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『魔進戦隊キラメイジャー』ロボ集合のクリスマス回!拗らせファイアと充瑠、相棒への愛を確かめる日

スーパー戦隊シリーズ 魔進戦隊キラメイジャー VOL.1 [DVD]

 

ヒプノシスマイク回もとよりラップ回。

 

今回の作戦は久しぶりのクランチュラが担当。ヨドンナ登場以降は作戦の指揮権を奪われちゃてなかなか自分の計画を実行できずにいたけど、ようやく前線へ。

なぜラップなのか全くわからないけどノリノリで楽しそうにやってるからいいかの精神。

 

正直、ラップには疎いもので韻を踏みつつ相手をDisるのが醍醐味(?)みたいなところがあるっていう程度の認識だ。だから前回の予告で唐突なラップバトルが発表されて頭の中で「なぜラップ????」となったのを覚えている。

しかしまぁ、振り返ってみると案外キラメイジャーとの相性がいいというか、なかなかうまい落としどころを見つけた題材だなと感心してしまった。

 

まず、「相手を下げる・Disる」という行為で攻めてくるというのが実に悪の組織らしいと思った。表面的なただの悪口攻撃でも話は成り立つけれども、多くの子どもたちが見る番組で辛辣な言葉の数々で戦う様はみたくない。その点「ラップ」という形式を取ることでリズミカルで少しだけ悪口でのモヤモヤが緩和されるような気がする。

 

そして悪口をきっかけで魔進とキラメイジャーの間に亀裂が入ってしまうという展開はよく考えたものだ。番組冒頭での魔進たちが相棒に対する「好き好き」オーラ全開のキラキラトークをしているところから始まっているところが、その後の亀裂のためのいいスパイスになっている。好きな相手から傷つくような言葉を言われるのは言葉以上のダメージがあるよね。。。

充瑠は悪く言っていないけどファイヤが別れを想像して拗ねちゃうところは完全に恋人の痴話喧嘩だった。ファイア、兄貴気質な割にメンタル乙女なんだよね笑

「好きだから辛いの。別れたくないのに、あなたはいつかはどっか行っちゃうんでしょ!」っていうファイアに対して「僕らはずーと一緒だよ」って返す充瑠、モテ男だろ。恋愛音痴そうな時雨や追う恋になるとポンコツになる為朝よりよほどモテそうだ!

(尚、柿原さんによる追われる恋は気づかない)

あと、ファイアと充瑠って河川敷でのトークが映えるよね。キラメイジャー見てない人には絶対に伝わらないけど、河川敷で消防車と話してるだけどなんか青春感あるよね。

 

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そして、このDisりラップとファイア&充瑠のイチャイチャトークに既視感あるなと思ったんですよ。

あれ、これ、もしかしたら入れ替わり回の裏返しなのかなって。

あのときのテーマは「褒める」ことの大切さだった。褒められたことによって魔進達は自分の実力を発揮してキラキラと戦うことができた。

今回は褒めるとは対照的に「悪口」がテーマになる。悪く言われることで実力を出せないどころかまともに戦う気力さえも削いでしまう。魔進とキラメイジャーは良くも悪くも「褒める」「悪く言う」といった部分での影響力がめちゃくちゃ大きいことがわかる。

そして、最終的な落としどころとしてラップの本質(なのかな?)である、Disの裏のリスペクト、を持ってくることで表面的にDisりながら感謝を伝える公開痴話喧嘩により勝利を収めるあたりがすごい。

 

 

いつも言っているけどキラメイジャーはメインテーマの調理の仕方が絶妙だと思うわ。

「キラキラしてる」のフルコースを1年間堪能できてたのは本当にすごい。

メイン脚本は荒川さんだけども、金子さんや下さん、井上さんの話もおもしろい。

いつの日か彼女らがメイン脚本の戦隊かライダーも見れるのかな。

プロデューサーの塚田さんの手腕や荒川さんのメイン脚本を拝めるのももしかしたら最後かもしれないし、いい意味でベテランのやり方を若手に伝授してる感があるなぁ。

 

 

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