ゆうがたヒーロー

日曜の朝でなくても誰だってヒーローに憧れてる

感想『機界戦隊ゼンカイジャー』44話 SDワルド登場。ツーカイザー増子くんの好演

スーパー戦隊シリーズ 機界戦隊ゼンカイジャー VOL.7 [DVD]

 

気づけばゼンカイジャーも終盤戦。

タツやら向かい風やらと戦って来週はおみくじと戦うとかいう、永遠にギャグをやり続けているイメージの中でのシリアス回。ツーカイザー・ゾックス一家因縁の相手であるSDワルドがついに登場。ゾックスらとSDワルドの因縁はゼンカイジャーの物語の外での出来事であり、ゼンカイジャー達と共闘している間に進展することはなかった。

縦糸が強い戦隊だったら、チマチマ登場して因縁を深めていくような幹部待遇もあり得た。しかしそこはゼンカイジャー。そういう縦糸はすべてステイシーに全振りしてあるので、ある種ポッと出の敵怪人と同じような扱いだ。

 

 

シリアス回。

OP前の冒頭でゲゲのおねだりからのSDワルド登場。この本編に入る前の舞台設定の調整テクニック、本当にすごいな。とか思いながらゾックス役増子くんの熱演が際立つ。

踊らない変身からスタートしていることから、訓練されたゼンカイ視聴者が「あ、今日シリアスだ」と背筋を正して視聴に臨むことになる。

重い空気に思いつめた表情や態度、ゼンカイジャー組がSDになってワチャワチャしているのとギャップがすごい。

考えてみればゼンカイジャーとツーカイザーは共闘はしているものの、仲間入りしているわけではない。世界観も違うわけだし、「機界戦隊ゼンカイジャー」はギャグ戦隊として物語が進行するのに対し「界賊戦隊ツーカイザー」はシリアスな物語になっていたのかもしれない。ツーカイザーメインになるとこんなにも重厚感あるエピソードになるのか。

 

 

増子くん、お疲れ様でした。(最終回も近いしたぶんすぐ戻ってくる。)

 

 

物語の重たさやゾックス達の縦糸、それだけで見応えある。

その一方で全体的に演出が少し独特な気がした。設定上、ジュランやガオーンといったキャラクターはほぼSDスタイルでの出演。それ自体はリッキーとカッタナーで慣れた演出なのだが、いつもよりCG多めじゃなかった?兄弟もCG出演してたし。マンガワルドみたいな特殊形態での戦闘はそれだけで目新しさがある。

巨大戦でも街全体がデフォルメされちゃって、CG感増しましで良くも悪くも特撮らしさがない不思議な絵面に思えた。

次回作、ドンブラザーズのイヌとキジに対する実験的要素が含まれてるんじゃないかなぁ。どれだけやれるのか、的な。

ゼンカイ→ドンブラで戦隊シリーズそのものを生まれ変わらせる意気込みはすごい。

キラメイジャーからのゼンカイジャーお披露目のときも度肝を抜かれたからなぁ。

ほんと、どうなっちゃうんだろ。全く予想ができない…笑

 

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感想『機界戦隊ゼンカイジャー』トジテンドの洗脳怪人の層の厚さだけはすごいな。そばVSうどん回

スーパー戦隊シリーズ 機界戦隊ゼンカイジャー VOL.5 [DVD]

 

時期や状況によってはステイシーが審査員ポジションについてみたり、第三勢力にさせられたりしたんだろうな。

いままで「そばVSうどん」をこんなにバイオレンスに描いたことがあっただろうか。いやない。

しかし、それをやってのけるのが我らがゼンカイジャー。

「チキンVSシャケ クリスマスの乱」くらいには熱いバトルが繰り広げられていたわけだ。

こないだ正月回やったばかりだからか「年越しそば」には触れず、季節的なアドバンテージを排除したフェアプレイの精神で展開されていたのはすごかった。

発想は年越しそばスタートらしいけど、よくそんなエピソード作ろうと思うよ。

 

香村さんがやりたかったヒーローってこれでいいの?ってツッコまざるを得ない1年間でした。ジュウオウやルパパトの手堅いあなたは何処へ…(ルパパトあたりから予兆はあった。あったのだが…。)

