ゆうがたヒーロー

日曜の朝でなくても誰だってヒーローに憧れてる

感想『機界戦隊ゼンカイジャー』21話 Vレックスの顔ってかわいいよね。戦隊ヒーロー、ついに等身と巨大の垣根を超える

ミニアルバム機界戦隊ゼンカイジャー2

 

ゼンカイジャーは例年の戦隊スケジュールを前倒し気味でガンガン進めている、と白倉氏がインタビューに答えていた。

追加戦士ゴールドツイカーやライバル、ステイシーの登場はたしかに早かった。

強化フォームもキラメイジャー「アローな武器にしてくれ」は10月4日、リュウソウジャーのマックスリュウソウレッドは11月、ノブレスモードに至っては12月の登場だ。

そう考えれば、7月末でのパワーアップは異例ともいえる。ただし、夏休み前には追加ロボが発売されがちであり、ジュランやガオーンらが巨大化・合体をするゼンカイジャーにおいては追加でロボを導入しづらい環境ではあった。まぁ戦隊だから巨大戦用のロボがいるのも全然ありえるし、秋商戦には仲間入りする可能性も否定できない。

 

というわけで、スーパーゼンカイザー&スーパーゴールドツイカーによる強化形態に巨大化・合体という合わせ技を考案するのは思い切りがいい。

これまでの常識を打ち破る白倉氏の手腕だろうか。

 

それにしてもゼンカイジュウオーかわいいな。タイムレンジャーのVレックスとジュウレンジャーの組み合わせ。ジュランがいるのになぜまたジュウレンジャーモチーフになったのか、アバレンジャーリュウソウジャーではバランス的に難しかったのだろうか。公式さんは「まだ秘密のとある理由がある」ということだから楽しみにしておこう。しかし、結構目立つ感じでVレックスの顔が配置されているので、個人の感覚的にはタイムレンジャー感が強い。

 

そして、圧倒的な怪獣!もう遠慮なく街を破壊するためにコピーで作られたニセビルなんかを配置。ボッコボコに市街地を破壊しちゃってます。これをやりたいがためにコピーワルドだったのだろうか、というくらいに楽しく街を壊してくれました。

直接破壊したのはコピーだけだろうとは思うけど、きっと本来の市街地も大打撃を食らったに違いない。まぁそこはいつも巨大戦で破壊され慣れしてるであろうゼンカイジャー住民には日常のこと、、、なんだけど、「いつもより多めに破壊しております」くらいに大破壊してくれましたね。コピーのキカイノイド組と戦ってる画はどっちがヒーローかわからないくらいにゴーカイな破壊っぷりだった。やはり怪獣が街を破壊していくのは気持ちがいい。

 

僕はウルトラマンは履修していないからイメージの話なんだけども、大怪獣と巨大戦メインのウルトラマン、正義哀愁と等身戦の仮面ライダー。これらをいいとこ取りしようと巨大も等身もやる戦隊ってそりゃ采配が難しいよな。

戦隊の番組内で明確にパート分けしてきたけれども、近年は同時並行で戦闘を展開したりして、その境界線が曖昧になりつつある。シームレスになることによって、巨大で戦う等身ヒーローや、等身で戦う巨大ロボなんてものも当たり前になるかもしれない。そのさらなる1歩として等身ヒーローが合体・巨大化するのだ。

 

 

…いや、やっぱそうはならんやろ笑

 

 

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感想『HIStory マイ・ヒーロー』アーロン・ライがただただイケメンすぎる台湾BL

HIStory マイ・ヒーロー [レンタル落ち]

 

ラブバイチャンス(LBC)と赤い糸(UWMA)という2つのタイBLを経て、台湾BLに手を染め始めた。約20分ドラマ全4回。HIStoryシリーズとしてオムニバス作品が他にも何点かある模様。まぁ、どれから見始めても良かったんだけどなんとなくこれに。

 

