ゆうがたヒーロー

日曜の朝でなくても誰だってヒーローに憧れてる

『魔進戦隊キラメイジャー』戦隊レッドの在り方とは。価値観をアップデートした戦隊シリーズ

ミニアルバム 魔進戦隊キラメイジャー3

 

安定しておもしろい『魔進戦隊キラメイジャー』。仮に2月いっぱいの番組だとすれば残り2ヶ月。すなわち3分の2が終了したことになる。

12月のクリスマス商戦と2月の最終決戦のことを思うと、実質的な通常回は両手で数えるほどの数があるかどうかわからない。

 

昭和から続く戦隊シリーズ。その時代の子どもたちに魅力的に思ってもらうためには、常に最先端の価値観を投影しつづけなければならない。

こういった価値観のアップデートには「伝統や過去を切り捨てる」という印象を持つ人もいるけれども、時代は常に変化していくものであり、あくまでも過去からの延長のうえでの変化なのである。変化さえも拒んでしまったら我々はスマートフォンも使えないし車や電車で移動することもできなくなる。「今どきのものは対面でのコミュニュケーションをおろそかにする。自分の足で現場に向かおうとする姿勢がない」などと言われても困ってしまうだろう。

時代の変化のスピードがどんどんあがっている。僕自身も意識的に新しいものの情報を入手して、時代の流れにおいていかれないようにしたいと思う。

 

 

キラメイジャーはそんな「令和」の戦隊もののお手本のような1作だ。

平成の時代に40周年を迎えた「動物戦隊ジュウオウジャー」を最後に平成末期の戦隊はまだ名のない「令和」に向けた新しい戦隊像を模索していたように思える。

基本フォーマットの5人組を崩した最大12人戦隊のキュウレンジャーや、1年に渡るVSシリーズをやり遂げたルパンレンジャーVSパトレンジャー、等身大撃破からの巨大戦という構造にメスをいれたリュウソウジャー

目立つ部分だけでも、これまでのスーパー戦隊シリーズとは違うことにチャレンジしてきた意欲作である。

そしてそんなリュウソウジャーからバトンを渡されたのが今のキラメイジャーである。

過去から脈々とつづく様々なフォーマットを崩して再構成していまに至る。

 

キラメイジャーで特に印象的なのはレッドである熱田充瑠の存在であろう。

スーパースター揃いの他4色と違い、絵を描くことが好きな単なる高校生。頭脳明晰で作戦立案から味方のフォローなどをこなすイエロー・為朝のほうがよほどリーダーらしい。

従来の戦隊であれば充瑠と為朝は逆のポジションにいてもおかしくない。なのに充瑠がレッドとして主役になっているのがおもしろい。

 

過去に僕はレッドや戦隊でのリーダー像について思いを巡らせたことがある。

過去20年分を振り返ってみても 

〜2005年は熱血レッド(ガオ・ハリケン・アバレ・デカ・マジ)

〜2012年はクールレッド(ボウケン・ゲキ?・シンケン・ゴセイ・ゴーカイ・ゴーバス)

〜2019年はイケイケ巻き込みレッド(キョウリュウ・トッキュウ・ニンニン・ジュウオウ・キュウレン・ルパン・パトレン・リュウソウ)

 

時々例外もいるけれども、おおよそ5年〜7年くらいでレッド像が変化していると推測できる。

ゲキレンジャーはレッドが野生児なのでクールにしようがない。どこにも当てはめることができない完全なジョーカー的なイメージだ。あえていうならイケイケ巻き込みなのかな…。ゲキレッドとは対象的に初期メンバーの青黄は典型的なクール&熱血である。

ジュウオウジャーは大和先生はクールレッドに位置する。イメージ的にはジューマンたち野性味あふれる動物戦隊の取りまとめポジションだ。いわゆる苦労人の大和先生。

ルパンレンジャーはクールに、パトレンジャーは熱血に近い。とはいえクールだけども熱い、熱いけどもクール、というような完全にイチ側面だけでキャラクターが完結していないのは少し現代的な描き方である。

 

なお、僕の中でのイケイケ巻き込みとは「いいじゃん!やってみようぜ」とポジティブな感情を原動力に周りの背中を推すタイプだ。台風の目・チームの原動力・求心力ある人物のイメージ。熱血バカに近いが、意見を押し通すことは少なくあくまでカリスマ的に描かれる。周りもやれやれと思いながらも信頼を寄せていて「レッドがそういうならやってみようか。」という空気感をつくりだす。就職活動における「周りを巻き込んで何かを成し遂げた経験」を問われる世代であり、コミュケーション能力とカリスマ性が求められていた時代だと推察している。

 

リュウソウジャーからの流れでキラメイジャーはどうか、と聞かれると少し困る。

充瑠は確かに 僕の定義上の「ポジティブな感情を原動力に周りの背中を推す」ことはやっているような気もする。しかし、あえて「イケイケ」と表現するような無鉄砲さというか「考えていても仕方がない」といったような部分がいまいちしっくりこない。

 キラメイジャーのプロデューサーである塚田氏は「充瑠は従来の作品であればグリーン的なポジションに配置されるだろう」とどこかのインタビューで答えていた。その言葉は僕の中でストンと腑に落ちるものがあった。たしかに、充瑠がグリーンポジションに配置される戦隊ものはイメージが湧く。当然為朝がレッドポジションに入る。するとなんとなく同じく塚田Pのデカレンジャーのキャラクター像に近くなる。キラメイジャーはデカグリーンのせんちゃんがレッドだったような立ち位置になる。

 

完全にイメージだけれども、いわゆる戦隊ごっこの在り方も変わったんじゃないだろうか。(実態はわからないのでイメージです)

これまでであれば目立つような子がかっこいいレッドやクールなブルーを奪い合う。グリーンのようなポジションは正直あまりものな印象だった。でもキラメイジャーで戦隊ごっこをしようとすると「かっこいい」「クール」(おもしろい)はイエローとブルーに振り分けられる。目立つポジションを求める子に押されがちな控えめな子でもレッドポジションが回ってきてるんじゃないかな。

もし仮にそうだとすれば子どもたちに「どんな子でも誰でも主役になれる」と希望をあたえることができると思う。小さい子には「どうせ僕は余り物」みたいな気持ちを持たせず自己肯定感を育んでもらいたい。

 

長く続いた戦隊シリーズ。常に試行錯誤しながら時代に合わせて少しずつ変貌を遂げてきた。そして令和1作目「魔進戦隊キラメイジャー」はキラキラと輝くことをテーマに前向きで明るくちょっと昔ながらの懐かしさを含ませながらも価値観アップデートを徹底している。コロナでエピソードが減ったのは非常に惜しいが間違いなく代表的で名作になるだろう。

クライマックスに向けての着地点が楽しみだ。

 

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感想『たった1日で即戦力になるexcelの教科書』エクセルを学んで業務効率を上げていこう

たった1日で即戦力になるExcelの教科書【増強完全版】

 

『たった1日で即戦力になるexcelの教科書』

『たった1秒で仕事が片づくexcel自動化の教科書』

(両:技術評論社,2020,吉田挙)

 

 

書評というかなんというか。2020年は日本で最も自動化や効率化が進んだ1年であると思うけども、偶然にも僕自身もスキルアップに成功した1年であったことは間違いない。