ドンブラは白倉P武部P続投に加えて、劇薬である井上さんでしょ。香村さんのキャラ描写と細かい伏線でかろうじて物語の体をなしていたゼンカイジャー。ドンブラは物語に期待するのは野暮なんですかね。。。。。

 

 

ワルドの分類

さて、そばVSうどんの戦い。やっていることはしょーもないんですけど、相変わらず「洗脳」型ワルドが多いトジテンド。絶対的な力をもつ独裁国家だけあって層の厚さだけは侮れない。

どうして洗脳が多いのかなと考えてみたんだけど、トジルギアで閉じ込めた他の世界を概念として利用したワルドが多いからなのかなと思った。

わかりやすいのは「レンアイワルド」や「バカンスワルド」。これらはもともと対象物体のない「概念」だ。概念ならばその世界のメインテーマとして機能させやすい。その世界ではみんなが恋愛していたり、まったりとバカンスを楽しんでいるに違いない。恋愛漫画におなじみ恋のライバルや痴情のもつれなんかも世界観に内包されているだろう。バカンストピアは…だれが働いてバカンスを支援提供しているのかわからんけど、まぁうまくいく仕組みがあるんでしょう。

 

 

ワルドたちで興味深いのは食べ物を「概念」として解釈していくパターン「ギュウニュウワルド」や「ダイコンワルド」、「ホシガキワルド」だ。白く消していくとか捨てるところはないから再生するとか、そんなのあり?ってくらいのアクロバティック特殊能力を発動させてくる。そういう能力ならばギュウニュウとかダイコンをモチーフにしなくてもいいんじゃないかと思うけど、このチグハグ感と、かろうじてつながっているギリギリ感がいいのだろう。多分制作陣はゼンカイ脳なので完全にバグっている自分たちを客観視できていない。

おそらくこの食べ物を「概念」としても、トピアではただ牛乳や大根が日常食だったり逆に希少食だったりしている世界なんだろう。

 

 

そして扱いに困るのが食べ物を強調するパターン。今回の「メンワルド」や「カシワモチワルド」。こいつらの能力は、人々をその食べ物に執着させる厄介さと狂気がある。ピンポイントの「カシワモチ」だけを求めて奪い合い・争いを起こしたり、「麺」というジャンルを切り分けて「そばVSうどん」という対立煽りをしてきたりする。洗脳系としては狂気と暴力が強調されてめちゃくちゃ厄介。特に、新しい世界観を素直に受け入れるゼンカイジャー世界では周りが見えなくなるほど特定の食べ物に固執・洗脳してしまう能力は効果抜群のようだ。

 

 

能力は強いのに大体のワルドがアホなので、なんとなくどうにかなってきた。

おそらくこれからもなんとかなるであろう。

トジテンドは教育がない、みたいなことをブルーンもいっていたし、幹部もあれだし、潜在能力の高い優秀な者を集めても誰も使いこなせないと組織は崩壊していくんだな、とひとつ教訓になりそうだ。

 

ステイシーももっとアホやってれば幸せなのにね。

 

 

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感想『Bad Buddy Series』EP7 好きっていいなよ。パット&パーン、告白するのはどっちだ

タイ新作ドラマ『Bad Buddy series』テラサにて日本語字幕版の世界初配信が決定、11月から順次配信 | SPICE -  エンタメ特化型情報メディア スパイス

 

 

『Bad Buddy Series』をTELASAで、見てるんですけどね。

これ尻上がりにグイグイとおもしろくなるSOUTS型のドラマですね。

序盤はいがみ合い中心で見ていて辛い部分が多かった本作。こっそりと親交を深めるパートは微笑ましくて楽しいが、ふたりを結びつけるには障壁が多すぎるよ‥。

両親も学部仲間もどうしてこんなにバチバチしてるんだ。。。互いに何したってんだよ。

両親の問題は最後の砦だとして、学部は中盤くらいで関係融和するかと思いきやなかなかそうはならないのが実に歯がゆい。

 

とはいえ、この「秘密の関係」というものがふたりをエキサイトさせる。

 

 

分岐点はEP5のラストは目が離せなくなる濃厚カット。おもわず何度も見返したくなるような迫真の演技。ふたりの気持ちがひとつになった瞬間からこのドラマは始まった。

 

