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感想『愛とセックスとセレブリティ』ヒモメンになりヒモメンをやめるためのポイント講座

愛とセックスとセレブリティ [DVD]

『愛とセックスとセレブリティ』(2009:英題Spread)

 

刺激的な映画をみるなら洋画に限る(笑)

事前情報もなく、概要だけ読んでなんとなくのチョイス。

概要から内容を確認していたにも関わらず、序盤で「これどんな展開の映画だっけ」と思いつつ、映画を観終わって尚「なんて映画を見てたんだっけ」と確認してしまった

ミステリーとか大どんでん返し?みたいなのもなく、気軽に見れる…って個々まで書いて(気軽に見れる・・のか)って考えちゃったな。

どういう層がこの映画を見るんだ?コメディではないけど、恋愛映画でもない・・

まぁ、暇つぶしに見るのには悪くないです。はい

 

英題(Spread)のほうがなんかカッコイイよね。広がりとか伝搬というような意味があるけど、なにが広がり伝わったんだろう。愛・・?まさかね。

 

 

この映画を大雑把に言えば「家なし職なしお金もなし。取っ替え引っ替え女性のヒモでありつづける顔だけ男」の物語

 

主人公ニック役のアシュトン・カッチャーが超絶イケメンの女たらし

自分に貢いでくれる女を探しては居候し好き放題をする。

だけど「顔がいい」という最大の武器が、ニックを自由にさせている。

映画序盤はこれでもか、とくらいにセックスシーンが差し込まれる。冒頭開始7分で初対面の女性の家でセックスを始めた展開の速さにはちょっと笑ってしまった。

その後も5分感覚くらいかなぁ。ちょっと展開するとすぐ身体を交えちゃう。

ニックからも女性からも互いに貪欲にアプローチを仕掛けていく様はさすがは自由の国。肉食人間ばかりが生き残る夢の国だ、なんて見当違いな感想を抱く。

 

このニックという男、とにかくあざといんですよ。

自分がイケメンだとわかっているからこそ、押したり引いたり女性を手に取るように翻弄できる。「ここでは下手でも手料理をつくる。むしろ下手な方がいい」なんて計算は考えもしなかった。まさにニック先生、勉強になります!って感じ

全てにおいて完璧というより、優しさ特化のクズに徹すると人は堕ちやすいのかなぁ。

完璧すぎるとダメ・・というよりダメな部分を多く見せることがヒモになるポイントかもしれない。(日本でも優しさ特化クズオトコを描いたヒモメンってドラマもあったね)

 

そしてねぇ、やっぱ顔がいいし身体もいい。アメリカのイケメンはああいうガタイの良さが本当に映える。どんな服を着てもカッコイイしすべての服を脱いでもカッコイイ。

とにかく絵面がきれいだから、視聴者側でもクズな性格を許ししてしまいそうになる。

 

ニックの”遊び相手”の女性も美人揃い。ニックの身体の虜たちはさまざまな角度からニックを堪能する。すべてを忘れて食らいつき没頭する様子は思わず見入ってしまいます。。。

個人的にはヒモの分際で元カノのエミリーを家に招き、バスルームで除毛を懇願するシーンはなにか新しい可能性を見出したような気がします 笑

あのバスタブに腰掛けて片膝を立てて誘う女性のシルエットはもはや芸術ともいえる。

本当に好きなシーンのひとつだ。

 

 

とはいえ、この映画自体はそれほど中身が濃いわけでなく、観終わったあとに十分な満足感を引き出せるものではないと思う。

起承転結もちゃんとあるものの、どうも盛り上がらない。特にクライマックスのニューヨークへ行くシーンなんか、全然感情を入れ込むことができなかった・・。

とりあえず、自分の「好き」という気持ちに気づいて女性を取り戻しに行く、というあるある展開で(あぁ、こういう着地点なのか。。なんだかなぁ)と冷静に思えたのも事実。

実際はそういう安易な着地点に落ち着かなかったことはよかった。

最終的に地道な仕事をしていくっていうエンドも妥当だとおもったし、まぁこんなもんかっていうのが総合的な感想。

 

内容はまったくないけど、キャスト陣を眺める眼福長編プロモーションビデオって思うといいかもしれない。ひたすらに画がいい。そんな映画。

 

ugatak514.hateblo.jp