ヒロインのラン・シーは神の手違いで、いじめられっ子スーレンの代わりに死んでしまう。身体も焼かれて戻ることもできない。お詫びにスーレンの体に魂を移してもらうも「7日以内に彼氏のインションからキスしてもらえないとそのまま死んでしまう。」と言われる。ラン・シーはスーレンの身体のままインションからキスしてもらうため奔走する。

 

なんだこれ。ファンタジー系なんだけど、トランス系も入り混じってなかなかカオスなドラマだ。この神とのやりとりってコントなのか?もしかしてこれはギャグドラマなのか?どういう心構えで見ればいいのか困惑しながらも視聴を続ける。

第1話なんかはこのファンタジーな設定を説明するのに結構な尺を費やすためあまりドラマとしての動きはない。あやうく視聴を諦めるところだった。

だけどもボクは辞めなかった。

 

視聴に耐えうる理由はひとつ、インション役のアーロン・ライがイケメン過ぎたからである。

 

 

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なんだあの顔!あの身体!バキバキのゴリゴリで強そう笑

国立台湾大学出身で高校ラグビー台湾代表の180センチ越えの長身。

あ、やっぱつえー奴だわ。。。ラグビーの身体か・・・なるほど。バキバキなのはわかった。そのうえめちゃくちゃに頭がいいのもわかった。神はなんであんな端正な顔立ちまで与えた・・・。そんなんチートだろ…。

タイBL組がイケメンとかわいらしいキャストのイメージに対して、なんというか「男前」なのが印象的。こう、目力があって惹きつけられる俳優だなと思う。あんなんイケメンすぎて釘付けになるわ。

 

個人的な感想だけど、スーレン役はそんなにって感じでした笑

素朴で台湾の普通っぽい顔立ちで、好みではないけれども可愛らしいとは思う。ラン・シーが憑依(?)しているときの演技とかそういうのは全体的によかったよ。

 

 

当たり前なのだが、インションにとってスーレンはどことなくラン・シーに重なる。

ラン・シーのアプローチによってインションはスーレンに気持ちが動いていく。

引き寄せられ口づけする瞬間に我に返って「飲みすぎた」と狼狽えながら立ち去る姿は漫画のワンシーンのように美しい。

 

しかし、そうなるとラン・シーにとってひとつ悩みが増える。インションがキスをしようとしたのは、自分に対してなのか、スーレンに対してなのか。

一方のインションも自分の気持ちに戸惑っていた。一緒に過ごす中でスーレンを強く意識してしまう。

ふたりはぎこちなくモヤモヤして生活をする。

 

ここでランニング後の水のペットボトル間接キスがちょっと萌える。

インションははじめ口をつけないように水を飲んでスーレンに渡した。それを見ていないスーレン(ラン・シー)はちょっと嬉しそうに水を飲んで返す。口をつけたのをみたインションは今度はペットボトルに口をつけて水を飲んでスーレンに渡す。

インションのまるで中学生の恋愛のようなピュアな態度が微笑ましい。スーレンを気にしだしてからは加速度的に気持ちが盛り上がっていくのが見て取れる。

ペットボトルの水を1本飲み終わったあと、そっと次のボトルを取り出すシーンはギャグだよね???

 

その後もイチャイチャ場面はいくつかあって、スーレンの口からポッキーをもらうシーンはおそらく当時渾身の萌えシーンだったはずだ。しかし僕は知っている。「ポッキーとBL」においてはとあるタイドラマのほうがすさまじい破壊力を持っていることを。こういうのは時代とともに過激になっていくものなのだろうか。(いいぞもっとやれ)

ふたりでジェンガや筋トレ?をしているときのインションはとても楽しそうだ。

 

 

ある日、インションはゲイに関するネット記事を読む。その記事に対してスーレン(ラン・シー)は「外で手を繋げないし抱きしめることもできないから息子にはゲイになってほしくない」と口にする。その言葉がインションを傷つけてしまう。

ラン・シーは自分の身体でもとに戻るつもりでいるけど、スーレンとしてキスされないといけないことをちゃんと覚えているのか?男の身体をした自分にキスしてもらわないといけないのに、よくそんなこと言えたな。自由なお嬢様っていう設定が悪い方向にしか作用しない。

