ゆうがたヒーロー

日曜の朝でなくても誰だってヒーローに憧れてる

最終回感想『Bad Buddy Series』"Secret"な関係のタイBL。パーンとパット"Just Friend"なふたりの結末。

タイ新作ドラマ『Bad Buddy series』テラサにて日本語字幕版の世界初配信が決定、11月から順次配信 | SPICE -  エンタメ特化型情報メディア スパイス

 

『Bad Buddy Series』本放送から2週間遅れで完走しました。

思えば中盤5話からは毎週楽しみでしょうがなかった本作品。全部まとめて感想書こうと思っていたのに途中7話でいてもたってもいられなくなって中間感想書いてしまった。そして8話以降も抜き取るところなくずっと面白かった。Bad Buddy最高かよ!ってのがず〜と続いていて、最終回は楽しみな反面、もう終わっちゃう悲しさが強烈だった。

ぜひともシーズン2をしてほしい…。やるとすれば大喧嘩して本気で敵同士に戻ってしまう系だと喧嘩パート辛いから、最強のふたりが共闘して大きな敵を打ち破る系だとBuddy感強めで良さそう。解決策を思案するパーンと、計画無視して首突っ込んじゃうパット。そしてなんかうまくいってドヤるパットに、困惑しつつ「いいから早く!」と急かすパーン。紆余曲折ありながらも協力して大きな困難を解決してほしい。フル尺12話でなくても『Still 2gether』みたいな話数でもいいからぜひお願いします!

 

 

 

ジェットコースターのEP8

「好きって言いなよ」両想いな癖に相手の告白を待つ意地っ張り勝負もEP7で完結。

するとどうしたことでしょう。8話になると冒頭から互いの部屋を行き来する仲に早変わり。目覚めのキスしたりやら手をつないでみたり、幸せオーラ全開すぎる。

個人的にはパーンが外で手をつなぐことを一度拒絶してからの、「もう慣れた」って自分から手をつなぎ直すところが好きです。

ラグビーの練習を休んでいることがバレ、パットは親父を失望させてしまう。そのことに落ち込んでパーンに電話をかけるも、パーンはワイとバーで酒を飲んでいた。

だけどもパットの落ち込んだ声を聞いたパーンは実家に飛んで帰り、窓越し電話越しに一生懸命におどけて笑顔を作る。ギューっとエアハグしたり、匂いのついたTシャツを預けたり、もうイチャイチャがすぎるんよ。

というか、声で察してすぐに帰って元気づけるパーンがイケメンすぎるよ。本当にできる男ってこういう人間だよね…。おなじ人間としての格の違い感やばいわ……。

 

かと思えば匂わせをやりたいパットと、やめてほしいパーンですれ違ってギスギスしちゃう。でもお互い相手を尊重するために歩み寄ってまた仲がよくいい感じに。そして「カレシ」ってワードを出していちゃついているところで舞台幕が落ちて公衆の目にさらされてしまう。

視聴者の感情ジェットコースターえっっっっぐ!!!!

仲睦まじいシーンが多かっただけに突き落とされ方が尋常じゃなかった。

 

 

建築&工学の呉越同舟EP9

パーンとパットのことは知れ渡るも、意外とドライなコーンに、ケロッとしてるパット。

工学部とは対称的に、思った以上にウェットなワイに、申し訳なさそうなパーン。

ワイ君、思いが強すぎるんよ。「親友」ってことに重きをおいているのは分かるんだけど、ラグビーの試合でもずっと拗ねちゃうのはどうなんだ。

パットとパーンもワイの目の前でOishiの広告つかって親密さを強調してくるし。なんだよ、元気が出て思わず身体が動き出すってw

パーン、、ひとって恋をすると性格が変わるんだね。。。。たぶん昔の君なら外でそんな踊りだすなんてことしなかったでしょ……。うん、生き生きしていてとってもかわいいよ。

 

パットとワイは同じチームで他大学とラグビーの試合をして、勝利する。

そこでの対戦相手はその結果に不満なよう。カリカリしているワイ君、勝ったあとにも相手チームに絡みに行って反感を買う。コーンが止めに入らなければその場で場外乱闘寸前。ワイ君さぁ…見るものすべてが気に食わない反抗期かよ笑

しかし運悪く、対戦相手チームはワイが働いているバイト先に飲みに行ってしまう。客として横暴に振る舞う対戦相手。見ていられなくなったパットがワイをかばうも、夜道で襲われ乱闘となってしまう。被害者のパットに拳銃の所持が疑われてしまうが、ワイが防犯カメラの映像を見せることで無事に解決。晴れてパットとパーンの関係を認めて祝福したのであった。

 

タイの警察事情知らんけど、こんなにも捜査が雑でいいのか、ワイは勝手にカメラの映像を持ち出してよかったのか。建築&工学部共通の課題を解決するって展開をしたかった狙いは分かる。でも、おかげでなんとかワイの気持ちも収まって、パットとパーンがつぎに乗り越える壁は両親となったわけだ。

まぁ、正直そんな真面目なことはおまけ程度なわけで。本EPでは周囲のゴタゴタを一切期にせずいちゃつきつづけるパット&パーンが最高すぎた。コーンの冗談に、ベッドの上で声を揃えて「まだ!」っていうシーンは名言だろ。嘘じゃん。必死すぎて逆にわかりやすいやつじゃん笑

 

 

