ゆうがたヒーロー

日曜の朝でなくても誰だってヒーローに憧れてる

『魔進戦隊キラメイジャー』気持ち一つにゴレンジャーハリケーン!宝路と充瑠&為朝の役割とは

【メーカー特典あり】 ミニアルバム 魔進戦隊キラメイジャー1(魔進戦隊キラメイジャーコレクションカード3付)

 

魔進戦隊キラメイジャーの追加戦士交流回。

例年、追加戦士導入後は既存メンバーがひとりずつ交代しながら交流するのがお決まりだ。

そうすることで追加戦士と似たキャラもそうでないキャラの価値観考え方の違いを打ち出すことができる。

ということで充瑠との交流。

 

充瑠の良さは「純真」「素直」がしっくりくるけど、加えて仲間のことを一番に考える姿勢が印象的だ。

為朝の「明日が来ない」回で勇気づけたり、時雨や瀬奈の大切にしたい部分を尊重する姿勢からも見て取れる。

「周りをよく見て気持ちを尊重しつつ、組織やグループが良い方向に進むようなアドバイスができる」めちゃくちゃ有能なリーダーセンスを持っている。

 

と、そんな充瑠だからこそキラメイシルバーの宝路との「一人で活躍するから輝ける」という考え方との違いをはっきりさせることができた。

前提条件として、特撮シリーズの追加戦士は子どもたちに「強い!かっこいい!」と思ってもらう必要がある。そのため参戦してしばらくは無双する場面が多く苦戦を強いられることが少なくなる。直近でもリュウソウゴールドもルパンエックスもホウオウソルジャーも基本的に強くて独善的だ。(そして軟化していく)

イメージ的には洗脳効果で強かったジュウオウシルバーやハイテンションなゴーカイシルバーが初動態度を誤ったキョウリュウゴールドが例外的なパターンかな

 

 

俺様主義で、ひとりですべてをできると考える宝路。

彼に寄り添い押し付けるでもなく仲間として助けるキラメイジャーメンバーに心が動かされる。

切り捨てた新しいキラメイストーンやショベロー軍団のちからを借りて、それぞれの良さ・役割を活かして協力する。それにより仲間の良さに気づいて「例のアレを一緒にやりたい」と懇願して名乗りを一緒にするのはちょっと面白かった

子どもたちへの教育的側面でもきれいな流れだったと思う。

 

ゴレンジャーハリケーンカクレンジャーボールのようなひとつのボールを仲間でパスしながら力を注入して攻撃する技、時代柄まったく見なくなったな。

でもこれ、見方によっては仲間との絆を強調できるいい必殺技だなと思えるようになった。ただし今回、協力しているとはいえ「宝路はパス回しに参加していない」ことと「パスをしても別に力がひとつになるわけじゃない。それはただの瓦礫だ」ということには気づいたほうがいい。笑

 

 

宝路の「ひとりが輝く」スタイル、場合によっては仲間の良さに気づきつつも「勘違いするなよ」でしばらく個人行動を引っ張ることもできたけど、明るい作風のキラメイジャーは「みんなが仲良く」のイメージが強くいからサラッと仲間入りを果たした感がある。でも仲間の大切さを知って、ガルザにそそのかされてみんなを守るためにヨドン堕ちってフラグが立ってるんだよな〜。闇落ち未遂スターニンジャー以来になるか。

 

前回のブログで最後の対立役は為朝かなとか思ってたけど、今回の戦いでそれはないかな。SL邪面との初戦闘の言い争いでおしまいだと思う。軋轢が残っていたら戦後、あんなフランクに「ワンダーだったぜ」なんて声かけないよ笑

コミュニュケーション能力というか調整力が高いから、自分が宝路に合わせる形で落ち着くと思う。為朝ってメンバー随一の正義感や使命感をもってるけど、加えてショベローに優しい嘘をついたり充瑠にリーダーを譲ったり組織が円滑になるために身を引くことができる男だ。有能だからなんとかこなしてるけど、多分貧乏くじ引かされまくって苦労してるんだろな・・・・。

 

多分、最後の対立役はマブシーナだ。

いたいけな少女の頑なな心はそう簡単には融和しなだろう。宝石だけに(うるさい)

とはいってもそんな引っ張らないかなぁ・・。なんか来週は時雨回と見せかけてそっちに踏み込んでくる感じ?

少なくともあと2週は引っ張ると思うんだけど、どうだろうか。

 

 

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『魔進戦隊キラメイジャー』追加戦士導入によるキャラ関係像の再構築。キラメイシルバーと小夜の今後

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前回よりキラメイシルバーが本格的に登場。

追加戦士の苦悩としては、「すでに完成しつつある既存キャラとの絡み」がよく挙げられる。

視聴者側もキャラクターの性格を把握しているため、ぼんやりとキャラ同士の関係性をイメージしている。

例えば「小夜」「小夜さん」「小夜姐」など呼ばれるキラメイピンクはキラメイジャーの頼れるお姉さんの立場であることが見て取れる。

マイペースというか、やや天然な部分をキャラとして表現しつつも「怒ったら怖い」ような印象を与えている(しかも明確に怒ったシーンを挿入したことは記憶にない)。

ここまでキャラクター設定が固まってしまうと小夜に新たな側面を見出すのが難しくなる。

そこで考えられるのが2つ。1つは事故や特殊能力により「キャラクター性をリセットする」ことだ。

わかりやすいのが頭をぶつけた衝撃で幼児退行してしまった回だ。普通なら敵怪人の攻撃による影響になりがちな設定だけれどもそれはおいといて、普段の小夜とは全く違う側面を披露することになる。そういう中で表に出てこない「内面」に触れ、今の性格になった経緯や深い考えを掘り下げていくことが可能になる。

その他戦隊あるあるでいえば「敵や味方との身体入れ替わり」「味方と身体がくっついて離れない」などもそうした掘り下げに役立つ。相手のことを知らないがゆえに喧嘩をして、入れ替わってあるいはくっついて相手の立場や考えを深く知る機会を持つ、戦隊ものの王道だ。

 

新たな顔を見せるもう1つは「新しい関係性の構築」だ。いわゆる新キャラの投入だ。

キラメイシルバーが入ったことでキャラクターに変化が起きた。

マブシーナに兄がいた、という事実が加わり、いわゆる妹属性が追加された。

そしてクリスタリアに戻るであろう最終回後にこの先も家族がいない「天涯孤独」ルート回避の可能性が生まれた

また博多南の兄貴だということでカラットのバックボーンが少しだけ明らかになった。

オラディン王がなぜ地球と絡みがあったのかがその契機が分かった。

 

