毎週お祭り騒ぎで楽しんだ仮面ライダージオウが最終回を迎えて早半年。
こうして文章にしてみると、半年ってあっという間だ笑
最近では『恋はつづくよどこまでも』で「魔王」と呼ばれる佐藤健と共演しているウォズの活躍が目覚ましい。
その影響か、本作の公開イベント関連にはまったくウォズが参加できてないのが少し寂しい。
Vシネウォズも期待しているんだけど、この流れだと近いうちに朝ドラなんかに出ちゃったりして人気を博してジオウの収録できない可能性・・。
んー、どうなることか
さてさて。「我が魔王」に魅入られた僕だったが、本作は同じく魔王に魅入られた「救世主」の物語である。
普通の高校生、明光院ゲイツ。柔道で金メダルをとることを夢見て日々練習の毎日。
そんななか、謎の青年が現れゲイツを「救世主」と呼び、ベルトとウォッチを差し出す。
策謀や罠に高校生のゲイツやソウゴはどう立ち向かうのか・・・。
以下ネタバレ感想
簡素を率直に言えば、残念で物足りない。
いや、ちょっと忘れてたけどジオウってこういう強引なお祭り作品だったなと。
まずよかったところは終始普通の高校生活を謳歌してるソウゴゲイツツクヨミにオーラとウール。
その高校生活が垣間見えてスピンオフとしてはまぁ形になってたかな。
意図的に本編のセリフを高校生活に当てはめたセルフパロディはがんばってた。
どうしても、ジオウ本編の性格を維持しつつの高校生活となると多少齟齬があるけど、その点は割り切ってみることができた。
Vシネになると主役が変わるからソウゴもちょい役かな、なんて思ってたけど割と普通に出番があってよかった。やっぱりゲイツの高校生活にはツクヨミとセットで3人でいてほしかったからこういう配役はありがたい。
個人的には主役のゲイツは本編の延長線みたいな性格だけど、ソウゴはなんか本編よりのびのびしている印象を受けた。主役の荷が降りたからなのか、あえて普通の高校生を演じるための役作りなのか、「ソウゴって高校生活こんなかんじだったのか?」とちょいと不安になった。
まぁ、「ソウゴくん友達いないし」っておじさんにいわれるくらいだし、やっぱ変人だったのかな。ソウゴってふわっとのらりくらりと自由にうまく生きているような人物かと思ってたけど、高校生活でもあんなにハッキリと怒るってのは意外だった。
ゲイツ相手だからかもしれないけどね。
世界線が変わっても深く関わったソウルメイトとして気持ちをぶつけ合える仲。
ソウゴとゲイツはずっといちゃいちゃしてたし、それって別の世界線時代からのゲイツの悲願だし、なんなら過去を思い出したゲイツが思い出していないソウゴといちゃいちゃするっていうエンド、ちょっとエモい。いい。笑
いっぽうツクヨミはあんまり戦士してなかった。。。
誘拐されるヒロインはソウゴで、助け出すのはゲイツだった。
でも、ツクヨミはどうやって現場にたどり着いたのか。走ってきたかのような雰囲気あったけど場所もわからずよく助けに来たなって感じ。
この世界のツクヨミは秀才で風紀委員?みたいな性格らしい。平ジェネfoever世界線と違っていてよかった。いや、天然おバカなツクヨミもかわいいんですけどね。
あとは同じく平行世界エンドだったビルドのVシネのように、どのようにして高校生活を送っているゲイツたちが再び戦いに巻き込まれていくのか・・。そういうところが見どころであった。
その点ジオウはずるい。そもそも本編がなんどかループしている(あれ、これって公式設定だっけ?)
そういう意味ではループにない新しい物語にもループ前の時代の刺客を送り込むことが可能になっている。
しかも整合性が取れているような取れていないようなよくわからない部分はジオウ特有の「お祭り感」で乗り切る。
なんとなく「まぁいっか。。いいのか?」という感じにさせてくれるのがジオウの強みだ。
良くも悪くも「仮面ライダージオウ」のアフターストーリーなのであった。
ストーリーといえば白黒ウォズが便利な立ち位置で笑う。
白ウォズの軽い感じとウニュウニュさせる指先の仕草、ギョロっとした目線、どうしてこうも黒ウォズを性格悪そうに演じられたものか。笑
ほんと渡邊さん、古着屋の店員だったの意味わからないくらい演技うまいな。
ウォッチ食べるとことかいい感じに気持ち悪かったから、クレイジーな犯人役とかしてもいいと思う。
スウォルツ中心にタイムジャッカー編やりそうな終わり方だったけど、ウォズ出てくれるかな。。記憶を持ってて自由に動けるウォズがいないとストーリーがやりづらそうなんだけど
ついでにラスボスアナザーディエンドはお前がなるんかいって突っ込みたいw
海東がなるもんだとばかり思いこんでたから普通に騙された。
確かにアナザーの力って別にライダー本人が変身しないもんね。。
映画で出てくるまでなぜか全くレジェンドが出ることを忘れていたけど、バース・アクセル・カイザがオリジナルキャストで出演してくれているありがたさ。
それぞれの「お約束」をきちんと押さえつつ、本編での仲間たちを匂わせる発言でゲイツを勇気づける。
言ってしまえば本筋にまったく絡まない分、先輩からのアドバイスという形の立ち位置がそれまでのレジェンドライダーとは立ち位置が違っていたかな。
ゴーカイジャーのレジェンドみたいに普段は人知れず戦ってて後輩にさらっとアドバイスして大いなる力を渡してる感じ?
・・いや、ゴーカイレジェンドはガッツリ本筋に絡んでたか・・。うまいたとえ話ができないな。
でも終わっても物足りないなぁ、っていう感想だったのも事実。
ゲイツが救世主として再び戦う力を得るまでの物語だから、終盤までなかなか戦わず逃げ惑うのは仕方ないんだけど、基本的にはやっぱゲイツの戦いを観たいんだよね。
ラストへのカタルシスを高める前に60分の尺でちょっとダレたようなイメージがある。
なかなか変身しないし、ソウゴとツクヨミの変身過程は雑だった。
目玉?っぽい同時変身なのに記憶が戻ってないふたりだったのはちょっとモヤっと。
変身して記憶を戻したわけでもないのに仮面ライダーのちからを使いこなしてるし。
そして多分いちばん(えぇ・・)ってなったのはマジェスティフォームの変身経緯。
なんで海東が「いいものあげるよ!」ってカード渡しちゃうの?
あいつ、また今回も高みの見物でうまく人を使って目的達成してやがるw
だけどそんな海東に「ほい」と渡されて2号ライダーの力をひとつにするのは違うでしょうが。もうちょっとだけ力が必要になる理由付けがほしかった。
あ、でもあの変身音、2号ライダー覚え歌はもう一度聞きたいかな笑
せっかくのバースやアクセル、カイザも出番が少なすぎた。
なんとなく照井刑事&アクセルはまだ待遇がよかったかな。伊達さんもアフターとしては悪くはない。草加&カイザ、きみは何だったんだ・・笑
でも豪華ゲストの尺、短かったなぁ。最後、スーツだけでも3人揃い踏みで助けに来てほしかった。
いいじゃん。やられるゲイツ、助けに来た先輩たち。先輩がゲイツに力を預ける、がまだ足りない。海東「しかたないな。君に負けられては計画が台無しだからね」と他の2号ライダーの力を集める→マジェスティ降臨「祝え!」
う〜ん。。。うん。細かいところがなんか惜しいよね
「祝え」の下りにソウゴが「俺も祝ってよ」って無邪気に言ったりおもしろい絡みがあるだけに残念。