コロナで最も良かったことは4〜5月にかけて通常業務量が激減して、業務時間内にスキル上げができたことだ。社内の実業務を効率化したいけど、社内にいれば仕事が舞い込む。うまく時間が作れなかったところで急激に仕事量が減った次第。(会社的には仕事が減るのは大変な事態だけれども)就業時間中だけど手が空いた時間に本を読みながらせっせと試行錯誤できたのは本当によかった。

そんな感じで前々から「エクセルを勉強したい」と思いながらもなかなか継続的に勉強できなかった。値を探すならVLOOKUP関数、計算ならSUMやSUMIF。名前は知っているのにどういう場面で使えばいいかわからない。そんな超ド素人でも読みやすくて、2ヶ月後には簡単なVBAであれば読み取れるし改造・修正ができるくらいまでになった。

その際にお世話になったのがこの「たった1日で即戦力になるexcelの教科書」と「たった1秒で仕事が片づくexcel自動化の教科書」の2冊だ。

 

エクセルを勉強しよう、となにか書籍を探しているときに平積みで目に止まりやすいのが上記だ。店頭で手にとって立ち読みしたときに個人的に一番感覚にフィットした。

なにがいいかって、どの本にも必ず書いてある「はじめに」がおもしろい。筆者の狙い通りの頭から通読しやすい文体・構造となっている。よくあるエクセル本は各種技術や関数を説明するに終始しており情報量こそ多いけれども実際にどの場面でどの関数を使えばいいのかピンとこなかった。しかしこの「教科書」シリーズはむしろ業務上の場面に特化した説明をしてくれているので、「あ!こういう集計作業あったわ」と実業務とリンクさせながら読みすすめることができた。ブワァーっと立ち読みした後、関数編といえる「たった1日で・・」を購入。もう1冊はなんだか知らない画面ばかり図解されていた。しかし、やがてそっちの本にも手を伸ばすこととなるとは当時思いもしなかった・・・。

 

客先から入手できるCSVデータと、社内入力データが合っているのか確認せよ

時々おきる入力ミス。ミスを起こさない仕組みやルールづくりしていくことは大切だ。自動化は進んでいるとはいえ、まだまだ世の中イレギュラー業務も多くて手入力からは逃れられない。これまでの歴代担当者たちも「ミスしないように気をつける」「Wチェックをする」などと言いながら抜本的な改善活動がなされていなかった。

上司なんかも「ミスの無いように」という指示はするけれどもその制度設計は担当任せ。そりゃ過去からの慣習でミスした本人に「気をつけろ」と詰めるのは楽だけど、少しは一緒にその根本原因とか対策を考えていくのが上司でしょうがよ。前任者も「気をつけるしかないよね〜」と力技主義者。

いくら本部がDX促進を働きかけても、働く側のスキル知見、意識がなければ、従来通りの力技と魔法のコトバ「Wチェック(ひとりで複数回確認)」で済んじゃうの社内風土的には非常によろしくない。

 

と、言うわけで客先から入手できる「受注残データ」と弊社内の「受注残データ」を照合すればいいんじゃないか、と。本書を読みながら、ときにインターネットで調べながらコツコツと勉強。VLOOKUP関数とIF関数やEXACT関数など基本関数を駆使して照合用ファイルを作成。試行錯誤していったら2つのデータだけでなく、複数のデータを組み合わせて確認させないと、うまくチェックができないことに気づけたがなんとか照合ファイルが完成。これで間違えた入力も「照合NG」がひと目で分かるようになった!もうこれでミスを見逃さない!笑

 

しかし、ひとつだけ大きな手間が発生した。毎日更新される各種データを照合のために貼り付ける作業がとてもめんどくさい!照合精度をあげようとした結果、毎日別の場所に保管されている4つのデータを貼り付けないといけない。これは面倒だ。

そんなときに、社内運用しているエクセルファイル、にボタン一つで最新のデータを勝手に取りにいってくれるものがあることを思い出した。あれはどういう仕組みなんだ?

この謎を解くために、再びエクセル知識の宝庫である本屋へ足を運んだ。

 

 

  

ファイル更新を自動化せよ

エクセルの魅力に気づいた僕にとって、Office関連書籍のコーナーはまさに情報の宝庫。

インターネットでの独学も容易になった現代であるけれども、勉強のために情報をまとめて体に入れるのは本のほうが便利なときもある。どっちが優れている、という2元論に陥りやすいけれども、併用しながらいいとこ取りしていくのが今の時代はベターだと思う。タダ同然でネットで情報を入手されてしまうこの事態に出版業界や専門講師らはそんな悠長なこと言ってられないのかもしれないけれども。

 

本屋で再び出会った「たった1秒で仕事が片づくexcel自動化の教科書」。あのときはよくわからない画面だったが、その本はいわゆる「VBA」編だということがわかった。

「マクロの記録」で遊んでみたりボタンを設置してみたり、雑に概要を掴んだ後に「ファイルを自動で読み込む」ページを熟読する。そのマクロが組まれている社内ファイルの中身を覗いて読み解く。あとは不足部分をネットで補いながらコピペや改造を駆使して自動でファイル更新を可能にできた。これで毎日のデータ照合がより一層簡単に!

 

ここまでくると思わぬ時間の複利効果が現れた。

チェックにかかっていた時間が削減→ファイル更新にかかっていた時間が削減→さらなるエクセル勉強の時間が生まれた

浮いた時間で更に勉強できて他の業務を簡単にするためのファイル作成に宛てることができる。しかも、一度つくってみた関数やマクロを組み合わせて応用するだけの予備知識ができた分、試行錯誤していた最初に比べるとファイル作成への時間もだいぶ減った。まさに自動化の理想図。

 

 

たった1秒で仕事が片づくExcel自動化の教科書【増強完全版】

たった1秒で仕事が片づくExcel自動化の教科書【増強完全版】

  • 作者:吉田 拳
  • 発売日: 2020/04/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

自動化の夢は終わらない

どういう内容ならば関数やマクロで対応できるのか、おおよその概要を知れば知るほど「もしかしてこれも自動化いけるんじゃね」というアイディアが出てくる。関数を知らなかった時代には考えられないくらいに思考の効率化がうまくいっている。

エクセルを学ぶとなにがいいかって、機械的にシステマチックに運用するにはどうすればいいのかという頭の使い方ができるようになる。前任者が属人的なやり方であったため、引き継いでからルール化システム化してきたのがここで活かされた。

そして個人的に一番頭を悩ませていた、「客先注文の注文番号の変更」にメスをいれることにした。

僕が担当しているお得意様はシステム上、仮注番での注文、その後に正式注文番号が生まれるというワンクッション挟むような発注システムを採用している。

これがなかなか厄介で、自社システムに入れ込む際に仮注番で発注をかけたのちに正式注番に変更をかけないといけない。

いままで目視しながら手入力しながら変更をしていたけれども、当然間違いが起こる。

前任者で多かったのは紐付け間違いだ。引き継ぎ以降、なんとかこの間違いをなくすべくフラグを立てたり仮注番との区別をつけたり、とにかくルール化をしていった。

このルールがあれば自動化できるのではと、最後の難題に取り掛かり自動化へのさらなる一歩を踏み出す。

 