ついでにインションもゲイの経験人数みたいな記事で様子伺うのは悪手だよ。絶対もうちょっとソフトな記事あるだろ。まさかスーレンのことを好きになりすぎてやりたい盛りにまでなったのか?だとすれば「ストレートな自分」からの決別が早すぎて笑う。

まぁ、美男美女の理想のカップル像を意識した結果、いままでは本当の自分を知らないふりしていた可能性もあるけれどもね。

 

 

なんやかんやすれ違ってしまったふたり。ラン・シーはスーレンの日記を読み返すことで彼の本当の気持ちを知る。スーレンが好きだったのは、なんとインションだったのだ。(そりゃそうだ)

大きな溝を感じてラン・シーは彼の部屋をあとにする。

 

インションは朝、スーレンがいないことに気づく。そして、ラン・シーが放置したスーレンの日記から改めて彼の思いを知り走り出す。

ちなみに、このインションの目覚めのシーンがたまらなくセクシーである。鍛えられた張りのあるヒップラインが最高すぎる。

というかラン・シー、ぴっちりしたボクサーパンツ派のインションにハート柄のトランクスプレゼントしたのか。そりゃスースーして履き心地悪かっただろうに。。。

 

それはそうと、居場所がわかっていたかのようにラン・シーの元にたどり着いたインション。問答無用で熱いキスをする。そしてスーレンが現世に蘇り、ラン・シーが「私はこのドラマの脇役だった」と肩を落とすオチで終わる。ジェンガや筋トレの思い出がラン・シー変換で回想されるのはちょっと切なかった。仕方ないといえば仕方ないんだけどもね。

 

熱いキスで終わってしまう。あー。。。ここで終わるかぁ。エピローグが欲しかった…。インションとスーレンが思う存分に愛を育む幸せな世界線を見て終わりたかった。ここからが始まりだろ!続編必須だろ!!

間接キスにドキドキしちゃうようなピュアなインションをもっとください。 

 

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感想『スーパーヒーロー戦記』或人社長とラプターがゲストMVPだと思う。魔王とイマジンズは相変わらず

セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記 オリジナルサウンドトラック

 

『スーパーヒーロー戦記』のネタバレ感想・備忘録

 

仮面ライダー平成ジェネレーションFOREVER』『仮面ライダージオウOver Quartzer』

この2作品に通づるモノがあるメタ・フィクションだった。いや、まぁ予想していたとおりなんだけども。

全体的なストーリーは「仮面ライダーセイバー」が牽引する。各戦隊・ライダーの物語がが入り交じる事態なんだからこれも当然か。

 

 

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『機界戦隊ゼンカイジャー』セイバーコラボSP セイバー世界も破壊されてしまった!おのれゼンカイジャー!

『機界戦隊ゼンカイジャー』スピンオフ ゼンカイレッド大紹介! [DVD]

 

スーパー戦隊仮面ライダーの合体映画の公開を記念したコラボSP

この手のコラボはシンケンジャー&ディケイドでの実験から、トッキュウ&鎧武以来しばらく続いていたが、ぶち抜きコラボ枠から客演ゲストに縮小してキュウレン&エグゼイドで終幕した。

ディケイドの頃はともかくとして、ゴーカイジャー以後一時的に戦隊&ライダーのコラボ映画が乱立していたことも影響しているのだろうか。「コラボ・お祭り・春映画」スーパーヒーロー大戦(&Z)と、戦隊とライダーのコラボ枠だった春映画も「昭和と平成の仮面ライダーが今年同じ人数じゃん!それをメインにしちゃおうよ!」と戦隊が弾かれさらに「仮面ライダー3号」「仮面ライダー1号」と続き、「超スーパーヒーロー大戦」が最後となっている。

ライダー視点でみると鎧武(トッキュウ)とドライブ(ニンニン)は春映画での絡みがないがコラボSPがきちんと行われた。ゴースト(ジュウオウ)とエグゼイド(キュウレン)は本編客演扱いの絡みにとどまり、ビルド(ルパパト)以降は再び世界は分断してしまった。そもそも、ビルド&ルパパト世界を正当コラボさせようと思うとなかなか大変そうだ。

 

戦隊とライダーのコラボは久しぶりであり、今のターゲットとなる世代の子どもたちにとっては新鮮なことなのかもしれない。

そんなセイバーとのコラボが今回の話だ。

 

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感想『ゴジラVSコング』GVKをネタバレしながら怪獣バトルを堪能。ちゃんと続編あるよね!?

