「生きる」ことをテーマとして映画を制作しているんだろうか。
ゴジラの伝承
庵野監督による『シン・ゴジラ』や、ハリウッドによる「モンスターバース」シリーズのゴジラ。古くからのシリーズで思い入れのある人も多いゴジラだが、ここ最近は大変におもしろい作品が多くて驚いている。ゴジラ作品のハードルはずいぶんと上がってしまった。
そんな中、「ゴジラの新作を作りませんか」と誰がそんなオファーを受けるだろうか。誰しもそんな”貧乏くじ”を引きたくはない。
ゴジラの討伐が必須課題だったマイゴジ世界の住人と違って、僕らの住むこの世界で新しいゴジラを制作する義務はない。それでもゴジラという灯を絶やさずに後世に託す責任を背負ってくれた監督には頭が上がらない。
『ゴジラ-1.0』本当に面白かった。これはもう一度劇場で見てみたい。
またひとつハードルが上がってしまったゴジラシリーズ。
つぎはどんな絶望が待ち受けているのだろうか。
どうしようもなく夏。なぜタイドラマに惹かれてしまったのか
蝉が鳴いている
外が明るい
まだ寝ていたいと思いながらも頭の上の時計に目を向ける
朝の6時過ぎ。休みの日としては朝が早すぎる
それなのにカーテンから漏れる朝日と朝から元気な蝉が否が応でも僕を起こそうとする
窓の向こうの世界は今日も身体が溶け出しそうなくらいに灼熱なのが、部屋にいてもわかる。
だから夏は嫌いだ
日本には四季がある。最近は極端になりつつあり、将来的に二季になるような可能性も示唆されているが、ひとまずは四季がある。
「そんなの人によるだろ!」と思うかもしれないが、人は夏が好きである。
川やプールや海水浴、バーベキューや夏フェスライブ、お祭りに花火大会。とにかくイベントが多い。正気でない暑さを乗り切るにはなにか楽しいイベントが必要だったのかもしれない。あるいは太陽光が人にエネルギーを注いでいるのかもしれない。「夏は人間を活動的にする」昔よくみていたバラエティ番組で脳科学者がチンベルを鳴らしつつそんな自説を述べていたような気がする。世間は夏が好きなのだ。
ひとたび外を歩けば額から汗が吹き出てくる。整えた髪もお気に入りのシャツも全部台無しになる。おかげで、せっかく準備をしたのに目的地につく頃にはすでにテンションが下がっている。だから夏は嫌いなのだ。だったらわざわざ外界に出ずとも部屋で楽しめることを探したほうがよほどいい。
初めてタイドラマを見てから3年ほどが経過した。たった3年でこうも嗜好が変わってしまったことに自分が一番驚いている。日本でも数多くのドラマが放送されているように、タイでも多くのドラマが放送されている。追いきれないほどのタイドラマ。冷房の効いた快適な空間でタイドラマに耽る、現実の業火を忘れる単純な解だ。
「タイドラマは映像が綺麗」「脚本が素晴らしい」「演出が神」
タイ沼民がタイドラマを褒め称える理由はそれぞれ違う。だけども最終的には同じような理由に収斂していく。僕も含めてオタクは客観視できず、身内だけで共感が広がり、それがあたかも一般常識かのようになっていく。
タイドラマにハマる理由は上記のようなものだけなのか。
タイは常夏の国。年間の平均気温が29℃くらいだとか。
タイドラマはいつ何を見ても「夏」なのである。クリスマスだろうが年越しだろうが視覚的には夏だ。日本のドラマのように映像見て瞬間的に「いまは冬なんだな」「服装が変わったから夏になったんだ」と思うことがない。(タイの気候や文化事情に精通している人であれば月日の経過表現のための細かい服装の変化(?)に気づくこともあるのだろうか)
人は夏が好きである。
タイは夏である。
つまりは人はタイが好きである。
もしかしたら、これが僕らはタイドラマに惹かれてしまう理由のひとつなのか。
「ひと夏の恋」というありふれた言葉がある。
日本において「夏」は周期的で有限なものである。
だからこそ燃え上がるような気持ちも、熱に浮かされるような感情も、ひとときの夏のせいにして、また次の季節へ向かっていく。日本では夏の終わりを線香花火で演出しがちではあるが、パチパチと勢いよく燃え上がったかと思えば突然シュンとして消え落ちる。日本における「夏の恋」とは不思議なことに桜のように儚く脆いイメージとも結びつく。古来より日本人は昔から儚いものを愛してやまない。
動と静。燃えるようなエネルギー溢れ出る恋心と終わりある儚い夏。この組み合わせが「ひと夏の恋」として僕らの感情を大きく揺さぶるのだ。
タイの恋愛ドラマは僕らの「もっとも燃え上がる夏」を凝縮している。
大抵の場合、仲間内で海へ旅行に行き、昼間は海で遊び夜は海辺でギターを弾く。
そして意中の相手とふたりでこっそり夏の海を堪能する。ふたりだけで見た海はふたりだけの秘密としてノスタルジックな思い出となる。あたかも「ひと夏の恋」かのように。
これまでに見たタイドラマ、特に恋物語を思い出してほしい。どの作品も「夏」であり「ひと夏の恋」のような儚さがあったのではないだろうか。
ちなみに個人的に特に夏を感じさせるのは「I Told Sunset About You」である。
うだるような暑さの中の受験勉強やリゾートでの勉強合宿、美しい海、秘密の海岸、明け方の砂浜。思春期の恋心と受験期間という明確に終わりのあるテーマが擬似的に「ひと夏の恋」のように儚いものとして作用している。
このドラマがどうしてこうも僕らの胸を打つのか、演出や俳優陣の素晴らしさは当然のことながら、ぼくらの「夏」にあまりにも合致したことも要因だったのだろうと、今になって思う。
嫌いだったはずの夏。
でも夏から逃れるために好き好んで見ていたものの正体は夏そのものだった。
つまるところ、僕は夏が好きだったのか。
どうしようもなく夏
「最近タイの俳優にハマっててさぁ・・・」と切り出したときのリアクションと疑問と布教
「生」のタイを摂取してしまって以来、歯止めが効かなくなってしまったタイ沼の民です。
