総括『恋はつづくよどこまでも』佐藤健が開始1分でキュンとさせる最強ラブコメで恋つづロス
視聴者を冒頭1分でキュンキュンさせ、3分でキュン死にさせるというラブコメドラマ最速を記録した『恋はつづくよどこまでも』の最終回
15分で髭ダンディズムが流れた時は、「本当にいい最終回だった」と感動するレベルで胃もたれする満足感
料理中の彼女をハグする。←キュン
急ぐ彼女をやや強引に引き止める。←キュンキュン
加えてるパンをかじって←キュン死
父親に俺の彼女だと宣言←キュン死
結婚したい相手だと宣言←キュンキュン死
(こっそりティファニー)←キュン
ジェンガ中に見つめる←キュンキュン
ジェンガ中にキス←キュンキュン死
お風呂上がりに髪を乾かす←キュンキュン
マフラーをかけながら
「俺はもうお前をかわいがることしかできない」←キュンキュン死
「戻ってきたら俺と結婚しろ」←屍
もうさ、何コレ。もうライフはゼロだよぉぉぉ
七瀬からの「バーカ」からのキスもやばい。
もう、なにがあったか覚えてないし書ききれない。
仁志くんと流子さんの決意、酒井さんと来生先生の決着なんかもあって盛りだくさんの内容。
ハッピーエンドだし、なんか記憶も薄れるくらい魔王勇者カップルが濃すぎた。
海外旅行スペシャルとかしないかな?いや、これはスペシャルやるべきでしょ!
やってね。お願いしますTBS様!
こいつづおもしろさの秘密
この手のラブコメは大概キュンキュンしておもしろいし、人気もある。
しかしこの「恋つづ」は頭一つ抜けているような気がする。
理由を考えてみた。「恋つづ」は紛れもなく恋愛ドラマの王道だ。
主人公に辛く当たる俺様系とやさしくフォローする王子様系を配置、
仕事のできる優秀な俺様と、叱られてばかりのポンコツ主人公、
主人公にいい印象を持ってない同年代の同性、
いろいろ事情を知った上で仲良くしてくれる俺様系の姉
舞台装置は完璧だ。よくある。だとしたら何が違うんだろう?
ひとつ思い当たるのはこのドラマ、すれ違いや壁、困難が他のドラマよりやや少なめだったんじゃないでしょうか。
普通は彼女をいびる人物、悪意を持ってすれ違わせる人物がいる。
途中その辛さから逃れるため気持ちが揺れることもある。
「恋つづ」、あまりそういうのなくない?笑
それに、ラブコメって「付き合う」までの困難を描くことが多い。
(いろいろ困難もあったけど)「好きです」→「はい」で幸せなハッピーエンドだ。
こうすると、恋愛成就後の一番甘い果実は映像化されない。だからこそ視聴者はその後の展開を妄想で補う。「○○は王子様と幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。」
というパターンだ。でも視聴者が見たいのは案外その後の平和なラブラブな状態じゃない?
対して「恋つづ」は割と早く付き合ったし、気持ちがすれ違うこともなかった。
不安要素も少ないのにいちゃいちゃの比率が他より高くて、ストレスなくおなかいっぱいキュンキュンしてたんじゃないですか?
(それでもなお欲し、結局恋つづロスになるのであった。。。。)
しかも、主人公七瀬はほんとにひたむきで真っ直ぐに魔王を愛している。
気持ちがブレない。「え、どっちを選ぶんだ・・?」みたいに視聴者をやきもきさせる展開もできたはずなのに、全く来生先生に傾かない笑
これもやっぱり安心して観ることのできる所以だろうか。
加えてノリノリの魔王「佐藤健」
アドリブを入れながら心の底から「七瀬」を愛する。
みんなの前で「俺の彼女だ」と宣言して頭をぽんとするアドリブ。上白石萌音の素で驚く姿は七瀬そのものだ。
互いにおでこをつけながら髪を解くアドリブ。こうした数々のアドリブを実践することで台本や演技を超えた作品になっていた。
その上、放送時間前にSNSで「佐藤健から電話が来た」というような生放送をしていた。
佐藤健が選んだ視聴者が直接テレビ電話で生やり取りができる。
優しい言葉とドS発言でファンはメロメロだ(メロメロって古い?)
さらにダメ押しの髭男。甘い歌声で「I LOVE...」
イントロが流れればテレビの前の我々は「胸キュン待機」状態になるくらいまで身体に染み付いた音楽。
これだけ証拠が揃えばそりゃハマるよね笑
恋はつづくよどこまでも。
電王とウォズ目当てだったけど、普通にハマった。あー、キュンキュンした笑