ゴジラvsコング [Blu-ray ※日本語無し](輸入版) -Godzilla vs Kong Blu-ray-

 

待ちましたよ。「モンスターバース」シリーズ4作目。

タイトル発表時から「コングに勝ち目あるの……」と困惑させた『ゴジラVSコング』

今回は日米同時公開じゃなかったために5月まで待ち、さらに公開延期で7月まで待ち・・。ようやく待望の公開。

 

<あらすじ>

「キングオブモンスター」の大戦から5年。怪獣研究機関モナークはコングがゴジラと因縁があることがわかり、髑髏島にて保護観察・研究を続けていた。

テクノロジー企業「エイペックス」の策略で、南極に入り口がある地球地下空洞の案内役にコングを利用する。

 

 


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『機界戦隊ゼンカイジャー』19話 ステイシー君、ゼンカイ堕ち寸前。ゼンカイ脳の恐怖

スーパー戦隊シリーズ 機界戦隊ゼンカイジャー VOL.1 [DVD]

 

カブトムシ回。なんだカブトムシ回って。なんだ虫採り回って。

いや、深く考えてはいけない…。頭をゼンカイにして受け入れるんだ。。。

もっとこう、全てを開放してカブトムシのことだけを考えろ。

 

 

毎度おなじみアタマゼンカイ、ゼンカイ脳。

前回のレンアイワルドに引き続き洗脳系の能力。「ビートルトルズ」とかいうギリギリのラインを攻めた技により、永遠にカブトムシ捕獲する幻影を見続ける怪人だ。

流石に回りくどい侵略方法だと上司のチェックが入ったが、愛鳥のフォローによりなんとか作戦の継続が承認された。上司のチェックがあったとなれば指揮官自ら現場に赴くことも厭わない。さすが軍隊長だ。

 

 

シロップに釣られて登場し、「樹液だ〜」と歓喜したカブトムシワルドをみて、別の追加戦士がアタマに浮かべてしまった。一切拾ってくれなかったけど。

ところでアバレキラーって描いた絵を具現化する能力なんかあったの?まったく記憶にないや。レンアイワルド→ジェットマンは予想通りなのに対し、カブトムシワルド→ゴウライジャーorビート&スタッグバスターじゃない、と期待を満たしたり裏切ったりしてくるゼンカイスタッフ。時々予想通りに心を満たしてくれるのに、大抵は予想を裏切る規則性ないトリッキーな采配はひとの心をバグらせる常套手段だ。ここまで約5ヶ月、じっくりでも確実に、僕らのアタマはゆっくりとゼンカイ脳になっている。

 

 

調べたらステイシーは第6カイが初登場。すぐに順応した(元々アタマがゼンカイだった)ゾックスと比較するとかなり踏ん張っている。

そんなステイシー君にも全力ゼンカイの魔の手が忍び寄る。

一人シリアスにカイトの両親について調べるも狙った情報がヒットしない。

ふと思いつきカイトの変身ポーズつきで「秘密のパワー!ゼンカイザー」を披露。

ひとりで機械に向かって名乗りをしている絵面はシュールだ。そのうえ「やらなきゃよかった」と後悔・自己嫌悪しているところまでセットでおもしろい。

ステイシーくん、確実にゼンカイ脳に片足突っ込んでますね。ゼンカイ堕ちするのももうすぐかもしれない。そうなってしまうと番組が無限に続いてしまうのでもう少し踏ん張ってほしいところだけれども。

 

ところで、来週は仮面ライダーセイバーとコラボ回だ。セイバーが最終回直前でシリアス全開な引きで特別編に突入する。仮面ライダーセイバー本編は「特別編」と銘打っているのに機界戦隊ゼンカイジャーは「20カイ」だし、ゴールドツイカーの強化イベント回だし、さすがゼンカイジャーと感心した。このブレない感じはもはや感動の域。