大学時代に「異文化理解」というものを齧っているので、文化の違いや比較研究そのものには関心が高い。しかし、日本との違いを感じれば感じるほどにおもしろいのがタイ沼だ。「こんなんありえないでしょ」と日本での常識・思い込み・固定観念がガラガラと音を立てて崩れていく。それがまたおもしろい。
やがてこの文化の違いを沼の外に語らいたくなって仕方がない。
と、いうことで何人もの友人に「最近、海外の俳優にハマってるんだよねぇ」と切り出してそのリアクションを楽しむということをやっている。会話の流れで切り出し方はいくつかあるけども。
僕「最近海外ドラマにハマっててね」
友「へー、なに見てるの。アメリカ?韓国?」
僕「東南アジア」
友「東南アジア??」
僕「タイ」
友「タイ????ちょっとまって、何がなんでそこに行き着いたの?」
あれ、思い返すとこの切り出し方はひとりにしかしてなかったな。
あるひとにはLINEにて
僕「3月18日って空いてる?チケットが余っちゃってさ」
友「ライブ?いいよー。予習しておくのあれば教えて」
僕「これなんだけど・・(F4のOST送信)」
友「未知のグループすぎた。タイのアイドル?」
僕「タイのドラマの俳優が主題歌とかを歌うの。ドラマは(こういう)内容」
友「F4で思ったけど、これ花男だよね。」
約1年ぶりにあった友人をF4コンに同伴させる荒業。
合流早々「あなたのコレはいつから?」と問い詰められたなぁ。
なお「Brightくん顔が良すぎない?」「Naniくんの曲が好き」とマジでタイをミリ知らな友人も楽しんでくれたっぽい。
「トロッコで接近しすぎて心臓に悪い。目が動いていたからマジで一人ひとり目を合わせてくれてるよね、ファンサすごくない??」とのことです。
そんな友人に開場前にタイ沼を説明していると、「すみません」と一人の女性に声をかけられた。「BrightWin母の会」さんからギブアウェイのカードを手渡され、「今後とも宜しくおねがいします」と。
僕「これ、ギブアウェイって言ってファン同士でオリジナルグッズとかおかしを渡し合う文化。K-POPとかにもあるらしいよ」
友「なにそれ。」
僕「これは結構大きな非公式ファンクラブさんだね。タイは公式ファンクラブがなくてファンの独自で非公式なファンクラブを作って公式事務所とやりとりするんだよ」
友「事務所と直接やり取りするの?」
僕「うん。日本の場合はJFCが本国のFCを経由して事務所とやりとりするっぽい。詳しくはわからないけどね」
友「本国っていうんだ」
僕「ひっかかるところ、そこ?笑」
あまりにも自然に「本国」を受け入れてたけどK-POPファンは韓国を本国とか言わないのかな。アメリカはアメリカか。たしかに本国とは言わない気がする・・
僕「あとはクラウドファンディングみたいなのでお金集めて、こういう来日イベントや誕生日に駅や新宿ビジョンとかに広告とか出したりするんだよ」
友「写真も音楽もロゴも使わずにどう宣伝してるんだよ笑」
僕「使うけど?写真も音楽もドラマの映像もイベントでの動画も使うよ」
友「マジか」
僕「知らないけど、それこそ本国に連絡取って許可もらってると思う」
ガチガチに日本文化のイメージでいると、せいぜいファンアート・概念アートみたいなものを想像するらしい。まさかの全部のせ広告だもんね。
帰り道、横浜のBrighビジョン広告とみなとみらい駅の広告を紹介しながら帰りました。
友「俺も声優推してるけど、やっても花輪おくったりするとかかな」
僕「あー、あるある。マネーフラワーね」
友「まねーふらわー???」
僕「えーと、これ(画像みせる)」
友「タイ、こわいね」
僕「あ、あとファンクラブ活動にフードサポートがあるよ。」
友「差し入れ的な?」
僕「そう。弁当とかお菓子とか送るの」
友「そういうのは運営で用意してるでしょww」
僕「そうなのかなぁ。事前にフーサポ申請してるか運営は用意しないんじゃない?」
友「もはや意味がわかんないけど、そういうもんなのね」
徐々にステップアップしてタイ文化に慣れてきた僕らとは違って、突然既存の価値観を破壊さると、思考が追いつかないらしい。・・・まぁ、せやな()って感じ
僕からのタイ文化の講習を終えた彼は、「ときどき僕からFourthの動画が送られてくる刑」に処せられています。FANDAY4の机の下で眠っているFourth動画を送ったところ「天使の寝顔だ」と返してくれ、暗幕の裏に隠れていないいないばぁの動画では「無邪気だ」と返してくれたので僕は満足です。
推し活紹介、僕が男性に話をするときは文化の違い・売り方や構造をとっかかりに紹介しながら本丸のグルショ&ハイタッチでビジュアル解禁という流れが多い。
女性に話をするときはまずはグルショでぶん殴って興味をひいて、ファンミの撮影画像とグルショハイタッチ等の説明をすることが多い。ありがとうOhmNanon。ありがとうMSPズたち。やっぱり君たちとのグルショは最高だよ。
僕はついついFourthを紹介するけど、FANDAY4の画像見せるだけだとそれぞれAunくんPromくん、Satangくんに興味を示してた。バーで話をした知らないお姉さんはPromくんに惚れ込み、その後僕のスマホでMSPのOSTをひたすら流してたときに「いまメガネ映った!」「彼がメインの曲はないの」と詰められた。でもジワジワとGeminiに目が移って「もしかしてかっこいい?」とか言ってたので、SixTONESだけでなくもっと別の世界に目を向けてくれるかもしれない(笑)
いろいろ不安定な時期だという、King&Princeファンの子にはBBSとMSPを処方してあげた。キュンキュンがほしいというので最高の処方箋を手渡してあげた。
もちろんグルショのビジュアルで殴ってあるし、彼らのインスタを見せながらガンガンと追撃したので手応え抜群。BBS見始めたと聞いたつぎの瞬間には「終わりが近づきロスになりそう」とか言ってるから無事にハマってくれている。つぎにMSPに手を伸ばしてくれれば任務完了。ひとりまた沼底にいざなうことができた。
