感想「3年A組‐今から皆さんは、人質です‐」数々のヒット作を生んだ脚本家が描く学園サイコドラマ
1月6日から開始した『
仮面ライダーWでデビューを果たした菅田将暉くんを主演においたサイコ系学園ストーリー!
学園ドラマのウリといえば、今をときめくあるいはこれからを担う注目の若手俳優・女優が盛りだくさんなことだと思います。
『花のち晴れ』で怪演を見せてくれた今井美桜
GENERATIONSの片寄涼太
それぞれがどんな演技をみせてくれるのか楽しみですね。
肝心のストーリーは『仮面ライダービルド』でメイン脚本を努めた武藤将吾さんです。
・花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜(2007)
・クローズZERO(2007)
・テルマエ・ロマエ(2012)
・家族ゲーム(2013)
などを執筆しています。
個人的なイメージですと緻密に練られた設定と、登場人物のテンポの良い掛け合いが非常に上手な方だと思っています。
特に好きなのは『仮面ライダービルド』25話‐アイドル覚醒‐
冒頭のベルナージュと主要キャストのシーンは何度みても笑えます!
「火星人って日本語使えるんですね」→「長く日本にいればバカでも覚える」
→「へぇーバカだったんですね」→「バカっていうな」→「お前じゃねーよ」
3年A組でも武藤節を炸裂させてほしいところです。
設定の印象は『告白』(2010)『悪の教典』(2012)に似ているのかなーってとこ。
まぁ、事件の真実を解き明かすサイコ系教師ですね。
この手の教師は肝っ玉が座っている。いま自分が何をしているのかをすべて理解した上で犯罪行為として生徒を苦境に立たせている。
大体「今なら引き返せる」「俺達が悪かった」といった類いの情は全く通用しませんね笑
泣き叫び許しを乞う生徒たちをあざ笑うこともせず、淡々と追い詰める。
そのくせ時々、「まだ情があるのかな」と思わせるような人間らしい優しさや激昂の様子をちらつかせる。
極限状態だとそれが隙のようにみえるんですよねー。(そして結局裏切られる)
にしても菅田くんが先生かぁ。感慨深い
アイドル俳優ルートもあったみたいだけど「役者」としての道を突き進んで常にスケジュールがいっぱいの彼。
『仮面ライダーW』や『何者』『帝一の國』『Dele』など出演作品は好きなものが多い。
カメレオン俳優?とでもいうのだろうか、変幻自在のキャラクターはどれも記憶に残る。間違いなく実力派だ。
今回の冷静無慈悲で淡々と頭のおかしいことをする様子なんて狂気そのもの
煽ったりアクションシーンもあり、それまで培ってきた演技の集大成とも思えますね。
正義のヒーローってなかなか悪役をさせてもらえなかったりするらしいけど、菅田くんの狂気が見れて一層期待が持てました。
個人的に淡々と物を言う感じはフィリップっぽいなぁ、なんておもっちゃいますけどね笑
2時間ものの映画ではなく、毎回山場をつくらなければならない10話の連続ドラマ。
間延びしないか心配ですが、ビルドで怒涛の展開を見せ続けてくれた武藤さんと、注目の若手陣、そして主演の菅田将暉さんが作るのならきっと大丈夫だろうと信じています。
今後も要チェックドラマです!
日本テレビ系 22:30〜
【公式】第1話ダイジェスト「3年A組-今から皆さんは、人質です-」