ゼンカイジャー視点からすればいろいろな世界があることは当たり前だし、脅威の適応力とギャグ補正で平常運転。セイバー側も「物語のひとつ」とかなんとかすれば受け入れなくもな・・い?受け入れていいのか?「普通の」どころか「ホモサピエンス」ですらない奴らをどう受け入れるんだろ。

 

しかしよくもまぁ、セイバーの作風で「ゼンカイコラボしましょう!」なんて提案したな。

高橋Pはセイバーをどう捉えているのか。あるいはゼンカイをどう見ているのか。

ゼンカイ世界に取り込まれた神代兄妹がさっそくギャグ時空の餌食になっているのが不憫で不憫で…。セイバー&ゼンカイ、どう捌くのか次回は楽しみだ。

 

感想『仮面ライダーエグゼイド』ゲームと医療で命に関する倫理観の対立。哲学的にも考えさせられる教育的仮面ライダー

仮面ライダーエグゼイド Blu-ray COLLECTION 1

 

放送当時、毎話衝撃展開がつづいて毎週毎週楽しみだった記憶がある。

いかにして攻略をするのか、システムの裏をかくのか、もったいぶらずに次々と展開しハイテンポで物語に進める。え、これもうクライマックスでしょ、何度思ったことか。

改めて通しで見てみてもその勢いは衰えることがないどころか、一気に見れる分止め時がわからなくなる。数々の仮面ライダーデザインのなかでも思わずぎょっとする異色でポップな見た目とは裏腹に、医療とゲームの命のあり方というめちゃくちゃシリアスで深いテーマをうまく融合している。

 

 

ゲームと医療の倫理観の葛藤

エグゼイドを最も面白くしたのは「ゲーム」と「医療」という2つの軸をメインに据えていたことだ。仮面ライダーでは「戦国」と「果物」や「学園」と「宇宙」など一見関係のないテーマを複合して取り入れていることは多い。しかし数あるライダーシリーズの中でもここまで真摯にテーマを融合させて物語を紡ぐのは珍しい。

主人公は基本的に医療現場側の人間だ。職業柄、従来の仮面ライダー以上に「人の命」に対する責任感が強い。いかなる状況であろうとも人の命を奪うことは許さない。

そこにゲーム会社側の倫理観がヴィランとして立ちはだかる。「コンテニューしてでもクリアをする」という名言(?)があるように、いくつも残機があり死してなお生きていける価値観がみてとれる。

「絶対に死なせない」医療倫理と「死んでも蘇る」ゲーム倫理が常に対立しているからおもしろい。人の命をデータ化してガシャットで管理する、バックアップがあるうちは何度でも再生可能な世界。現代・現実の科学では程遠いが、いつかもし実現可能な時代になるとすればどのような倫理的対立が起こり得るのか、非常に興味深い問いだ。

 

例えばAmazon Prime Video Originalに『アップロード〜デジタルなあの世へようこそ〜』というドラマがある。人間の死後に自身をデジタルなあの世にアップロードできる世界だ。自分の意識を仮想空間に飛ばすことにより、肉体が死んでも現実で生きている人間と画面越しに会話ができる。デジタルな世界での生活は、現実世界での家族や後継人の月額課金によって成り立っており、現実に高いお金を積めば意識上は天国のような快適な暮らしを実現できる。

この世界を理想的な世界とみるか、恐ろしい世界とみるか、人それぞれの倫理観や経験から議論は尽きないことだろう。ただ、アマゾンがオリジナルドラマとしてこのようなテーマで制作したからにはいつか「アップロード」世界を実現しようと夢見ている可能性も否定は出来ない。事実、莫大な資金力とデジタル処理技術を持つアマゾンだ。「アップロード」社会に最も近い企業であることは間違いない。

 

