ゆうがたヒーロー

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感想『機界戦隊ゼンカイジャー』第12話 バトルシーザーロボ初登場もステイシー君涙の敗走

機界戦隊ゼンカイジャー主題歌 [通常盤]

 

12話。1クール作品だとまさに最終回で、それ以上でも一旦区切りをつけることが多い印象。ゼンカイジャーはそんなことお構いなく全速全力で駆け抜けている。

ツッコミどころしかない展開の連続で完全に何かがマヒしてしまっているような気もする。いや、今までもツッコミながら楽しく見ていたんだけれどもなんだろう、何がマヒしているんだ???

 

 

タツムリにも強いツーカイザー

タツムリワルドって要はカタツムリの世界だよね?今までのワルドの中で一番世界観がイメージしやすいんじゃない?今年は例年より早く梅雨入りしたからなんともタイミングがいい。

タツムリワルドによって、特定範囲内をノロノロにされてしまう。このノロノロ範囲ではボールも弾丸もすべての動きがどんよりとノロマになる。

攻撃判定も時間差になることを利用したツーカイザーの「仕込み」は流石である。やはり海賊は頭がキレて臨機応変に対応できないと生き残っていけないのかもしれない。フォームチェンジやロボお披露目などなど見せ場が盛りだくさんのうちには追加戦士補正は有効だ。一緒に変身するが「名乗り」はしない、絶妙な距離感の頼れる戦士。6人揃ってゼンカイジャーと名乗る日はいつになることやら。

今回、これまで積み上げてきたカイトと兄妹の交流から一歩幅を広げ、ベタベタとならないくらいに自然にジュラン&マジーヌとゾックスを交流させていた。ゼンカイジャーはお約束を崩すことが多いからすっかり忘れていたが、いわゆる追加戦士との交流当番回である。ガオーン&ブルーンとの交流も近いうちに描かれるに違いない。

 

そして!技術者であるフリントが状況を分析して説明してくれるのが地味に助かる。

なんだろう、この為朝のような安定感。そう、ゼンカイジャーメンバーの中で随一の偏差値を誇るキャラクターはフリントだったのだ。ヨホホイの兄貴ゾックスも頭はキレるが頭おかしいからな…。きちんと物語を牽引してくれそうで助かる。ゼンカイジャーではフリントがいなければ全滅していた、くらいの状況が度々起こってもおかしくない笑

 

 

ひとりシリアス ステイシー

フリント以前からひとりで一生懸命ゼンカイジャーを盛り上げてくれた立役者、ステイシー君。今日もひとりだけ終始シリアスなオーラを出しつつ奮闘してくれる。この健気さに視聴者は「ステイシー君、今日もがんばれ!」と応援したくなる。でも、彼が頑張れば頑張るほどに、彼の思い描いた展開から逸れていくのがお約束。どうしてせっかくの「バトルシーザーロボ」のお披露目回でツーカイジャーのクロコダイオーが出てきちゃうかね。しかもシンケンフォームで、烈火大斬刀でサイキックラバーですよ。かわいそうにまたも話題はツーカイザーに持っていかれてしまうのであった。

そもそもステイシー君がひとり熱くなりすぎて、このままだとゼンカイザーに固執するストーカーキャラになりかねない。本来ゼンカイジャーに存在しなかったキャラクターであるがゆえにどう転ぶかわからない。ただ、みんなステイシー君が大好きだ。

 

バトルシーザーロボが格納庫に収まっているのいいよね。最近の戦隊ロボは変形するから格納庫にいない。こういうのはゴーバスターズ以来だっけ?機械世界の怪人だからオイル補充やボルトチェックなんかもきちんとこなして、事故の無いように万全な状態で整備するんだろうな、と思うと胸が熱くなる。何気ない会話の裏でそういう描写してくれないかなぁ。

 

 

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