EP6を経て、「好きになったほうが負け」というゲームが勃発する。

厳密にはお互いすでに好きなんだけども、「好き」と伝えたほうが負け、という仕様らしい。本当にいつまでも素直じゃないだから。

さて、そのゲームという名のいちゃつきを思う存分堪能できるのがEP7だ。

 

 

 

尊い

 

 

 

その感情の前に我々は語彙力を失う。

 

 

え、7話、めちゃくちゃ楽しいじゃん。なにこれ。この1話だけでクソほどおもしろいんですけど。

 

パットとパーンの可愛さがぎゅっと詰まったエピソード。これだけ詰め込んでたったの1時間とかいうお得セット。以下ネタバレ感想を。

 

 

「キュン」ステージ

パットは車の助手席に誘ったり、かわいく加工した自撮りを送ってみたり、積極的にパーンを誘う。

はじめは防戦一方だったパーンも、徐々に攻めに転じパットを翻弄する様子が楽しい。

プリンターのインク交換のために呼びつけて、「やってほしい、ダメ?」と甘えてみる。そして「好きな人に好物を作るのが夢」と言いながらあ〜んと食事を振る舞う。これはパットにクリティカルヒットした!なんとか踏みとどまって自室への撤退を迫られたが、思わずキュンとしてしまい悶える様がかわいらしい。もうさっさと「好き」って言って楽になればいいのに。

 

そして、そんな「好きっていいなよ」合戦の最中、建築学部の演劇公演が決定する。狙ったかのようなBL版の悲哀物語。パーンは親友ワイに巻き込まれる形で公演準備の中心的メンバーとなっていく。

そんな演劇のあらすじを紹介に合わせて、プレゼント攻撃に裸での色気攻撃、合戦のダイジェストが進む。友達にもなれない関係の悲哀物語のはずなのに、パーンの心には秘めたる恋の楽しさばかりが思い浮かぶ。

パーン君さ、、、パットのことめっちゃ好きだよね。無邪気なパットの対としてクールなパットみたいなポジション装ってるけど、なかなかに好意がだだ漏れしてるんですがそれは。。

 

 

食事を振る舞いにキュンとしてしまったパットの反撃は風邪の演出。服を脱ぎ、火照った身体の看病を求め、ひんやりしたペットボトルで体の中心を冷やしてと頼む。

スポンサードリンクをこんないやらしい使い方していいのか笑 ペットボトルを胸の間からゆっくりと下におろしていくカメラワークは観ているこっちがドキドキしてしまう。

パットの決めの攻撃「顔が赤い。お前も風邪か」はかなりのダメージだ。パーンはマウントをとってくすぐり攻撃でじゃれ合うことで回避。

 

パーンがこのままマウントポジションを取りながら「まだ友達がいい?」と尋ねたけど、これってゲームじゃなくて本心から聞いたようにも見える。でもゲームの意地もあるから「お前は」としか返せないパット。いい雰囲気なんだけど素直になれないもどかしい関係。お互い相手からのアクション待ちになってしまっている。

 

 

嫉妬ステージ

戦いは次のステージ「嫉妬」へ移行する。

パーンとワイ、パットとインク、それぞれが必要以上に仲良く接する姿を見せつけることで嫉妬させる作戦だ。

正直、ワイ×パーンもなかなかに興味深いんですよ。皆さんはどうですか?頼みを聞いてくれたからって首筋にキスしちゃうワイ君、さてはお主もパーンのこと好きじゃろう??パーンも嫉妬させるため肩を組みいつも以上の距離感でベタベタ接する。そのまま「大事に思ってるからな」なんてわざとらしいセリフを言っちゃうパーン君。チクショウ…そっち側の世界線も見てみたいじゃないか…。

しかし、ここでまさかのパーとのフラグが立つとはな・・。喧嘩っ早いワイ君が少年ばりにデレた表情たまらんですよ。

 