社会はかつてないほどのスピードで変化している。再生医療代理出産、遺伝子操作など様々な技術が進歩しつつある現代、そのイノベーションに対して社会の倫理観の構築が追いついていない。エグゼイド世界の医療従事者は皆、バグスターによる命の取り扱いを認めていない。それでも飛彩だけは小姫を取り戻すためにその悪魔の技術に揺れた。天才外科医が失った恋人を蘇らせるため、悪魔の技術にすがって悪落ちし、目の前の戦友の命を救うために恋人のデータを諦める。医師としての自分の倫理観と恋人を想うひとりの個人としての倫理観。この葛藤の采配がすばらしい。最終回どころかVシネマを経ても尚ビターなエンディングを迎える飛彩はめちゃくちゃかっこいい。

 

アマゾンしかり、幻夢コーポレーションしかり、人の命のデータ化が技術的に可能になればそれは大変素晴らしいことだ。ただ、それが社会に許されないのは小姫のようにいくらでもデータを人質に出来てしまうからだろう。ただ技術のあった大企業が資格も選定もなく擬似的な命を預かることはあまりにもリスクが大きすぎる。

特定企業に任せておくことは出来ないが、かといって国にゆだねて一括管理なんてものも安心ならない。PSYCHO-PASSのようなディストピア世界になりかねないし、どこかの大国が国民管理に悪用するのも想像に易い。

あくまでも仮面ライダー世界の範疇でゲームと医療での命の扱い方の違いを描き、倫理的命題にここまで踏み込んだのは感服せざるを得ない。その点に置いてもエグゼイドはあまりにも完成度が高い。

 

 

永夢とパラドと檀黎斗

 エグゼイドの良さは永夢役の飯島寛騎くんの演技力の高さや黎斗役の岩永徹也くんの怪演が際立っている。特に普段は穏やかな永夢が静かにブチギレる演技は、日々迫力を増していった演技技術の向上の賜物だ。その真骨頂は39話「Goodbye 俺!」。パラドを真顔で問い詰め、パラドの求めていたとおりに戦いながら、極限状態まで死の恐怖を植え付ける。飯島くんの表情とエグゼイドの戦い方、恐怖への演出すべてが相まって最高の1話である。

 

エグゼイドの物語は永夢とパラド、黎斗の3人の動きがターニングポイントになる。

時系列的に言えば

1.黎斗→永夢:バグスターウイルスに感染(以降俺人格)

2.永夢:交通事故手術でパラドが分離(以降僕人格)

永夢はパラド分離後は穏やかな性格がベースになるが、ゲーマーのときだけパラドの俺人格になる。あとはパラドをリプログラミングしたり永夢にウイルスを注入したりしてふたりのDNAは混ざり合う。

この細かい設定が複雑で追うのが大変なんだけど、謎解きも醍醐味のひとつである。

永夢とパラド、すべての元凶である黎斗、3人の関係や立ち位置がエグゼイドの物語の縦糸として機能する。敵によって意図せず改造人間となってしまった永夢。敵の能力を駆使して戦う。このあたりの設定は実に「仮面ライダー」らしい。

この複雑な設定をギミックとしてパラドを分離したり戻したり、試行錯誤をしながら物語を勧めていくのがおもしろい。

 

一見、デザインや設定は仮面ライダーっぽさから遠いところに位置していそうな「仮面ライダーエグゼイド」 。数ある作品のなかでもぜひ多くの人に見てもらいたいおすすめの1作である。

 

 

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『機界戦隊ゼンカイジャー』18話感想。恋愛戦隊ジェットマン最終回をネタに昇華できる公式の強み

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流石に今日のエピソードはやりすぎですよ。ツッコミが必要な状況が無限に続く恐怖。

開始三分、OPも流れる前からレンアイワルドによって恋に落ちる面々。

人間と人間、キカイノイドとキカイノイド、そんな種を超えた人間とキカイノイドの組み合わせはもちろん、男性同士・女性同士という同じ性別同士の組み合わせ、ついにはパフェという無機物への愛まで網羅するゼンカイジャー。

さすがにパフェへの愛は予想できなかった 笑

 