そして大きいのは「小夜を自由に振り回す存在」が現れたことだ。

前述の通り、彼女は協調性はあるもののマイペースな性格だ。キラメイジャーメンバーは優等生揃いのメンタル美人(イケメン)ばかりで周りを無理やり巻き込んでなにかをさせることはない。それぞれを尊重し「付き合いで」という様子が全くない。彼らは純粋に好意的にキラメイジャーメンバー同士で交流を楽しんでいる。

ひとつの目標を達成するために出会った異業種トップレベル同士の交流、普通に刺激的で楽しいんだと思う。僕もそういうのやりたい…笑

 

そんな小夜を山で放置しようとしたり山で連れ回したりキスを迫ったり、ある意味それまで積み上げてきた方向とは違う角度から小夜を眺める役割を担った存在、それがキラメイシルバーだ。

そんな役目、充瑠はもちろん時雨や為朝にさえもできない。

大人の余裕を見せつつも「やれやれ」というスタンスを貫くのか、まんざらでもないルートで進むのか、このふたりの関係性は見ものだと確信している。

小夜が思いの丈を話し、感情的にぶつかる場面も出てくるかもしれない。

 

なんとなく宝路は抱え込み系でマブシーナや小夜に真意を話さずに自分だけが背負い物事を解決しようとするんじゃないかなーと思う。

そして気づいた小夜が宝路に詰めより激昂する。(場面はたぶん雨だな)

宝路は多く語らず行ってしまう。その背中に向かって最後まで小夜は気持ちをぶつけ続ける。

 

メロドラマ(?)の見すぎかな。笑

勝手に期待してまーすw

 

 

でもなぁ。プロデューサーの塚田さんの過去の追加戦士

デカブレイク」「マジシャイン」「ゲキバイオレット&ゲキチョッパー」ルートだと本筋の鍵を握っているけど遠くで援護する系になる気がする。

仮面ライダーアクセル」「仮面ライダーメテオ」ルートだとヒロインとくっつく(小夜脈あり)

ライダー路線だと自分にまつわるイベント終了後は影が薄くなる感じ、序盤が濃すぎる印象がある。

 

あと大体スかした、いけ好かない奴らばっかだなw

まぁ、追加戦士にありがちだけどね。

 

さて、来週は充瑠、これから週替りで既存メンバーとの交流回かな。衝突役はやっぱ為朝だろうか。

 

にしても充瑠、そんな男のどこがいいんだ。なんでそんなに憧れちゃうんだ〜。そんな大人に憧れちゃダメだよ!!ダンディで仕事熱心な無骨親父とかならわかる。いまのこ自由勝手な嘘つき親父だぞ!笑

ピュアな君が憧れる大人像に選んでいいわけがない。考え直してもらいたい!

 

 

『魔進戦隊キラメイジャー』放送再開!エンドレスエイト為朝回

魔進戦隊キラメイジャー主題歌【通常盤】

 

6月の収録再開から3週間。放送日程から推測すると元々収録済の蔵出し新作。

とにもかくにも実質ゼロワンより1週はやい放送再開となった。

 

同じ時間を繰り返す為朝。立ちはだかるのは「リセットボタン邪面」

この邪面師の強いところは記憶保持しながら何度もループをしているため、何度も戦った対戦データをバックデータとして保管しているということ。

キラメイジャーたちにとっては初見であっても「手さばきインクレディブルさん」と呼ぶあたりこの邪面師はすでになんども時を戻していたのだろう。

 

こういうループモノを扱う敵の攻略はループ装置の破壊がお約束だ。

そもそもループの輪のなかで記憶が混濁としている場合がほとんどだけど、遠い過去の記憶からループ起点を発見し攻略する。

あるいは仮面ライダー龍騎のように半分気合で記録と記憶を塗り替える。タフなメンタルが必要だ。

 

・・・もしくは仮面ライダーエグゼイドのようにリセット対策のオートセーブ機能搭載するか笑

 

 

同じ時間が繰り返されると人は病む。誰も経験したことないけれども古今東西ありとあらゆるフィクション作品でほぼ共通していると思う。時間が止まるって怖いことなんだよね。コロナ渦で一向に先が見えない苦しみを感じた現代人にもイメージがしやすい恐怖やストレスだよね。

例にもれず、為朝も参ってしまって充瑠らに八つ当たりをしてしまう。

しかし、我らがアイドル(?)充瑠くん。悪意や八つ当たりに動じず素直で純粋に為朝に寄り添う。

これで為朝は前を向いて、全世界線のリセットボタン邪面を瞬殺する作戦に移行する。

ヒーローらしく爽やかだったけどあれ実質虐殺だよね笑

ひたすらにやられ続けるリセットボタンってもう拷問だよ〜。

悪役がなんか薬とか使って何度も死を経験させる手口だよ〜。

それまでやられ続けてた為朝も病んでいったけど、同様に邪面師も完全にメンタルが崩壊してしまった。

心を折ることで勝利を収める。さすがプロゲーマー。やり口が陰湿で汚いw

どっかの研修医も死の恐怖を叩き込んで心を折る手法を使ってたね。

 

 

というわけで来週からようやく新戦士キラメイシルバーの登場。

まとまりのある優等生戦隊だけに、追加戦士は俺様系やっぱかき乱し役かなぁ。ナチュラルに馴染む天然系は最近多いから違うパターンもあるかな。

とにかく次回からも楽しみだ。

 

 

 

感想『パワーレンジャー』制作陣の誤算。日米の描くヒーロー像とはなにか。

パワーレンジャー(字幕版)

 

パワーレンジャー』(2017)

 

パワーレンジャーといえば「スーパー戦隊シリーズ」のアメリカでの展開時の名称だ。

醜い平成仮面ライダーシリーズと違い、アベンジャーズ系列のように地続きの世界観でのシリーズ展開をしている。

日本におけるスーパー戦隊シリーズはそれぞれが単独世界観でありつつも「VSシリーズ」と「海賊戦隊ゴーカイジャー」このふたつが架け橋となり、ときに世界を共有している。

ちなみに今回の劇場版『パワーレンジャー』はシリーズ物としてのパワーレンジャーとつながってはいなさそうだ。この劇場版をみるための予備知識は必要ないと言ってもいいだろう。

 

学園青春!?パワーレンジャー

本作の大きな特徴は5人が何らかの問題をもった学生であることだ。

補修クラスに集まる落ちこぼれやそもそもろくに学校に行かない不良不登校というヒーロらしからぬ若者達が世界を守るヒーローとなっていく。

学園モノの戦隊ヒーローといえばメガレンジャーが頭に浮かぶ。デジタル研究部・デジ研のメンバーは学校生活を送りながら地球侵略を目論むネジレジアとの戦いを繰り広げていた。劇場版パワーレンジャーと違い、1年がかりの長編特撮である強みを活かした修学旅行や文化祭・受験などの学生イベントをきちんと描いている。