熱心なジャニオタなのでここまでお膳立てしたあとは自立して自分で情報を入手して立派な沼の民に育ってくれるであろう。
……。
僕は罪な男なので「今からでもファンミに行きたすぎる」とBBS感想を言われたが適当に流した。希望を求めている人に、現状の新規ファンミのハードルは絶望的すぎるのだ。
早いとこMSPに手を染めて、自分の最推しを見つけて幸せになってください。MSPズは希望だ。
個人的タイ沼生活を振り返る(〜2023年上期)OhmNanon&GeminiFourth&BrightWin
タイ沼は深くて楽しい。そして苦しい。
気づいたときには狂いに狂っている。あまりにもクレイジーで、どうしてそうなる、が頻発する。クレイジーをアクセントにまた狂う。それがタイ沼。
SNSが高度に発達した現代、リアルでは感想を共有する相手がいなくとも、SNSを通してドラマを知っている仲間と感想の共有をすることができる。あるいはこうしてブログで壁打ちすることもできる。というかここは壁打ち目的で開設したブログだ。
長らくうちに籠もるタイプの古典的オタクをしていた。コロナで出会ったタイ。そんな遠い国に足を運ぶことなんて夢にも思わないし、YoutubeやTELASAやユネク等の動画配信サイトも充実している。信じられないほど毎日更新されるIGやTwitter(への転載)。大きなイベントも有料配信もあるし、現地からのおすそ分けもある。マジで一歩も部屋から出ることなく充実したオタ活することが可能な不思議な沼だ。
怒涛のファンミーティング
転機は2022年夏。あのGMMFFだ。よくもまぁあんなに主役ばかりを呼び寄せたよ。よく話題になっているからって履修したドラマの主役しかおらん。人生初のコンサート・アリーナライブはGMMFFでした。当時もBBSにドハマりしていたから神々しいOhmを一目見ることができて幸せだったなぁ。
このGMMFFを皮切りに怒涛の日本への攻勢がはじまった。
2023年になると更に勢いをまして次々と来日するタイ俳優たち。GMMだったりWabiSabiだったり、仕事だったりプライベートだったり。
OhmNanon
なかなか発表がなかったけども絶対来てくれると信じて待ったOhmNanon3月ファンミ。
ステージから降りてくるのではなく、後ろから再登場するNanon、通路を通っていくOhmに興奮。ハイタッチではOhmの太陽のような眩しい笑顔とNanonの月明かりのようなやさしい微笑みにやられる。グルショ後にNanonがこっちを振り向いて目を見て言われた「ありがとうございます」で滅殺。
噂に聞いていたアクリル板が姿を消したのもこのファンミからだ。本当にOhmかっこよかったなぁ…。頑張って「ten years ticket is very good!」って言えてよかった。一生懸命耳を傾けて聞いてくれたし、無事聞き取ってくれてニコやかにグッドポーズしてくれたのは嬉しかった。ハイタッチがこんなに楽しいなんて想像もしなかった。
初めての先着戦争・初めてのハイタッチ・初めてのグルショ。3ヶ月経ったいまでも心にあのファンミがある。僕のファンミの原点だ。初めてのファンミとしては大当たりだったと思っている。
しかし、ファンミは劇薬だった。僕らの心からタイという国を「遠くの世界」から「近くの世界」へ引き寄せてしまった。ファンミという禁断の果実に手を出してしまったことで、今までのようにただ籠もってのオタク活動はもうできない。
2023.03.11 ふたりともマジでカッコよかった
GeminiFourth
世界に新しいオタクを量産したMyShoolPresidentが放送されていたのもこの時期だ。いや、2月末終了だから終わってるけど、プロムナイト公演はOhmNanon翌週だから時期は同じだ。自分も例に漏れず世界と同じようにMSPの深みにハマっていく。僕はGemninFourthに狂わされているけど、同じくらいかそれ以上に別カプに脳を壊されている人がいるのが趣深い。今ではすっかりGFオタクとなり、誇張でなく2023年の半分は彼らとともに生きている。突然供給が途絶えない限り、このまま1年間追い続けて完走する未来も見える。彼らはまだまだアジアを巡るだろうから、供給が途絶えることはないだろう。
そしてGWにMSPズ来襲。修学旅行生さながら大阪を満喫する彼ら。頼むからリアルタイムでIG更新するのはやめてくれ。タイほどではないかもしれないけど、君たちはたくさんのファンが居る異国のスターなんだよw リアルタイムは胃に悪い 笑
FANDAYもまさかのタイ制服での登壇。ワチャワチャと楽しいかと思えばカラフルで鮮やかな衣装で再登場。第2部は体操服からのプロムナイトを彷彿とさせる白衣装。キラキラ感がすごい。こっちはちょっと遠かったからそれ以上の記憶がないのが残念。
推しであるGeminiFourthは7月ファンミがあるし、GeminiとはMusiconでまた会える。いやGeminiと会いすぎかよw
GMMさんは下半期も全力で搾り取っていく所存ですね。いちど禁断の果実を齧ってしまった手前、もう戻れないんです・・・。
さすがに海外公演までは追っかけられないし、最近はこれだけ日本来てくれるんだからわざわざタイに行かなくてよくない?とまで思うようになってきた。距離感を考えると平日込みでまとまった休日を調整しないといけないのが大変なんで・・・。コストはかかるけど、労力は少ないし・・いやまぁ、行けるなら行きたいのもあるけどね・・。
2023.05.06 キラキラのMSPズ達 この衣装も好きだ
BrightWin
遡ること3月。OhmNanonファンミ翌週にはF4コンが控えていた。さらにいえばタイでのプロムナイト公演。この沼のあまりにも忙しい怒涛の2週間だ。GMMFF時点では唯一履修できていなかったF4 を履修してのリベンジ。吹き替えまで用意したユネクさんからは「ぜってぇにテラサに放映権渡さないぞ。独占してやる」という気合を感じられる。ずっと楽しかったけど、やっぱりトロッコ演出は沸くね。2Fの一番ステージ側だから近くで見れたし、トロッコに乗るところから降りるところまで見ることができた。