インクと仲良しアピールをしたパット。パーンがあてつけとして同じ屋台にワイを連れ出すくらいには効果てきめんだ。ここのシーンめっちゃ好きだ。

甲斐甲斐しくインクのお世話をするパットと、ワイを理解してます感出すパーン。ワイも(好みを)覚えててくれたのか、と素直に喜ぶのがまたかわいいw

うざい絡みにインクはキレるが、何かと受け入れるワイ。ちょっと不思議そうにはしてたけども、仲が良ければそんなこと気にしないのかな?汚れた口元拭ってくれる友達嫌すぎるw

そんなわざと狙った嫉妬よりも、ワイのパーンへの熱い思いと、ギターを預けられる信頼関係が一番ダメージだったんですけどね。展開次第ではギスギスすれ違い案件ですよこれ。

 

 

ゲームセット

やる気のない劇の主役が降りたその日、パーンはパットに代役を頼む。

劇の代役を引き受けたパット。「嫌っているフリはもう疲れた。心はお前でいっぱいなのに。もう隠したくない。友達のままじゃ嫌だ。」周囲には劇の設定の中のセリフだが、パットとパーンのふたりには特別な言葉だ。秘密の関係の中で公衆の面前で堂々と思いを伝えられる大事な場面である。

パットは「恋人がいたらそいつを勝たせてやるのが夢」と語る。だからパーンを勝たせてやりたいという。パットは前は拒否した「あ〜ん」を受け入れ、口元を拭ってもらう。存分にイチャイチャする二人の幸福感がかつてない。ついばみキスを繰り返しながらも、キスされた瞬間にそれぞれが嬉しそうな表情をするのが素晴らしい。

尊い・最高・素晴らしい・・・この気持ちを表現するには語彙が足りないよ・・・

 

 

普通、エピソードごとに好きな場面と普通の場面ってのがあるんだけど、1話まるまる全部好きなのは珍しい。『Still 2gether』1話くらいかなぁ

シリーズまとめて書こうかと思ったけど、つい途中での感想記事になっちゃったな。

でも多分仮に2getherをリアタイ視聴してたらやっぱり7話くらいで一旦中間感想記事書いてたと思うわ笑

 

 

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感想『機界戦隊ゼンカイジャー』ハカイザー奪還!?無限正月からのクリスマス商戦

スーパー戦隊シリーズ 機界戦隊ゼンカイジャー VOL.6 [DVD]

 

機界戦隊ゼンカイジャー。高低差ありすぎて風邪ひくぞ、を地でいくスタイル。

珍しく(?)二部構成だったため、簡単にあらすじを振り返る。

 

12月12日、介人の誕生日に現れたショウガツワルド。幾度もの新年を繰り返しながらショウガツワルドとの決戦を楽しむことでついに撃破する。しかし撃破したその日に、ハカイザーを改造して生み出された巨獣が現れた。街を蹂躙されるも成す術なく撤退せざるをえないゼンカイジャーたち。被害状況を見て、これ以上の猶予がないと判断した介人は、これを父親奪還の最後のチャンスと腹を括り決戦に臨む。

 

 

温度差!耳キーン鳴るわ!笑

ゼンカイジャー、部分シリアスではなく1話まるまるシリアスムードで展開したのっていつぶりだ?放送サブタイトルを見返してみても、楽しそうなサブタイばかりで全く思い出せん…。「改造王子と闇の外科医!」(26話/9月5日)かなぁ。その日ゼンカイ記事書いてないから内容を思い出せない笑

母親奪還とかも内容だけ見ればシリアスなんだけど、やってることはゼンカイジャーだし、なんとも言い難い。

 

というわけで、ガチシリアスのゼンカイジャーでした。

個人的にグッときたのは、介人の変身。ハカイザー戦でゆっくりと歩きながらゼンカイザーに変身していく様は「え、ゼンカイザーってこんなカッコいいビジュアルだったっけ。」と混乱してしまった。いつものコミカルで楽しいゼンカイザーからのギャップがありすぎてあやうく惚れる寸前だった。いつもは三枚目の楽しい仲間の真剣でかっこいい姿を見てしまって、(友達なのに、仲のいい友達なのに、この気持ちはなに?)ってなるアレ。

静かな歩み、たなびくマントが最高すぎる。すっかり忘れているけど、歴代戦隊と全くデザイン系譜が違うから本気出せば頭一つ抜き出たかっこよさを体現できるんだな。

 