両親との対峙そして愛の逃避行EP10&EP11

パットとパーンはついに本丸、両親との関係にメスを入れる。なぜ2つの家族はいがみ合うのか、その謎に迫っていく。工学部の教授→パーンの両親の部屋→母校と少しずつ関係を紐解いていく。どうやらパーンの母親とパットの父親は同級生だったらしい。

 

パーンの忘れ物を届けに建築学部へ訪れたパット。パーンの先輩から「二人の関係は認めん!」と言われてしまう。大きな階段下にいるパット、ニヤニヤして高みから見下ろすパーン。「どのくらいパーンを知っているのか言ってみろ」とのことで、公開ノロケタイムからの愛の叫び。愛の叫びにパーンも階上から降りてくるも「聞こえない」と煽る煽る。パットのこれでもか、というくらいの愛の告白にようやくOKを出すパーン。「指輪は?」と指輪をねだるも拳を突き合わせるに留める爽やかな幕引き。

 

 

最高

 

 

としかいいようがない感情。この気持ちを共有するために、どんな言葉がふさわしいのだろうか。

パーンがパットに見せる、上から目線のドヤ顔大好きなんだよね。告白をさせるのは気持ちよかっただろうな。好きで好きで仕方ないけどちょっとだけ上にいたい、プライドの高さが垣間見えるのがいい。だって、どこかで必ず崩されるんだから笑

その「崩れ落ちた」瞬間を堪能するためにパーンは勝ち気でクールに振る舞っていてほしいのだ。

 

 

そんなパーン。パットとの付き合いがバレて母親にビンタされてしまう。大好きな母にぶたれ、思わず家を飛び出す。思い出の寮の屋上。パットの顔を見て抑えていた感情がとめどなく溢れ出し、涙がとまらない。そんなパーンを抱きしめ、ふたりでどこかへ行こうと決意する。

ふたりは建築学部合宿で訪れた村へ向かう。気持ちを切り替えるためにもスマホSimカードを抜き目の前の環境だけに集中する。「ずっとここに留まれるわけではない」「いつかは帰らないといけない」わかってはいるけども、できる限り長く滞在したい。

滞在先の「バンコクに帰りたくない子」と「子を思ってバンコクに連れ戻したい母」との交流を通じて少しずつパーンの気持ちを落ち着けていくのが上手い。

自然豊かな村でふたりは愛を育み、パーンは自分の気持ちに整理をつけ、曲をつくる。これがまたいい。

本編もMVも『Bad Buddy Series』を総括するような回想となり、二人の歩んできた軌跡を追従できる。

そして、ふたりは家に帰る決意をする。

 

 


www.youtube.com

 

 

Secretな関係EP12

家に帰るなり、ふたりは「別れた」と家族に告げた。それぞれの学部の仲間にも別れたと告げた。これでまた敵同士。

 

 

 

表向きは。

 

 

 

ふたりは外では敵、家に帰ると恋人という秘密の関係となっていたのだ。

これを知っているのはワイ&コーン&インク&パーの4人だけ。(仲間に入れてもらえて嬉しそうなワイ君。良かったね!)

機会を見て、少しずつ両親を懐柔しようという計画だ。大学を卒業し、それぞれ就職し、4年もこんな生活をしているふたり。たぶん、パーンの父親とパットの母親はもうこっち側だ。ふたりはもともと大きな確執がないから抱きこむのは難しくないだろう。

そして、確執あるふたりも薄々感づいている。ひっそりと「ふたりに任せましょうか」と理解を示してくれる終わり方は未来があってとてもいい。20年以上いがみ合ってきたものをすぐに「はい、そうですか。二人を認めます」のハッピーエンドにされるよりかは、じっくり4年もかけて少しだけ希望が見えるエンドのほうが何倍もいい着地点。

 

 

最終話中盤からは怒涛の仲良しタイム。5分で済むのなら放送尺に入れ込めただろ!ダイジェストでもいいから未公開シーンはよ!笑

このふたりって秘密の関係だからこそ、その分めちゃくちゃにえっちなんですよ。すれ違い様にこっそりと指を絡ませたり、車の中に身を隠してみたり、周りにバレるかバレないかリスクを犯してまで外でスキンシップをとっているときはアドレナリン出まくってるでしょ。不倫や浮気・略奪・身分差、古来から様々な恋愛があるけれども「秘密の恋愛」ほど情熱的なものはない。だからふたりは4年間もマンネリなく秘密の恋人を堪能できたのだろう。

パットはオープンにしたいけどパーンに合わせてくれるって話もあったし、多分パーンの作戦でしょ。パーン、絶対ドスケベじゃん。秘め事を楽しんでギラギラと燃えてそう笑

 

 

しっとりとした空気感で(よかったなぁ)と噛みしめる系の最後ではなく、最後までドタバタしてくれて楽しい気持ちで視聴を終えることが出来たのも良かった。

4年の空白期間でも物語は作れるし、最終回後の両親の確執が少し落ち着いたところでの両親が仕組んだ公認イベントとかでも楽しそう。パーンとパットは一生懸命計画して、両親に認めてもらえるきっかけづくりを計画している。仕掛け人のパーやインクは実は両親の公認イベントの仕掛け人でもあり、ふたりの計画を横流しして…ってエピソード。

うん、いいじゃん。冒頭で語ったバディとして困難に立ち向かう系もできそうだし。てなわけで続編期待。

 

 

またおすすめできる作品として心に刻まれた1作になった。

ありがとう。楽しかったよ。『Bad Buddy Series』

 

 

ugatak514.hateblo.jp

ugatak514.hateblo.jp