BWDNが!こっちを見て!手を振ってくれる!運良く全員アリーナ側でなく2F席を見てくれたから背中じゃなく表情を拝めました。
当時のタイムラインを眺めていてBrightWinにHappy birthdayと声をかけてもらってたりファンがいたり、タームのコスプレ見つけて興奮するDewくんを捉えてたり、F4のみんなもファンも幸せな気持ちだったことがわかる。
今年の運使い切ってしまった‥ pic.twitter.com/wk6ShVkNDh
— ゆうがた (@ugata514) 2023年3月18日
そして続く6月BrightWinのSideBySide公演。レーザーに炎、生演奏にセクシー美女。圧巻のステージだった。Winくんがサビ部分で日本語で歌い始めたときに、不意打ちすぎて一瞬脳がバグったかと思ったし、腰抜けそうだった。逆にKangooは全編日本語で歌われても日本語歌詞を覚えてないためむしろ違和感という不覚。タイ語版のほうが耳に馴染んでいる不思議。
ピアノ弾き語りを魅せてくれたときは、それこそ「その美しさにおもわず息を呑む」存在だった。一筋の光がBrightだけを照らす演出たまらんね。そして、SBSは2F後方だったので全体を俯瞰するような眺めだったんだけど、My ECSTACYの会場の一体感が最高だった。赤一色の世界、爆炎とレーザーの危険な香り。そびえ立つBrightはまさに王者の風格。無敵かよ。
Winちゃんはかわいいよ。かっこいい路線もあるしセクシー美女との絡みも良かったけど、最後に思わずはにかんじゃうところがWinの良さ。NonからPになりつつあるけどもまだもう少しだけNonでいてほしい。あとBrightWinの一番のファンボーイはBrightとWinだよね。ファンにマウントを取れる唯一の男達。(脱線するけど「唯一の男」というと別の氏を思い浮かべるようになった)いい距離感でこれからも仲良くしていてほしい。
ファンミーティングに行くということ
この沼に来てよかったのは、この深い深いタイ沼をひとりで泳がなくてもいいというところだ。SNSでコミュニケーションをとり、ファンミで出会う。このなんとも言えない感動を共有してくれる人がいる。もう壁打ちなんかしなくてもいいんだ。
共通の話題で盛り上がることができる仲間ができたのはありがたい。久しぶりに交友関係に広がった気がする。仮にファンミへ全部行けば(”仮に”である。破産します)年1・2回しか会わない旧友よりはるかに頻度よく会うことになる。前提がおかしいといえばそうなんだけども、ファンミにオフ会の側面を見出してしまうと更に充実感が上がってしまうバグ。こういう交流をしてしまうと、やっぱり直接お話できる機会ってのが貴重だなと体感する。自分はツイ廃の如くSNSに張り付いてるけど、やっぱリアルってのは大事だよね。
つまりだ。
コロナという非対面のインターネット世界が推奨されたときに出会ったタイ沼は、対面でこそ真価を発揮する化け物コンテンツだったわけだ。
タイ沼民が続々とタイへ渡り現地でLOLコンサートを浴びていることからも、この感覚は僕だけではないはずだ。冒頭で「籠もって楽しめるコンテンツ」と言ったはずなのに気づくとみんなタイへ渡っていく。そんなことある????
僕も「とりあえず来てくれるし行かなくていいかな」と思い始めてはいるけど、行きたい気持ちがないわけではない。しかし「渡泰&現地イベント」、これも触れたら最後、その身を滅ぼす禁断の果実である気しかしない。
世界を広げてくれたタイ沼。ジャニーズやLDHにK-POP、ハロプロや48や坂道組。日本国内の様々な流行りをスルーしてきた自分がこんなにも狂うとは思わなかった。このまま下半期も走り続けることになるであろう。
感想『My School President』GeminiFourthくんをただただ愛でたい人の戯言
もう何番煎じとか関係ないですね。
このドラマを見てしまったタイ沼民で、ブログやnoteをやっているひとは書かずにはいられない。それがこの『My School President』で、ございます。
あれは、ヤバイ
いや、語彙力や表現力が求められるブログにおいて「ヤバイ」の一言で終わるのはちょっとよろしくはないんですけど、言葉が出ないんですよ。。。
僕は現在7話まで視聴しています。だけどこのドラマずっと「ヤバイ」んです。
タイドラマのあるあるでは5話くらいで話が大きく動くんですけど、この『My School President』(以下、MSP)では1話からグワングワンと物語に引き込んでくる。その上2話の冒頭でダメ押しの過去回想をぶちこんでくるからもう後戻りができない。
そして、『2gether』を思い出す音楽×恋愛要素まで入ってやがる…
脚本家か?監督か?タイBLの受けるところを研究しつくして煮込んで錬成して作り出しただろ???
ということでめちゃくちゃ「ヤバイ」のがMSPなのです。
以下(以上も)、ただの雑感です。中身なんてありません。
Gun役のfourthkくん
はい、かわいい〜優勝!なにこの清らかな可愛らしさ。
2004年生まれなので、MSP出演時点で・・・19歳・・・だと
いやもう可愛いに決まってんじゃん(偏見)
未来ありまくりの清らかなFourthくんに落ちないわけがない。
初めてちゃんと視聴した「Safe House」にも出演していてとてもかわいい年少組だなぁなんて思ってたけども、こんな最強ドラマに君臨してくるなんて露とも思わず・・。
素直で純粋な笑顔がたまらない。かわいいかわいいかわいい・・・・・
なんでそんなにニコニコしてくれるの?笑顔が眩しいっていうのはこういう事を言うのか。勉強になりました。
国民の弟?それはどこの国ですか?アジア国家の弟にしません???