結論から言えば半分成功、まだ発達段階だ。

客先品目番号+客先指定納期をKeyに自社の注残データとマッチングさせるところまではうまくいったのだけれども、自社データが受注番号と枝番号に分かれており枝番号違いで同じKeyデータがあると区別がつかないのが悩みだ。件数換算してユニークデータにしてみたら、同じKeyの注文数違いが区別できず計算式がどうも複雑化してしまう。

自分の中でルール化して運用していく分にはそうとう楽になっているのは事実だけれども、いつか誰かに引き継いだ際に問題なく運用されていくかはまだ疑問符だ。結局この自動化をするためのルールづくりがある意味の属人化していると言われかねない。

社内に関数やマクロに詳しい人が複数いる環境であれば整備してより完成度を高めてくれるだろうけど、現実はまだまだ難しい。かつて自分がそうだったように、自動化に関心を持って勉強していく人物が現れたときにようやく日の目を見ることだろう。

本社はRPAやOCRを活用して自動化を進めているけども、基礎的なエクセル関数を当たり前に使える人員を増やしていくほうが、長期的に見たらよほどDXが進むのになぁ。

 

 

最後に、上司・前任者のおもしろトーク

上司「エクセル勉強するならばアウトルックっていうのから勉強するといいらしいぞ」

前任者「デスクトップ入れ替えだから、クラウドのデータのバックアップ方法をシステムに確認しといて」

 

あんま人のこと笑って分かってるつもりでいると自分がベテランになったときに若手に裏で失笑されかねないからこれくらいにしとこう。

学生のとき以上に新しいことにアンテナ立てとかないと本当に時代に乗り遅れるくらい進化のスピードが早くて大変だよ。。

 

 

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『魔進戦隊キラメイジャー』オラディン王の帰還!曇りゆくガルザ。奪われる小夜回

スーパー戦隊シリーズ 魔進戦隊キラメイジャー Blu-ray COLLECTION 1

 

オラディン王の帰還

ついに・・というか、やっぱりというかやっとというか。。。

オラディン王が無事に復活を遂げました。

 

度々、充瑠の夢に出てきた王様はやはり死んでおらず、魂をどこかへ転生させようと計っていたという。

囚われのオラディン王の魂を見つけ出した充瑠くん。ヨドンナとガルザが見守る中、あっという間に不死鳥への転生を果たす。

フェニックスになって自由に羽ばたけることを満喫してそうな王様は「さらばだ」と飛び立ってしまった。

 

マブシーナの母マバユイナが石になって生きていた例を挙げながらの、王様が生きている可能性に触れた直後にこれだよ。展開早いような気もするし、オラディン王は死者のくせに準レギュラーばりに出番あるし、あまり意外感はないよね笑

夢の中で鍵を手渡し、自らの復活に導くってオラディン王マジ自由人。善意の行動が実は敵の罠で悪の親玉を復活させてしまうパターンとかで見たことある気がする!物理的に鍵を渡せるってことは、もう少し応用すればもっとなんでもできちゃうよね。回りくどい言い方しなくても、復活の方法教えてくれそう。

 

あまりにもにピンピンした状態で復活しちゃうと、せっかく裏切ってまで兄である王を殺したガルザ様がかわいそうだよ。充瑠の夢の中のオラディン王がまんま意識を飛ばしてるだけであるならば、王様は魂だけになってもめちゃくちゃ元気だったよ!?

ヨドンナが「ヨドン皇帝と拮抗している」なんて言ってたけど全然そんなことなさそうだった。

わざわざヨドンナがガルザにオラディン王の姿を見せつけている間に復活するあたり、王様の配慮のなさが見て取れる。ガルザがどのようにしてオラディン王に憧れ・破れ・妬いて堕ちたのかだけでVシネ1本つくれちゃうぜ。東映さん、スーアクと声優だけでこなせるからここはひとつお願いします。

 

にしてもエピソードゼロで死んだオラディン王と、第1話でやられたマスターレッド&ブルー&ピンク世界観が違いすぎてVSシリーズが楽しみすぎる。いろいろな場面で混じりづらい設定をどう活かすのかワクワクする。

 

 

小夜さんの出番

ところでさ、ストーリー上仕方ないんだけども、小夜さん「なんで私歌ってるの」ってセリフくらいでせっかくのキャラソン回なのに全然活躍の場が与えられないの不遇すぎないですか。。

キャラソンの映像も5歳児退行のエピソードばかりで、全編通じて目立つような話がないのが見て取れる。ママリナフニフニの場面くらいあってもいいのに、それすら省かれるのはいかがなものでしょうか。絶対キャラソンの締めに使うカットでしょうがよ!笑

 

仮面ラジレンジャーによると、ママリナフニフニ撮影時、シルバー役の庄司くんとはまだそれほど撮影しておらず、関係ができあがってない状態でのシーンだったとか。

まぁ、シルバー登場回だから当然なんだけども・・。

だから、撮影前は「ここにやるからね!」って念入りに打ち合わせしたってのはちょっと微笑ましかった。

 

しかし、宝路の破天荒さに振り回される構図になるかと思ったけれどもそんなこともなく、どうも持て余しちゃってるんだよなぁ。

周りへのフォローって時雨や為朝がやってる節があるから、大人の余裕っていう強みが活かしきれてない。ここはひとつ、猪突猛進型のグリーンと組んで女子回ってのはどうだろうか。女幹部ヨドンナも加わったことだし、マブシーナを狙って異次元幽閉なんていいと思うんだけど、東映さんいかがでしょう!?

あ、だるまさんが転んだ回になっちゃうか・・。

 

もう1回当番回あるかどうかってスケジュールだけども。どうか小夜さんに幸あれ。

 

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感想『望み』人は情報を自ら望んだ解釈で見てしまう

望み (角川文庫)

 

 

息子が帰ってこない。そんな日に舞い込んできた少年殺人事件。

警察も現れ、被害者は息子と交友関係があったという。

インターネット上ではさらにひとり死んでいるという噂も。

愛する息子は逃げた殺人犯か、殺された被害者か。

 

 

言ってしまえばこれがすべて。予告がすべて。

こういうテーマを描くときに様々な人の思惑を入れていろいろな角度からアプローチをする手法もあるけど、本作はひたすらに父と母(ときどき子供)の視点で物語が進行する。

視聴者もあまり神の視点でモノを見ることができずに与えられた情報から「殺人犯か被害者か」を推測することしかできない。

とはいえ、あまり情報がアップデートされることもなく、どちらかといえばおかれた父母の立場を見ながら「あぁ・・・ツライよなぁ」と思うための映画だった。

どっちに転んでもいい(悪い)ような展開だったけど、その答えでマジか・・・。とちょっとお辛い気持ちになった。分かってはいたけどハッピーエンドにはなりえないね。

個人的にはこういう『怒り』『友罪』みたいな辛気臭くて腹にズンとくるような重たい映画は好きなんだけど、いかんせん大衆受けしないね・・。

あと古いドラマなんだけど『アイシテル〜海容〜』なんかも被害者・加害者のそれぞれ親っていう立場での物語で好きだったな。

 

こういう系の映画って大体マスコミのクズさ無神経さが取り上げられて描写されるけどもマスコミ規制とかできないもんなのかね。

隠蔽につながるとか報道の自由があるとか色々あるんだろうけど、どうみてもマスコミのあり方って異常だと思うんだよね。とりあえず自分はああやって取り囲まれる立場じゃないけども、なんの拍子に囲まれるか分かったもんじゃないし、めちゃくちゃ怖い。