 

 

介人のハカイザー奪還に協力するゾックスとステイシーの関係性・バランスもたまらなくいい。

ステイシーなんか、機密情報の漏洩とかいう完全アウトな手助けなんだけど、五色田夫婦に関しては前科あるし感覚バグっちゃってるよ。でも介人を直接的に手助けするのではなく、ゾックス&フリントに任せるのが絶妙。

ゾックスも野暮なことは言わずに淡々と応じるあたりがクールでかっこいい。

「とある筋からの情報」でステイシーに感謝する介人はやはり頭の回転はやくて物分りがいい。そういう言い方、平成仮面ライダーなら絶対にこじれてるし、視聴者は完全にわかっているのに当の本人は終盤まで「あの情報提供者って誰だったんだろ」とかモヤっていたに違いない。そんな悲しいすれ違いを起こしてはならない。手遅れになる前に我々は「ゴンぎつね」の教訓を活かさなければならないのだ。

ゼンカイジャーはそういうすれ違いやミスリードの要素を排除しているから抜群に見やすい。これこそがゼンカイジャーが愛される理由なのだろう。

 

ステイシー君、今日もひとつ決断したね。よく頑張った。そしてみんなと年越しができそうで何よりだ。おそらく来年はさらに大きな決断を迫られる。強く生きて、ステイシー!

 

 

ドラマ『美しい彼』平良と清居の絶対的な関係。僕はそれでも小山くんを応援したい。

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沈んでいく…。

 

もうなんでもいいや。

 

 

 

好奇心で踏み入れた沼だった。

 

 

「なんだか感情移入しづらいな」

はじめはこの程度の気持ちだった。

どちらかといえば退屈で、むしろ胸糞悪い気持ちさえも沸き起こった。

 

 

こんなの沼でもなんでもない。

いつでも抜け出せる。

 

 

そう思いつつも惰性でその沼で足を進めた。

 

 

 

そして気づくと足が抜けない地点まで到達してしまっていた。

 

 

足を止め、背中から倒れ込む。

沼に身体全体を預けるのが気持ちがいい。

 

沈んでいく…。

 

もうなんでもいいや。

 

 

 

 

ポエムのような平良の独白も、やはりイラっとしてしまうレベルの吃音も、不愉快なパシリも、レッスン通いの秘密も二人乗りの罰掃除も卒業のキスも、すべてが必要な要素だ。

 

しんどい。

 

そんな感情が先行していたハズだ。それなのに、どうしてだろう。こんなにも求めてしまうのは。

 

平良にとって清居が「美しい彼」だったのと同時に、清居にとっても平良も「美しい彼」であった。穴が空くほど見つめてくるその瞳は、清居にとっては何よりも美しかった。

 

自分の思いを口にせず、不器用にコントロールしようとしようとする清居。

思った動きをしない平良。王様はどっちだ。

 

 

 

 

 

まぁ、僕は断然小山くん推しなんですけどね。

このドラマのきっかけは完全に高野洸くんだし。(大学編まで出てこないのは知らなかった)

5話で清居の写真を見つけたあとの「泊まっていい?」って聞く行動力と、インターホンを「出ないで」といえる勘の良さ、そのまま清居に見せつけるように抱きしめて「好きだ」と語る狡猾さ。

キモいとか傷つける言葉は使わず、優しくふんわりと空気を軽くしつつも、着々と外堀を埋めていく周到さ。

叶わぬ当て馬役として満点すぎる。絶対的な原体験を共有している清居には敵わないのは自明。そもそもの出番も少ない。少ないターンで勝つために、持っているカードをガンガン使ってアグレッシブに攻めていくスタイルは圧巻だった。

清居に再会さえさせなければ勝ちだったはずなのにね。再会も清居の計略だっていうんだから完敗ですわ。

 

大丈夫。そんな積極的に攻めに転じることができるんだから、小山くんにはいつか良い恋人ができるよ。だから平良への気持ちは残念だけど、諦めてもらうしかない。

 

 

さて清居。君は平良に「選ばれた」民だ。

「これから打ち上げだけど来る?」「あいつとどっちが好きなんだよ」「電話かけ間違えた」

いつまでも上から「選ばせる」側でいるといつか足元を掬われるから気をつけなさい。

 