パワーレンジャーでは尺が足りずイベントらしいイベントは皆無と言ってもいい。

しかしその反面2時間という制約のなかでも学園青春物の特色が色濃く出ている。

どうしてそんなことが可能なのか。本作ではまさかの「戦隊もの」の要素を削ったことがパワーレンジャーの1つの特色になっている

 

劇場公開時、僕は本作を劇場で見なかった。あまり興味を持っていなかったというのもあるは、別の理由の一つに「変身しない」ことへの賛否が大きかった点が挙げられる。

そんなことをすっかり忘れてこの度Amazonプライムビデオを見てみた。

そして30分くらい経過して思い出した。そうか、あのときの否定的な意見はこれか。

このパワーレンジャーを語る上で留意しなければならないポイントは2つあると思っている。

それは「日本型戦隊ヒーローの構造」「米国型ヒーロー像のあり方」という2つの違いだ。

 

日本型戦隊ヒーローの構造

言い換えれば「日本の戦隊ものの要素」とはなんなのか、という話だ。

パワーレンジャーは元を辿れば日本の戦隊ヒーローである。45年も番組を継続していれば子供の頃あるいは自分に子どもができてから、どこかのタイミングでヒーローに触れる機会はあることだろう。たとえ縁がなかったとしても「戦隊もの」といえば5色のタイツのヒーローが巨大ロボで怪人を倒すようなイメージくらいできるのではないだろうか。それくらい広く知られた存在であると信じている。

さらっと触れたが日本の戦隊ものは「5色のヒーロー」「敵怪人」「巨大ロボ」が構造上の柱となっている。

つまりこの3要素が揃えば日本人は戦隊ヒーローを連想するように45年かけてしっかりと刷り込まれているのだ。この3要素を入れ込めば誰でもご当地ヒーローはだろうが、バラエティのパロディだろうが戦隊ものだと認識する。

東映側はこの要素を入れ込みつつも「崩し」を使いながら飽きないような仕掛け・工夫を凝らしている。そのおかげで近年は「初期メンバー9人」「巨大戦と等身戦の両立」なんかもある。戦隊でありながら戦隊らしくない作品をつくる。こういう要素を抜き取りつつ新しい試みを試す姿勢はどの社会でも大切だなぁと常々思う。

 

また、日本の東映2大ヒーローの「戦隊シリーズ」「仮面ライダーシリーズ」、あるいは円谷プロの「ウルトラマンシリーズ」で戦う主人公は若手イケメン俳優の登用が一般的だ。若手俳優の登竜門とも言われ、「ニチアサヒーロー」からの「朝ドラ俳優」を経験すれば一躍時の人へ成り上がるのも夢ではない。仮面ライダーW/ごちそうさん菅田将暉仮面ライダーフォーゼ/あまちゃん福士蒼汰仮面ライダードライブ/ひよっこ竹内涼真と例を上げればきりがない。ニチアサ1年半と朝ドラ半年の撮影を乗り越えて精神的タフになっていることだろう。

若手役者の育成という側面もあり、子どもに年の近いお兄さんお姉さんの役割を担う。結果的に経験の少ない若者が主役となり、ヒーローは若手がやるものだというイメージにつながる。

 

米国型ヒーロー像のあり方

実は僕アメコミヒーローに詳しくないんです。比較のためには勉強をしないといけないのは分かってるんだけど・・・。なので間違ったイメージかもしれないことははじめに謝っておきます。以前読んだネットの記事も参考にしています。(記事が見つかればきちんと引用したいところ。)

 

アイアンマンをはじめとしたヒーローは主に組織ではなく個人で敵と対峙する。

これには社会的地位があるものが責任を担う「ノブレスオブリージュ」の精神が影響している。もしかしたらキリスト教の「隣人を愛せよ」とも言えるだろうか。

日本では悪を捕まえて裁くのはそういう組織が担うものであり、個人が行うものではないとされることが多い。アメリカのヒーローは「個」の特色が強い。

また、そうした事情からヒーローは社会的役割を担っている「大人」である。

 

もちろんそのアメコミ大人ヒーローから外れたキャラクターもいる。例えばスパイダーマンである。シリーズは複数あるものの、スパイダーマンは未熟な若者である。

ガチガチなメカスーツでなく、タイツタイプのスーツを身にまとった若者ヒーロー、アメコミの中でも特に日本人気の高いスパイダーマン。そのヒミツは日本人に刷り込まれた日本型ヒーローに近い存在だからなのではないだろうか。

 

 

パワーレンジャーの誤算

日米のヒーローを比較すると、パワーレンジャーがそうとう日本のヒーローに寄せているのがわかる。きちんと戦隊ヒーローの要素も抑えた上で、若者に焦点をおいた展開だ。この要素を抑えているのになぜ否定的な意見がでてきたのか。

おそらくだが、視聴者と制作の認識のミスマッチが起きてしまったのではないか。

制作側は普通の高校生がどのようにして「パワーレンジャー」となったのか、そのプロローグになる物語を描きたかったのだと思う。それぞれのキャラの丁寧な背景や強くなるための裏付けがあることで、ようやく気持ちが一つになりパワーレンジャーに変身できたことでカタルシス得る構造だ。終盤になってパワーレンジャーに変身・暗躍していた敵と直接対決・ゾードによる巨大戦をぶつけてようやく戦隊ヒーローらしくなる。

リラが「クリスタルを狙うのは私だけでない」と、別のヴィランがいること示唆している。この世界での戦いはまだ始まったばかりだ。

 

パワーレンジャーを観る視聴者は慣れ親しんだ「戦隊もの」をイメージして劇場に入る。すると、終盤になるまで「戦隊ものの要素」がまるで揃わない。戦隊ヒーローを観に来たはずなのに、一向に戦隊が始まらないという自体に陥る。

アメコミヒーローでもなければ戦隊ヒーローでもない、なんとも微妙な立ち位置の話が続く。若者が心を通わせる学園青春アドベンチャーだと思って観始めればたぶんそれほど退屈しなかったかもしれない。

そもそも日本の戦隊ものは1話からめちゃくちゃに詰め込んでる。キャラの背景なんかは後回しで「まずは戦隊!」ってくらいに戦隊を描く。50話近くあるからこその余裕でもある

 

 

 戦隊の要素を入れつつ、学園ドラマに尺を割く。

学園青春ドラマを観たい人は戦隊ものだと思い、戦隊ものを期待した人は肩透かしを食らう。そんな認識のアンマッチが色濃く出てしまったのが今回のパワーレンジャーなんだと思う。

続編への意欲も高いとのことだけど、学園パートを重視するのか戦隊パート重視にするのか、その舵取りと告知方法次第でまた評価は分かれることだろう。

 

 

パワーレンジャー(字幕版)

パワーレンジャー(字幕版)

  • 発売日: 2018/02/07
  • メディア: Prime Video
 

 