そんなことをブログでぼやけるのも「表現の自由」があるからこそなのも分かるんだけども、人権意識に基づいたルールづくりってのも必要じゃないのかな。どんな凶悪な犯罪者であってもマスコミが四六時中張り付いて行動を逐一報道される筋合いはないわけで。被害者側であればなおさら。

 

 

「加害者の親」になってでも生きていてほしい

「被害者の親」になってでも正しい生き方を全うしてほしい

 

自分では結末を選べない究極の二択。

最終的に信じたい方を選んで、あらゆる情報を信じたい方向へ解釈する。

加害者のひとりが捕まったという情報から、「一緒に逃げている息子もすぐに捕まる」と解釈して差し入れについて調べる母はなんとも切ない。

食べ物の差し入れは難しいと聞いてでも好きなものすぐに食べることできるように作り置きする姿は悲哀すらある。

取引先からの冷たい視線や仕事がなくなっていく様を目の当たりにする父の気持ちも辛い。

丁寧に色々なことを積み重ねながら社会生活を営んできただけに、それが崩壊していくことを受け入れるのは難しいところ。

 

「これまでと同じ生活ができないことへの覚悟」これの解釈が父母で決定的に違うのが致命的だ。

仕事を失い社会から後ろ指をさされながら生活していくのか、死を乗り越えて一人欠けた家族で生活していくのか、父母それぞれで受け入れがたい方向を見ないで覚悟しているだけに結論が出る前から家族が壊れていく様子はえげつない。

 

 

あと異彩を放ってた週刊誌の記者の松田翔太がいい味出してた。

他のマスコミが家を特定・取り囲む前から目をつけて接触してきたうえに、「警察はなにも教えてくれませんよ」と警察が教えてくれない情報を前払いで流してくれる。

どうしても情報が欲しくなった母が記者に電話をかけたときに持ちかけた条件がゾッとした。「息子さんが被害者であれ加害者であれ、その心境を取材させてください。」極限状態に追い詰められた人間に対する悪魔の取引だ・・!さすがマスコミ、ネタになるのならば血も涙もない容赦ない取引条件を持ち出してくるな。

ただ、マスコミとして完全に「加害者側」になった場合の独占インタビューを想定している。この記者は「生きていてほしい」母と望みが一致していた。

 

一方、父が対面しているのは被害者の関係者。取引先の社長の孫だったとかなんとか。

その強い憎しみをぶつけられればぶつけられるほど、息子が加害者でないことを望んでしまう。取引先は完全に主人公の息子が加害者であると信じ切っている。いや、憎しみをぶつける相手が手近に必要だからそう望んでいたのかもしれない。

 

 

それぞれがそれぞれの思惑があるうえでの「望み」

描きたいことはわかるんだけどもね・・・。

劇伴BGMも壮大だし、役者陣の鬼気迫る演技なんかは見どころではあるけど、、、。

 

 


『望み』本予告

『魔進戦隊キラメイジャー』時雨のプロ意識。亜飛夢くんの時雨への理解とすべてを逆手に取った脚本

ミニアルバム 魔進戦隊キラメイジャー2

 

みんな大好き時雨回!

冒頭から芝居の練習として涙を流す場面からはじまる。

売れっ子俳優「押切時雨」はカラットにいるときは大抵台本を読んでいるけれども、泣き演技さえも練習しているところにプロ意識の高さを感じる。(もしかして役者さんたちの中では当たり前なのかな・・。練習しとかないと本番泣けないもんな・・・)

それにしても地球を守りながら俳優業をこなすってどんな生活してるんだ・・・。

充瑠特訓回で3時間睡眠に設定しようとしてたけど、日常的にそれくらいで生きているんだろうか。最前線で活躍するトップレベルの人たちは睡眠少なく可処分時間を仕事と趣味に充てているイメージあるけどそういうもんなのかな。。。

 

時雨への理解と解釈 

今回はそんな押切時雨という男のキャラクターの良さが存分に発揮できていたエピソードであり、これまでの時雨を見ていたからこそ成り立っている話だった。

時雨は伝説の第3話で万力俳優としてのポジションを確立し、超熱烈ファンに怯えるなど、おもしろ場面が多い。はじめこそ「メイン回で壊れる人」みたいな感じで普段は常識のある頼れる兄貴ポジションだったけれども、だんだんメイン回じゃない場面でも「時雨としての素」を垣間見るようになっていった。その踏み込み方が3話で語った「仲間への信頼感」によるものだと考えるとしっくりくる。そして推測ではあるけれども、時雨役の亜飛夢くんが「時雨らしさ」を理解して普段からエッセンスとして演技に加えていることで成立しているようにも見える。キラメイジャーメンバーの中で一際目立つ振り幅をなんなくこなすのは大変な反面楽しいんだろうな。

例えるのならイケメン俳優が残念なギークを全力で演じることへの高揚感。やりすぎかな?と思えるようなことも本気で取り組むことが亜飛夢くんの良さであり、時雨の良さに直結している。役者役ってことでのシンクロ率も高いのかもしれない。

 

時雨は本気になるほどおもしろくなる

やりすぎなくらいな全力。本人は至って真剣。だからおもしろい。

これは時雨を楽しむポイントである。万力にしてもギークにしても買いすぎてるリップにしても、本人は真面目で全力なのにやりすぎてるからおもしろいのだ。

そして視聴者に時雨の楽しみ方を着実に積み重ねてきたことを逆手に取ったのが今日の脚本である。

我々はこれまで時雨の「演技に本気で取り組む姿」と「本気故におもしろい姿」を両方見てきた。唐突に漫才を始めてみたり、居合披露してみたり、歌を歌ってみたり、そもそも謎に熱いテンションでエンタメを語ったり、あらゆる姿がすべて「おもしろい時雨」の話だなと思っていた。

そして、泣き落とし場面では、視聴者だけでなく充瑠にもわかるように番組冒頭の泣きの練習を流用する。「この切り替えは流石だなー」と感心させたところで「漫才からすべて計算だ」とネタバラシをする。

なんと今回時雨は終始「演技に本気で取り組む」姿しか見せていなかったという。このネタバラシで視聴者さえも騙されていたことを知るのだ。我々が「おもしろい時雨」と思うことを見越して裏切ってくる構成に思わず唸ってしまった。

まるで「カメラを止めるな」や「コンフィデンスマンjp」のようなすべてを知ってなお爽快感あるエピソードだった。それまでの話や時雨のあり方すべてを振りに使い、キラメイジャーをずっと見てくれていることを前提にしたおもしろい話だった。

 

グルグルアクション 

時雨にもっていかれがちだけど、時雨熱唱中の裏側での長回しアクションがめちゃくちゃかっこよかった。なんかこう、「奪い奪われ、取り取られ」って感じでルパパト最終回のルパンコレクション争奪戦を彷彿とさせるグルグルカメラワークだった。最後に二階から飛び降りるまでカメラが止まらないからめちゃくちゃ見ごたえがある。

VSガルザ初戦やVSヌマージョ戦とか、ちょくちょく目を見張るような見ごたえがあるアクションがあるのすごいわ。

45年にもわたる週間特撮のノウハウの蓄積がすごい。ほんとに。

 

ugatak514.hateblo.jp

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『魔進戦隊キラメイジャー』ニキニキ!ゲキレンジャーコラボ回。瀬奈お嬢様は拡大解釈に救われる。