この被り物はあざとすぎて死ぬ。歌ってるときにちょっと目が隠れちゃってるのとか性癖狂うぞ???こんな可愛らしい演出を展開してしまうなんて恐るべしGMM・・・。あまりにも可愛すぎてグッズの購入を躊躇するレベル笑
Fourthくんじゃないと使いこなせないハイレベルあざとアイテムでしょ、コレ。
これはなりきるのではなく愛でるに限る。・・・でも欲しくなるよね
Tinn役Geminiくん
おい、Gemini!笑顔つくるの下手かw
せっかく可愛い画像貼ろうとインスタ探したのに、結構真顔ばかりだぞww
君のポテンシャルはそんなもんじゃないんだから、もっとニコニコ笑ってくれ!自信を持って人生を楽しく生きてくれ()
Fourthと共に笑顔でいてください。お願いします。。。。
えー、改めて。Geminiくん。同じく2004年生まれだそうです。181cmの長身イケメン。
(ちなみにFourthくんは175cmらしい。いい身長差ですね)
顔はいいのに恋愛偏差値の低さが決定的なTinn会長を演じきっているGeminiくん。
妄想爆発させてみたりベッドで悶えてみたり、恋愛アドバイサーの副会長に泣く泣く電話してみたりかわいいの渋滞がすごいw
なんで外面はそんなに凛としているのにこんなにポンコツなんだよ・・・そんなんずるいじゃん(?)応援するしかないじゃんか!!笑
このあたりが2getherのサラワット感があるんだよなぁ。平静を装っておきながら裏では大騒ぎしてたり、過去編で恋に落ちて今に至る構成とか(過去から好きだったはタイBL自体にありがち)
しかしまぁ、会長さんよぉ・・。君は今作の「攻め」ってことでいいのかい?たしかに先に恋に落ちてGunを追いかけているけどリードはできてないし、なんならGunに攻められてない??MSPって両受けに見えるんだよなぁ。まぁかわいいからどっちでもいいけど。タイの攻めはスーパーダーリン:ちょいポンコツ=(9:1)くらいなイメージなんだけど、Tinn会長はスパダリ:ポンコツ=3:7くらい?
・・・だからこそ等身大な高校生っぽさがあっていいんだろうな。
というかタイの等身大な高校生ってなんだろ。タイの高校は『The Gifted』『Blacklist』(The ECLIPSE)のイメージが強すぎる。なんでギスギスしたドラマは高校生で華やかなドラマは大学生なんだよww
日本のドラマみたいに生徒会が予算握ってるし、文化祭で執事喫茶するしで設定が日本っぽいんだけどそこらへんって日本文化じゃなくてアジア文化なのかね
MSPはカバー曲を続々出しているので音楽が豊富。
中でもやっぱコレが一番お気に入り。(被り物Fourthしか勝たん)
あとは1回目のサビのあたりでみんなで踊っているシーンが好きです。
なんか会長スタイリッシュなんだよなぁ
というわけでエンドレスリピートしてます。はい。
感想『モアザンワーズ』正しさからの逸脱、戻らない日々。流され続けてきた永慈の終着点
アマゾンプライム独占配信のドラマ『モアザンワーズ/More Than Words』
「ふたりの子を産む」って叫ぶ広告が妙に耳に残る。インスタでもツイッターでもめちゃくちゃプロモーションされる。調べると中川大輔くんでBLっぽい、ということで軽く観てみた。
正直映画だと思って2時間位で観終わるつもりだったけど、連ドラで一瞬だけ再生を躊躇った。しかし1話があっという間に終わる。あれ、と不思議に思うと30分くらいだ。なるほど連続ドラマといえど、1時間ドラマを10話もじっくり観ることのできる人が減っているご時世への配慮か。時間的な安心感を手に入れますますのめり込む2話。3連休の初夜はモアザンワーズに吸い込まれていった。(うまく言語化できなくて執筆に時間がかかりすぎた)
物語は美枝子とマッキーが出会う場面から始まる。彼氏の暴力から逃げ出した美枝子。
そんな彼女を癒やしてくれたのが隣のクラスのマッキーだった。仲良くなったふたりは同じ居酒屋でバイトをはじめ、そこで年上のお兄さんのエイジと出会う。
マッキーの男子高校生らしいノリと甘えに心優しいエイジはホイホイと受け入れる。
「夜このままドライブしよ」「じゃあ、この辺回って帰ろうか」「は?ドライブって言えば高速でしょ」
いつしかBBQしたり、別荘へお泊まりの計画を立ててみたり、3人の仲はぐんぐんと深まっていく。そして少しだけ流されやすくて、とにかく優しいエイジは陽だまりのようなマッキーに惹かれていく。
この青春パート、本当に胸が締め付けられるような美しさだ。映像美というかノリというか、マッキー役の青木柚くんの自然な演技が本当に高校生のようだった。うまくいえないけど、高校生のSNSで切り取られそうな青春の1ページ。どの場面も楽しそうなのが見て取れる。
全話を通じて特に演出が素晴らしい2話
物を語る「沈黙」
僕がこのドラマに感動したのはエイジが美枝子に「マッキーの彼女」について訊ねるシーンだ。
話は逸れるが現在『映画を早送りで見る人たち』(光文社:2022)を読んでいる最中だ。以前ネット記事でアップされて注目していた内容の書籍拡大版である。
正直なところ倍速再生になれている僕にとって、倍速ができないプライムビデオは使いにくいと最近感じている。テレビ画面で見れるFireStickTVもありがたい反面、Netflixまで等速再生になってしまう点を不満に感じ始めていたこの頃。「セリフのないシーンはいらない」とは言わないが、「間も含めて作品だ」という制作側の意図に対する共感もしづかった。さすがに10秒飛ばしはしないけど。
そこで前述のエイジと美枝子のシーンである。そこでの「間のとり方」があまりにも美しい。あの「間」は僕には完璧に見えた。言いたいことがある、聞きたいことがある、でもどこから切り出そうか、なんて言おうか呼び出したはいいけど言葉が出てこないエイジ。呼び出されたけど何の話だろう、えーちゃんはゲイだし告白とかはないと思うけど。とか思っていそうな美枝子。この二人の沈黙と焦れったさが映像中で完璧に表現されていた。
