時期や状況によってはステイシーが審査員ポジションについてみたり、第三勢力にさせられたりしたんだろうな。
いままで「そばVSうどん」をこんなにバイオレンスに描いたことがあっただろうか。いやない。
しかし、それをやってのけるのが我らがゼンカイジャー。
「チキンVSシャケ クリスマスの乱」くらいには熱いバトルが繰り広げられていたわけだ。
こないだ正月回やったばかりだからか「年越しそば」には触れず、季節的なアドバンテージを排除したフェアプレイの精神で展開されていたのはすごかった。
発想は年越しそばスタートらしいけど、よくそんなエピソード作ろうと思うよ。
香村さんがやりたかったヒーローってこれでいいの?ってツッコまざるを得ない1年間でした。ジュウオウやルパパトの手堅いあなたは何処へ…(ルパパトあたりから予兆はあった。あったのだが…。)
ドンブラは白倉P武部P続投に加えて、劇薬である井上さんでしょ。香村さんのキャラ描写と細かい伏線でかろうじて物語の体をなしていたゼンカイジャー。ドンブラは物語に期待するのは野暮なんですかね。。。。。
ワルドの分類
さて、そばVSうどんの戦い。やっていることはしょーもないんですけど、相変わらず「洗脳」型ワルドが多いトジテンド。絶対的な力をもつ独裁国家だけあって層の厚さだけは侮れない。
どうして洗脳が多いのかなと考えてみたんだけど、トジルギアで閉じ込めた他の世界を概念として利用したワルドが多いからなのかなと思った。
わかりやすいのは「レンアイワルド」や「バカンスワルド」。これらはもともと対象物体のない「概念」だ。概念ならばその世界のメインテーマとして機能させやすい。その世界ではみんなが恋愛していたり、まったりとバカンスを楽しんでいるに違いない。恋愛漫画におなじみ恋のライバルや痴情のもつれなんかも世界観に内包されているだろう。バカンストピアは…だれが働いてバカンスを支援提供しているのかわからんけど、まぁうまくいく仕組みがあるんでしょう。
ワルドたちで興味深いのは食べ物を「概念」として解釈していくパターン「ギュウニュウワルド」や「ダイコンワルド」、「ホシガキワルド」だ。白く消していくとか捨てるところはないから再生するとか、そんなのあり?ってくらいのアクロバティック特殊能力を発動させてくる。そういう能力ならばギュウニュウとかダイコンをモチーフにしなくてもいいんじゃないかと思うけど、このチグハグ感と、かろうじてつながっているギリギリ感がいいのだろう。多分制作陣はゼンカイ脳なので完全にバグっている自分たちを客観視できていない。
おそらくこの食べ物を「概念」としても、トピアではただ牛乳や大根が日常食だったり逆に希少食だったりしている世界なんだろう。
そして扱いに困るのが食べ物を強調するパターン。今回の「メンワルド」や「カシワモチワルド」。こいつらの能力は、人々をその食べ物に執着させる厄介さと狂気がある。ピンポイントの「カシワモチ」だけを求めて奪い合い・争いを起こしたり、「麺」というジャンルを切り分けて「そばVSうどん」という対立煽りをしてきたりする。洗脳系としては狂気と暴力が強調されてめちゃくちゃ厄介。特に、新しい世界観を素直に受け入れるゼンカイジャー世界では周りが見えなくなるほど特定の食べ物に固執・洗脳してしまう能力は効果抜群のようだ。
能力は強いのに大体のワルドがアホなので、なんとなくどうにかなってきた。
おそらくこれからもなんとかなるであろう。
トジテンドは教育がない、みたいなことをブルーンもいっていたし、幹部もあれだし、潜在能力の高い優秀な者を集めても誰も使いこなせないと組織は崩壊していくんだな、とひとつ教訓になりそうだ。
ステイシーももっとアホやってれば幸せなのにね。