感想『愛とセックスとセレブリティ』ヒモメンになりヒモメンをやめるためのポイント講座

愛とセックスとセレブリティ [DVD]

『愛とセックスとセレブリティ』(2009:英題Spread)

 

刺激的な映画をみるなら洋画に限る(笑)

事前情報もなく、概要だけ読んでなんとなくのチョイス。

概要から内容を確認していたにも関わらず、序盤で「これどんな展開の映画だっけ」と思いつつ、映画を観終わって尚「なんて映画を見てたんだっけ」と確認してしまった

ミステリーとか大どんでん返し?みたいなのもなく、気軽に見れる…って個々まで書いて(気軽に見れる・・のか)って考えちゃったな。

どういう層がこの映画を見るんだ?コメディではないけど、恋愛映画でもない・・

まぁ、暇つぶしに見るのには悪くないです。はい

 

英題(Spread)のほうがなんかカッコイイよね。広がりとか伝搬というような意味があるけど、なにが広がり伝わったんだろう。愛・・?まさかね。

 

 

この映画を大雑把に言えば「家なし職なしお金もなし。取っ替え引っ替え女性のヒモでありつづける顔だけ男」の物語

 

主人公ニック役のアシュトン・カッチャーが超絶イケメンの女たらし

自分に貢いでくれる女を探しては居候し好き放題をする。

だけど「顔がいい」という最大の武器が、ニックを自由にさせている。

映画序盤はこれでもか、とくらいにセックスシーンが差し込まれる。冒頭開始7分で初対面の女性の家でセックスを始めた展開の速さにはちょっと笑ってしまった。

その後も5分感覚くらいかなぁ。ちょっと展開するとすぐ身体を交えちゃう。

ニックからも女性からも互いに貪欲にアプローチを仕掛けていく様はさすがは自由の国。肉食人間ばかりが生き残る夢の国だ、なんて見当違いな感想を抱く。

 

このニックという男、とにかくあざといんですよ。

自分がイケメンだとわかっているからこそ、押したり引いたり女性を手に取るように翻弄できる。「ここでは下手でも手料理をつくる。むしろ下手な方がいい」なんて計算は考えもしなかった。まさにニック先生、勉強になります!って感じ

全てにおいて完璧というより、優しさ特化のクズに徹すると人は堕ちやすいのかなぁ。

完璧すぎるとダメ・・というよりダメな部分を多く見せることがヒモになるポイントかもしれない。(日本でも優しさ特化クズオトコを描いたヒモメンってドラマもあったね)

 

そしてねぇ、やっぱ顔がいいし身体もいい。アメリカのイケメンはああいうガタイの良さが本当に映える。どんな服を着てもカッコイイしすべての服を脱いでもカッコイイ。

とにかく絵面がきれいだから、視聴者側でもクズな性格を許ししてしまいそうになる。

 

ニックの”遊び相手”の女性も美人揃い。ニックの身体の虜たちはさまざまな角度からニックを堪能する。すべてを忘れて食らいつき没頭する様子は思わず見入ってしまいます。。。

個人的にはヒモの分際で元カノのエミリーを家に招き、バスルームで除毛を懇願するシーンはなにか新しい可能性を見出したような気がします 笑

あのバスタブに腰掛けて片膝を立てて誘う女性のシルエットはもはや芸術ともいえる。

本当に好きなシーンのひとつだ。

 

 

とはいえ、この映画自体はそれほど中身が濃いわけでなく、観終わったあとに十分な満足感を引き出せるものではないと思う。

起承転結もちゃんとあるものの、どうも盛り上がらない。特にクライマックスのニューヨークへ行くシーンなんか、全然感情を入れ込むことができなかった・・。

とりあえず、自分の「好き」という気持ちに気づいて女性を取り戻しに行く、というあるある展開で(あぁ、こういう着地点なのか。。なんだかなぁ)と冷静に思えたのも事実。

実際はそういう安易な着地点に落ち着かなかったことはよかった。

最終的に地道な仕事をしていくっていうエンドも妥当だとおもったし、まぁこんなもんかっていうのが総合的な感想。

 

内容はまったくないけど、キャスト陣を眺める眼福長編プロモーションビデオって思うといいかもしれない。ひたすらに画がいい。そんな映画。

 

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『魔進戦隊キラメイジャー』番外編キラトーク!麗しき瀬奈お嬢様&かわいい充瑠

魔進戦隊キラメイジャー主題歌【限定盤】

 

総集編第2弾。エピソードゼロと合わせると3週目のニチアサステイホーム。

前回は未公開映像つきの1&2話総集編を充瑠らが振り返る構成だった。

パイロット版、、想像以上に未公開映像多くてビビった。

エピゼロ組の初出動カットとかめちゃくちゃおいしいじゃんか。邪面獣撃破後のエピローグも(カットされたんだろうなぁ)とか思ってたら、今後の関係性を示唆するいいシーンで、公式様ありがとうございます!ってなった。

 

瀬奈&充瑠の「瀬奈って呼んでいいよ」「・・・瀬奈」

めっちゃいい!!

 

 

なにそれめっちゃいい(2回目)

 

 

そんないちゃいちゃを微妙な距離感で見させられている為朝「腹減ったな」

 

 

つくづくおいしい立ち位置だなぁ。なんかちょっといたたまれなかったw

戦隊って恋愛要素が色濃く反映されることってあまりないイメージで、あっても「アスナに気持ちを気づいてもらえないカナロ」とか「割と唐突に結ばれたキョウリュウジャー」みたいな感じ。

三角関係とかゴタゴタしながらダラダラとドロドロを引っ張るのはジェットマンとかそのレベルまで遡ると思う。

キラメイジャーはそういう作風じゃないから、安心して見ていられる。

どちらかといえば、新しくクラスに転校してきた充瑠と友達になるために声かけた為朝って感じ。

こういうさりげない気配りができるのは為朝のいいところなんだよね〜。

現代の参謀担当は感情無視で理屈で作戦立案しても、実行する現場と衝突しがちだから、普段から細かい部分までみてこそスッと手を差し伸べることができると思うんだ。

ものの言い方なんかが顕著に出るからね。気をつけろよメルt・・(VSでの絡みが楽しみ)

 

 

そして総集編2弾の「キラトーク!」

これを思いついたの誰だろ。塚田プロデューサーだろうか。

発想の転換が柔軟すぎて恐れ入りました。

 

総集編としての新しい可能性を見出したんじゃないかな。

ギャグ色強めのキラメイとの相性も抜群だったね。表情も動きもない石が掛け合いしてるだけだからどちらにせよアニメ的演出でフォローするだろうし、どこのシーンを切り取ったのか全然わからんかったww

いや、これは本当に凄い。

 

 