正直なところ、ファスト映画・倍速再生の観点で言えば話し始めるシーンまでは10秒飛ばしで先送りにされていてもおかしくない。でも、あのシーンだけは飛ばしてはいけないと思わせられたし、はじめて「倍速さえもしてはいけない」ような「間」だったとさえ思う。どこから切り出そうかと考えている10秒はきっちり10秒かけないと表現できない。気まずさと焦れったさ、この時間の流れは現実では決して早送りで飛ばせやしない。美枝子が「どないしたん」と尋ねてから実際にエイジが口を開くまで約40秒、マッキーについて話すのは1分半しかない。この短い時間、二人の演技に釘付けだった。それくらいに衝撃的な「間」であり、魅力的な沈黙だった。
孤独で繊細なエイジ
同じく2話にはもう一つ好きなシーンがある。冒頭のエイジがゲイイベントに初めて参加したときのシーンだ。「最近気づいた」というエイジは少しキョロキョロと落ち着かない様子で周りを伺う。その不安と好奇心が入り交じるような視線がとても良い。興味深そうに眺めているエイジに声をかける、こなれた男性。なんとなく僕はここでのエイジの対応に小さな緊張を感じ取った。初めてのゲイイベントでの会話だ。
エイジの好奇心は喧騒から離れた静かな廊下に移る。お酒を片手に唇を預けるエイジ。だが数秒で違うと感じるとその場を逃げ出し、さらに酒に走る。泥酔しながらポツリと呟く「普通になりたい」
1話終盤に登場したエイジ。2話冒頭で彼の繊細さと孤独感を見事に表現しているといえよう。
流され続けたエイジの半生
陽だまりのようなマッキー
少しだけエイジについて読み解いてみたいと思う。
丁寧な言葉遣いや上品なパジャマ、実家の自室にあったトロフィーと掃除整頓が行き届いたひろい一人暮らしのワンルーム。端々にエイジの育ちの良さが見て取れる。
実際エイジは、父親が会社経営しており別荘を持っているくらいに裕福な家庭に育った。そのうえ父親も特別厳しい教育をしてきた様子もなく「好きなようにやれ」というスタンスだったと見て取れる。妹曰く「昔からなよっちい、優しすぎる」エイジは、厳しくされなくとも、なんとなく流れに身を任せながら過ごしてきたのではないか。
そして優しいエイジには自分がない。誰か周りの人のためのお世話はするが、自分の意志ではないので誰かの意見に流される。
いつも流されるエイジが自分の意思で行動した数少ない場面、それがキスの拒絶だった。一度は流されていながら拒否をしたということは、よほどの違和感があったのだろう。最近自認した「男が好きかも」という意識とは裏腹な強烈な違和感。流される先がなくて相当困惑していたに違いない。
そんな迷走しているエイジに道を示してくれたのがマッキーだ。彼はいつも「あれしよう、これしよう」としてくれる。仔犬のようにはしゃぎ、太陽のように笑う。BBQで「いーから食え」と食べさせる。エイジはマッキーに振り回されることを心から楽しむようになった。マッキーのことが好きになるのは必然だった。
流されてきたエイジは自分の意思を表明することが少なかったんだと思う。それが美枝子に「マッキーの彼女」を訊く「間」を生み出した。
そしてやはり流れでマッキーに告白をして付き合うことになる。
初キスはマッキーからだった。この流されすぎる性格はあまりにも罪深い。
この初キスからの月日経過は青春感あっていい。短いながらも細かく衣装チェンジしながらワンカット風に演出していくのエモい。。。三人の幸せな関係性がよく分かる。
そしてエイジはやっぱり「流れ」で家族にマッキーと付き合っていることを話す。
(このカミングアウトされたときの佐々木蔵之介がヤバすぎた。いろいろな役者の視線や表情での演技を観てきたけど、表情を崩さずに表情が崩れていく演技なんて存在するのかと思った…)
エイジは優しい性格なのと同時に繊細でもある。家族に勘違いされたままだとバツが悪かったのだろう。そんな優しいエイジは自分の代わりに憤る妹や悲しむマッキーを見ていっそう明るくクリスマスパーティを楽しむ。自分の中のモヤモヤよりも周りの人たちを優先するエイジ。マッキーもその意図を汲み明るい空気感でクリスマスを満喫した。
美枝子の決断
そして時は流れ、マッキーと美枝子は高校を卒業する。その頃のエイジは居酒屋のバイトを辞めて藍染め屋で働いていた。なぜ藍染めだったのか、このあたりの展開は読み解けなかったが、さらにエイジは藍染め屋を辞めて父親の会社に勤めると言い出す。「いつかは継がないといけないと思っていた」と規定の「流れ」に従ったエイジ。何も聞かされていなかったマッキーは密かに心を痛めていた。ふたりの関係はうまく行っていそうなのに、どうしてこうなってしまったのだろうか。小さなわだかまりが増えていっているような、そんな寂しい表情をするマッキー。さらに悲しいことにそれに気付けるのはエイジではなく美枝子だった。
美枝子の専門入学式。高校からの友人である榊は彼氏と続いており、親公認の仲であることがサラッと明かされた。笑顔のエイジとマッキーはこのとき何を思ったのだろう。
その後の入学祝いのディナーでは、3人共本当に楽しそうにしていた。エイジの父から食事に誘われ快諾するマッキー。榊のような家族公認になれる夢と期待が、エイジをいつも以上に酔いを回らせた。その後の展開を思うと、本当に胸が痛い。
「別れてほしい」
シンプルでストレートで誠意のある絶望。言葉も返せず黙ったままのマッキー。激高するエイジ。だけども「流れ」に逆らえないエイジは解決策を見いだせず途方に暮れてしまう。そんな中で「私が二人の子供を産む」という突拍子もない提案に乗っかってしまう。道を示してくれる人に弱いエイジ、代理出産の「流れ」が進めばエイジは強い。流れをスムーズにするための資金集めや婚姻、勉強と余念がない。その「流れ」が正しいかどうかはもはや関係がない。エイジは自分で道を作れない。最大限に「流れ」に身を任せるだけだ。
そして最大の誤算は美枝子を気遣えば気遣うほどマッキーが阻害されてしまうことだ。
愛する人は自分に目を向けていてほしい、愛情を注いでほしい。当たり前の感情だ。自分たちのために体を張ってくれている美枝子を気遣うのも当たり前ではある。関係性のバランスが大きく歪んでしまう。3人それぞれがお互いを気遣い、飲み込んでいた。そして美枝子の小さな嘘で完全に関係が破綻する。
