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感想『機界戦隊ゼンカイジャー』第7話 ゴーカイゴールドやディエンド参戦?もうコレスーパー戦隊大戦じゃん。

機界戦隊ゼンカイジャー主題歌 [通常盤]

 

機界戦隊ゼンカイジャー!第7話

タイトル入力時ナチュラルにマシン戦隊で漢字変換していた。機械もマシンも似たようなものだけども笑

 

 

謎の美少年ステイシーとその後

前回のゴミ回でチラっと現れた謎の美少年ステイシー。軍隊長バラシタラの息子であることは明らかであったが、今回人間との関連性が示唆された。

ガオーンが丈夫なキカイノイドと、か弱い人間を区別していることに絡めて物語を回していく緻密さはさすが香村先生だな、と思った。

ありがち(?)な展開としてはカイトと母親が同じの異父兄弟。うん、キバだな。

実はイジルデが生み出した人造人間、ってのも面白いと思うんだけどイジルデの息子じゃなくてバラシタラの息子なんだよな。そうなるとイジルデの発明品の説はなくなりそう。

ステイシーは捨て石っぽいし、トジテンドの捨て石にされて退場するのも良し、捨て石回避で光堕ちで味方化するのも良し。バラシタラは特に愛情がないみたいなので容赦なくボロ雑巾のように扱って捨ててほしい。あ、バラシタラ「を」捨て石に利用する冷徹さをみせるのもありだな。ステイシー、いくらでも美味しい調理ができる、捨てるところのない設定・ネーミングで素晴らしい。心が躍るぜ。

ディエンドというべきかバスコというべきか、召喚能力は味方にはしておけなさそうだけども、敵としては凶悪。数の暴力はそれだけで脅威だ。

 

 

ゴーカイゴールド!?ツーカイザー?白倉氏の策略

ステイシーの存在も注目なんだけども、それ以上に今回の目玉は過去戦隊のお祭り騒ぎでしょう。アニバーサリー作品として銘打つ以上は避けては通れない。

あくまでも戦隊そのものは平行世界の話しであって、ゼンカイジャーはモチーフの能力バトルに徹するのかと思いきや、早くも過去戦隊もロボも放出する全力全開っぷり。

おそらくプロデューサーの白倉氏は知っている。ギアの能力だけでアニバーサリーを1年乗り切ることは不可能だということを。遅かれ早かれ過去戦隊やロボを出演させる必要があることも。そして、それだけだとゴーカイジャーやディケイド・ジオウと何ら変わりのない作品になってしまう危機感もある。だから彼は早いうちに過去戦隊やロボを投入した。こうして特オタや世間の目を引きつつ、ビッグサプライズを仕掛けてくるはずだ。過去の栄光はきちんと利用しつつも、栄光を踏み台にしてでも目新しい・面白さを追求しようとするのが彼のすごいところである。OPに「消しゴム!消しゴム!」っていう謎の音声を忍ばせてゴレンジャーボール・消しゴムアタックでとどめを刺すあたり、なんてことのないただの撃破シーンをリフレイン効果で印象を強めてくる。当たり前にSNSで盛り上がってトレンド入りしちゃうのは、僕らが彼の手のひらで踊らされているに過ぎない。

 

そんな彼は矢継ぎ早に新情報・新設定を盛り込んでお祭りを演出する。予告に現れたどう見ても「ゴーカイゴールド」である「ツーカイザー」(すでにややこしい)が実は公式ゴーカイジャーの追加戦士とか言われても驚かない。「オレ、平行世界でスーパー戦隊の大いなる力を集めてました!伊狩鎧先輩やマッハルコン先輩とはぐれて、なんかノリでこっちの世界に紛れちゃいました。」とかゴーカイジャーのその後を匂わせるだけで勝手に盛り上がれる自信がある。あれくらい振り切ったスーツ改造戦士なら1クール限定ヒーローでそのままゴーカイジャー世界に帰るとかだと楽しいな。

ジオウにおけるディケイド組戦力の増強くらいに、ゴーカイジャー戦力が増強されるみたいな。ひたすらこの妄想だけで飯が食える。

 

 

スーパー戦隊パーティ

ジュランらキカイノイド組のモチーフ戦隊との対決はド派手だった。マジレッドにボクシングをさせていたネタの細かさに制作の戦隊愛を感じる。まぁ、ただ敵の人数が多すぎたね。いちどに2〜3戦隊分を相手にするのはリンチ状態になって見ていてつらいものがある。応援していたヒーローが悪の手先になって物語もなくあっさり消えていく演出が好みじゃないひとがいるのもだんだん分かってきた。好きだったヒーローに出てきてほしい反面、再生怪人ばりに合戦時のただの頭数になっちゃうのは虚しいよね。(一時期の春映画を思い出しながら)

設定として冬の短編映画後の時系列になったため、カイトらはスーパー戦隊の存在を知っているし先輩として敬意を払っているのがいいね。1話のようななんとなくジュウオウジャー、なんとなくニンニンジャーではなく、「逃げるならカクレンジャー」「ゴミバスターズとゴーバスターズの言葉遊び」ができるくらいには戦隊について見識が深まっているように見える。何を隠そう、一般人は戦隊の区別がつかないらしい。今回ゴレンジャーをすぐに認知したあたりから戦隊に関する知識が身についていることが分かるね。

というかゴーカイのときからそうだけど、カクレンジャーって逃亡に便利だよな。。。

 

第7話は目玉が多くて語ることもいっぱいだ。

さらにロボ戦まで!召喚シーンが販売されていた外箱から出てくるのに感動した。その演出は考えつかなかった。視聴者はメタ視点で楽しめるけど、ゼンカイジャーとしては別に違和感のない召喚シーンだった。過去の遺物の再生感があって最高!

それに改めてガオキングとマジキングは本当にデザインが好き。かっこいいと思った。さらに必殺技バンクまでみれるの嬉しいし、セッチャンが解説してくれるのとっても親切。

 

ギアトリンガーを巨大戦のバズーカとして採用するのも考えてあるなーと、感心した。

戦隊バズーカは古くは各固有武器の合体(みんなの力を合わせる象徴)であった。しかし、武器合体は記憶ではトッキュウジャーが最後じゃなかったかな。

最近は単体武器としてジュウオウジャーのホエールチェンジガンやルパンレンジャーのルパンマグナム、パトレンジャーがVSビーグルでの一撃ストライクでも使われている。時代の流れか固有武器が減って共通武器の販促がメインになり、個別武器としてバズーカを売ってきた。

一方、変身アイテム兼戦闘武器だったキョウリュウジャーのガブリボルバーはよく売れたらしい。変身時にも使うしアクション時にも使うから使用頻度として腐りにくい。ルパパトのVSチェンジャーやゼンカイジャーのギアトリンガー、考え方としては忍者一番刀やリュウソウケンも同じ使い方だ。

そんな、変身アイテム&戦闘武器をさらに巨大戦での必殺技に活用するのはギアトリンガーにこれでもかと付加価値を与えてくれる。ずっと出ずっぱりの武器があることはそれだけ子どもたちにとって遊びの機会を増やすことになる。これはいい販促演出なんじゃないかなと思った。

 

ゼンカイジャーは巨大戦に力を入れる戦隊だと思っていた。しかし、もしかするとこれは勘違いだったのかもしれない。ゼンカイジャーが目指すところは等身戦も巨大戦の垣根を壊していくことなのではないか。今日の巨大戦はジュランらのスーツが非常によく動いていて、カメラワークにも巨大戦っぽくない演出も見られた。

まだまだ7話。ようやく面白くなってきそうだ。

 

 

 

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