時雨&小夜&為朝のエピソードも視聴者のツボを抑えるいいエピソードをチョイスしてまとめてきたのに対し、瀬奈&充瑠はエピソードトークでなくただひたすらに「かわいい」に特化して愛で続ける構成。

「推し」を紹介するときの方向性がまさかのエモさ全開だった。

魔進マッハ(いつもマッハっていうとマッハルコンが頭に浮かんでイメージカラーが赤と錯覚する)が変態紳士っぷりを発揮していた。

普段はクールに理性的にふるまいながらも、ちょいちょい怪しい発言してたけどさぁ。。。

楽屋で鼻息を荒くしながら語る感じ、率直に「やばい」石だったw

「瀬奈お嬢様のことは私が一番理解しています」って論調で困らせそう。

 

しかし、瀬奈の天真爛漫な可愛らしさは本当にキラキラしている。

陸上ユニに制服、着物にラフスタイルまで、短い話数で結構衣装チェンジ詰め込んであるなと改めて思う。俳優の時雨の次くらいにいろんな衣装着させてもらえてない?

個人的には隊員服みたいな決まった「衣装戦隊」より「私服戦隊」のほうが好きだから、せめてみんないろいろな着せ替え・変装回を盛り込んでほしい。

※衣装戦隊→リュウソウジャー・パトレンジャー。私服戦隊→ルパンレンジャー・トッキュウジャーのイメージ

 

しかし、充瑠特訓回でワンカットだけのラフスタイルまで拾ってくるとはスタッフやるな笑

 

 

そして、魔進ファイアプレゼンツ充瑠かわいい問題(?)に移ろうか。

その前に、まずはこちらをご覧いただきたい。

 

 

ほらもうかわいいー。

充瑠がかわいいの裏付けで璃央くんがかわいいんだよな。

そんな「かわいい」「かわいい」と愛でてもらえたあとの璃央くんがこちら。

 

 

 

「凄い褒められてめっちゃニヤケながら見てました」

 

照れてニヤニヤしちゃう璃央くん・・充瑠くんを放送してください。

てか、公式に邪面師によって「みんな異常に充瑠にデレデレになって充瑠がひたすらに困る回」なんていかがでしょうか。

あるいは「アイドルデビューして潜入調査」とかキャーキャー言われて「ムリムリムリ!僕にはそんな恥ずかしいことできないよぉ」って涙目で言ってほしい。

公式が認めたかわいいDKレッドなんだからその資源を有効に活用してだな・・・。

あんまりそればっかやっちゃうと公式なんだか二次創作なんだかわからんくなるか

しぐたんがひたすら「変だよね」されても冷めるもんな。

充瑠はいまのままで十分かわいいから、セリフのない部分でも何気ない仕草で可愛らしさをアピールしてもらえればいいか。

個人的にはショベロー軍団回でのコロコロで掃除する充瑠、からのむちゃくちゃ不自然にその場を立ち去り時雨小夜のお兄さんお姉さん組に不審がられる充瑠のシーンが好き。

 

魔進マッハ(だったと思うけど)が「あれは自分がかわいいとわかってる」って辛辣なツッコミがおもろかった。一応他のメンバーと違い未熟で自己肯定感が低い設定だからそれはないとおもうけどなー。

為朝なんて邪面師に写真を撮ってもらうだけで「映える俺を撮れ!」なんて意気揚々とポーズを決める。充瑠なら控えめに「写真撮ってもらえない?」ってピースしそう笑

 

 

来週も引き続きキラトーク

おもしろいけれどもキラメイジャーのエピソードがガンガン削られるの切ないなぁ・・・

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感想『世界の仕組みを物理学で知る』携帯電話はなぜ通じるのか?世界は観測した瞬間に固定する。

文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る

 

『文系でもよくわかる 世界の仕組みを物理学で知る』(山と渓谷社 松原隆彦 2019)

 

ガッチガチなハード文系な僕。どちらかといえば哲学や社会学のほうが楽しく読み進めることができる。でも会社員になり理系知識・・・特に物理学の知識が必要な場面にチラホラと出くわした。まぁ、もとからそういう会社なのも知ってたし、あえて興味の範囲外の職種(そもそも哲学や社会学が直結する職種が少ない)に携わった。

しかし・・物理学さっぱりわからない 笑

仕事に関わる本を読んでもまるで頭に入らないの「なんでだよ〜」と地団駄を踏みたくなるくらいさっぱりわからない

と、いうわけで内容的には仕事に直結しないタイプの物理学をちょっくらカジッてみた。

 

 

結論から言えば文系でもわかるように噛み砕いて説明が書かれていて、易しい部類の本だった。

予備知識もほとんど必要なく、必要そうな情報は本文中に説明してくれている。

ただ、残念なことに性格的にあまり記憶に残らなかった・・・。根本的な学問に対する相性の違いだろうか。頭の片隅にちゃんと引っかかてくれてばいいなって程度だった

 

 

本書は7章構成で、章別に光や時間、量子論までかいつまんで説明してくれる。

個人的に「へぇ〜」と印象的だったものを僕もアウトプットしてみようと思う。

 

04. 世の中は電波で溢れているーメールはどうして届くのか

世代的に僕は物心ついた頃にはパソコン自体は存在している世界だった。その当時はまだ高価だったのかわからないけれども、友達の家に行きその親のパソコンで遊ぶ、なんてこともやっていたし、学校でもパソコンを触る授業もあった。(どんな授業だったかもはや記憶にない笑

なのでパソコンの存在は当然のものであり、文字データがネット回線で相手のアドレスをめがけて届くのは普通のことだ。

からしたら小さい頃はFAXのほうが仕組みがわからず、書いた紙が相手に転送されるものだと思いこんでいた。

そんな当たり前のメールを改めて「メールはどうして届くのか」なんて聞かれても困ってしまう。

 

結論を言えば、ユーザー毎に周波数が設定されており、電波が壁を通り抜けて到達する、のだという。

流星のロックマン」のように電波が可視化されたらとんでもないことになるかもしれない。ネット回線ってのは電波なのだ。(表現あってるかな?)