戻らない日々
最悪なのは「すでに引き返せない」段階まで計画が進んできていたことだ。この「流れ」は止められない。エイジはマッキーを追いかけることができなかった。探すことができなかった。マッキーがいなくなってしまったことにより、「流れ」は完全にエイジと美枝子を結びつけた。子供が生まれたときの場面、エイジは感涙していた。普通なら1コマでも涙がわかるように表情のアップでの演出があってもおかしくないのに、一度もなかった。さりげない涙も美しいし、強調しない演出も本当に良かった。
結果論になるが、エイジは父親の会社に就職した。マッキーとは別れた。美枝子と籍を入れて子供が生まれた。エイジの父が望んだ流れをすべて達成して、エイジがひとり酔いつぶれた夜につぶやいた「普通になりたい」を手に入れた。
ここまで書いてきたが、流され続けたエイジの物語の終着点としては実は理想的な結末なのではないだろうか。こんな結婚ありえない、マッキーの気持ちはどうなるんだ、当然いろいろな感想があるのも納得できる。しかし人は常に最善の選択をして生きているわけではない。その時々に考えうる最善が長期的視点で正しいとは限らない。選択の結果誰かが傷つくこともあるし、傷つかないようにしていたのに傷つけることもある。どちらを選択するのかで大きく未来が変わってしまうような局面に遭遇することもある。
僕ら視聴者は「どうしてこんな選択してしまうんだ」と思ってしまうが、そこで生きている当事者たちは悩んだ結果の選択なのである。この歯がゆい感想を持ってしまう理由は登場人物がリアルで僕らが入り込めるような演出だったからではないだろうか。
確かに3人で平和に子育てをする物語も見てみたかったのも理解できる。ただしその場合、子供が家族構成についてバツが悪いことを言われる未来が僕には見える。そしてやっぱりマッキーが、子供のために家族から身を引くような展開になってしまう気がする。
青春パートは本当に素晴らしくて輝いていた。3人の役者がめちゃくちゃ演技をしていた。それだけに幸せを願う気持ちも理解できるし、何かを選ばなければならない大人になっていくパートは見ていて辛い。ビターでセンチメンタルになれる最高のドラマでした。
『モアザンワーズ』は「もう戻らない日々を抱えて生きていくしかない」という話なので、漫画に癒しや正しさをお求めの場合は、逸脱しまくっております。
— 絵津鼓 / 旭野登久 (@etsuko_mimi3) 2022年9月16日
でも、漫画は読まなくてもいいからドラマは観てほしいな、と私個人としては思っていますよ。
原作者さんの気持ちがものすごいわかる。癒やしや正しさからの逸脱、「もう戻らない日々を抱えて生きていくしかない」がブレなくビシッとキマっていた。
感想『TharnType/ターン×タイプ』ケンカップルで刺激的。MewGulf沼へようこそ
『TharnType/ターン×タイプ』
タイBLのツッコミどころには手慣れたもの。しかしいくつか見てきた中でも結構好きな作品だった。
ゲイ嫌いのタイプ。イケメンで優しいルームメイト・タイプがゲイだとわかると否や、彼を追い出そうと奔走する。ルームメイトを解消するためあの手この手で嫌がらせしてみたり、部屋の交換相手を探したり。ターンは動じないどころかなぜかタイプに惹かれていって・・・・。
はい、来ました。好感度マイナススタートからの上昇必須パターン。
あれだけのイヤイヤ期のタイプちゃんがズルズルと絆されていくのを見るのが楽しむポイントですね。SOUTS鬼軍曹アーティット先輩陥落計画みたいな系統だ。
ガルフ君しか勝たん
まずはタイプがイチイチかわいい!ガルフくんかわええ!
小学生レベルのしょうもない嫌がらせをする幼稚な大学生。はっきり言って視聴者からの好感度もマイナススタートでしょ。。。お前、顔がいいから許されてるけど、人として最低過ぎて1話のお子ちゃまっぷりはホント見るに耐えないよ。いやほんと顔がいいなオイ。マジで同じ人類かよ、チクショウ…。
タイプは「昔から男が寄ってくる」だって?わかるわぁ〜…笑
しかしだ。おこちゃまタイプちゃんにだって、ゲイを嫌う理由はある。まぁ、好き嫌いは自由でも、嫌がらせしてもいい理由にはならんのだけども。
タピオカミルクはシェイクで噴出
一方、余裕のあるイケメン優男ターンくん。執拗な嫌がらせにも涼しい顔で耐えたりやり返したりで全面戦争待ったなし。あぁ、なんだかんだいいやつなんだなーと思ったその矢先、1話ラストで泥酔寝込みを襲うシーンは衝撃的だった。
「俺のベッドで無防備に泥酔したことを後悔させてやる」そうつぶやきながらゆっくりとタイプのシャツのボタンを外し、ねっとりと愛撫するターンはまさにゲスホモだ。まだタイプの事情は知らないとはいえ、彼のトラウマをもっとも刺激するような最悪な行為すぎる…。後悔のとしてのキスマークをつけるなんて…。
これまで見てきたタイBLの中でも1話からぶっ飛ばした刺激的な内容でちょっとだけ面食らってしまった。いや演出がドエロい…。ミュー君の表情や動作がいちいちエロすぎる笑
こういうのって思わせぶりな演出で実は「何もしてませんでした〜」ってやるんじゃないの?勝手に脳内補完させてネタバラシまでのリアクションを楽しむのが普通かと思ってたのでなんか色々追いつかなかった‥。いやほんと、うん、ありがとうございます。
加えて2話のタピオカミルクのシェイクの隠喩(直喩)は笑った。そうか、今見てるのはラブバイチャンスの制作会社だったな、とふと思い出す。
ターンによる反撃のスケベ攻撃。「お願いやめて」と懇願するタイプの太ももに手を滑らせて「気持ちよくしてやるよ」はヤバイ。過激すぎてDOKI☆DOKI☆が止まらない
そして問題は3話へと発展する。二人の戦争は無事に停戦を迎え、タイプはターンの気持ちを悟る。ターンがただ水を飲んでいるだけなのに、釘付けになるタイプ、かわいいかよ。『Bad Buddy Series』でもプランがジュースを飲むことでパットを誘惑していたなぁと思い出す。でもなんでだろ、プランに比べるとターンのほうがはめちゃくちゃセクシーで色気が溢れてたわw