スーパー戦隊シリーズ 魔進戦隊キラメイジャー VOL.3 [DVD]

 

ゲキレンジャーの世界観との融合

ゲキレンジャーコラボ回。

瀬奈が所属している実業団のスポンサーがゲキレンジャー支援組織のスクラッチ社ということに起因している。

もともとは制作陣の遊び心でスポンサー設定にしただけなのに、小ネタからコラボが実現してしまうなんてすごい気概だ。美希だけでなく、娘のなつめを登場させることで時系列が進んで成長していることが伺える構成にしているのがいいね。ジャン達の現在についての言及こそなかったものの、当時の映像を流用してゲキレンジャーについてきちんと説明してくれる親切丁寧仕様。

 

一応スーパー戦隊シリーズゴーカイジャーによってすべての世界がぼんやりと地続きでつながっているような(つながっていないような)設定になっている。

だからこそ為朝らe-sports仲間がゲキレンジャーを知っていることになっている。(なんとなく組み合わせが微妙だと感じたけど普通の一般人が認知するくらいには戦隊活動が一般的なんだと解釈しておこう)

それにキラメイジャー支援組織カラットがスクラッチ社の活動について把握していたことから、もしかしたら企業系戦隊支援組織は何かしら交流があるのかもしれない。そうでなければイチ企業が悪の進軍を阻止するためにあれほど高度なバックアップ技術を持ち合わせているとは思えない 笑

変身機構とかは企業秘密だろうか・・。ゲキとかキラメンタルとか独自研究してそうだもんな。ロボや武器の開発は多少は技術交流・共同開発しててもいいかな。してるといいな

 

 

ジャン語

ゲキレンジャー放送時から多くの人に「?」というイメージを与え続けたジャン語。

ジャンそのもののキャラも突飛だったとはいえあまりにも独特な表現をするものだから、困惑必至である。

それに慣れきってまるで日常語のようにジャン語で説明する真咲親子は、キラメイジャー側視点から見るとちょっと異質だ。

しかし元々ジャン語ってのは、ジャングル育ちのジャンが何かを表現する感覚的な言語だ。我々が「ヤバイ」「エモイ」という言葉を使うように、感覚ベースで他者になにかを伝えようとするときの表現としては優秀なのかもしれない。

ゲキレンジャーの作中よく使われていた「ニキニキ」「ゾワゾワ」は使い方さえ分かれば直感的で使いやすそうだ。特に「ゾワゾワ」は臨獣拳だけでなくヨドン軍のような悪の組織の登場時の不快な感覚となれば使い勝手は抜群にいい。

うまく言語化しきれない感覚をベースにした表現であるから、神絵師の充瑠は直感的にジャン語を理解できるのもさほど違和感はない。逆に為朝や時雨なんかには程遠い言語であろう。

 

今回はそんなジャン語の奇怪さを逆手に取って、ヨドン軍の目の前で堂々と状況や作戦を伝えるギミックになっているのがなんとも絶妙だ。

本部で司令を出すだけでなく、実際に第一線で戦ってきた美希だからこそ、ヨドン軍がいるところで堂々と大胆な作戦を実行できるのは流石としかいいようがない。

ただ「モラモラ」の解釈だけはヨドンナと同意見だ。つまり拡大解釈すぎるだろ、とつっこみたくなる。笑

なんだ暗がりを目指すのがモラモラってw

 

 

瀬奈の真っ直ぐさ

 瀬奈の良さは真っ直ぐさである。考えなし、とも言えちゃうけれどもスポーツマンシップを持った気持ちのいいアスリートである。

しかし、案外ネックなのは「考える」ことを始めると彼女の良さが損なわれて十分な実力を発揮できなくなることだ。

百人一首回では「お手つき」の心配をしすぎて苦戦した過去が明らかになった。

難しいことを考えずに真っ直ぐに走ることこそ、瀬奈が輝ける秘訣なのは間違いない。

なつめによるジャン語を頭で理解しようとすると思考がごちゃごちゃして瀬奈の足かせになってしまう。だけども前述の通り、ジャン語は直感的な感覚表現語だ。ジャン語の概念さえ理解できれば解釈は幅広く、感覚派の瀬奈にとっても使いやすい言葉になるに違いない。

ヨドンナが驚くほどに拡大解釈しやすいのがジャン語だ。ゲキレンジャーとのコラボ回、スクラッチ社が瀬奈のスポンサーになるのも納得の人選だった。

 

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『魔進戦隊キラメイジャー』限界は越えないためにある。ヒーローの自己犠牲の美学への戦い方改革?令和におけるヒーローの新しい生活様式

スーパー戦隊シリーズ 魔進戦隊キラメイジャー Blu-ray COLLECTION 1

 

お待ちかねのパワーアップ回。

前回、為朝の一目惚れギャグ回に見せかけたヨドンナ登場シリアス回という落差を見せた。ヨドンナの効果によって雑魚兵ベチャットが強化され、キラメイジャーは苦戦を強いられる。

 

しかし、この強化ベチャットは副作用によって自ら消失してしまう。

キラメイジャーたちは兵隊を使い捨てるヨドンナに対して怒りを顕にするも、無力にもなす術がなかった。そしてこの敗北により自信を喪失し輝きをも失ってしまった。

為朝がカナエマストーン・エネルギアによってパワーアップすることを提案するも充瑠が反対する。無理やり強化されたベチャットの末路を自分たちに重ね合わせ、パワーアップの問題点を指摘する。しかし打つ手のない仲間たちはカナエマストーンに手を出したい。充瑠は地球の平和も仲間の命も守りたいと、気持ちを伝え飛び出していく。

 

パワーアップと自己犠牲

強化ベチャットとその副作用。その末路を目にした上でキラメイジャーのパワーアップに反対するっていう構成には脱帽してしまった。限界まで達してしまったときのリスクを誰よりも心配するのが、ある意味で一番一般人の充瑠っていうのがいいね。

充瑠は特訓回でかつて己の限界以上に各種トレーニングをして倒れてしまった経験がある。あのときも仲間たちは「鍛える」「パワーアップする」ことに重点を置いており、それに伴う段階やデメリットへの考慮が足りなかった。

おそらく本質的に前線で活躍するトッププレイヤー達は、常に鍛錬をして自分の壁をぶち破ってきた。時雨なんかはわかりやすく、戦隊活動をしていながらひとりで剣の鍛錬をしている描写も多いし、みんなといるときも台本を読んでいることもある。常に自分を追い込み詰め込み孤独に成長していくのが時雨の強みである。

そんな責任感のある彼らは「地球の平和」を守るために「自分」を犠牲にすることを厭わない。これは昭和・平成から受け継がれるヒーローの美学ではないだろうか。

自分がグリードになってでも人を守るオーズ、身体の限界超え強化フォームのゲイツリバイブ、元の子供に戻れないリスクある変身トッキュウ1号。。。きちんと数えればきりがないくらいに多くのヒーローは平和を守るために身を滅ぼしてきた。

そしてその「覚悟」がかっこいいと、僕らは無意識に思い込んできた。例えば僕はオーズ42話が印象に残っている。足を氷で固められた人たちがオーズの助けを求める。オーズはこれ以上変身するとグリードになってしまうが、人々はそんなことを全く知らず無責任に助けを求める。それでも変身して人々を守り、戦うオーズ。その覚悟を感じ取れたからこそめちゃくちゃかっこいいと思った。