 

清居VS小山の奪い愛、バチバチでめちゃおもしろかったし、「うわっ」ってなるから。もう少し見たかったなー。

 

 

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『機界戦隊ゼンカイジャー』38話。優しいステイシーが積み上げてきたジェンガ。崩壊寸前

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クリスマス前のお盆&正月回。

もはや意味わからないけどそんなことは百も承知。

 

「盆と正月が一緒に来た」をやりたいがために同時に登場させたけど、今週は盆がテーマ。

盆にはご先祖様が帰ってくる。よくいる(?)敵怪人。しかし、敵幹部が一番メンタルダメージを食らう謎仕様。

ひどい目に合うのはいつもステイシー君なんだよね…。みんな「なんでそんなひどいことをするんだ!」って言いながらも、実は心の中で「いいぞもっとやれ」と思ってますよね。すっかりみんなの嗜虐心を満たしてくれるポジションに収まってしまった。

 

ボンワルドの線香でステイシーの母親が蘇る。ステイシーが望みに望んだ母親。しっかりとステイシーを満たしてくれる。短いやりとりでボッコワウスのゲスっぷりを強調することもできて抜け目ない構成。

そしてステイシーを絶望の淵に突き落とす。母親に追われ襲われるステイシーは変身もせず逃げるに徹する。ここで「あなたは小さい頃から優しい子だった」という会話が効いてくる。優しいんですよ、ステイシーは。いつまで君は悪役側に立っているつもりなんだ。

そんな優しさを持ち合わせた彼は気づいてしまう。「肉親との戦い、介人に同じことをしている」と。あーあ、優しい彼がそれに気づいてしまったら今後どうしちゃうんだよ。

 

 

同じ香村さんが脚本しているジュウオウジャーで、ジュウオウイーグル風切大和の母親が蘇った回を思い出した。正確には記憶から取り出した母親なので蘇ったわけではないんだけども。大和は目の前の母親はすでに死んでいる事実をきちんと認識しながらもどうしても心が喜んでしまう。

それを母親を蘇らせたバングレイが、わざわざ大和の目の前で改めて殺す、という外道っぷりが衝撃だった。記憶から取り出した母親なのに「(晩期は)入院してたから歩くの久しぶり」といかにも蘇ったかのような発言をする。バングレイの襲撃に悲鳴を上げるということはやはり痛みとかもあるのだろうか。そこまで考えると鬼畜という言葉じゃ言い表せないくらいに畜生。

 

香村さんさ、生真面目常識人のキャラクター性をグラングランと揺らがせてくる。

それまで生真面目に安定して積み上げてきたジェンガを土台の部分から引き抜いてくるかのようだ。なんとか抜き取ったジェンガをまた積み上げていくけれども、抜いた時に歪み傾いてしまった部分は後々に影響してくる。ジュウオウジャーでもルパパトでもこのジェンガがいつ崩れるのか、終盤はハラハラしっぱなしだ。

 

ステイシーもこれまで順調に土台を引き抜き、積み重ねてきた。なんとか今回は崩さずに積み上げることができたが、かなりステイシーの根底にある部分を引き抜いてしまった。もはやいつ崩れてしまうかわからない段階になっている。

真の畜生・香村先生の寵愛をひとりで抱え込み、作中のシリアスをひとりで担っているステイシーがこれからどうなってしまうのか。年末に向けてひとつ注目である。

 

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ネタバレ感想『テン・ゴーカイジャー』10周年記念の新作映画。ガレオンで限定帰還

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ゴーカイジャーがついに10周年ってマジ?

えー、だってツーカイザーが出たときに「ゴーカイゴールドだ!」ってトレンドになってたし、その前にも「スーパー戦隊バトル」出てたり、スペーススクワットでラプター&ゴーカイイエロー共演してたり、なんならジュウオウジャーで2話もかけて本編客演してたじゃん!おかげでカラオケでジュウオウジャー歌うとゴーカイジャーが登場する仕様になってるくらい、みんな身近なヒーローでしょ。10年前だなんて誰が信じる??