タイプのイヤイヤ期が終わりつつあることをいいことに、ターンは更に強引に関係をすすめることとなる。シャワー室へ侵入し、今度はちゃんとタイプが起きている状態での愛撫だ。テクニックに自信がある色男ターン。タイプは抵抗しきれずに完落ち。もう展開が完全にAVのソレだよ。。。
どっちが沼落ちしたのかされたのか
「セックスがしたい」ターンのお願いを一度は突っぱねるものの、色々考えて「借りをつくりたくない」という理由で夜の相手を受け入れる。タイプちゃん…マジか。トラウマと自意識をふっとばすターンのテクニックヤバすぎるだろ。
「1回だけだ」タイプが強く主張すればするほどターンも我ら視聴者も「あ、このままズルズルいくやつだ」という確信にかわる。「土曜日空いてる?」と聞かれれば「お、いいぞ、ヤるか?」と積極的に提案してくる。こうして自然な形(?)でターンはタイプからセフレ認定をいただく。
でも、ターンはやっぱゲイのメンタリズム。セフレじゃダメなんだよねー。いつかは絶対に落とすと決めているだけならまだしも、彼氏ヅラして嫉妬・束縛をしはじめる。
タイプはタイプでターンを思いつつも女の子とのラインに夢中になる。身体はターンを向いているのに心はラインに向いている状況にターンは心を痛める。
おこちゃまタイプちゃん、女の子口説くときには爆イケタイプ君になるのギャップがすごい。落ち着いて手慣れた感じでグイグイいくのかっこよすぎるよね。あんなイケメンなのに実は中身が3歳児だと発覚すれば女の子に詐欺で訴えられるレベル。
酒に溺れ涙で枕を濡らすターン。デートから帰ってきたタイプがそっとターンのベッドに入り込む。
「彼女といてもターンが頭から離れないんだ」「ターンが他の人いること想像すると耐えられない」「もうターンしかいないんだ。許してくれ」さらに彼女とデキなかったことも告白する。
王様でおこちゃまなタイプ、ここに際まる。
このギャップを持ってタイプという人間が「完成」するわけだ。
自分の気持ちに気づき、涙ながらにターンにすがる姿の破壊力。
ターンじゃないけどもこれまでの非礼をすべて帳消しにせざるを得ない。。。効果抜群すぎる。
こうして二人はより親密な関係になったというわけだ。
事後タイプの甘えっぷりがかわいい。
ターンを彼シャツで出迎えて自分自身を誕生日プレゼントにする甘々っぷりも最高。
自分でコンドームいっぱいプレゼントしておきながらちょっとドキドキしてるのかわいすぎひん??
嫉妬とすれ違いは折返し地点からが本番
さてタイBLのイメージなんだけれども、おおよそ折返し地点の6か7話くらいで二人の関係が決まることが多いと思う。結ばれました、めでたしめでたしとハッピーエンドにする日本の恋愛ドラマとは違いますね。気持ちが通じた折返し地点からは攻守交代して追う側と追われる側の気持ちのすれ違いに注力していく。つまりはタイプがターンにやきもきする番になるってことですよ。
ターンの初めての男や元カレ、親友が入り乱れてタイプの心をかき乱す。
せっかく付き合えたのに大体嫉妬に狂ってまたギスギスと不仲になっちゃうんだよねぇ…。
まぁ、正直ターンタイプに出てくるゲイのキャラクター、ターンも含めてロクな人いないッスわ(3話までのターンの行動は許されるものではないので)
あまり出番がなかったタイプの地元の友達だけだよ、素直でいい人そうなの。
作中屈指のぐう聖なので特別編でフォローがあってよかった。仲直りがなく最終回迎えちゃったのがほんと気がかりだったし。
7話からはまた試練の連続なので、大体のことに一段落ついた最終回後、特別編が至高というわけです。
ター&ロン&テクノー、そしてラブバイチャンスへ戻る
タイプは覚えてないかもしれないけど、ターンは以前ピロートーク的に「中学生のときにタチを教えてくれた年上がいる」とか「バンドのメンバーの弟に手を出した」みたいなこと語ってたよね。しかし、こんなにガッツリとエピソードに絡むとは思わなかったな。なかなか本筋に絡んでこない闇を抱えたターがタイプの元カレってのは気づけなかった。ターはねぇ…、気持ちが先行しすぎて圧倒的説明不足で問題を大きくしていくタイドラマあるあるをぎゅっと凝縮したキャラすぎてあんまし共感できんかったわ…。お兄ちゃんの気持ちもふわっとしていて描写だけみてると義弟に恋心があるってのもピンとこないし…。
そして裏で糸を引く黒幕へと続いていく。
え、そういう系だったん?あー、まぁ、そうか、そうだよね。一応ちゃんと布石をおいてあったし、まぁ。ボーカルしてるロン君、かわいくて好きだったよ。ロン役のカーオナー君が黒幕モードのときのヤバイ目は素晴らしかった。演技力あるなぁ。。。
演技力といえばテクノー役のマイルド君。ああいうおちゃらけコメディキャラって、人によってはドラマで浮きまくるんだけど、めちゃくちゃ自然体でとてもよかった。「部長になりたいんだ☆」って舌ぺろ(してなかったっけ)シーンが良かった。おこちゃまタイプちゃんとターンの間を取り持って物語を動かす役割もあって作中の苦労人。
ターンタイプのテクノーもいいけど、ラブバイチャンスのテクノーのビジュアルがストライクなだけにちょっと複雑。
ビジュアルだけでいえばトーン兄さん好きだよ。いつもかっちりとしたシャツ姿が印象的で大人の色気がある。お姫様の面倒ばかり見てて色恋から距離がある保護者ポジションだったけども、シーズン2でも出番あるのかな。
最終回&特別編には『ラブ・バイ・チャンス』のピートとティンが登場。
ちょい役くらいかと思ったらちゃんとセリフあるどころか主人公組と会話する仲なのがびっくりした。サッカー部のキャンはめっちゃ名前連呼されてたけど、エーは影薄かったな…。
こうなると時系列的にもう一度ラブバイチャンスみて、ついに見放題になったラブバイチャンス2見てからターンタイプ2をみたほうがいいのかね。。
初めてのタイBLと2年越しに再会するなんて、夢にも思わなかったわ笑
こんなにどハマリするなんてなぁ…。底なし沼だ