ゆうがたヒーロー

日曜の朝でなくても誰だってヒーローに憧れてる

『機界戦隊ゼンカイジャー』インビジブルは夏のホラー。スケスケビームは男のロマン

機界戦隊ゼンカイジャー ミニアルバム1

 

なんといっていいやらインビジブル回。

戦隊&ライダーの透明化エピソードってあんまり記憶がないんだよね。

敵怪人が透明化や光学迷彩で同化する、みたいな話は思いつくけれども仲間が透明化して困るってなにがあっただろうか。

完全に透明化してしまったらせっかくのキャストが映らなくなっちゃうからあまりないのかね。

 

公式の制作ブログによると、夏映画撮影でジュランをセイバー組の撮影に参加させるためのスケジュールを考えている際、「いっそ透明にしちゃいますか」的なノリが原案だとか。本当にスケジュール確保のためにするのなら4週間透明でありつづけなければならなかったらしいが、結果として実現させてしまうところがゼンカイジャーだ。

スーパー戦隊らしさを保ちつつ、なにかしらの「崩し」を見せてくれる。45作品も続いている伝統がありノウハウがあり、フォーマットがあるスーパー戦隊。子どもは数年で入れ替わる、という点を考慮すれば同じ展開を繰り返しても問題はないハズであるが、毎年毎話なにか新しい仕掛けを見せてくれる制作陣は本当にすごい。

キラメイジャーのときも感じたが、「ゼンカイジャー」という作品をきちんと理解して、冗談の範囲でも「こういうエピソードはどうだろうか」と奇譚なく言い合えて実現させる。こういう新しいものを取り入れていくマインドは積極的に取り入れていきたいものだ。

 

 

透明化へのアプローチ

そんなこんなで、シルエット合成もなくマジでジュランが居ない状態での名乗りにひと笑いさせたあと、続けざまに「呪いのパワー」を発揮するマジーヌに面食らう。さすがにそっちの名乗りも変えてくるのは想定外だった。たしかに魔法も呪いも、単なる趣向の違いであって本質は同じものなのかもしれない。この見解は個人的におおきな気付きだったなぁ、と感心した。そしてマジーヌの呪い釘攻撃で透明化したクダックを一網打尽にしたのはうまい流れだ。

 

透明化の対処といえば、服を着せたりモノを持ってもらう、ペンキで物理的に色をつける、粉塵で浮かび上がらせる、というのが思い浮かぶ。

ジュランもマラカスを持って自身が持つものは透明化しないことを見せておきながら完全透明状態のままカイトに付いていき、車に轢かれるおっちょこちょいっぷりを発揮。

水からあがったり服を着たりゴミの粉塵を浴びたりしながらも最後にはなぜか完透明化。

わかりやすい対処療法を見せながらもチカラワザでゴリ押ししていくのは、やっぱりゼンカイジャーだった。(最後はペンキの雨を降らせるお約束の作戦でしめたけども)

 

しかし、日曜の朝からスケスケビームをみることになるとは。

ロボの片側だけ丸見えになるのが、性癖刺激になるひともいるのでは?笑