 

…同期がオーズ???え、オーズも10周年で新作Vシネ‥?ほら、オーズだってジオウや平ジェネファイナルに‥平成・・・・???

だめだ。なんか時空が歪んでるようだ。

 

 

というわけで10年ぶりにあの海賊が帰ってきたわけです。フォントが流行り(?)の「シン」シリーズなわけですがそういうところもコピーしてしまうのが海賊らしい。

 

  • そもそものゴーカイジャーの魅力
    • 「ゴーカイチェンジ」と「レジェンド達」
    • アクの強い海賊たち
  • 『テン・ゴーカイジャー』満を持して
    • 海賊達のアクが際立つ10年目
    • 期待のゴーカイチェンジ
    • 黒幕戦
    •  
    •  
    • エンディング

 

 

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感想『機界戦隊ゼンカイジャー』37話 概念と化したダイコンは捨てられたものを操り支配する

スーパー戦隊シリーズ 機界戦隊ゼンカイジャー VOL.4 [DVD]

 

ダイコン回。いや大根回ってなんだ…。

ざっくり言えば「ダイコンワルドによってゴミに襲われる人々、奔走するゼンカイジャー達。一方マジーヌはフリントと少女の大切な人形を探していた。」というストーリーになる。

マジで意味わからんよねw

「これを成立させてるゼンカイジャー流石!」と褒めてもいいし、「なんでこれで成立していると言えるのか」と呆れてもいい。

毎回非常に高度な内容で展開してくるゼンカイジャーをブログ記事で感想を書くのは、キラメイジャー感想記事を書いていたときと頭の使い方がまるで違うわ。

今更だけど、ゼンカイジャーはリアルタイムにタイムラインでみんなでツッコミながら見るほうが楽しいと思うよ。(キラメイジャーも頭のおかしい回がいっぱいあったはずなのに記憶から完全に消去されている‥)

 

 

公式ブログによると

主演の駒木根くんが苦手な食べ物が「キノコ」と「ダイコン」らしい。

意図せず生まれた「キノコワルド」。だったらいつかはダイコンも、という序盤からゼンカイ脳全開の制作陣、満を持してダイコンを投入。(偶然にも寒くなりダイコンが美味しい時期)(ダイダイコンワルドの響きが可愛いらしい)

 

さてここまではまだ分かる。

問題はここからである。

 

ダイコン=「捨てるところのない野菜」→「捨てられたものの逆襲」

どうしたらこんな発想が生まれるのか・・・・。なんでもありの社風ってすげぇよ。NG知らずで色々と挑戦できるのはクリエイターとしては最強の職場だよ。決してそんな地獄の制作現場に携わりたくないけど!!!

 

そして、そんな言葉遊びが大好きなゼンカイジャー。

捨てられたもの=ゴミ。ゴミワルドと被ってね?というご指摘も美しいロジックで跳ね返す。

なんと「捨てられたもの」という言語に作用する概念系ワルド。なそうです。

概念系ワルドだから解釈の飛躍が可能、とまでいいきる制作陣。

そんなん普通にゴミワルドの上位互換になっちゃうじゃん!つえーじゃん。

 

 

 

そもそも「概念系」という区分はいつから存在していたのか、レンアイワルドやバカンスワルドなんかもやりようや解釈によっては概念認定もできそうだけど、、というかダイコンを概念系に仕立て上げることができるのならなんでもありだよね。

あ、多分「ギュウニュウワルド」は当時から概念系だ。たしかにめっちゃ強かった。

 

 

来週はクリスマス前だけど盆と正月がいっぺんに来るってさ。

もはや忙しいどころの騒ぎじゃないな。

 

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『機界戦隊ゼンカイジャー』36話 ゾックスとステイシーのキャラクオリティーにビックリ回

スーパー戦隊シリーズ 機界戦隊ゼンカイジャー VOL.5 [DVD]

 

ユーカイ回。それだけ聞くと割と普通に見えてくる不思議。ただし誘拐するのはツーカイザーで、誘拐されるのはワルドだがな!さすが海賊(界賊)やることが汚い!