ブルーン回みたいな感じではあったけど、特別大活躍するわけではなかったな。

全体的に濃いしネタも詰め込みすぎた煽りを受けた感ある。とはいえ、恋愛を知らないブルーンが恋の幸福感と不安感、苦く切ない気持ちを学べたのは彼の心の成長につながるのではないかな。知識欲が高まると空気が読めないキャラクターであるけれども、相手の気持ちを推し量る能力は恋愛によって鍛えられる(よね)。もともと心優しい穏やかな性格だからこの経験が活きるエピソードはないかもしれないけれども、後々につながってくれるといいな。

 

 

レンアイワルドの恐ろしいところは強力な洗脳能力をもっていることだ。変化に柔軟なゼンカイジャー世界の住人との相性が良すぎる。外部環境の変化をすんなり受け入れて適応する住人はあっという間にレンアイ脳の持ち主となってしまう。Love&Peaceは争いを無くすといわれるが、愛と嫉妬を裏返して地球を侵略するというのは、かなりの高偏差値の戦略である。

 

しかし45作品もバリエーションがあると、レンアイ脳への対処に優れたセンタイギアさえあるのが強い。「ジェットマンはトレンディ♪」とひとことで紹介されるように、ジェットマンは、戦隊は戦隊内部や敵幹部とドロドロの恋愛劇を繰り広げていた。衝撃的な最終回は、バラエティ番組で「戦隊モノ」を取り上げるときに選ばれやすいため、本編を見ていなくてもなんとなく知っているひともいるのではないか。僕も本編はまだ見ていないけれども最終回だけは十分に理解しているつもりだ。

ゼンカイジャーからしたら戦隊の大先輩であるジェットマン。これの最終回を公式でパロディにしてしまうのがゼンカイジャーだ。

「なんとなくジェットマンが良さそう」とふわっとジェットマンギアを勧め、全キャラがパロディだと理解せずに寸劇をさせられ、ブラックの立ち位置をレンアイワルドに置き換えて撃破する。あまりにもゴリ押しすぎる超展開に、釣られないわけにはいかない我ら大きなお友達であった。。。

さらにそのままYoutubeでの比較検討を公式に誘導してくる。。。公式が抜かりなさすぎる。

 

 

東映特撮ファンクラブ(TTFC)をFire TV Stickで見る3つのポイント

東映特撮ファンクラブ

 

なんと!ついに!あの!東映特撮ファンクラブ、通称TTFCが!

Amazon Fire TV Stick対応になりました!拍手!(パチパチパチ)

 

むかし、Amazon Primeに入っていたときは仮面ライダーも戦隊も結構あれこれと見放題だった。入れ替わりで見放題のラインナップが変わることはあっても、なにかしらは見ることができた。なのに気づくとラインナップから外されたきり全然戻って来なくなったヒーロー達。そうか、地球を守るといいつつやはり米国に肩入れするわけには行かなかったか・・・。

 

長らくFire TV Stickに対応していないから敬遠していたけれども、諦めて比較的最近加入したTTFC(何を見るためだったかなぁ…)

基本動画はTV画面でみているから非常に見づらく、UIも使いづらくて、ついイライラしていた。

でも!ようやく!Fire TV Stickに対応してくれたのは本当にありがたい!

 

Fire TV Stickで見る前に抑えるポイントが3つある。

 

 

 

 

1.バンダイナムコIDを取得する

TTFCとAmazon Prime会員をなぜ直接繋げないのか疑問だけど、バンダイナムコIDが必要らしい。TTFC-バンダイナムコ-Amazon Prime という形でバンダイナムコを仲介してIDをつなげるイメージだ。

メールアドレスでの簡単無料登録をしよう。

バンダイナムコID https://www.bandainamcoid.com/

 

 

2.東映特撮ファンクラブに紐付けする

正直コレの必要性に気づかず苦戦しました。TTFC側にバンナムIDを結びつけてやらないといけない。

TTFC公式アプリのその他>BNID連携 から先程登録したバンナムIDを連携しよう

(わかりやすいように操作画面を画像で示そうとしたらスクショロックされていた。たしかに映像スクショできたらまずいもんね。No more 動画泥棒)

 

3.Fire TV Stickに登録する

 ここまでくればあと少し!

