昨今の新型コロナウイルス対策に在宅勤務いわゆる「テレワーク」が注目されている。
偶然だと思うけれども、ちょうど弊社でも1月末から「Microsoft Teams」が導入された。
正直、腰の重い弊社がいまの状況を予見していたとは思えない。単にそれまで使っていた「Skype for Business」から切り替えるタイミングと重なっただけなんじゃないかなと予想している。
まぁ、過程はどうあれベストタイミングでの「Teams」の導入となった。
しかし、まさか東京本社の80~90%ものひとをテレワークさせるなんて考えもしなかった。タイムラグはあったものの僕のいる地方までテレワークを推進したおかげで、あっという間に社内の相当な人間が当たり前のように使用するツールに成り上がった。
(その代償は各事業所若手によるIT介護の負担である笑)
最近は「Zoom」なんかが注目されているようだけども同時にセキュリティの脆弱性が問題になってるね。Teamsはあまり話題になっていないんだけれどもどうなんだろ・・・。
はっきり言えば 僕自身、ネットやシステム、ガジェットなんかに強いわけではない。
むしろあんまり自分から新しいものを導入しないほうだ。
その反面アンテナ感度はできるだけ高めて、早いうちから存在や情報はキャッチしておきたい。早期に情報を集めて存在を認知する、新しもの好きの人たちのレビューや使い勝手を見る、それに続いた人たちの不満点などを調べておおよそのメリットデメリットを理解した上で試すのがこれまでのスタイルである。
わからないことがあればネットで検索して見るし、もっと便利に活用できることはないかと探求も怠らない。
こういう性格故に会社でTeamsの導入を知った際にはこれがどんなもので、なにができるのかは業務の一環だと思っていろいろ調べた。
「調べることができる」というのは現代における一つのスキルである。情報が反乱している現代、調べごとってのはわりかし骨が折れる。だからそれをサボって「聞けばいいや」と思っている人たちの「Teamsお悩み相談 事業所担当者」にされてしまう。
このコロナウイルスの影響も相まって、役員レベルから下っ端まですごい勢いでTeamsが普及した。
部署にかけなくてもダイレクトでやりとりができるスピーディさはこれまでのストレスを軽減させてくれる。
僕はTeamsをアプリというかソフトというのかの区別もついていないレベルであるけれども、多くの人が日常的に使うということが一番大事だと信じている。意地でもTeamsなんか入れねぇ!見ないぞ!という頑なな人がいるとこの利便性は失われてしまう。
いかにして多くの人が活用するかがポイントなのである。
では、どうすれば人はこういう新しいアプリに手を出してくれるのだろうか。
大前提として「会社の方針」というバックがほしいところだ。あるいは逆に「会社の方針」にするために水面下でこの有効性を普及させる必要があるかもしれない。
トップダウン式で普及させるのかボトムアップ型で普及させるのかは会社の社風によると思う。弊社はトップダウンの意向が強いため、上から降りてきたというのは願ったり叶ったりであった。
全員のパソコンにインストールさせたら次は使ってもらわないと意味がない。
「なんに使うの?」と聞かれれば「ラインみたいなものです」と答える。大体の人は納得してくれる。
ただし僕の事業所は人数が少ないのにラインをしていない人がふたりいる。
この人たちには「とにかく使ってみてもらう」というアプローチしかできなかった。
せいぜいSMS、ショートメッセージみたいな感じです。と伝えてちょっとでも想像しやすくするくらいだ。
序盤は「いまチームスでメッセージ送りましたけど届きましたか?」と言ってやったり、「返信ありがとうございます!」とすぐに返したりして「きちんと相手(僕)にとどいてますよ」と伝えてあげた。
たぶん、「ちゃんとできているのかがわからない」だから「意味がわからない」→「使いたくない」となるんじゃないかなぁと。
グループやチャネルを作ったら上手い具合に使い方を理解した人たちがファイルを共有したり取りまとめに使い始めた。新しいことが嫌いな人もこうやって活用されていることをみて徐々にTeamsに取り込まれていく。偉い人もその取りまとめの様子をみることができて安心ができたようだ。
そんなドタバタな状況でTeamsが導入された直後に今回のコロナウイルス騒動。
本社が解散のためTeamsでのコンタクトが強制され、偉い人たちの定例会議がTeamsに代わり、地方でも在宅勤務が進みまたたく間に普段使いのツールにまで成り上がった。
ほんとタイミング良かったね。使い方もレクチャーしないままに在宅なんてゾッとするよ。
そしてある程度使い慣れてくると一部の人を除勝手にあれこれと調べてやってくれる。
ようやくIT介護のお役御免というわけだ。僕だってよくわからないことを調べるのすごくストレスなんですよ。。
普通の仕事だと若手に対しては「調べてから訊く」というのが当たり前の風潮なのに、コンピュータの関連だとみんな「ろくに調べもせず訊く」のはなんなんだ…笑
結局ぼくがGoogleで代理で調べてるだけだからやってること変わらないんだけどねw
「学校の授業でコンピュータあったでしょ」って言われるといつも返すのは「英語の授業があったからって英語ができるわけじゃない」論。
とはいえ、いずれ僕も若い人に尋ねる側になる時代が来るんだよね。
これだけスマホが普及した時代に生まれると液晶パネル=タッチパネルの認識が当然であって、甥っ子がテレビをバシバシ叩くってのも納得の話。
僕はようやく最近活用し始めていたAIスピーカーAlexaが当たり前にある家庭も増えているという。
なんでもやってくれるAIと過ごす幼児や児童がどのような価値観を形成していくのかまるで想像ができない。
将来僕も「生まれたときからAIスピーカーくらいあったでしょ」とかいいながらその時代のAIへのラーニングを任せるような先輩にならないように今から注意していきたい。