ゆうがたヒーロー

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感想『機界戦隊ゼンカイジャー』ハカイザー奪還!?無限正月からのクリスマス商戦

スーパー戦隊シリーズ 機界戦隊ゼンカイジャー VOL.6 [DVD]

 

機界戦隊ゼンカイジャー。高低差ありすぎて風邪ひくぞ、を地でいくスタイル。

珍しく(?)二部構成だったため、簡単にあらすじを振り返る。

 

12月12日、介人の誕生日に現れたショウガツワルド。幾度もの新年を繰り返しながらショウガツワルドとの決戦を楽しむことでついに撃破する。しかし撃破したその日に、ハカイザーを改造して生み出された巨獣が現れた。街を蹂躙されるも成す術なく撤退せざるをえないゼンカイジャーたち。被害状況を見て、これ以上の猶予がないと判断した介人は、これを父親奪還の最後のチャンスと腹を括り決戦に臨む。

 

 

温度差!耳キーン鳴るわ!笑

ゼンカイジャー、部分シリアスではなく1話まるまるシリアスムードで展開したのっていつぶりだ?放送サブタイトルを見返してみても、楽しそうなサブタイばかりで全く思い出せん…。「改造王子と闇の外科医!」(26話/9月5日)かなぁ。その日ゼンカイ記事書いてないから内容を思い出せない笑

母親奪還とかも内容だけ見ればシリアスなんだけど、やってることはゼンカイジャーだし、なんとも言い難い。

 

というわけで、ガチシリアスのゼンカイジャーでした。

個人的にグッときたのは、介人の変身。ハカイザー戦でゆっくりと歩きながらゼンカイザーに変身していく様は「え、ゼンカイザーってこんなカッコいいビジュアルだったっけ。」と混乱してしまった。いつものコミカルで楽しいゼンカイザーからのギャップがありすぎてあやうく惚れる寸前だった。いつもは三枚目の楽しい仲間の真剣でかっこいい姿を見てしまって、(友達なのに、仲のいい友達なのに、この気持ちはなに?)ってなるアレ。

静かな歩み、たなびくマントが最高すぎる。すっかり忘れているけど、歴代戦隊と全くデザイン系譜が違うから本気出せば頭一つ抜き出たかっこよさを体現できるんだな。

 

 

 

介人のハカイザー奪還に協力するゾックスとステイシーの関係性・バランスもたまらなくいい。

ステイシーなんか、機密情報の漏洩とかいう完全アウトな手助けなんだけど、五色田夫婦に関しては前科あるし感覚バグっちゃってるよ。でも介人を直接的に手助けするのではなく、ゾックス&フリントに任せるのが絶妙。

ゾックスも野暮なことは言わずに淡々と応じるあたりがクールでかっこいい。

「とある筋からの情報」でステイシーに感謝する介人はやはり頭の回転はやくて物分りがいい。そういう言い方、平成仮面ライダーなら絶対にこじれてるし、視聴者は完全にわかっているのに当の本人は終盤まで「あの情報提供者って誰だったんだろ」とかモヤっていたに違いない。そんな悲しいすれ違いを起こしてはならない。手遅れになる前に我々は「ゴンぎつね」の教訓を活かさなければならないのだ。

ゼンカイジャーはそういうすれ違いやミスリードの要素を排除しているから抜群に見やすい。これこそがゼンカイジャーが愛される理由なのだろう。

 

ステイシー君、今日もひとつ決断したね。よく頑張った。そしてみんなと年越しができそうで何よりだ。おそらく来年はさらに大きな決断を迫られる。強く生きて、ステイシー!