というのも最近は随分と丸くなってきたツーカイザー、たまにはアウトローな部分を押し出していくのも良いだろう。先輩海賊だって丸くなりつつも海賊の矜持は忘れずアウトローなヒーローとして走りきった。ツーカイザーも誘拐という強引な手段をやってのけるのは久しぶりに「おっ」となる。

しかしまた「介人はこういうやり方を嫌う」というのも理解してこっそりと実行に移すあたりがまた泣かせてくれるね。最後の「仲間ってめんどくせぇな」ってところまでワンセットで介人を認めているのがとても良い。ゼンカイジャーという物語におけるツーカイザーって、確かに6人目の戦士なんだけれども、ゼンカイジャーの6番目ではないんだよね。あくまでも5人+1人のほうがしっくりくる。古い例だと「ハリケンジャー」における「ゴウライジャー」のイメージ。まぁ実際ネーミング法則も変身技術の出自もゼンカイジャー組とは違うからプラスワンでいいんだろうけどね。

 

 

さて、メイン回でもないのにひとりでグッっとシリアスを牽引してくれた男がいる。

みんな大好きステイシーくんだ。

香村先生の寵愛をひとりで背負い続けているが大丈夫か??

ステイシー、初めての仲間が実は介人の父であり、ヤツデの息子だったという事実。

介人以上にメンタルダメージ食らってませんか?そして決断をする。ヤツデを悲しませることとなっても初めての仲間を失いたくない、と。

やろうと思えば数週間くらいウダウダ悩ませる描写を差し込むことだってできたわけだ。もう今週でその決意を固めさせちゃうの、鬼畜か!

メタ視点でいえば、ステイシーはトジテンド側にいる以上は絶対に幸せにならないのが確定している。確定不幸なのに時間の経過と細かい選択の積み重ねにより、戦況がどんどんと悪くなっていく。さすがにここまで来ると同情するよ…ステイシーくん。「強く生きて」って応援したいけれども、生きながらえる程に過酷さが増してきそうで怖いよ。この曇らせ方は完全に主人公のそれだ。Vシネマ(またはTTFC)で「ステイシーザー暗黒覇王道」とかでメイン作品つくってあげたほうが良くない??ステイシー視点でのゼンカイジャー総集編とかでもなかなかハードな作品つくれちゃいそう。

 

 

びっくり箱のギミックとか、仲間がいるから変身できるとかいう強行ゴリ押しとか、踊りだすゾックスとか、強化変身は普通にできちゃうとか、細かいネタを詰めに詰め込んでおきながらもそういう部分に言及できないくらいには、中身があるんだよなぁ。

今こうして書いてみて改めて今回のエピソードって「仲間」をテーマにしていたことに気づく。

ゼンカイジュウギアを抑え合うゼンカイジャーと、ゾックスの変身を助けるゼンカイジャー、「仲間はめんどくせぇ」この二組の仲間回かと思ったらステイシーのハカイザーへの思いや、ハカイザーがボッコワウス陣営のワルドも守るのもハカイザーの「仲間意識」だね。

 

まいどまいど、よくこんなムチャクチャな材料をごった煮しているのに、主張の強い謎のアクセントがありながらも調和がとれるような料理を出してくるな。

来週、大根をメインに据えた怪人ってなんだよ。カボチャや柏餅、シャケとは違うんだぞ(違うのか)

本当に頭ゼンカイ過ぎておかしくなってるわ。

 

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感想『Still 2gether』タイドラマはTELASAが強い。サラワットとタインが好きすぎる

タイドラマ『Still 2gether (タイBL) 』DVD2枚『全話収録』

 

2gether は沼だった…。見始めたらマジで一瞬で時間が飛んだ。

気づけばPlay 2getherや主題歌PV、二人のYouTube番組と徹底的にサラワット&タインことブライト&ウィンを追っかけている。無限に見ていられるし、実際無限に見ている。

こんな辺鄙なブログにたどり着いたみなさんも、もっとなにかを共感したいと思ってくれているに違いない。それなのに、二人の魅力を伝えるに適切な言葉がないのは実に歯がゆい。。。

 

無印2gether 感想記事

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  • 恋愛ドラマの続編という落とし穴
  • 思う存分にふたりのラブラブを堪能できる第1話
  • 大人になる2人の成長を描く部活動編
  • イチャラブおかわり旅行は幸せの詰め合わせ

 

 

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