送受信のアイコンは電波塔だったりする。考えてみればそれほど驚くことじゃないんだろうけど、壁をすり抜けて届く電波ってすごいなぁ、と感心してしまった。

そのうちちゃんと調べてみるけど、そもそもネット回線って、とか有線無線とかそのあたりの仕組みや概念も勉強したくなった。

平易な情報から多少専門的な中身まで理解できるといいな。これからの5G時代、「なんでだろう」という気持ちを強く持たないと考えることを放棄してしまう。

 

おもしろかったのは「波には「回折」といって、障害物にぶつかったときに回り込む性質があり、波長が長ければ長いほど回り込みやすい」ということ。

どうやら携帯電話の電波の波長は長いので普通はだいたい回り込んで受信できるという。電波は金属を通り抜けることができないため金属に覆われてしまうと回り込む余地もなく「電波の届かないところにいます」となる。

電波の研究は盛んだけれども目に見えないし、様々な波長があると言われてもピンとこない。でもこうした研究者がいるからいまの社会が成立しているんだと思える。

たぶん、世の中の便利ツールの大半は電波ありきでしょう。

 

 

46.アインシュタインシュレーディンガー量子論を受け入れられなかった

もうひとつ興味深かったのは「量子論」だ。

「量子の世界では、見ていないときには波のようにふるまい、観測した瞬間に粒として見つかる。」

本当に意味がわからない文章 笑

いまもう一度読んでみたけど、さすがにぶっ飛んでるとしか思えない。

量子がどうふるまうのかはあくまで確率論でしかない、物理学においてそんな結論がありえるのかという内容のようだけれども、おそらくもっと深い議論があるんだろう。

おそらくこれが物理学で受け入れられないのは非常に哲学解釈だからだ。

 

たとえば目の前にりんごが置かれる。そのりんごの上から箱をかぶせりんごを隠す。

その後に箱を外して目にするりんごは最初に見たりんごと同一かどうかは証明できない。

あくまでりんごを知覚しているだけで、そこに本当にりんごがあるかどうかはわからない。(ただ、りんごを知覚している私は存在している)

そんなフランスの哲学がある。

 

なんとなく僕はこの話を思い出した。

量子を知覚した瞬間に自分が行くべき世界が決まる。無数のIFに溢れかえっている世界。

物理学的には「観測した瞬間にしか確定しない」というのは気持ち悪くて仕方ないだろうけど、どことなくロマンがあっていいじゃないか。そう思うのは興味の嗜好性・方向性が違うからだろうか。

 

 

たまにはこういう本を読んで違う視点を取り入れていきたい。

結局自分の解釈できるレベルや領域に引きずり込んでしまうのが玉にキズかな。

 

 

感想『シン・ゴジラ』ゴジラの思い出と見てみたいその裏側

シン・ゴジラ DVD2枚組

 

ゴジラの思い出

めちゃくちゃ好きな映画なんですよね。『シン・ゴジラ』(2016)

ミレニアムゴジラ世代で、「ゴジラVSメガギラス」(2000)が見たくて、今はなき祖父に映画館に連れて行ってもらった記憶がある。

その翌年からは親に頼み込んで冬休みのお楽しみ映画としてファイナルウォーズまで毎年観に言ってたなぁ。

なぜかハム太郎と同時上映なんかしてて、子供ながらになんでこんな組み合わせなんだろうと困惑してたw

子供だから男なのにハム太郎好きなのかと、言われないか心配だったんですよねー笑

来場グッズのゴジハム君はかわいかったし、親も鍵につけて気に入ってくれてた。

ゴジラモスラキングギドラ大怪獣総攻撃」(2001)は千年竜王キングギドラがかっこよすぎて、今でも好きな映画のひとつ。

 

せっかく観始めたところだったのに2004年のファイナルウォーズで終幕して寂しかった。

だけど10年後にアメリカ製『GODZIILA』(2014)の公開によりスクリーンで暴れまわるゴジラに再会できたのは最高。当然その続編の『ゴジラ・キング・オブ・モンスターズ』(2019)も感動した。ちゃんと見直していつか記事を書こう

 

 

シン・ゴジラ感想

と、前置きが長くなってしまったけどエヴァンゲリオンで有名な庵野監督がどうしてもやりたかった特撮についに挑戦したのが本作『シン・ゴジラ』。ほんとにQの続きどうなってるんだという意見やもうエヴァを諦めたファンもいる中の待望(?)の新作。

正直Qで庵野監督の洗礼を受けた僕としては「ゴジラだから観るけど期待はしない」スタンスだった。まったく期待してなかった。

 

 

 

なにこれメチャクチャおもしろいじゃん!!!

 

 

 

実は同じ映画を劇場で2回目みたの初めてでした。(ちなみにその年は君の名はも2回見た)

 

 

 

なにがこんなにどストライクで心に刺さったのがわからなかった。

そして、ちょうどいい機会なので久しぶりに改めて見直した。

 

 

 

 

やっぱメチャクチャおもしろいじゃん(2度目)

 

 

 

個人的に好きなのは自衛隊が出動するためにどのような法解釈をしているのか議論する場面。

短いカットなんだけどあの場面を挟むことによって妙に臨場感が高まる。現実に起きた出来事としての対応のリアル感が強くなる。実際、シンゴジラは関係各所にゴジラが現実に現れたらどうするか取材を重ねていたという。

そうだよね。。ゴジラが現れたからって無条件に自衛隊を出動させることはできないんだよなぁ。。。そういう法律なんだもん。

他国からの武力攻撃には該当しないから鳥獣駆除扱いのゴジラ

 

 

あと好きなのは「無人在来線爆弾

この発想は天才かと思うけどどうなんだ。軍事オタク界隈(?)の人では想定の範囲内なのかな。まずその名前がクール。ちゃんと「無人」って明記してるからその準備説明なんか全くなくても「あ、無人なんだ。安心」って誰が聞いても分かる。こういうときに名前だけで判断できると、無駄な質問や憶測を省けるね。誰が見ても分かる、これは仕事でも活かしたい(活かせるか・・・?)

あと、都内にあれだけ路線が張り巡らされていれば無人在来線爆弾を活用できる場所もいっぱいあるだろうね。

 

 

しかし、それ以上にゴジラが強すぎた。

なんだあのビーム。東京を焼き尽くしたゴジラが非常に恐ろしいがカッコイイしシリーズ最高クラスに凶悪だよ。最近のゴジラって新作出るたびにインフレしてるともいえるけど純粋な攻撃力はダントツだと思う!