Fire TV Stick内にアプリを落とそう。多分トップページから探せる。

そして、アプリを起動してその他会員登録から、バンナムIDを入れてやれば完了!

無事にTTFCをテレビ画面で見ることができるようになりました。

 

 

東映さんは山ほどコンテンツを持っているから使わない手はないよね。あのままアマプラで見れる状況であれば、ヒーロー見たさにAmazon Prime会員は増えていく可能性がある。でも制作側の東映さんがアマプラとの契約を打ち切って自社サイトのTTFCへ誘導したいのもわかる。しかし、TV画面で見る方法がGoogle Home一択なのはキツイっす。巨大プラットフォームの便利さに生活が侵略されてるのは分かるんだけどね・・・・・。

とはいえ広告なくシームレスにライダーも戦隊も映画もVシネも全部みれるのはやっぱり大きい。TTFC加入者が増えて上質なオリジナルコンテンツが少しずつ増えてくるといいな。

 

 

 

『機界戦隊ゼンカイジャー』インビジブルは夏のホラー。スケスケビームは男のロマン

機界戦隊ゼンカイジャー ミニアルバム1

 

なんといっていいやらインビジブル回。

戦隊&ライダーの透明化エピソードってあんまり記憶がないんだよね。

敵怪人が透明化や光学迷彩で同化する、みたいな話は思いつくけれども仲間が透明化して困るってなにがあっただろうか。

完全に透明化してしまったらせっかくのキャストが映らなくなっちゃうからあまりないのかね。

 

公式の制作ブログによると、夏映画撮影でジュランをセイバー組の撮影に参加させるためのスケジュールを考えている際、「いっそ透明にしちゃいますか」的なノリが原案だとか。本当にスケジュール確保のためにするのなら4週間透明でありつづけなければならなかったらしいが、結果として実現させてしまうところがゼンカイジャーだ。

スーパー戦隊らしさを保ちつつ、なにかしらの「崩し」を見せてくれる。45作品も続いている伝統がありノウハウがあり、フォーマットがあるスーパー戦隊。子どもは数年で入れ替わる、という点を考慮すれば同じ展開を繰り返しても問題はないハズであるが、毎年毎話なにか新しい仕掛けを見せてくれる制作陣は本当にすごい。

キラメイジャーのときも感じたが、「ゼンカイジャー」という作品をきちんと理解して、冗談の範囲でも「こういうエピソードはどうだろうか」と奇譚なく言い合えて実現させる。こういう新しいものを取り入れていくマインドは積極的に取り入れていきたいものだ。

 

 

透明化へのアプローチ

そんなこんなで、シルエット合成もなくマジでジュランが居ない状態での名乗りにひと笑いさせたあと、続けざまに「呪いのパワー」を発揮するマジーヌに面食らう。さすがにそっちの名乗りも変えてくるのは想定外だった。たしかに魔法も呪いも、単なる趣向の違いであって本質は同じものなのかもしれない。この見解は個人的におおきな気付きだったなぁ、と感心した。そしてマジーヌの呪い釘攻撃で透明化したクダックを一網打尽にしたのはうまい流れだ。

 

透明化の対処といえば、服を着せたりモノを持ってもらう、ペンキで物理的に色をつける、粉塵で浮かび上がらせる、というのが思い浮かぶ。

ジュランもマラカスを持って自身が持つものは透明化しないことを見せておきながら完全透明状態のままカイトに付いていき、車に轢かれるおっちょこちょいっぷりを発揮。

水からあがったり服を着たりゴミの粉塵を浴びたりしながらも最後にはなぜか完透明化。

わかりやすい対処療法を見せながらもチカラワザでゴリ押ししていくのは、やっぱりゼンカイジャーだった。(最後はペンキの雨を降らせるお約束の作戦でしめたけども)

 

しかし、日曜の朝からスケスケビームをみることになるとは。

ロボの片側だけ丸見えになるのが、性癖刺激になるひともいるのでは?笑