 

昔から当たり前にある副作用つきの強化変身。己をボロボロにしてでも限界を超えて戦う覚悟。ヒーローならば受け入れて当然?そんな慣例を真っ向から否定するのが新鮮だったし、今までヒーローの自己犠牲を盲信していた自分には目からウロコの発想で驚いた。

 

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限界は越えないためにある

ラボを飛び出した充瑠は神社を訪れ神主さんの話を聞く。神主はかつて神社を訪れたオラディン王と弓勝負をしていた。オラディン王は力をかけすぎると弓が耐えられないことに気づき、限界を超えずに最大限のちからを発揮することに気づいたという。

充瑠はオラディン王の「限界は超えないためにある」にインスパイアされて、時限付き強化フォームを考案。パワーアップした「ゴーキラメイジャー」によってヨドンナを撤退へ追い込み、作戦を阻止することに成功した。

 

 

充瑠の出した結論が「限界は超えない」というのがいい。

前作リュウソウジャーですら「限界は超えるもの」であった。

しかし、令和になったこのご時世でも「限界を超えるもの」という考え方1本でいいのだろうか。本当は限界を超えているのに、それでも届かない目標と「限界は超えられる」という世間の圧力に押しつぶされる。この思想しか世の中に認められていないが故に、限界を超えて倒れてしまう人は多い。

もし仮に「限界は超えちゃいけない」という考え方もあれば救われた命だってあるだろう。

 

とはいえ「限界は超えない」1本の価値観だとガチガチに縛られてしまい不都合な側面も出てくるかもしれない。「限界を超え」たほうが成長していくこともひとつの事実であるし、短期的には「限界を超える」ことも必要な場面もあるだろう。

どちらかだけの社会なのがマズイのであって「限界を超える」こと自体を否定しちゃいけない、と僕は思う。

「限界は超えない」を主張した充瑠だって、限定的に最大限の能力を発揮している。時限付きでパワーアップしているってことは100秒間は強制的に限界まで全力を注いでいる。きちんとやるべきことをやっている上でのマネジメントとしての100秒間。

「限界を超えろ」「限界は超えない」これはそれぞれが都合よく使いがちなだけに、実は扱いがとても難しい概念なのではないだろうか。

 

それに話が進んだクリスマス商戦やラスボス戦、この100秒がどうなるか見ものだ。

身体が適応して3分くらいまで引き伸びるかもしれないし、どうしても戦わないといけない場面まさかの自己犠牲の精神で100秒の限界突破をするかもしれない。(この場合はきちんと自分の限界を認知した上でのどうしても必要な場面に限る。)

最後まで100秒ルールを守っても美味しいし、どう転んでもおもしろく調理できそうだ。

 

かなり密度が濃いエピソードだからどうしても語りから外れてしまうけど、為朝の失恋の傷をえぐる充瑠のオチは話の締めによかった。為朝のEDがキャラソンの限界超えてかっこよすぎてビビった。為朝役の木原くんがプロだから、ヒーローキャラソンのわかりやすさを全力で取っ払って楽曲制作のガチさに変な笑いが出た。

あと、うまく文章に組み込めなかったけど、特訓回でヨドン軍も「24時間戦えるエナジードリンク」使って副作用で苦労していたね。ヨドンナ登場でほぼ確信になったけど、保険完備の敵組織だからホワイトかと思いきや、戦隊屈指のブラック組織なのかもしれない。

キラメイジャー、確かに王道なんだけどいろいろな場面で実験的な要素が散りばめられているのが本当におもしろい。

 

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『魔進戦隊キラメイジャー』為朝ギャグ回・・・じゃないだと?エスケイプ以来の顔出し幹部ヨドンナ登場

スーパー戦隊シリーズ 魔進戦隊キラメイジャー VOL.2 [DVD]

 

今週は為朝の恋愛回。

充瑠が昔よく遊びに行っていた神社の近くにカナエマストーンの反応がある。

ということで神社へ行くと謎のボクっ娘巫女さんに遭遇!為朝がハートを撃ち抜かれてしまうストーリー。為くんどうしたの?!

 

公式よ・・・。合っているよ。事前情報はなにひとつ間違っていないんだ。

意図的な情報隠しにやられてしまった・・

 

なんと謎のボクっ娘巫女さんの正体がヨドン皇帝秘書官だったのだ。

この一文だけ切り取ると、ヨドン皇帝めちゃくちゃ性癖こじらせたラスボスみたいに見えるな。まだそのお姿を拝見していないから、まじで普通にこじらせている可能性もあることはあるけども。

 

と、今回はギャグ回orビターエンド回かと思ったけどまさかのストーリー回でした。

だんだん雑になるカナエマストーンもあっさりみつかり、調子に乗ってラストひとつもまとめてゲットしようとしたところで久しぶりにモンストーンを引き当てる。

カナエマストーン関連話の雑さはコロナによるストーリー圧縮の影響だろうか。

当初はもう少しお宝探しを引っ張るストーリーだったんじゃないかなぁ。

呪い解くのがあっさりすぎたし。

 

 

為朝が恋に落ちるのを充瑠&宝路があっさり気づくのがちょっとだけ意外だった。

宝路はいろいろと疎いし、充瑠も友愛はともかく恋愛なんかは意識していないかと思ってた。でも「ボクっ娘巫女さんストライクなの?」的な発言からすると、学校内でそういう会話する友達いるのかな・・・。こないだもバンド誘われてたし、絵を描いてばかりの変人扱いじゃなくなったんだろうか。友達と普通に「どの子がタイプ?」みたいな会話をしている充瑠ってのは想像できないわ笑

しかし、「ボクっ娘巫女」とすんなりとジャンル分けして言語化したってことはそういうある種のオタク文化を理解していることが伺えるな。

好きな絵のジャンルは違うかもしれないけど、知らない人の絵を見ることは好きなのかもしれない。Pixivヘビーユーザーの可能性も浮上したし、「どの子がタイプ」ってのも絵を見ながら話をしていると考えるとちょっと充瑠らしさが出てくるな。

まぁ、そこまでの背景は設定されてないとは思うけど笑

 

 

 

顔出し幹部ヨドンナ

ボクっ娘巫女の正体はヨドン皇帝秘書官だった。

ヨドン皇帝の秘書官はボクっ娘の巫女だった。

合ってるけど違ってる。そんなことはどうでもいいんだけど、ようやくヨドン軍に新戦力の投入。

それも人間態がベースになるのはゴーバスターズのエスケイプ以来の8年ぶり。

怪人の人間態での顔出し扱いならキョウリュウジャーキャンデリラ以来7年ぶりになる。

役者さんの都合もあって大変なのかもしれないけど、人間ベースの敵が好きだからちょっと嬉しい誤算だった。

女優であるのはもちろんだけど「コスプレイヤー」ってのも認定の肩書ってことでいいんだろうか。普段から積極的にいろいろなコスプレを披露してくれているみたいだし、ゴーバスのエンターさん顔負けの登場都度のコスプレを堪能したい。