放射能ビームになる前の火炎放射も圧倒的だし、背中からガシガシビームをうつのも幻想的だし、しっぽの先からビームがでるとかもはや意味わからないw

でもその神々しいお姿はまさにGODそのものだね。

 

シン・ゴジラWalker 完全形態

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  • 発売日: 2017/03/31
  • メディア: 大型本
 

 

 

もし見れるのならこんなスピンオフがみたい

この映画のいいところは映画にありがちな「主人公らを貶めようとする敵」「家族や恋人への愛・絆」を安易に登場させないところだ。

足を引っ張ろうとするキャラクターがいないからいかにも一枚岩で頑張っているように演出されているし、ゴタゴタした人災が起きない分スムーズにほぼ計画通りにことが進行する。

「俺には家族がいるんだ」と写真をみつめることもなく、むしろ家族がいるけど懸命に働き続けてくれている美談を描いてくれている。あるいは長谷川博己石原さとみが惹かれ合う展開を最後に持ってきても良かったはずだけどやらなかった。

こういうエンタメ映画でのある種の「お約束」を徹底的に排除しているから非常にテンポがいい。(3時間超えの脚本を早口で話させて間をカットしてぎゅっと詰め込んでいると何かで読んだ)

 

 

僕は、あえてこの裏側の一般人を描いたオムニバス映画を見てみたい。

例えば、どんどん閣議決定で進める内閣に抵抗する野党のひとりや、スクープ映像を取りたいマスコミ、旦那が「巨災対」メンバーのため不安ながらひとりで家と子供を守る妻、都内から遠く離れた大阪あたりの一般人なんかどうだろうか。

あとはゴジラ凍結後のエピソードを外国人の立場からとか。

 

あくまでこの世界のゴジラ対策班がきちんと動いていていて結果が出ている、と視聴者は知っているからちょっと意地の悪い脚本にならざるをえないけど、もし本当にゴジラが現れたら世間は本当にパニックにあるハズ。真偽不明の情報も行き交うし、マスコミもこぞって「ゴジラの正体に迫る」って連日報道していると推測できる。

・・・・まぁ正直いま現実で見てるからそんな映像化なんか見たくないってひとも多いと思うけど、個人的にはそのふたつを組み合わせてはじめて「シン・ゴジラ」になってほしい。

 

 

シン・ウルトラマンもあるし、エヴァの新作もあるらしいけど、シン・ゴジラもまた時間があれば見返したい。 

シン・ゴジラ DVD2枚組

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  • 発売日: 2017/03/22
  • メディア: DVD
 

ugatak514.hateblo.jp

 

仮面ライダーゼロワン、PSYCHO-PASSやロックマンエグゼ。現実はこんなAI世界になれるのか

仮面ライダーゼロワン Blu-ray COLLECTION 1

 

仮面ライダーゼロワン。令和時代の1号ライダーだ。

率直な感想を言えば、序盤の盛り上がりがピークで中盤はダレてしまった印象だ。

よく戦犯とされている「お仕事五番勝負」は、正直それ自体は悪くないと思う。けれども世界観の広がりと展開の齟齬が大きすぎた。

今後これからどうするか、それはまたいつか時間を見つけてまとめたいなと思ってます。

 

 

さて、我々人類はドラえもん鉄腕アトムと大昔からロボットと共働する社会に憧れを抱いてきた。世間で新しいロボットが発表されるたびに夢を膨らませ、まだ実用的に至っていない現実に直面する。それでも僕らは夢を持ってスマートシティのような世界に挑んでいる。

仮面ライダーゼロワンでは人工知能とロボットが明確に実用化されている。

人工知能部分は衛生ゼアにサーバーを置き、衛生から全国のヒューマギアに司令を送る。

実際サーバーって衛生内におけるのかな・・・。もし置けるのであれば地震とか物理的トラブルには強いけど万一物理的に調査が必要になったら大変なことになるよね。

バックアップサーバーみたいなのを各地に用意する必要があるな。

 

ヒューマギアは保育士や警備員、看護師といった物理的なサポートを行っている。

ただ少し疑問なのはマンガのアシスタントや婚活相談員のヒューマギアだ。

手塚治虫のマンガをラーニングさせた新作マンガ「パイドン」が2020年5月現在で話題になっている。マンガはいわば点と線の集合体だ。座標軸をうまくコントロールすることができればそれっぽいものになる。つまり、必ずしも「人型ロボット」がマンガを描く必要はないのではないだろうか。

婚活相談員もそうだ。相談者と相性が合致する人物を候補者から選定すればいいわけで、相談員として対話するのに人型である必要性はなくない?

ロックマンエグゼの世界のように、ディスプレイ上のアバターがアドバイスしてくれればそれで成立すると思う。

なんでもロボットが代行してくれる世界といえば聞こえも見栄えも近未来的だけれども、物理作業じゃない部分は無理に人型ロボットでなくていいはずだ。

ゼロワン世界ではそれが少し気がかりだ。

 

 

ロックマンエグゼ6 電脳獣グレイガ

ロックマンエグゼ6 電脳獣グレイガ

  • 発売日: 2005/11/23
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ロボット技術には物理的な課題がまだまだ多い印象がある。

人間の関節や柔軟性がなかなか再現できないようだ。人型ロボットにはロマンがあるけれどもこれまた人型に拘らず用途に特化した進化を遂げていくべきではないか。

イメージは「PSYCHO-PASS」シリーズのドローンだ。タイヤを取り付けたマスコットデザインのドローンに現場を捜査する小型ドローン。ドローンは『AI崩壊』でも取り上げられ、今後「近未来社会」になるためのキーになりそうだ。

ゼロワンはあくまでヒューマギアが普及した世界であるからヒューマギアがうようよしているのはいいんだけど、それ以外の単機能ロボットもちらっと映っていれば世界を想像できて奥行きがでるのになぁ。

 

AI技術については、分野によってはなかなかいい線いってるんじゃないかな。いや、内情はぜんぜん知らんけど。

たぶん、いわゆる統計分野・数式領域なんかは庶民の生活にも相当入り込むレベルまで降りてきてるよね。

Siri Google Assistant Alexaと、音声認識もがんばっている。さすがにSF世界には遠いけれどもこちらの言葉を認識して適切に返す。

こういうのが積み重なってドラえもんのような会話ができるようになるんだな。

いつか自分でカスタムしたネットナビを登録して、「明日いつもの時間より30分早く起こして」というAlexa的対応から「最近勉強が足りていないんじゃないの」っていう説教までできるようなアシスタントナビゲーションシステムができるようになればいいな。多分AIって過干渉にあれこれ言ってくるよね。目に浮かぶw

そうなるためにはまず音声認識系のAIがもっと僕らの情報を吸い上げて言葉をラーニングしないといけないし、最終的にどの企業が覇権をとるのか、が大問題になってしまう。実質すべての個人情報をまとめ上げて管理される恐ろしさがある。

PSYCHO-PASS世界でも個人のあらゆる数字はデータ化されてシビュラシステムによって一括管理している。シビュラの秘密を守りきれていることからその点のセキュリティは厳重だ。(その一方公安局が乗っ取られるガバガバな側面もある)

ロックマンエグゼ世界ではどこが膨大なデータを管理しているんだろう。たぶん各国で管理だと思うんだけどなぁ〜。PETはみんな同じものを使ってるし世界で規格は統一されていそうだよね。

 

 

仮面ライダーゼロワン、ロックマンエグゼPSYCHO-PASSの世界。SFだからちゃんと考えてみると詰めが甘いような設定もあるし、深くツッコんだらどうなってるんだというようなこともある。整合性が取れていないような場面もあるけれども、案外世界ってそういうものなのかもしれない。

冒頭のマンガアシスタントや婚活相談員のヒューマギアはなんとなく世界観にあってないと思っているけれども、なんでもかんでもヒューマギアに搭載しちゃえって声から開発して評判を得た可能性もある。世界ってのは常に合理的な開発・展開されていないからね。変なものを造ったらそれがブレイクしたってこともある。1歩1歩人類がテクノロジーを進化させながら、それに合わせて認識や法律を整備していくんだろうな。

 

 

 

 う〜ん。。。思ったよりまとまらないなぁ。今日はおしまい。

とりあえず思考の備忘録ってことで、この拙い文章で申し訳ないです。

 

 

REAL×EYEZ(CD+玩具)

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Microsoft Teams が導入されたお話 若者にIT介護手当をください!笑

テレワークの切り札! Office365 Teams 即効活用ガイド

 

昨今の新型コロナウイルス対策に在宅勤務いわゆる「テレワーク」が注目されている。

偶然だと思うけれども、ちょうど弊社でも1月末から「Microsoft Teams」が導入された。

正直、腰の重い弊社がいまの状況を予見していたとは思えない。単にそれまで使っていた「Skype for Business」から切り替えるタイミングと重なっただけなんじゃないかなと予想している。

まぁ、過程はどうあれベストタイミングでの「Teams」の導入となった。

しかし、まさか東京本社の80~90%ものひとをテレワークさせるなんて考えもしなかった。タイムラグはあったものの僕のいる地方までテレワークを推進したおかげで、あっという間に社内の相当な人間が当たり前のように使用するツールに成り上がった。

(その代償は各事業所若手によるIT介護の負担である笑)

 

最近は「Zoom」なんかが注目されているようだけども同時にセキュリティの脆弱性が問題になってるね。Teamsはあまり話題になっていないんだけれどもどうなんだろ・・・。

 

 

 

THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book)

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はっきり言えば 僕自身、ネットやシステム、ガジェットなんかに強いわけではない。

むしろあんまり自分から新しいものを導入しないほうだ。

その反面アンテナ感度はできるだけ高めて、早いうちから存在や情報はキャッチしておきたい。早期に情報を集めて存在を認知する、新しもの好きの人たちのレビューや使い勝手を見る、それに続いた人たちの不満点などを調べておおよそのメリットデメリットを理解した上で試すのがこれまでのスタイルである。

わからないことがあればネットで検索して見るし、もっと便利に活用できることはないかと探求も怠らない。

こういう性格故に会社でTeamsの導入を知った際にはこれがどんなもので、なにができるのかは業務の一環だと思っていろいろ調べた。

「調べることができる」というのは現代における一つのスキルである。情報が反乱している現代、調べごとってのはわりかし骨が折れる。だからそれをサボって「聞けばいいや」と思っている人たちの「Teamsお悩み相談 事業所担当者」にされてしまう。

 

このコロナウイルスの影響も相まって、役員レベルから下っ端まですごい勢いでTeamsが普及した。

部署にかけなくてもダイレクトでやりとりができるスピーディさはこれまでのストレスを軽減させてくれる。

僕はTeamsをアプリというかソフトというのかの区別もついていないレベルであるけれども、多くの人が日常的に使うということが一番大事だと信じている。意地でもTeamsなんか入れねぇ!見ないぞ!という頑なな人がいるとこの利便性は失われてしまう。

いかにして多くの人が活用するかがポイントなのである。

 

では、どうすれば人はこういう新しいアプリに手を出してくれるのだろうか。

大前提として「会社の方針」というバックがほしいところだ。あるいは逆に「会社の方針」にするために水面下でこの有効性を普及させる必要があるかもしれない。

トップダウン式で普及させるのかボトムアップ型で普及させるのかは会社の社風によると思う。弊社はトップダウンの意向が強いため、上から降りてきたというのは願ったり叶ったりであった。

 

全員のパソコンにインストールさせたら次は使ってもらわないと意味がない。

「なんに使うの?」と聞かれれば「ラインみたいなものです」と答える。大体の人は納得してくれる。

ただし僕の事業所は人数が少ないのにラインをしていない人がふたりいる。

この人たちには「とにかく使ってみてもらう」というアプローチしかできなかった。

せいぜいSMS、ショートメッセージみたいな感じです。と伝えてちょっとでも想像しやすくするくらいだ。

 序盤は「いまチームスでメッセージ送りましたけど届きましたか?」と言ってやったり、「返信ありがとうございます!」とすぐに返したりして「きちんと相手(僕)にとどいてますよ」と伝えてあげた。

たぶん、「ちゃんとできているのかがわからない」だから「意味がわからない」→「使いたくない」となるんじゃないかなぁと。

 

グループやチャネルを作ったら上手い具合に使い方を理解した人たちがファイルを共有したり取りまとめに使い始めた。新しいことが嫌いな人もこうやって活用されていることをみて徐々にTeamsに取り込まれていく。偉い人もその取りまとめの様子をみることができて安心ができたようだ。

 

 

そんなドタバタな状況でTeamsが導入された直後に今回のコロナウイルス騒動。

本社が解散のためTeamsでのコンタクトが強制され、偉い人たちの定例会議がTeamsに代わり、地方でも在宅勤務が進みまたたく間に普段使いのツールにまで成り上がった。

ほんとタイミング良かったね。使い方もレクチャーしないままに在宅なんてゾッとするよ。

そしてある程度使い慣れてくると一部の人を除勝手にあれこれと調べてやってくれる。

ようやくIT介護のお役御免というわけだ。僕だってよくわからないことを調べるのすごくストレスなんですよ。。

普通の仕事だと若手に対しては「調べてから訊く」というのが当たり前の風潮なのに、コンピュータの関連だとみんな「ろくに調べもせず訊く」のはなんなんだ…笑

結局ぼくがGoogleで代理で調べてるだけだからやってること変わらないんだけどねw

「学校の授業でコンピュータあったでしょ」って言われるといつも返すのは「英語の授業があったからって英語ができるわけじゃない」論。

 

 

とはいえ、いずれ僕も若い人に尋ねる側になる時代が来るんだよね。

これだけスマホが普及した時代に生まれると液晶パネル=タッチパネルの認識が当然であって、甥っ子がテレビをバシバシ叩くってのも納得の話。

僕はようやく最近活用し始めていたAIスピーカーAlexaが当たり前にある家庭も増えているという。

なんでもやってくれるAIと過ごす幼児や児童がどのような価値観を形成していくのかまるで想像ができない。

将来僕も「生まれたときからAIスピーカーくらいあったでしょ」とかいいながらその時代のAIへのラーニングを任せるような先輩にならないように今から注意していきたい。

 

 

ugatak514.hateblo.jp 

テレワークの切り札! Office365 Teams 即効活用ガイド

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  • 作者:岩元 直久
  • 発売日: 2020/04/23
  • メディア: 単行本