ただし桃月さんのコスプレに期待するためにはひとつだけ大きな条件がある。

それは「来週のキラメイジャーのパワーアップ回を生き残る」ことだ。

放送前後のジャンクション映像や、次回予告等でネタバレしていたキラメイジャーの強化フォーム。それのお披露目が来週らしい。

ニチアサには「強化フォーム初登場はわかりやすく強敵を撃破すべし」という鉄の掟がある。

ヒーローを苦しめた敵を強化フォームで2週目に倒す。本当によくある展開。

キラメイジャーでも充瑠特訓回での魔進エクスプレスやヌマージョ回での魔進ザビューンなんかの新ロボ登場にも当てはまる。

そういうところは結構王道な構成だから来週にヨドンナ退場も大いにありえる。

 

一つ救いは桃月さんが「レギュラー出演」という表現で告知していること。

 

せっかく衣装もあるし、パワーアップにも負けず、ボロボロになって撤退して生き残ってほしい。生き残ったらあわよくば為朝と度々対面して衝突してほしい。

ただ、番組の演出上ヨドンナは伏せてギャグ回へのミスリードを狙った告知もしているのでまだ安心できない。頼む、ゲスト怪人役でなくちゃんと生き残ってくれ。。。

 

 

しかし、ヨドン軍追加幹部は秘書官だったか。ヨドン皇帝が登場してないから秘書の存在なんて予想してなかったな。ずっと闇の保険営業マンを待ってたのに。

キラメイジャーの作風なら全然ありえただろうになぁ。

 

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感想『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』邦題は堕ちた天才と読み取ってもいいんじゃね?デスノートやホーム・アローンのような攻略合戦。

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前々から見たいなーって思っていたけどなかなか機会がなくて見れていなかった「バッドジーニアス」

日本での公開時かな?テレビで映画の紹介をしていてすごく興味をもっていた。

韓国だっけな、中国だったかも。超学歴社会での集団カンニングというモデル事件から着想を得た映画って紹介されていたような気もする。

だから勝手に中韓制作の映画だと思いこんでた。タイ制作なんだね、これ。

こないだの「ラブ・バイ・チャンス」もそうだけど、もしかしてタイの映像作品ってめちゃくちゃクオリティ高い・・・?すげぇおもしろかった!引きがいいだけかなぁ?そもそも2作しか見ていないからサンプル数が足りない可能性も高い。

全然知らなかったけどタイBLがブームらしいので、もしかしたら今後タイ制作映像作品を目にする機会が増えるかもしれないね。これから要チェックだ。

 

 

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↑タイBL「が」世界レベルのラブコメだった ってすべきだったなぁ。反省

 

 

 さて、本作は学校からお墨付きをもらえるくらい頭のいい女子が主人公。

クラスで仲良くなった子を助けようとカンニングの手助けをしたことをきっかけに、大金を対価に更に多くの人にテストでの回答を教えるようになる。

この映画のおもしろいところが、デスノートのような天才による攻略バトルの側面と、カンニング防止策を講ずる大人VS子供によるホーム・アローンのような痛快さがある。

いかにして裏をかいて、防止策が徹底されて難しいカンニングを成立させるかが見どころだ。

次第に壮大になっていくカンニングのためのトリックや、バレるかバレないかの瀬戸際に、テスト時間に間に合うのかどうか、見ている側も緊張感を共有できてハラハラする場面があっておもしろい。

 

カンニングは当然の社会での悪だ。カンニングを金で請け負うことが一般化してしまえば学力の公平性が保てなくなり、一部の金持ちとカンニングで儲けることのできる天才のための社会になってしまう。頭がいい人は倫理観をもって社会と向き合わないと悪用されたときの社会的損害はあまりに大きい。

この映画のタイトルは「バッド・ジーニアス」すなわち「悪い天才」の話である。

この天才たちははじめから「悪」として登場したわけではない。むしろ「善」側の人間として正義感や親切心のある人物として描かれることから始まる。この映画はそんな天才たちが集団カンニングの首謀者と上り詰めていくための「闇落ち」が丁寧に描かれている。クライマックスを飾るテストは世界レベルにまでスケールアップしており、壮大な計画を実行する悪の組織のようにまで成り上がる。カンニングのために多くの人を動かし、綿密な計画を立てて、実行する。その姿は完全に堕ちた天才であり、闇落ちが完璧すぎて性癖どストライクだった。

 

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こっからはネタバレしながら興奮ポイントを書きなぐりたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主役にして悪の女軍師リン

登場から垢抜けない雰囲気とは裏腹に目的のためには手段を問わない性格がクールでたまらない。

申し分ない成績で学校からオファーに対し、「懸念点がある」と、学生生活でかかる費用の懸念をを申し訳なさそうに話す。純粋な学費より高額な懸念だったため、学校側は不安を取り除くためにも親切心で正しい金額に訂正した。しかし、リンは「通学費」や「ランチ代」なども含めて見えない部分の経費が懸念だと主張する。

彼女に入学してほしい学校側はその懸念を取り払ってやる必要があり、学費以外もカバーできる奨学金(たぶん返済不要な国際的標準タイプ)を与えることを決定する。

 

冒頭、ヌルっと導入される場面なんだけど、彼女の計算高さが端的に表現されており、映画全体の方向性を示すのに十分すぎる導入だ。ついで行動原理に「お金」が重要な位置にあることもわかる。だからこそ、最初は単に親切心からのカンニングの手助けだったのが、報酬のために規模拡大をしていくことには説得力がある。

 

頭が切れることに加えた大胆な行動力が彼女の魅力だ。

テスト中にうまくカンニング消しゴムを受け渡したり、靴を拾い上げるために立ち上がり何食わぬ顔で先生に提出する。テストの真っ最中に問題用紙を交換したりして、なんとしてもカンニングを成功させてやるという責任感・・といえば聞こえがいいけど、執念のようなものを感じる。

カンニングのために海外受験したり、回答シールを印刷したり行動力が尋常じゃない。

 

人生を狂わされた理想的な闇落ちバンク

リンと同様に学校が推す優秀学生で、模範的な善人として登場する。金銭報酬でのカンニング幇助依頼は友人からの頼みであっても断るような人物だ。そんな友人がカンニングしているのを目撃すると、きちんと教員や理事長に告発してしまうくらいに生真面目だ。告発の結果リンのカンニング幇助が浮かび上がり、彼女の暗躍が明るみになる。

バンクは奨学金で留学することを夢見ており、母親思いの心優しき天才だ。

それなのに、後半は完全に人生を狂わせられてしまうあまりに可愛そうな人物でもある。

 

きっかけはリン達による国際的な大学入試のカンニング計画には「天才」が足りなかったことだ。

それまでのカンニングと違い、同じ空間を共有している人物にリアルタイムで回答を教えることができない。休憩時間を活用したカンニングをするには、回答をすべて暗記しなければならない。そのためにはリンと同じレベルの人物がもうひとり必要であった。

リンは口説き落とすつもりであった。彼の意思は尊重されるべきであるから。

しかし、計画の依頼主であり金持ちのパットはリンに内緒で押しの一手を講じた。

バンクが大学奨学入試の前日に悪い刺客を送り込み、試験を受けられなくしてしまう。

夢を潰されてしまったバンクは信念を捨てて金のためにカンニングの主要メンバーとなる。

 

 

取り戻した天才と壊れた天才

バンクはこの後はただただ「金」に取り憑かれている。夢をぶち壊した主犯がパットだと分かっても最後には金のためと割り切って仕事を請け負う。「答えを送信してほしければ報酬UP」と時間の限られたギリギリの交渉を行う。極めつけはカンニングに失敗しても捕まらなかった事実からより計画的で金銭報酬を得やすい試験でも大規模カンニングを考案するようになる。倫理観を失ったその目は完全に狂ってしまっていた。

 

 

カンニングに失敗して捕まったバンクを見て心を痛めて会心するリンとの対比が悲しい。

カンニング前夜、バンクと二人で撮った写真はリンにとって大切な思い出であった。

リンは自分と同じくらい優秀で真面目なバンクに敬意をもっていた。惹かれていたといっても過言ではない。バンクとの2ショットは、バンクとのつながりを残さないためにリンによって泣く泣く削除した。悪に手を染める前のバンクはもう写真にも残っていない。

帰国してきた彼はもはや別人だった。目の前に居たのは悪事に手を染めて金に取り憑かれ、目的のために脅しをかける卑劣な悪人そのものだ。

リンはバンクの誘いに乗らず、自分の罪を精算するため自分の犯したすべてを告白する結論に至る。

 

ここのエンドは好みが分かれそうだなー。闇落ち大好きマンとしてはリンとバンクで闇の稼業で牛耳っていく支配者エンドになってほしい気持ちもちょっとあった。

バンクが堕ちるまでの経緯と葛藤が丁寧だったのに対し、リンの行動理念はお金ベースでしかなくて、バンクが味方になった後は倫理観で割と揺れるところが多かった。

後半あれだけ葛藤していても結局バンクの誘いに乗っかるエンドなら完落ちで最高だったんだけども、残念。。。

 

まぁそういうエンドだと「直前の葛藤なんだったんだよ」って思う人のほうが多いから、映画としては正しい結末なんだろうな。

とはいえ「葛藤の末に導き出した結論」っていうものの筋が通っているから会心エンドもすんなり受け入れることができた。

 

 

なかなかに面白くて、間違いなく僕のおすすめしたい一作になった。

 

 

『魔進戦隊キラメイジャー』小夜さんのキャラがいまいち掴めないけど、キラメイバンドで輝いていたからオールライト!

 

【メーカー特典あり】 ミニアルバム 魔進戦隊キラメイジャー1(魔進戦隊キラメイジャーコレクションカード3付)

 

ほぼ毎週、放送当日に書いてたけど先週は体調が優れずリアタイ視聴してもほとんど頭に入ってこなかった・・・。久しぶりにTwitter実況も見ずに内容追ってたけど展開がむちゃし過ぎで「あぁ・・キラメイジャーだなぁ」と思ったのは覚えてる笑

とにかくマブシーナを歌わせたいって気概を感じた

 

 

さてキラメイ音楽祭2朝目は小夜回・・ではあるけれどもそれほど新しい顔は見せなかったかな。

いや、医者バンド「医師団」をやってるってのは初出し情報だし、新しい顔ではあるんだけども、結局は患者想いの優しい顔とスパルタな顔に集約しちゃうのが残念。

キラメイジャーは男性陣の扱いはとてもよく心得ているのに女性陣の描き方がやや薄いんだよね。女子ふたり+マブシーナもいるのに女子回もない。瀬奈はマッハとの掛け合いというか、マッハが目立つからコンビとしての見せ場があるんだけど、小夜がなぁ〜。ヘリコも語彙が不足しているキャラだし、このコンビは全体的にコミュニュケーションが不足している。

せめて序盤の時雨との大人コンビ、あるいは宝路登場直後の自由人コンビでもう少し掘り下げてもらえないかな・・。

 宝路もマブシーナの呪いが解けて闇落ちも済ませてすっかりおとなしくなっちゃってさ。

もっと小夜をふりまわして「やれやれ」ってやってほしかったのに。なんならお互い気はないのに、無自覚にイチャイチャして他のメンバーから「二人付き合ってるの?」「ないない」ってくらいに仲良くしてほしい。

 

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キャラクターでいえば、ちょっと気になったのは充瑠

 

学校での「熱田」はいっつもひとりで絵を描いてるような変な奴だったでしょ。

もしかして充瑠くん、学校でお友達できたの?柿原さんの件から学校での居場所もできたとか??

仮に頭数が足りないとかだとしてもわざわざ熱田を誘って文化祭に出るかってなる??

充瑠くんの学校生活の変化がすごく気になってしまった。冒頭から衝撃だったわー。

 

 

そして今回のメインディッシュ、キラメイバンド。

公式の制作ブログを見るところによると、小夜役の工藤美桜さんのリクエストを元に生まれたエピソードだとか。

もともと趣味がドラムという彼女。リクエスト責任もあり、仕事の合間を縫ってスタジオで練習をしていた、と。・・・・仕事の合間・・・・?芸能界でも拘束時間が長くてハードな現役特撮ヒーローの合間・・だと・・?いや、普通にすげぇわ。

キーボードの新條さんはクラシックピアノの経験ありで、あの演技は熱心な研究の賜物。ボーカルの木原くんは現役でボーカリスト、優しい美声に聞き惚れる。

弦楽器組の小宮くんと水石くんはどちらも未経験。

楽器詳しくないからエアってるのかどうか分からなかったけど、どうもガチでやったらしい。

東映さん、無茶させるなぁ。そんでもって期待に答える役者陣には頭が下がる。

こういうのって唐突に決定することが多いけどどうだったんだろう。小宮くんと木原くんがアイドル&音楽畑出身ってのもあって「キャラソン出そう」は早い段階で決めてそう。撮影初期に工藤さんが制作陣に「ドラムを絡めたエピソードしたいです」って言ったとして、そのアイディアを練ってアルバムに入れるって決まったのはキャラソンと時間差だろうな。

シルバーの庄司くんが割当ないことから、シルバー加入前には担当決まって練習していた可能性もありそう。だとすれば、コロナで撮影できないときに弦楽器組が練習できたのかもしれない。

ブログによると庄司くんは「ここに乱入しづらい・・・」と恐縮気味だったとか。

 

 

エンディングのシーンで乱入する宝路。なんでジワジワしたおもしろさがあるのかとおもってた。宝路の音楽を全くわからないけどとりあえず乱入してみた感と、自分のパートで忙しいけどとりあえずノリよく乗っかってみたメンバー。どことなくふわっとしてるんだよね。

この根本がどう乱入していいか恐縮してしまった庄司くんの人柄だったと思う。

登場ローテーションが終わって、最近宝路が大人しくなったのは、庄司くんの性格に合わせて軌道修正してきた説・・あるな。

 

でもみんな本当に楽しそうに演奏していていいなぁ〜。

特撮役者って年が近いメンバーと1年間ほぼ毎日顔を合わせて学校の延長みたいな楽しさがあるって、よく後年のインタビューで言ってるけど、こういう演奏も文化祭みたいで楽しい思い出になるんだろうね。

 

 

次回、為朝回。

なんか序盤はいじられ役のがっかりイケメンで、影の努力者司令塔のイメージだった気がする。

気づくと単なるノリのいい面倒見のいいしっかりもののお兄ちゃんになって、残念役は全面的に時雨の役割になっていた。

そんな彼がどんな残念イケメンになってくれるのか楽しみだ。

女子にモテるだろうな〜って歌声披露からの落差、期待してるぞ!為くん。

 

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